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6月1日 風俗案内所規制条例施行、歌舞伎町でも案内所摘発 [その他]

平成18年度第一階東京都議会定例会において、警視庁から出せれていた「歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例」(東京都風俗案内所規制条例 3月31日可決)が、6月1日に施行。これにより、風俗案内所は国家公安委員会への届出義務や風俗営業法上の営業時間の規制(深夜0時から日の出までの営業禁止)、そのほか外から見えるところに風俗嬢の写真など地域の歓楽的雰囲気を助長すると思われる広告物や看板、パネル等の掲示が禁止された。

関連:3月31日 「東京都風俗案内所規制条例」公布、6月1日より施行

従来、風俗案内所は基本的にはパネル掲示の掲載料収益によって成り立つ。しかし、実情として単なる飲食店等の広告等で成立しうるものではなく、風俗店(キャバクラやホストクラブ)や性風俗店(主としてデリヘル)のパネル収入による。しかし、同時にデリヘルの受付所としての機能を併せ持つもの、あるいは完全に受付所に特化したものが主流であった。したがって、この条例とデリヘルの受付所規制などを含む5月1日に施行された改正風適法とは合わせて機能している。従来型の案内所は、風適法改正に伴う既得権をデリヘルの受付所として変化するものと、性風俗店を含まない風俗店の案内所としてか、あるいはPCなどによってパネル表示型ではない案内所へと変化を余儀なくすることになった。

関連:5月1日 デリヘル規制等に関する風適法改正の概要

   

新宿区は路上喫煙禁止ということで、「無料喫煙所」と謳ってなかに客を呼び込もうとする案内所、風俗モールとして受付所SOHOに特化したところ、外から見て風俗嬢等の写真を隠し歓楽的な店構えを極力おさえて存続をさぐっているだろう店舗などさまざまである。また、そんな中で6月3日オープンを謳う建設集の案内所もあったり。ここで言うと、法的に厳密に運用するのであれば「風俗モール」という看板すら違法の可能性は高いと思われる。風適法上の宣伝行為の禁止についての解釈は、デリヘル受付所は「白看板」でしか営業行為は出来ない。通常自家広告物は屋外広告物法や同条例では規制除外となる場合もあるが、風俗店については風適法が上位と考えられ、つまり禁止区域内での看板は宣伝行為となり違法となる。

 店前の女の子の写真の顔を隠している案内所。

昭和60年の風営法施行に伴い、既得権の店舗型性風俗店については、看板そのものも既得権の範囲であるためそれが認められている。一方、5月1日施行の改正風適法によって既得権を得たデリヘル受付所が看板を出す場合は、すでに従前の風適法によって禁止区域内では宣伝行為そのものが禁止されている。したがって、受付所の存在そのものに既得権が発生しても、宣伝行為はもともと違法行為なので、すなわち看板は出すことが出来ない。宣伝行為についての禁止区域内における罰則強化により、今までは“黙認”“見逃し”ていたものを運用強化したという側面はあるだろうが、結果としてデリヘル受付所は白看板でしか営業行為は認められないということになる。

したがって、6月1日の風俗案内所規制条例は一つのプロセス、景観を過度に歓楽的雰囲気を助長させないことが骨子にある以上、同様に表看板に対する規制は当然厳しくするというのが基本線にあるといえる。ここで言う「景観」というのは、その地域地域によって解釈は若干ことなるかもしれないが、将来的な都市計画や景観保護など、地域の意志、コンセンサスによるところが大きいように思う。

さくら通りにある風俗案内所「ステーション」は条例施行後最初の摘発を受けた。都内各所で7店舗8人が逮捕、始末書・呼び出しなどは数え知れず。しかし、これがセレモニーであってはならない。「届出」の義務についてよく「許可」よりも緩いと誤解があるようなので、説明しておくが「届出」は監視が必要だから届出制にしてあるだけで、あくまで「許可」したわけではない、というのが法律的な定義である。また、正直有名無実化してるかと思われる「性風俗等係る不当な勧誘、料金の取立て等の規制に対する条例」(通称ぼったくり条例)「迷惑防止条例」も合わせて徹底すべきだろう。ビルオーナー責任、客引き行為の禁止を合わせて強化しなくては法の趣旨から言って実体として機能しているとはいえない。閉鎖された案内所が名義を変えてまた同じような業態でもぐりこんだり、また、唯一「案内所」の功の部分である「客引きやボッタクリの抑止」が失われる以上、そこを重点的に取り締まらねば片手落ちかと思われる。深夜の歌舞伎町は、まだまだ客引き・キャッチのパレード状態であることは誰もが知る事実である。一方で、歌舞伎町という地域の特性から安心して遊べる優良な店舗を紹介してくれる観光案内所はあってもいいのかもしれない。しかし、それは1件か2件もあれば十分だろう。すでにSRI(新宿社交料理飲食業連合会)などと連携して本当の意味での公式な観光案内所を作ろうという動きもある。

話は変わるが、「よくしよう委員会」(片桐基次委員長=歌舞伎町商店街振興組合専務理事)でも、実質的に歌舞伎町の街を良くしていくためにはどうすればいいか、この議論の中で今後進めていくべきことはなにかという点で、「性風俗等係る不当な勧誘、料金の取立て等の規制に対する条例」(通称ぼったくり条例)に規定されるビルオーナー責任の強化・拡大は必要なのではないかという案がある。

現状、違法性風俗店に限定されたビルオーナー責任は実体としてほとんど機能していないが、これを、たとえば違法事業者(違法カジノ・風俗・犯罪組織等違法行為を行う事業者)すべてに拡大し、今の段階的な罰則(注意・勧告・罰金・公表)を一元的に直罰化し、さらに違法事業への賃貸によって得た収益への追徴没収の対象をビルオーナーのみなら仲介不動産事業者・ビル管理会社、あるいは何重にもなっているまた貸し事業者・個人を一蓮托生に処罰、「知らなかった」では済まされない法律をつくるべきではないか?というもの。違法行為を行った事務所(たとえば客引きを出した場合、それを出した組事務所から仲介した不動産事業者・ビルオーナーすべてに対し罰則(不動産事業者には宅建免許取り消し)をもうけ、さらに公表するくらいのことをすれば、結果として暴力団や違法カジノ・違法な風俗店がテナントをして入ることに対して抑止力を生むのではないか。結局「知らなかった」で逃げ得のビルオーナーとまた貸し業者、不動産屋を追い込まない限り、裏で犯罪組織と結託している連中がたくさん居る歌舞伎町のような街を本気で綺麗にすることはできない。だからこそ、このくらい強い法律が必要なのではないか?


6月1日、道路交通法の改正により違法駐車の規制・取締が強化

新宿区など12区43所轄では違法駐車の確認事務の民間委託が始まった。また道交法改正の強化のポイントはいわば車両の所有者責任、つまり放置違反金制度ができたこと、次に短時間でも駐車違反に、また放置違反金を納めないと車検拒否されるといったところかな。具体的に「短時間」とはどのくらいかという点については、確認事務として端末に入力してシールがプリントアウトされるまでなので概ね5分くらいかといわれている。これがあって、6月1日都内各所は確かに違法駐車車両が大分少なく感じた。「厳しくなる」と散々ニュースが流れていたので、これがかなり抑止力になったのかもしれない。これについて、6月1日の正午ごろ、入力端末のパンクがあったとかちょっとお粗末な話も聞いたが、結果的に都心の違法駐車が減ることはいいことだ。しばらくして、また元の状態に戻らないようにやるならやるで徹底して欲しいところ。

自分はバイク乗ってるんですが、歌舞伎町に限って言えば、自動二輪が駐車可能な場所はサブナード地下駐車場のみである。6月1日の委託された違法駐車確認のスタッフ(新宿は株式会社ジェイ・エス・エス Japan Security Sapport Co,.Ltd. 本社東京都新宿区左門町6-4 鶴谷敏明社長)は自動二輪は見ていなかったと聞いたが、結局自動二輪がちゃんと駐車できるスペースは新宿に限らず都心は非常に少ないからね。

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  • 夜間定期駐車(16~翌8時):15,750円
  • 平日昼間定期駐車(8~21時):11,550円
  • 平日夜間定期駐車(16~8時):11,550円

平日利用の定期は月曜から金曜で、国民の祝日も含まれる。また、昼間・夜間の利用時間は相談に応じてくれるということなので便利。↓さすがに、この日はいつもより増えたかな。全部で20台程度は入っていたか。まだまだ空きスペースはあるので、新宿・歌舞伎町エリアを主たる活動エリアのバイカーの方は利用してはいかがでしょうか?(実は自分もここにバイク置いてたり^^)

 


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6月9日 安倍内閣官房長官 歌舞伎町視察 [その他]

6月9日、関東甲信越地方は平年より1日遅い梅雨入りが気象庁から発表されたこの日、安倍晋三内閣官房長官が歌舞伎町の視察に訪れた。

昨年、5月19日に小泉総理の歌舞伎町視察(歌舞伎町における犯罪インフラ排除と地域再生の先駆的取組:歌舞伎町ルネッサンスの状況視察)→6月28日犯罪対策閣僚会議(犯罪インフラ排除と地域再生の全国展開へのアプローチ)といった経緯から、今年も今回の安倍内閣官房長官視察を受けて近々犯罪対策閣僚会議開催→犯罪インフラ排除にむけての有効な法整備等への議論へと続くと思われる。

永木新宿区助役より歌舞伎町ルネッサンスについての経過報告を受ける安倍晋三内閣官房長官

朝から降っていた雨も午後にはやみ、当初の予定から20分遅れではあったが、17時50分安倍内閣官房長官 歌舞伎町到着、中山弘子新宿区長は区議会中ということもあって永木秀人助役が区長の変わりに出席、永木助役・柗木(まつき)義人新宿警察署長・高田茂新宿消防署長らから現在の歌舞伎町ルネッサンスの経過報告を受け、その後永木助役・柗木署長の案内によって18時10分から約30分ほど週末の歌舞伎町視察。

 

視察前に歌舞伎町交番に立ち寄り、日ごろ地域の安全を守る新宿署警察官を激励、シネシティ広場から劇場通り一番街~セントラルロード~コマ裏より花道通りを経てハイジアへ、といった視察コース。当初あずま通りも視察の予定があったが時間の関係でやや短縮された。

再開発プロジェクトが計画されているシネシティ周辺劇場街(四葉会)の一つ、㈱ヒューマックスの林瑞祥会長(左)「歌舞伎町の傷ついたブランドイメージをいかに刷新し、地域を再生するか。その大きな核になるよう、現在この劇場街を再生しようとしている。」と安倍長官に説明。右は柗木新宿警察署長。

「ここまでの道のりにおいても、地域の方々が大変努力してこられている。さらに我々も連携して支援していきたい。幹事長を務めていた時から、党においても歌舞伎町ルネッサンスの推進は公約とし、また街のみなさんと連携しながら着々とその方向で進んでいると感じた。今回歩いてみて、前と変わったのは随分飲食店も増えてきたようだ。それと同時に違法な性風俗店等は大分減ってきたように思います。昔のようにたくさんの客引きがいたりして、ちょっと怖いなぁという感じはなくなってきたようだ。しかし、まだ(犯罪組織のインフラ排除は)半ばですから、このように皆さんの努力よって地域が再活性化をしていき、多くの人たちに訪れていただく、あるいは国際都市の副都心としてふさわしい街として発展していくんじゃないかと期待しています。歌舞伎町は怖いという印象で多くの人たちの足が遠のき、街ぐるみでそのイメージを払拭しようという意気込みを感じた。」と安倍官房長官、小泉総理の時もそうだったが地域の人たちが主役であることをまず第一に強調してくれているあたりが、この街の持つDNAである民間力のポテンシャルの高さを活かすことが重要といったメッセージを感じる。

 

さすがに週末の歌舞伎町、人気の安倍長官ということもあって、瞬く間に通りが人に埋め尽くされた。

たしかに閣僚級の視察というものは、SPもたくさんいて、また普段以上に街を綺麗にしておこうという行政や警察の露払いもあり、通常の地域の抱える表面的な課題を見えにくくしてしまうと言うセレモニー色が濃いという部分は否めない。しかし、今回の安倍官房長官視察について「街をどうにか再生しようという我々にとって、気持ちを盛り上げ、また良い緊張感を与えてくれた。」(東急レクリエーション 佐藤進会長)と言うように、歌舞伎町ルネッサンスを現場で推進しようとしているものには一つのモチベーションにもなっている。一朝一夕には片付かない課題を山積する街だけに、これも重要なワンシーンといえる。


安倍官房長官が推進する「再チャレンジ推進会議」というものがある。これは、小泉内閣の改革路線による負の遺産として指摘を受けている格差拡大の問題に対し、その是正と、とくに200万人とも言われるフリーター対策やニート問題、60才以上の就労機会の増加(目標は160万人)というのが柱であり、たとえばその指針に国家公務員の中途採用枠(三種、30-40歳代を中途で採用、主任や係長といったところからのスタート)を作ることなどが盛り込まれている。

「再チャレンジ」=「人生再生、人間再生」、これについて歌舞伎町が「人間再生工場」としての側面を以前にも書いたことがある。日本はレッテル社会であり、家庭境遇に問題があったり、元暴走族、元ヤクザ、あるいは元犯罪者といった人間がその過去を知られて生きていく環境は厳しい。しかし、歌舞伎町はこんな人たちに人生再生の場を与えてきた。確かに、この街には塀の上を歩くようなビジネスが多様に活動しており(いいか悪いかはともかく)、そこで金を得、または自信を取りもどして「カタギ」のビジネスをはじめたり、過去にこだわらない、言ってみればそんなことに構っていられないほど人の出入りが激しい街だからこそというのもあるかもしれない。しかし、全部がというわけではないが、多くの人生再生を支えてきたきわめて寛容な街でもあるというのは間違いない。こんな街の良さをマスコミ各社も取り上げてきたし、それがきっかけで有名人になっていつのまにか半身浴だった人間が「文化人」になっていったりという光景が日常的にある街でもある。

安倍官房長官が言う「再チャレンジ可能な社会」というのを、ある意味実践してきた歌舞伎町から学ぶ点は大きいと思う。もちろん、そうしていろんな人たちが集まるからこそ問題やトラブルも多いわけで、だからそれを放置するのではなく、もう少し互いに配慮し、法とは若干異なってもそれが持続可能な経済活動を行えるコンセンサスの取れるものなら街としての独自のルールを作ってやっていきましょう、そんなことが出来たらと思ってはいる。働く意志のない不就労者とは違い、意志があっても機会が得られない人たちに再チャレンジの場を提供できる歌舞伎町のような「人生再生工場」は重要な場所だ。ルネッサンスの活動は、やや寛容性を失いつつあるいまの歌舞伎町(ビルの老朽化と世代交代の滞り、偏りすぎた産業構造などによる)にもう一度活力を取り戻すための手術のようなものである。そこには、違法なものから排除するというプライオリティはあるが、そのハードルを越えないと「活力のある、さらにより寛容な街、歌舞伎町」にはなかなかなれない。安倍官房長官が、そこまで意図してこの街をみているかどうかは知らないが、「再チャレンジ可能な社会」を形成しようとするのであれば、歌舞伎町にはまだまだそのDNAが今でも深く根付いていると思っている。


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9月1日 44名の死者をだした歌舞伎町ビル火災から5年目 [その他]

 

天国へ旅立った44人の尊い命を無駄にしないで下さい~歌舞伎町ビル火災遺族会

44名の死者を出した歌舞伎町明星56ビル火災(2001年9月1日)から五年目を迎えたこの日、歌舞伎町ビル火災遺族会らによる献花が現場である明星56ビル跡地前にて行われた。8月31日の夜21時頃には献花台が設置され、あの日火災の起きた9月1日の深夜(第一報は0:57)にかけて集まった遺族の方々とともに、そして通りすがりの人たちも、5年前のあの悲惨な火災事件の記憶を思い出し、時には手を合わせて行かれる人もいた。献花台にはたくさんの花束、そして遺族や友人からのここで亡くなった人たちへの手紙が正面に張られていた。

  

さゆりへ

天国で元気に過ごしていますか。昨年はどうしてもメッセージがかけなかったよ。でも、今年は夢の中でさゆりが電話で手紙書いてと言ったので書くことにしたよ。

会えなくなって5年もたったんだね。時々、友達がさゆりに会いに来てくれるけど、皆大分大人になったよ、28才だって。お母さんは28才のさゆりは想像出来ないよ、23才のまま。やっぱりお母さんとさゆりはあのときから止まっているんだね。

さゆりに会いたくて仕方ない時は、さゆりの好きだった夕焼けや星を見ることにしたんだ。一番キラキラ光っている星はさゆりだと思っているんだ。じっと見ていると、笑顔で天国で幸せだよ、だから安心して、と言っているような気がします。お母さんはさゆりが幸せならそれでいいと思っている。

いつだかわからないけど絶対会えるよね。それまで天国で見守ってね。ぺぺもグッチも元気でいるよ。

お母さんより  ~歌舞伎町ビル火災遺族会 中村スイ子さんから娘さゆりさんへの手紙~

献花台の前に並べられたキャンドルに灯をともす、さゆりさん(当時23才)のご遺族であるさゆりさんのお母さん、中村スイ子さん。

↓当時、4Fの「スパールーズ」で働いていて亡くなった中村さゆりさん、亡くなる10日くらい前。

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9月21日 歌舞伎町ホストクラブ一斉立ち入り 警視庁 [その他]

9月21日の深夜から早朝にかけ、歌舞伎町のホストクラブへの警視庁保安課・新宿署による一斉立ち入りがあった。一斉立ち入りを受けたホストクラブは約20件、風営法違反(無許可営業等)によって19歳の店長を含む数人を現行犯逮捕。警視庁保安課・新宿署は今後も波状的にホストクラブの摘発を進め、背後にある暴力団との関係を究明、実体を白日に晒していくとしている。

ホストクラブには二部営業制を取っているケースも多い。25時までは通常の風俗店として風俗営業許可を受けた営業を行い、25時以降は大抵無許可営業。25時からの営業には、責任者を別立てし、テナントをまた貸しして別経営となっている場合も多い。ホストクラブは異性社交の場であることから風俗営業に該当、当然風営法の届出義務がある。しかし、風営法上は違法な25時以降、つまり時間外営業となるうえ、客引き行為自体も違法であることから、店舗の多くは届出すら行っていない(ゆえに、納税もされていないケースが多い)。また、このまた貸し構造を容認・助長する歌舞伎町などの繁華街をマーケットにおく不動産業者やブローカーの存在も深刻である。そして、このすべての構造に暴力団が介在している。

歌舞伎町には約200件のホストクラブがあり、これらがほぼ100%に近い形で暴力団に直接・間接的に関与、客引きのショバ代から店のミカジメ、家賃形態によるミカジメ(主にまた貸しによる、家賃に上乗せした形でカモフラージュされたミカジメ)、あるいは客の売り掛け焦げ付きのキリトリ、さらには経営資本から暴力団関係者所有のテナントビルでの店舗賃貸とその形はさまざまであり、またこうした多様化したインフラに複数の暴力団組織が重なり合って資金源にしている、ということは何度も書いてきた。なかには山口組系暴力団のフロント企業の自らの資本で営業しているホストクラブもある。

これらについて、警視庁保安課はこれまで調査を重ね、すでに8月から140件の立ち入りと時間外営業などによる警告を行い、9月に入り、いよいよ暴力団資金源の排除を主目的とした切込みが本格的に動き始めたという意味である。今後、今回の生安の取り締まりだけでなく、組対の方からも暴力団の資金源部分にはさらに徹底してメスが入っていく(これについてはホストの業態に限らない)。

なお、この動きについて、「裏の裏は表…に出せない」(裏の世界について非常に詳しい神峻さんのサイト)に「頑張れ!お巡りさん!頑張れ!歌舞伎町!」とまで書いてくれているのでリンク。

警視庁としては、あまりに無秩序で且つ背後に暴力団の組織が根深く、あるいはすべての部分に関与、暴力団の資金インフラとなっているこのホストクラブ業界を一斉に粛正、実体を把握し、それを白日の下に晒し排除を行うことを目的とし、この日の約20件にとどまらず今後も歌舞伎町を中心に波状的に取り締まりをおこなうこととしている。

歌舞伎町にはこうした違法な営業と暴力団に資金を提供する(あるいはホストそのものが暴力団員であるケースも非常に多い)ホストクラブばかりを平然とビルにテナントとして入れている不動産オーナーや地権者がかなりいる。たとえば三山不動産や金嶋総業系の建物である。さらに、「歌舞伎町のホストクラブは全国区、日本中の風俗嬢が歌舞伎町に集まる、ホストクラブは300件でも400件でもあったほうがいい。」と嘯く不動産ブローカーすらいる。もちろん、歌舞伎町の多くの不動産事業者は裏の世界と密接なつながりがある。いわば周辺者といっていい。今後、ビルオーナー責任の強化とともに、違法な店舗の斡旋を行う不動産業界に対して強い抑止力となる法改正(たとえば幇助責任の明確化、宅建免許取り消し、違法収益(斡旋手数料や家賃を含めて)などの追徴没収)などを直罰で行える強化が必要だと思われる。

 

↑花道通りにあるホストクラブの看板群、自家広告物でもない状態で駐車場やビル壁面を占拠している。(ともに三山不動産所有=三経グループ、つまりかつてのキャバレーロンドングループ)屋外広告物として、違法な営業活動を行う店舗を行政が幇助していることになる。昨年の森下グループの追い込みは行政も積極的だったが、ホストクラブについてはどうも腰が引けている。新宿区にしても保健所や占有などで関係部署があるのだから、どうにかしようとか考えるべきでないのか?警視庁の人が「我々が動きにくい案件もある、もう少し区が積極的に動いてくれればねぇ・・。」「今年に入ってから新宿区はどうしちゃったの?」って逆に心配されてますが・・・^^;

さて、ここのところ「江戸麻呂」さんと名乗る方と自分の間でかなり長文のコメントのやり取りがある。本来コメント欄を読めばいいことだが、それなりに内容の濃い応酬だと思い、ページが分散してたりと読みにくいかもしれないので、やや長くなるがここにまとめておく。

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歌舞伎町の街灯フラッグがリニューアル [その他]

(新デザイン) ←(旧デザイン)

9月の最終週、歌舞伎町一丁目の街灯170本に掲げられる歌舞伎町商店街振興組合のフラッグがリニューアルされた。そして、以前よくしよう委員会で地域のロゴとして広めていこうとなった杉山文野クンと彼のチームが作ったロゴ(↓)がフラッグにも使用されている。(関連記事

ロゴの使用を街全体に広めていくプロセスとして、第一回歌舞伎町スター公開オーディション(新宿放送局)で杉山クン自身がリーダーをしている歌舞伎町グリーンバード(ボランティア清掃活動)とのコラボレーションでTシャツを作ったりもしたが、今回歌舞伎町地域全体に掲げられる歌舞伎町商店街振興組合のフラッグにも使用することで、新しい歌舞伎町の「顔」としてオフィシャルという形で登場。

新しいフラッグが掲げられた劇場通り一番街

なお、杉山文野クンとそのチームでこのロゴ使用に関するレギュレーションを現在作成中。たとえば、店舗の箸袋とかコースター、その他の媒体などに使用する場合のルール、使用料などを決定していく。すでに割烹店から使用に関する問い合わせなどあり、ロゴの使用に関する問い合わせの窓口は歌舞伎町商店街振興組合(℡.03-3209-9291)が行う。※レギュレーションなどが固まるまで若干試行錯誤はあるかもしれませんが^^;

【告知】

歌舞伎町グリーンバード 次回歌舞伎町地域ゴミ拾いは10月2日(月)19:00~ 

  • 集合場所:劇場通り一番街アーチ下付近
  • 清掃時間は約1時間、参加は自由
  • 毎月第一・第三月曜日19時より開催


セントラルロードに新たな飲食店、「築地海鮮酒場 まみれ屋」は10月5日にオープン

内装工事中のまみれ屋。

渋谷・池袋で24時間営業の廻らない寿司店を経営する「まみれフーズ」が歌舞伎町に進出。築地直送の新鮮な海鮮類を中心に、一般のすし店に比較して充実した地酒・焼酎類をそろえた特徴のある寿司店として昨年9月に池袋、今年2月に渋谷・道玄坂にオープン、この店舗が三件目となる。

歌舞伎町の店舗は築地海鮮酒場と言うように、メニューを見てもすし屋ではなく、いわゆる酒場としての色が強い。また、串揚げや酒肴類のメニューが充実、しかもかなり安い。

 

このスペース、もともとUFOキャッチャーのゲーム機を並べたゲームコーナースペース。隣接する宝ビルはテナントを追い出して転売~リニューアルの動き、コマ側の旧ロッテリア(オークビル)は吉野家へ、旧輸入ドラッグの薬局のビルは規制強化によって店舗による輸入ドラッグ販売をやめ現在リニューアル工事中、裏側の歌舞伎町ビル火災現場(明星56ビル跡地)は更地になり、ここも売りの動きと、街区全体が大きく変化しつつある。

 まぁ、その一角を占める旧輸入ドラッグのビル(ゼネラルビルディング)は㈱新宿ソフト所有、つまり森下グループなだけに監視は必要。現在でも、ビル前で輸入ドラッグ販売の看板持ちが一日中張り付いているのが気になる。


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11月12日(日)は新宿区長選挙~新宿区長選挙立候補予定者による公開討論会開催(11月1日) [その他]

11月12日の日曜日、新宿区長選挙が行われる。(告示日:11月5日、投票は11月12日の午前7時から午後8時まで。不在者投票は告示日翌日から投票日前日まで区役所・各出張所等で可能:詳細は新宿区選挙管理委員会でどうぞ)

前回の2002年新宿区長選挙の投票率は25.15%、新宿区の有権者数は24万人、その3/4が投票所にすら行っていない。現区長の得票数が約25,000票、つまり有権者の1/8しか区長の名前を書いていないということになる。新宿区の財政は年間1,100億円、つまり区長の任期4年、4,400億円の予算に責任を持つわけで、それだけの重責に対し有権者の7/8は実際支持しているのかどうかさえわからないまま仕事を続けているということだ。民主主義のあり方として、あるいは単純に考えてもこれで良いというわけがない、と冒頭でこの討論会を主催する青年会議所のスタッフ。

新宿区長選挙を前に、11月1日、立候補予定者による公開討論会が牛込箪笥区民ホールにて開催された。討論を行ったのは、立候補予定者の現職区長である中山弘子さん(61)、共産党推薦で現役の保育士であるすえよし和さん(60)、無所属で以前新宿区議選にも出られたことのある行政書士の石岡はるじ氏(48)の3名。

新宿区長選挙 公開討論会

  • 平成18年11月1日(水) 19:00~より牛込箪笥区民ホールにて開催
  • 主催:社団法人東京青年会議所 主管:新宿区長選居公開討論会プロジェクトチーム

立候補予定者プロフィール、自己紹介内容

石岡はるじ(いしおかはるじ・石岡春二)

  • 昭和33.4.12 青森県生まれ。五所川原航行卒
  • 昭和57.3 専修大学法学部法律学科卒業
  • 昭和59.11 専修大学商学部会計学科中退
  • 昭和59.12 石岡はるじ行政書士事務所開業
  • 平成16.4 NPO法人マンション管理センター理事長 就任
  • 東京学生交流会館自治会執行委員長・新宿区青年の会事務局長・新宿区社会福祉協議会モニター運営委員・新宿区教育委員会図書館運営委員・新宿区住宅課マンション管理相談員を歴任
  • 活動:百人町大けやき伐採住民運動・西早稲田ケヤキ並木撤去差し止め住民運動・新宿区議会政務調査費返還の監査請求人・新宿区政治倫理審議会住民運動
  • 資格:行政書士・マンション管理士・土木施工管理技師・宅建主任者・マンション管理業務主任者・リクリエーションインストラクター・日本華道連盟教授免許
  • 趣味:手品(東京マジック倶楽部)・華道(安達流)・茶道(裏千家)・テニス・書道・水墨画・社交ダンス・スキー・仏教研究(浄土真宗)

石岡:
生まれたのが昭和33年、今48歳です。新宿区に来たのは、大学に来て初めて、下落合にあります東京学生会館に入りまして、それ以来、29年新宿に在住しています。
区との関わりですが、山本区長の時代に学生代表で各審議委員になったり、平和派遣ということで広島の方に行ったりして、それ以来区の中を見るようになりました。たまたま学生の時に行政書士という資格を取っていた関係で、山本区長が歌舞伎町を浄化するということで区役所の中に図書室を作って、それ以来、風営法の改正でその周りに風営法関係の店を開けないようにしたのが昭和59年なんです。その法律で、既得権と言うことで昭和60年3月までにやっている歌舞伎町の店が営業をできるということで、当時お店の方から依頼されまして、急遽行政事務所を開いてくれということで、学生会館の中に事務所を開いて仕事をしたという関係で、風営法=歌舞伎町ということで行政書士としてそれ以来22年間仕事をしてきました。
大久保を含め、入管法の関係で、新宿はとくに外国人の問題が多いものですから、これの方もやってきました。行政手続きということで、みなさんの代理としてやるんですが、行政側というのは法律や条令というものを自分達を有利に解釈している、国民や住民の立場になっていないというのをつくづく感じまして、もう一つは百人町にある大ケヤキを、都営住宅の建て替えのために都が切ったということの差し止めをしようとしまして、それ以来緑を大切にということが何なのか、環境と言うことを選びました。今日も自転車で来たんですが、環境負荷をなるべき無くすような行政にするにはどうするか、ということで今回この区長選を通じて訴えていきたいと思っています。

すえよし和(すえよしかず・末吉和)

  • 昭和21.2.22 栃木県生まれ
  • 昭和33 新宿区立淀橋第四小、昭和36 淀橋中、昭和39 都立目黒高校、昭和41 都立高等保母学園卒業
  • 昭和41~46 新宿区立榎町保育園・同北山伏保育園勤務
  • 新宿区立淀橋第七幼稚園・淀橋第七小でPTA副会長・淀橋中でPTA役員を歴任、前新宿区男女平等推進会議委員 現在、柏木地区協議会委員
  • 趣味:コーラス
  • 資格:保育士
  • 家族:夫、一男二女、孫4人

すえよし:
すえよし和と申します。生まれましたのは1946年、戦争が終わって平和になったということで、平和の和を両親からいただきまして、和(かず)となっております。みなさん、よろしくお願いします。
新宿区には1955年から住んでいます。1966年から、新宿区の保育園で保育士として働き、子育て・両親の介護などを経験してきた。私の自慢は、新宿が私のふるさとであることです。私は、いつも区民の皆さんと活動してきました。今も街で、子育て初めてというお母さん方と一緒に「子育ての会」というのを新宿5箇所でやっています。今でも現役の保育士です。新宿区ではゴミリサイクル審議委員、また男女共同参画条例というのが新宿区にはありますがその条例をつくる最初の会議に参加させていただき、新宿区で働くみなさんの状況をみなさんと一緒に勉強させていただいたり、考えさせていただいたりというのが私の自慢ではないかと思っています。地域で安心して、子育てや介護が出来る、そんなまちづくりの運動を続けてまいりました。

中山弘子(なかやまひろこ)

  • 昭和20 台湾で生まれる(翌年、父の郷里の群馬県沼田市に引き上げ、高校卒業まで沼田市で育つ)
  • 昭和38 群馬県沼田女子高校卒業
  • 昭和42 日本女子大文学部社会福祉学科卒業
  • 昭和42 東京都庁に就職、労働行政をふりだしに、子供・女性行政、消費者行政、東京港埋立地の水辺と緑の回復事業、清掃事業、人事委員会、監査等に携わる。また、この間、目黒区・中野区で7年間区政に携わる。主な役職はつぎのとおり。
    中野区婦人青少年課長・港湾局開発調整課長・海面処分場整備担当参事・衛生局衛生研究所事務部長・生活文化局消費生活部長・清掃局作業部長・人事委員会事務局長・監査事務局長
  • 平成14.10.31 東京都庁を退職
  • 平成14.11.24 新宿区長就任(一期目)23区初の女性区長となる。

中山:
私は1945年、終戦の半年前に台湾で生まれて父の郷里、尾瀬の入り口の山の街ですけれどもそこに引き上げて高校までそこで育ちました。東京には大学に入るために出てきて、その当時、大学を出て就職するところがなかなか田舎には無くて、東京に居ついたのですが、最初に東京に出てきたときに映画を見に来た街、買い物に来た街は新宿です。それ以来新宿の街が大好きでした。
私は、都庁で35年間、労働行政をふりだしに水辺や緑の回復事業ですとか、その間、新宿区ではありませんが中野区・目黒区でも基礎自治体でも働いた経験を持っています。そういった行政経験を基にして、そして且つ働きながら子育てをやってきた、共働きでしたが、そういった生活者の視点で、私の強みでもある行政の良いところ、構造的な弱点というか行政が公共を独占することに因ってコストが高くなったりサービスの面で不十分になったりする、つまり行政はもっと柔軟に効率的で効果的でありたい、そんな思いで調度4年前ですけれども区長に就任することができました。
私の人生設計の中では、これは突然のことだったのですが、結果としては大変良いチャンスを与えていただいたと思っています。今世の中は、集権から分権へ、画一から多様へ、私たちがこの街を担っていくということがとても重要であると思っています。新宿の行政課題は明確です。少子高齢化社会にどれだけ的確に対応できるか、またこの街を、本当に暮らしやすさも賑わいも一番の街にどうできるか、そういったことが重要だと思っています。区民とともに、協働と参画で切り拓く新宿区政という思いで仕事を続けてまいりました。

■ ○×質問
① ウォームビズ推進派である?すえよし○中山○石岡○
② 最近の若者はだらしないと思う?すえよし○中山○×石岡○
③ 公職選挙法は見直す必要がある?すえよし○中山○石岡○
④ 今時、60歳の定年は若すぎる?すえよし○中山○石岡○×
⑤ 実は人前でしゃべるのは大嫌いだ?すえよし○中山○×石岡○

■動物にたとえるとなんですか?

すえよし:象。優しくて力持ち、弱い人を背中に乗せて色んなところに運んであげたいし、優しくしてあげたい。優しい象さんを私のイメージにしていただけたらありがたいなぁ~と思っています。

中山:オランウータン。決して力持ちではないかもしれませんが、環境にとても敏感で、且つとても優しい動物です。そして、色んなことへのアンテナ持っている素晴らしい動物だと思っています。動物園にいくと、オランウータンはコミュニケーションが出来るんですね。これからの時代、色んな多様な人たちが多様な価値観を認め合いながらコミュニケーションができる、そういった環境、交流の一つの象徴的なものとして、オランウータンとしました。

石岡:犬。戌年生まれ、8人家族の末っ子なので、忠実な犬かなぁと。人にしてもらったことを決して忘れるな、これを座右の銘としてやってきたので、これからは法律は遵法主義でいきたいな、制度・法律・条令はそれにのっとってきちっとやっていきたい、忠実に物事を遂行していきたいという意味で、忠実な犬です。

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11月12日(日)新宿区長選挙、現職中山弘子氏が再選 [その他]

11月12日(日)新宿区長選挙が行われ、現職の中山弘子氏が再選を果たした。新宿区の当日有権者数は237,315人(前回区長選より9,399人増)、再選を果たした中山弘子氏の得票数は44,472票。なお、投票率は26.58%(前回区長選は25.15%)。

  

↑再選を果たした中山弘子氏。(11月1日新宿区長選候補者公開討論会にて撮影)

中山弘子(なかやまひろこ)

  • 昭和20 台湾で生まれる(翌年、父の郷里の群馬県沼田市に引き上げ、高校卒業まで沼田市で育つ)
  • 昭和38 群馬県沼田女子高校卒業
  • 昭和42 日本女子大文学部社会福祉学科卒業
  • 昭和42 東京都庁に就職、労働行政をふりだしに、子供・女性行政、消費者行政、東京港埋立地の水辺と緑の回復事業、清掃事業、人事委員会、監査等に携わる。また、この間、目黒区・中野区で7年間区政に携わる。主な役職はつぎのとおり。
    中野区婦人青少年課長・港湾局開発調整課長・海面処分場整備担当参事・衛生局衛生研究所事務部長・生活文化局消費生活部長・清掃局作業部長・人事委員会事務局長・監査事務局長
  • 平成14.10.31 東京都庁を退職
  • 平成14.11.24 新宿区長就任(一期目)23区初の女性区長となる。
  • 平成17.11.12 新宿区長(二期目)に再選

2002年の新宿区長選挙は、前区長の小野田隆氏の区民税滞納発覚などによる突然の辞職により、急遽行われた区長選挙だった。本来統一地方選にあわせて行われる区長選挙であるが、これによって11月の区長選挙となった。「誰が区長に?」と街の話題はもちきり、しかし告知などの行き届かない面もあってか投票率は低迷、25%にやっとという状態だった。今回、2006年の新宿区長選には、当初民主党からも都議からの擁立の噂もあったが、内部で合意を得られず断念、結局民主陣営は自由投票となり、保育士で共産党推薦の末吉和氏、行政書士で前回の区議選にも出馬(369票で落選)した石岡春二氏、そして現職で自民・公明党推薦の中山弘子氏によって争われた。

2002年新宿区長選挙の得票分布(当日有権者数227,916人 投票率25.15%)

※2006年新宿区長選挙の得票予想(新宿区新聞社予想投票率22%)

2006年新宿区長選挙の得票分布結果(当日有権者数237,315人 投票率26.58%)

有権者数約1万人増の中で投票率1.43%増、中山弘子氏の得票率も約72%

民主党も擁立を早々に諦め、区議会も公明・自民・無所属と民主党の2名が中山候補支持に回り、選挙前から既に勝負あったの感があった。かろうじて、共産党が候補者を擁立したものの、選挙の争点が見えにくい上に勝負が見えた感があって、各党も本来の自力を発揮する場面ではないと踏んだ空気が漂い、投票率は前回25%をさらに下回る、これが大方の予想だった。「中山さん、投票率は下がるよ。でも得票数は伸びるよ。」新宿区新聞の喜田社長も、先日の中山候補の演説会で中山候補をつかまえて言う始末^^;選挙に強い新宿区新聞が言うくらいだから、そうなのかなぁ~と思いつつ、いや、それでも新宿区政における政策の一翼を担う歌舞伎町ルネッサンスに携わってきた自分としては、出来る限り区民の関心事であってほしいという思いもあって今日の開放結果を見ていた。そして、結果が出た。有権者数約1万人増の中で投票率1.43%増は、投票数で6,177人増。正直、手放しで喜べるような数字ではないが、それでも、区政と区民の距離を少しだけ縮めることをわずかながらお手伝いできたような気がして、ちょっと嬉しかった。

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新年あけまして おめでとうございます。 2007年 元旦 [その他]

2007年、新年あけましておめでとうございます。

 

↑明けて1時ごろの花園神社の初詣客

今年は丁亥(ひのとい)です。イノシシ年といえば「イノシシ年現象」、つまり選挙イヤーですね。1947年に最初の参院選が行われた年に統一地方選挙が同じ年に開催、統一地方選挙は4年おき、参院選挙が3年おきということで、4と3の最小公倍数の12年おきに統一地方選挙と参院選挙がかぶるわけです。そして、その最初の年である1947年はちょうど60年前ですから、2007年はそのときと同じ丁亥(ひのとい)ということになります。

丁亥年は、どんな年だったかというと、1407年近畿地方大地震、1647年ポルトガル船が長崎に来航・江戸に大地震、1707年富士山大噴火・南海・東南海地震、そして1947年は日本国憲法施行(5月3日)や最初の参院選挙。丁は新旧の対抗を意味し、亥は木へんをつければ核ですから中心とか大きなエネルギーを現すと考えれば、比較的変化の大きい年ではあるような気はします。この4月には統一地方選挙と都知事選挙があります。7月には参院選挙、日本の政局に大きな影響を与えるアメリカの大統領選挙が2008年11月と言うことで各種キャンペーンも始まってます。安倍内閣の先行きは不透明ですから、ひょっとしたら総選挙もあるかもしれない、となると大きな変化があっても不思議でない一年が始まったわけです。

歌舞伎町も、いくつかの大きな動きが佳境を迎えそうです。といっても、まちづくりは10年のスパンですから、目に見える変化は少ないかもしれませんが、ある意味歌舞伎町の50年後を見極める大事な一年になっていくと考えています。

新年を迎え、歌舞伎町のまちづくりを進める側にいるものとして、目指すところのいかに自由で魅力のある経済活動を続けられる街に、そしていかに他にはない魅力のある街にしていくか、襟を正していきたいと思っています。

自分の中のテーマは3つあります。第一は、「24時間眠らない街」を目指すこと、つまり中途半端な不夜城から本当の不夜城に、それも合法的にそれを可能とする目安をつけたい。第二は、ビルオーナー条例の強化、これは違法な店舗・風俗店が摘発された場合にそれを仲介した不動産業者とビルオーナーを幇助に問える形に責任を強化・明記していくこと。そして、第三は屋外広告物条例の強化策としてたとえば風俗営業店は許可番号を屋外広告物に明記する義務を設けることと、それにともない風俗営業店に関する屋外広告物の規制強化と違反した場合の行政処分等を明記するような条例化。この辺が自分にとってのテーマです。

しかし、そもそも法的に規制されているものが現実的に必要なものなのかどうかとか、時代にあってないんじゃないか?といった問題も投げかけていきたいですね。法律があるから違法があるわけで、違法=悪という考え方はそもそもない。法益の保護(法律を守る側、秩序側の権利や利益の保護)がそもそもの法律の由来であって、その原点に戻った場合、はたして「法律は正しいのか?」という疑問を持たざるを得ない部分も数々あります。歌舞伎町ルネッサンスの活動は、はっきり言って歌舞伎町の経済活動を粛正してきたわけで、そういう意味では浄化活動は粛々と今後も続けていくのが望ましいが、一方で地域の経済活動を底上げし、魅力を高めるために何が欲しいのか、必要なのか、そろそろ街は声を上げてもいい時期にきているのではないでしょうか?そういう意味で、自分としては街にどんどん声を上げてもらいたい、そしてその声を伝えていきたいと考えています。

今年もよろしくお願いいたします。

2007年 元旦 てらたにこういち

 

花園神社境内にある「芸能浅間神社」の歌碑↑

↑歌舞伎町2丁目にある鬼王神社は地元の人たちの初詣が多い。区役所通りのイルミネーションは大晦日から元旦にかけても点灯(夕方から3時、1月末まで)


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歌舞伎町来街者に立ちはだかる三つの壁の存在~セントラルロードのホスト客引きについて [その他]

新宿駅方面からMoa2番街を経て歩いて歌舞伎町に入ってくる人たちには、来街者を寄せ付けない壁がいくつか存在することに気づくだろう。

Moa2番街から靖国通りを渡って最初の壁がセントラルロード入り口にたむろする客引き集団の存在。居酒屋・カラオケ店などとともにホストクラブの客引きが最前列に陣取る。

靖国通りの信号が青になるのをまって、歌舞伎町に入ろうとする来街者を仕掛け網の漁のごとく獲物をあさる。

 

最前列のホスト網を掻い潜ってもさらにセントラルロードは↑のようにキャッチが群れを成す。セントラルロードの入り口付近の第一の壁を通り過ぎると、次の壁が再びはだかってくる。↓警察官(警ら)の職質である。

この日は警らの3人がセントラルロード中央付近を横一列に並び、見かけの怪しげな人を見つけては声をかけ、荷物にナイフなどの所持が無いか調べていた。これがいわば第二の壁である。

そして、さらにセントラルロードをコマ劇場方面に進むと第三の壁エリアに入る。セントラルロードのコマ劇場前突き当たりから左に曲がって第二東亜会館、そこを右折してコマ劇場正面・シネシティ広場前までのエリアはまさにホスト客引きがたむろするエリア。

  

セントラルロードからコマ劇場前を経てシネシティ広場への路上エリア、ここは主として極東会系のシマである。そのシマ外にあたる例えば劇場通り一番街にはホストのキャッチがいないことからも、ホストのキャッチと極東会の間になんらかの約束があるのは容易に想像できる。例えば歌舞伎町に入ってくるときにホストのキャッチがウザイのであれば一番街を歩いてくればある程度の回避ができるわけだ。もっとも、ホストのキャッチに声を掛けられるのを一種の楽しみ、つまり「ただでホストとおしゃべりができる」的女の子達が一部いるのも事実ではあるが。

彼らホストクラブのキャッチ行為は、風適法・迷惑防止条例・道交法違反になる。上の写真は2月7日から9日にかけてものである。その2月9日には新宿警察署において「新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会」の発足式が行われていた。

新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会は会長に愛田武氏(愛田観光)、理事長に南豪氏(クラブ愛)を置き、傘下に約30数件のいわゆる老舗系といわれる店舗が組織を作っている。ホストクラブ暴排協力会加盟店は暴力団の不当な要求を排除し、また自らの営業行為において法律遵守をする。つまり営業時間は風適法の範囲で、客引き行為は行わないとしている。新宿警察署組織犯罪対策課がオブザーブし、暴力団とホストクラブの縁切りとコンプライアンス遵守を条件に警察が協力会加盟の店舗を守ることを約束している。

さて、この協力会がまさに新宿署でセレモニーを行っているその日、そのときの歌舞伎町の姿が上の写真である。

一般的に、どちらも同じホストに見えるかもしれない。しかし、上の写真に登場するホストらが所属(業務委託)する店舗は、ホストクラブ暴排協力会に属していない、所謂「関西系」「メンキャバ系」の店舗。歌舞伎町において最も勢いのあるグループである。

 

関西系・メンキャバ系という歌舞伎町においてもっとも活況を呈している店舗・グループを暴排協力会に巻き込みにくい事情は単純ではない。まず、彼らの営業手法、とにかく従業員を外に出し、客を引かせる。客を引いてきたホストは店内で売上を稼ぎ給料(折半)に反映、必然的に売上の稼げるホストだけが残り、路上には売上のない(給料の無い)ホストだけが必死で客を引く。したがって、売上の上げられないホストはどんどんつぶれるので店舗はホストの勧誘に力を入れる。潰れていくホストに人件費はかからないので店舗のリスクは無い。しかし、こういった営業形態はキャッチ行為を前提に成立しているため風適法違反によるリスクも高く、いつ営業停止を食らうかわからない。したがって、店舗は常に営業停止がきた時のためにもう一店舗の名義の異なる代替店を契約しておき、先に風俗営業許可を取って置くのだ。風俗営業許可を取るのに約3ヶ月、そして現状店舗が営業停止になるまでの期間が約3ヶ月以上はかかるため、これをまわし続けることで営業を続けていくという手法である。それなりにリスクは高いが、違法営業を真っ向からやっていても「ニーズ」がある以上儲かるわけで、現行法上の最も儲かるホストクラブの営業手法として確立されつつある。現に、メンキャバ・関西系で違法な深夜も営業している店舗の営業状態は極めて良く、儲かるからもう一店舗もう一店舗と常に拡大路線にある。もちろん男子従業員のスカウトや違法の時間外営業、その他のトラブル回避のために抜かりなく暴力団が関与している。例えば山口組系の組織では総売上の20%をコンサルタント料名目で上納させている。数万・数十万円のミカジメ料に比べ如何に大きな資金源になっていることがわかるだろう。

歌舞伎町のホスト業界は老舗系が警察のバックアップで暴力団と縁を切り、コンプライアンス遵守に向かうことで生き残りを図る一方で、関西系・メンキャバ系は警察や地域に真っ向から反発し違法な営業行為・客引きを繰り広げ、しかも暴力団の資金源になっている。両方とも、ある意味同じホストクラブであり、店の中でのサービスに大きな違いは無い。したがって、同じマーケット、同じニーズの上に立つ以上、市場原理的に遊ぶ側にとって遊びやすい深夜の営業時間帯をもつメンキャバ・関西系を選択するのは自然な行為であり、結果としてコンプライアンスを遵守すれば営業が厳しくなり、真っ向から法律や地域を無視したほうが営業が上手くいくという矛盾した構図が出来つつある、これでいいわけが無い。

新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会の組織や加盟店、その背景についてまだまだ何の問題もないというわけではない。改善すべき点はあるだろう。しかし、彼らがコンプライアンス遵守を掲げた時点で一つの執行猶予期間を得たわけで、逆にこの組織に属さない関西系・メンキャバ系の中で少なくとも客引き行為、それも上記記事のように歌舞伎町の中に入ってくるのにいくつもの壁が存在するような状況は一切排除すべきだし、逆にそれが出来なければ暴排協力会の人たちの心が折れることに繋がりかねない。

2月も後半にさしかかり、警察内の人事異動の季節を迎えようとしている。柗木義人新宿警察署長も26日付けで勇退と聞いている。警察内部においても、いろいろな圧力にめげずに暴力団と肉を切らせて骨を絶つ手法でやってきた組織犯罪対策課、法律一辺倒で繁華街対策を進めてきた生活安全課。それぞれ手法の違いはあれど、署長が代わることでどう温度に変化が生まれるのか。行政は一向に目を向けたくないところには目を向けない体質が強く、そんな中で繁華街自治のあり方をどうすすめていくべきなのか。本来優れた法律があればコンプライアンス遵守を軸に生安的手法があるべき姿なのだろうが、法における不備、繁華街の特性としての限界からまず暴力団をどうコントロールするかにプライオリティを置いて進めてきた組対との連携が一番有効、というのがここ最近の歌舞伎町だっただけに、その組対主導のホストクラブ暴排協力会が機能するかしないかは、今大手を振って客を引き続ける関西系・メンキャバ系の店舗をどう追い込めるのかにかかっていると言っても過言ではない。

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3月15日(木) 東京都知事選挙公開討論会開催-討論全文を掲載-なお都知事選挙は4月8日(日) [その他]

東京都知事選挙がいよいよ4月8日に行われる。投票日4月8日、告示日3月22日。なお期日前投票は3月23日から4月7日の間。東京都知事は都民によって直接選挙される都の代表、都の事務全般について統括し都政の総合性、一体性を維持する権限と責任を持つ。予算案の作成、予算を執行する権限、議会に条例案などを提出する権限、租税を徴収する権限などは知事だけの権限とし、さらに行政委員会などが仕事を処理していく上で必要な事務局の組織、職員の定数および身分の取り扱いなどを総合的に調整する権限が知事に与えられている。東京都の予算規模は13兆円を越える。インドの国家予算に匹敵するまさに国家に近い超巨大地方自治体であり、知事はその大統領ともいえる。

東京都知事の立候補は、住民票はどこにあっても構わない。供託金は300万円。ちなみに区議は30万、区長は100万。被選挙権は選挙期日(今回であれば4月8日現在)満30歳以上であればよい。

選挙を4月8日に控え、立候補予定者4名の公開討論会が3月15日(木)、中野ZERO大ホールにて開催された。

パネリストは以下4名の立候補予定者

■浅野史郎(あさのしろう)

1948年2月8日生まれ(59歳)、住所は宮城県仙台市、東京大学法学部卒業。1970年厚生省入省、在米大使館、北海道庁勤務を経て障害福祉課長、生活衛生局企画課長。1997年から宮城県知事3期。現在慶応義塾大学総合政策学部教授、社団法人フィランソロピー協会会長。

 

■石原慎太郎(いしはらしんたろう)

1932年9月30日生まれ(74歳)、住所は東京都大田区。一橋大学法学部卒業。1932年神戸市に生まれ、1956年小説「太陽の季節」で芥川賞受賞。1968年参議院議員、1972年衆議院議員(連続8回当選)1976年環境庁長官。1987年運輸大臣、1999年東京都知事、現在二期目。

 

■黒川紀章(くろかわきしょう)

1934年4月8日生まれ(72歳)、住所は東京都港区。東京大学大学院建築学科博士課程が最終学歴。日本芸術院会員、2006年度文化功労賞。日本景観学界会長。

 

■吉田万三(よしだまんぞう)

1947年9月19日生まれ(59歳)、住所は東京都足立区。北海道大学歯学部卒業。東京都目黒区にて生まれ、北海道大学歯学部卒、太田病院歯科助手を皮切りに八丈島にて歯科を開設、足立区蒲原歯科診療所を開設。足立区長。東京民主医療機関連合会副会長。

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