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3月26日(水)歌舞伎町に春の訪れ-弁天堂公園の紅枝垂も開花- [季節]

DSC01655.JPG歌舞伎町1丁目のちょうど真中、弁天堂公園にある紅枝垂も開花、3月26日(水)撮影

今年の桜開花は22日(東京地方)、平年より6日早く観測史上では9番目の早咲きだったそうで。桜の開花が早いとなんとなく春が駆け足で通り過ぎて行ってしまうような予感がしてしまう。東京の開花基準は靖国神社の染井吉野なんだそうだが、歌舞伎町には染井吉野はない。しかし、まったく桜がないというわけではなく実は3本ほど植わっている。

上の写真は歌舞伎町弁天堂公園に植えてある紅枝垂。ここには二本の紅枝垂が植えられているのだが、あまりのか細い枝っぷりにほとんど気づく人はいないんだろう。開花時期は染井吉野などに比較すると若干遅く通常は4月上~中旬と言われている。毎年染井吉野が咲くころになると見に行くのだが、まず咲いていた試しがない。だが、今年はなんとちらほらと花が開いていた。今日の最高気温が20℃、春といっても日中の日差しは初夏を思わせるものがあった。やっぱり今年は暖かいのかもしれない。

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もう一本が花道通り。コマ劇場のちょうど裏手、桜の種類は天の川(あまのがわ)。昨年10月25日に歩道拡幅の改修工事を終えた花道通りに鈴木辰夫花道通り町会長の思い入れで植樹されたまだ若い天の川。開花時期は4月中~下旬という品種のためまだ蕾は固そうだった。花道通りは自動車の往来が多いので横に張り出す染井吉野のような桜を植えるわけにはいかず、ポプラのように縦に伸びるこの天の川を植えた。

東京都健康プラザハイジアではこの3月中旬より(4月5日まで)「ハイジア桜まつり」を開催している。期間中桜の写真や音楽イベントなどの催し物があって、1Fのロビーには数本の桜が飾られている。搬入された先週あたりはまったく花が開いてなかったが、昨日今日あたりの気温でかな、だいぶ花が開き始めていた。▼

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染井吉野はというと、歌舞伎町には無いが新宿ゴールデン街に隣接する花園神社には何本かある。花園神社には染井吉野のほかにも若干開花時期が早い江戸彼岸などが咲いていた。江戸彼岸はほぼ満開、染井吉野は六分咲きといったところか▼

DSC01638.JPGほぼ満開の江戸彼岸。

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プライベートな話だが、やっぱり「春」ともなると身の回りの仲間たちにも浮いた話がチラホラリ・・・自分も恋愛は命の最大のモチベーションだと思っているほうではあるが、とはいえ少し羨ましく思ったり^^;あ、別に恋してないわけじゃないけどね、ただ自分の恋は迷子になった子供のようなもので、待ってた方がいい?それとも探しに行くべき?どうもその辺の選択がこの年にしていまだによくわからないというか不器用というか。。。と、ちょっと唐突な書き出しだが、でもまぁ、春は素敵だね。相変わらずセントラルロードからコマ劇場にかけての迷惑行為等撲滅パトロールを続けているが、急に春めいたここ二日、一気に来街者の数が増えてきた感じがする。

DSC01700.JPGパトロール中の景色、セントラルロードが珍しく歩きにくいほど人が出てきていた。

ちょうど新歓や卒業・追い出しのコンパなどの季節というのもあってか団体客が主ではあるが、人がたくさん歌舞伎町に入ってくるのを見るのはやっぱりうれしいこと。昨夜遅くセントラルロード入口でストーカー絡みかと思われる通り魔的な事件(被害者はカッターで顔などを切られ2週間程度の軽傷、犯人は逃走中。被害者個人に対する恨みのようで執拗に追うストーカー的な連続犯行の様子。被害者の知る加害者の名前が実在しないよう。偽名ってことかな。)があったりはしたが、やはり衆人監視力というか、来街者が多いと客引きやスカウトもほとんど目立たなくなり、彼らのパフォーマンスもかえって落ちるというか、やはり景気回復こそが体感治安における最良の特効薬なんだなと感じる。

さて、4月1日がいよいよ迫っている。迷惑防止条例の改正施行を控え、出来るならば歌舞伎町から一人の検挙者も出さなくて済むような状態であったらなぁとあり得なさそうな希望を抱いている。とくにエージェントやハーツといった大手スカウト会社、カラオケでいうと未だにキャッチ行為を頻繁にしているビッグワンやオンプー、そしてナンパと称したホストクラブのキャッチ、キャバクラ等黒服の客引き連中。たぶん誰かが捕まり、それが報道され、「やっぱ歌舞伎町か・・・」という話になるんだろうけど、でも、できたらあまりあって欲しくない出来事なわけで。先日ニュースで「警察は逃げ切れる、条例改正なんてへっちゃら」みたいなことをインタビューに答えて新宿駅前でほざいていたスカウトがいるらしいが、本当に呆れる・・・・・違法なことをやってても、それでもニーズがあるから成立しているのがスカウト、あくまで日陰の存在、違法な行為をしてるんだから前に出ちゃいけない、せめてそれぐらいの自覚と節度を持ってほしい。遠慮してコソコソやってるならまだしも堂々と道の真ん中に立ったりして目に余るキャッチやスカウトをし、挙句の果てに自分はイケテルみたいな大勘違い連中がいる限り、正直歌舞伎町の春はまだまだ遠い。


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歌舞伎町からMerry Christmas!! この街のサンタクロースは大忙し! [季節]

新宿・歌舞伎町のサンタは大忙し!!

2008年冬、世の中不景気不景気と言っても、日本人はちゃんと忘年会もやればクリスマスも楽しむ。街かどでグループの「3次会どこ行く~?」みたいな会話が聞こえてくると、なんとなくホッとしたりするものです。まだまだ、なんとかなるんじゃないかと希望を持てる。忘年会のスタイルは大分以前とは変わって来てて、たとえば中華でとかではなくて、居酒屋だとかアミューズメントバーだとか、そういう単価の低い方が普通になってきているようだ。一方、12月後半は会社などの忘年会ではなくプライベートや仲間うちという小規模の忘年会で予約が溢れる。こっちの方が単価は上がってくる。たしかに、そりゃそうだよな、好きな仲間と過ごす時間のほうが誰だってプライオリティは高いか。

さて、2008年クリスマス、歌舞伎町のサンタクロースたちは大忙しでした。夢を売る街ですからね^^

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▲左は区役所通り星座館ビル前にて。▲一番街のハーゲンダッツではサンタがケーキ販売

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客引きもサンタクロース~♪

DSC04475.JPG酒屋さん(カクヤス)がサンタクロース♪カクヤスはキャッシュオンデリバリーの酒屋さん。

DSC04478.JPGそのまま配達(ゴールデン街Colorsにて)

DSC04463.JPGドンキホーテはサンタ衣装が激安で販売

DSC04473.JPGということでドンキで買ったサンタコスを見つけた知り合いに着てもらったり。とこんな具合^^(ゴールデン街ブライアンバーGにて)、ガールズバーではありません、フツーのバーです。

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▲左はグリーンバード中に見つけた巨大サンタ。二丁目にて(12月15日)▲コマ前で見かけたサンタの集団、どういう集まり?とついて行ってみると・・サンタの格好をして子供たちにプレゼントを配る学生中心のボランティア組織、ハッピー☆スター(フィリピンの子供たちへの支援なども行っているそうです)のコたちでした。今日は、子供たちにプレゼントを配ったスタッフの皆さんが歌舞伎町で打ち上げ▼

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DSC04451.JPG DSC04468.JPG居酒屋の外販のコはサンタ、キャバクラのボーイさんはトナカイ・・

DSC04281.JPG DSC04315.JPG東京都健康プラザ・ハイジアには巨大クリスマスバナーがかかってます。昨年からデザイン系の学生等を対象に行っているクリスマスバナーコンテスト、今年は応募65作品の中から日本電子専門学校の渡辺綾乃さんがハイジアグランプリ賞を受賞(▲右、12月19日に行われた授賞式)

DSC04240.JPG今年で3年目となった区役所通りイルミネーション(関連記事)、これを仕掛けた藤澤薫さん(▼右写真、新宿歌舞伎町3Aの会理事長)の経営するソシアルビル、チェックメイトビルに行ってみると、毎年恒例になった(8年目)クリスマス・ロビーコンサートが行われてました。(記事冒頭の動画はその模様から)

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さすがに明日(25日)が平日で休日明けのイブということもあってか、歌舞伎町全体のはしゃぎっぷりはいつもより若干トーンダウンな感じはあった。景気対策と言ってただお金を刷って失業者対策をやるだけの政策、確かに困っている人へのセーフティネットづくりは必要かもしれないけれど、むしろ蔑ろにしてきた内需拡大をもっと真剣に考えるべきだろうと思う。例えば空港やJR・地下鉄等の一部24時間稼働、歌舞伎町24時間特区にも通じるところがあるが、つまり眠っているマーケットを興し、それによって雇用が生まれさらに経済が活性化するはず。12月25日を祭日にするのもいい。働きたくても仕事が少ないというのもあるが、それよりなによりマインド。経済が冷えている時だからこそお祭りやイベントが国民のマインドを温める。11月から12月にかけて酒屋さんの売上は大抵上がるものなのだが、今年はやや例年に比較しても低調、12月が11月より良くないなんて話も耳にするだけに、なおさら内需や消費拡大のための策をもっと積極に打てばいいのではないかと。

2008312.22 警視総監視察 003.jpg12月22日、米村敏朗警視総監の歌舞伎町視察。年末の特別警戒期ということもあって歌舞伎町の警官の姿も普段より多い。警視総監の視察は毎年恒例のもので、歌舞伎町がどうのという話ではなく、単に年末の繁華街対策のための士気鼓舞みたいなもので、要するに歌舞伎町をステージとして使っているということ。制服警察官が多く街に出る、このことは地域の安定のためには歯止め感という意味では非常に有効ではある。だが、一方であまり委縮させては街の活気が失われる。抑止や取締りについて、バランスをどの辺でつくればいいか、このあたりのことがもう少し街と警察の間で戦略面で一体感があればとは思うのだが、こればっかりは永遠に無理なんだろう。暴力団対策がある程度有効に働いた2年前以降実の部分ではかなり後退した警察の歌舞伎町対策ではあるが、一方で歌舞伎町のステージ的な機能だけは警察だって手放したくはないわけだ。

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来年はどういう年になるのか。未来は常に不確定、だからこそ嘆くことも無意味だし、希望もほどほどに。しかし、ここは夢を売る街歌舞伎町、ここだけは多少ヤンチャでもエネルギー溢れるマインドが温められる街でないと。まぁ、立場上自分はそのヤンチャをコントロールする側ではあるけれども。

今年一年を振り返って、確かにいろんなことがあったが、自分の中で、たとえばこのブログにも触れてきていないが一番「意義」を感じたこと、それは若い人たちとの触れ合いの中で触発されたこと。年間を通じ、たとえば数多くの学生たちの卒論や院の修論、卒業制作などのお手伝い、あるいは何も知らずに歌舞伎町に投げ出された新人や新任の若い記者・マスコミのコたちへの手ほどき。そして、彼らとは同世代であっても真反対の「オレたちは社会のクズだから・・」と言ってたり思ってたりする不良たち、要は客引きなどをしているホストのコたち。彼らと真っ向で関わることで、「ああ、このコたちの人生に関わってるんだな。」という思いが強く感じられた。若いコたちに関わる一人の大人として、このコたちには嘘はつけない、なぜなら今日明日の利益だの底浅な戦略など小さなこと、それに比べて未来はもっとはるかに大事なことだと。確かに街として生き抜くことも必要ではあるけれど、それより何より次の世代にどうこの閉塞し善悪が不明瞭な時代を引き継ぐのか。彼らから学んだこと、心を揺さぶられたこともたくさんある。それはかけがえのないものだった。だからこそ、大人の責任として、これをちゃんと果たせたらと思う。

微力ではある。が、しかし、僭越ではあるが少なくとも歌舞伎町という街において、自分は最大の「窓」の一つであり、また若いコたちへの影響力も強い。そして、むしろ良い悪いはそれぞれあるが、この若いコたちのエネルギーが歌舞伎町の一番大きなエネルギーでもある。自分がどう生き繋ぐか、なんてことは必要だけれどもそんなものはなんとかなるもの。どう生き繋ぐかより、何をして生きるのかを思った一年でもあった。

歌舞伎町の中心からMerry Christmas!!


【お知らせ】

夜鳥の界(ホストクラブボランティア組織)やラフレター(親に手紙でも書こうよ、というキャンペーンサイト)、あるいはグリーンバード歌舞伎町チームシブヤ大学等でお馴染みの手塚真輝クン(ホストクラブSmappa!APiTSグループ社長)が本を書きました。

趣味は「生きる」ことです。
死ぬことも選べます。

毎日いつでも両方のスイッチを持ってます。
毎日生きるスイッチを押しています。
選んで押しています。

僕は今日も生きるスイッチを押しました。
選んで押しました。

僕は今日も生きます。

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歌舞伎町発、伝説のカリスマホストが語る熱く優しいメッセージ
自分をあきらめるにはまだ早い
人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ

手塚 真輝[著]

1,365円(税込)
発行年月日 : 2008年12月20日
ISBN : 978-4-88759-680-1
本のサイズ:四六判ソフトカバー

真輝クンの第一冊目の著作、実はまだ自分も読んでいないのだが、斜めにさらっと見て目についた文章を上に紹介しました。短い文章で心に響く言葉をはくことに関しては彼は天才的。真輝クンの魅力はそのビジュアルや行動、セルフプロデュースの巧さなどがどうしても表面にでるが、むしろこの本の文字にもにじみ出てくる人間性。なりふり構わぬということが難しい世界で生きて、でも彼の良さは本当はなりふり構わない時にこそ表出する。少なくとも彼は文章の中では自由だっただろうし、また写真も豊富で、彼の日頃の活動が映し出されてます。ちなみに、どこかの写真に自分がチラっと写ってました^^;出版元からはベストセラーを目指しますということで、それも意外とない話でもない、というわけで紹介させてもらいました。


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謹賀新年 2009年元旦 [季節]

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2009年元日、初日の出(自宅より)

2009年元旦 謹賀新年

新しい一年の始まりは、新しい朝日を浴びてスタート。昨年の元旦、偶然ではあったのだがたまたま通りかかったところで元旦の初日の出を体に浴びてなにか心機一転的な強い衝動を受けたもので、では今年も初日の出を浴びてみよう、その新しい陽の光に照らされて自分が何を思うかを楽しみに正月を迎えた。日頃朝日を浴びることなどそう滅多にない生活をしているだけになおさらなのかもしれないが、太陽の光はなんとなく凄い。何かを突き動かす力がある。

さて、恒例となった大晦日から元旦にかけての歌舞伎町めぐり。

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▲大晦日夜から元旦にかけて、区役所通りのイルミネーション(点灯は2月末まで)

さすがにこの時期、普段の深夜に比べれば人は少ないものの、都心を巡って歌舞伎町にやってくるとやはり格段に明るい。2009年の元旦0時0分は新宿駅前にて。なにやら東口駅前の広場には「何かあるのかな?」と思わせる人だかり。アルタのビジョンでカウントダウンでもあるのかな?的な期待を一瞬したわけだが、2001年あたりから都心でのカウントダウンは自粛傾向にあってそれはないだろうなと。でも、しばらく人ごみにまぎれて様子をみていると、案のじょう何もなく、ただ集まった千人くらいが一斉にカウントダウンを唱えて「ハッピーニューイヤー」というだけのことに。おそらく、ここにいたほとんどの人がなにかあるかも?という期待感だけで人だかりに吸い寄せられるように集まっただけのことなんだろうが、それでもなんとなく正月らしい気分にはなってくる。新しい一年を迎えたるにあたってやはり誰もが何かを期待しないではいられない、人はそういうものなんだろう。

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この人だかりで足止めされてたせいでか、街には0時過ぎてからのほうが若干人の姿があったように感じた。

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▼初詣参拝客(左:歌舞伎町二丁目鬼王神社、右:花園神社)

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昨年後半の不景気風もあってか、初詣客は例年より多く感じた。苦しい時の神頼み、ってところかもしれないが、こういうところも人の常というか、人間らしさかと。

2009年 己丑(つちのと・うし)

占い好きでもなんでもないのだが、たまには古人の教えに耳を傾けてみる。2009年の干支は己丑(つちのと・うし)、文字から感じる今年一年の姿を想像してみよう。まず己という文字、感じとしては腰の曲がった姿が背筋を伸ばそうとしてまっすぐに立ちあがろうとする図。一方、丑であるが、象形文字としての丑の語源では、妊婦から生まれてきた赤ん坊が手を伸ばして必死に「何か」をつかもうとするその手の形に由来すると聞いたことがある。これまで腰を屈めて耐えてきたものが「オノレ!」と立ち上がろうとし、そして藁をもつかむ思いで何かをつかもうと手を伸ばす、そんな意味と解釈すれば、文字としての己丑はかなり激しい意味を持つ。

時代は少子高齢化社会、企業の姿もかつてとは一変し、非生産的で高齢な役員らがその高給故に負荷を大きくかけながらその既得権の上に胡坐をかき、一方で、働き盛りや生産的な若い社員らが低給にも関わらず首を切られるご時世。どう考えても企業そのものの生産性は低下し、内需の要であり希望でもある若い世代が仕事を失えば当然社会経済は冷えていく。となれば、やむを得ぬとはいえ、極論ではあるが既得権の中にいる団塊世代のがもっとも重い負荷を社会全体に与えているということになる。これを取っ払えば社会全体の負荷が軽くなる。もちろん、そんなことはありえない、いわば解決には時間を要するわけだが、とは言っても、昨年後半の状況から考えれば、世代間格差や既得権の持つ者持たぬ者との間のストレスは強くなっていくだろう。社会構造の変革において、このストレスがどういう風に表出してくるのか、これが要であり、ガス抜きの少ない現代社会においては必ず治安面に亀裂が生まれやすい。ストレスは、変化を望むものと変化を望まないものの間で徐々にエネルギーを増し、変化を望まぬもの=既得権側は「規制強化」「治安維持」へ、一方変化を望むものは「既得権破壊」あるいは「秩序無視」へと向かう。2009年、この両者のベクトルがどう引き合うのか。既得権側のベクトルが強ければ当然変化は少なく、社会に失望感が溢れる。一方で変化が強ければ希望は高まるが無秩序、あるいは既得権破壊によって混乱を生む。どちらがマシか?あるいは智恵をもって上手にバランスをつくることができるか。干支の己丑は、どの世代から見るかによって時代の見え方はかなり違う感じはするが、どちらに向かうにせよ激しい一年を示していると感じる。

何も厳しい人たちへのセーフティネットはある程度必要でそれを否定するわけではないが、ただ金を刷って配るだけで経済力は伸びるわけもないし、もともと苦しい状況の人の生活にいくら金を配っても消費は拡大しない。国民の財布は固く閉ざされ、これまで蔑ろにしてきた内需をいかに拡大するかが必要とされているにも関わらず麻生内閣はあまりに無策。そんななかで、知人を通じて国政に対して二つの提案を投げかけてみている。一つは鉄道・交通網の一部24時間稼働、もうひとつが住基ネットを活用した国民全員がお金を借りれる少額クレジットの実現。

①鉄道・交通網の一部24時間稼働

羽田など飛行場の24時間稼働、主要なJR・地下鉄などの24時間稼働。住民などへの騒音への配慮などを考えれば、羽田空港と、地下鉄の一部(メトロ・都営地下鉄の一部路線)くらいが現実的と思われるが、これらの稼働は経済効率を高め、眠っている市場を興し、新たな雇用を生む。環境配慮をしなくてはならないご時世ではあるが、飛行機の待機時間や深夜電車が走っていないことが交通・生活障害ととらえるなら経済効率上のロスから言えばむしろ環境負荷は軽減される部分もある。

②住基ネットを活用した国民全員がお金を借りられる少額クレジットの実現

例えば、住居を持たない者、あるいは銀行融資がブラックであっても、住民票とか住基ネットの登録さえあれば10万位からを上限に低利で少額の借金が出来るというもの。これに、選択制で年金や保険料の引き落とし機能を併せ、インセンティブ(金利や借入限度額等)を与えれば回収率は大幅に上がる。金をただばらまくのではなく、借入が出来るようにした上で、それによって生まれる未収に対して国が負担し、、たとえば日銀がお金を刷るイメージ。行政のデーターベースの統一化を促し、また民業圧迫の恐れがあれば民間クレジット会社と提携すればいい。それこそ、新銀行東京のような三セクの金融機関がこれをやってもいい。セーフティネットを有効に、且つ内需拡大策にも通じる。

大雑把に言うとこんなアイディアを投げている。今年早々に衆院選、あるいは夏には都議選などがあるので、あながち不可能ではないかと。どこかの政党のマニフェストの端っこにでも出てきたら、結構実現することもあるかもしれない。

前項、鉄道・交通網の一部24時間稼働については、基本的には歌舞伎町24時間特区構想とロジックは近い。地域の活性化のために、眠っているマーケットを興そうという話であるが、どちらが先に現実に向かうかによって状況はやや変化するかもしれない。仮に地下鉄やJRの一部24時間稼働が先になった場合、繁華街では何が起こるかというと、24時間営業できる業態、たとえば飲食店や深夜酒類提供店の店舗のほうが儲かる可能性も出てくる。となると、たとえば歌舞伎町の場合、風俗営業よりも飲食や深夜酒類提供店等の出店が増え、あるいは望むべき街づくりの方向性を促す可能性もある。つまり若干語弊はあるが極端にいえば風俗色一辺倒だった街の経済構造が是正されもう少しバリエーションが生まれてくるのではないか。となると、仮に一部とはいえ電車が24時間動くのであればむしろ歌舞伎町は24時間特区を取りに行かない方がいい、なんて場合もある。ということもあって、この案の経過については自分の動きの上でも要チェックだったりする。まぁ、何にしても歌舞伎町だけが元気になればいいのではなく、国全体が元気になれば歌舞伎町も必然的に元気になるわけだから、どちらがプライオリティが高いかが明白だろう。

正月早々というのもあって、まぁ与太話でした。言って損はしないからね、上手くいけば儲けもの。街づくりや治安回復でよく持ち出されていた「割れ窓論」はもはや死語というのが常識になった今、何にもまして景気がすべての問題を解決する最善の手段であることは誰もが認識しているはず。干支の己丑は激しい一年を表しているけれども、個人的にはともかく、それを望まない人も多いだろうし、急激な変化は犠牲も多い。変革は避けられないにしても、時間をかけ、変化に対しバランスを取りながら少しでもソフトランディングをした方が多少は平和だとするなら、いくらかでもそんなことに対して貢献はできる環境を持っている自分としてのやり方である。


12月25日、歌舞伎町商店街振興組合は東宝に対して「新宿コマ劇場並びに新宿東宝会館建替に関する事業計画・工事計画についての要望書」を提出

DSC04586.JPG2008年12月31日をもって閉館となったコマ劇場

2008年末、特に新宿コマ劇場の閉館に関連するニュースがメディアを賑わせていた。オープンな情報としては11月26日(水)よくしよう委員会-コマ劇場跡地再開発についてなど-にある通りであるが、若干補足情報を。新宿コマ劇場は二つの会社で運営されてきた。コマ・スタジアムとコマ・プロダクションである。コマ・スタジアムは劇場運営を、コマ・プロダクションはコンテンツ制作と営業を行ってきたわけだが、コマ劇場閉館にあたってこの二社は合併し、コマ・スタジアムとなった。コマ劇場は閉館したのだが、会社は存続することになっている。もちろん東宝の子会社である。さて、この会社はこれから何をするのかと言うと、例えば青山劇場であったり銀座テアトルなどを借りてここで演目をプロデュースする。あるいは、今後、どこかの劇場に資本参加をしてコンテンツ制作を手掛けていく計画があると言う。

これまでは自社資本の劇場を持っていたわけだから、それに比較すれば当然利益率は格段に落ちてく。これまで同様のコスト感覚では企業として立ち行かない。そこで、社員や多くの契約社員らは首を切られたのが現実ではある。が、しかし劇場運営とコンテンツ制作のノウハウは残していくことになる。一方で、東宝側のざっくりの計画は「オフィス、ホテル、物販、飲食、こういったところの複合ビルという表現」、つまり劇場などエンターティメントは置かないという趣旨の説明。この点から何が思い浮かぶか?

あくまで個人的な憶測ではあるが・・・

実は、東宝側としては、コマ劇場跡地の再開発において劇場運営ということに若干色気は残しているのではないか。一般的に、東宝とCX(フジテレビ)の資本提携関係、そしてCXが劇場を持たない企業であることなどからも想像できるのであるが、仮にコマ劇場跡地の活用にCXがかむ可能性は0ではないかもしれない。そして、CXとすれば、自社資本の劇場は欲しい。となると、まんざらコマ劇場跡地にCX資本の劇場が入る可能性も否定はできない。さて、問題は企業としてのコスト感覚。仮に、CXとの提携、新劇場建設、そういった話が本当にあった場合、これを発表する方が得か損かとなると、完成までの4年以上の間実質的に「コマ・スタジアム」は低空飛行の経営を強いられる。また、CXとの提携となれば、マンパワーを自社で保持する必要はあまりないかもしれない。となれば、コマの人員整理は必須であり、当然首を切り易くするためには国内最有力メディアとの提携、あるいは新劇場建設などの「夢のある」話は今は邪魔ということになる。故に、「オフィス、ホテル、物販、飲食、こういったところの複合ビルという表現」に尽きる。

まぁ、裏は無いのであくまで個人的な憶測でもあるし、あるいは自分が経営者であればこういう選択をとるかもしれないなとも思う。

昨年12月25日、歌舞伎町商店街振興組合は東宝に対し以下のような要望書を提出した。

新宿コマ劇場並びに新宿東宝会館建替に関する事業計画・工事計画についての要望書

東宝株式会社

拝啓 貴社には日頃より歌舞伎町のまちづくりに関してご協力を賜り、誠にありがとうございます。
私共、歌舞伎町商店街振興組合は、東宝(株)を含め、組合員のために必要な共同事業を行う事で、組合員事業の健全な発展に寄与する事はもちろん、地区内周辺環境の整備・改善を図る事業を推進してまいりました。
また、四葉会会員の皆様と共に、歌舞伎町ルネッサンス推進協議会のもと、新しい歌舞伎町を創出すべく理念の議論を重ねてもまいりました。
そもそも歌舞伎町は戦後、昭和20年代に鈴木喜兵衛氏をはじめ民間の努力により、道義的繁華街として形成され、その後、様々な社会的、経済的背景により、現在のように世界一とも形容される繁華街に変貌してきております。
新宿コマ劇場は、貴社の小林一三氏が鈴木氏の働きかけと志に応えて英断され、区画整備された土地に斬新なアイディアのもと建設されたもので、その後、いかなるまちの変化があろうと、半世紀に亘り歌舞伎町の名前を体現できた中心、シンボルとしてあり続けてきました。
今般、貴社より新施設ビル建設計画の報に接し、共に過去歩んできた者として、新計画に際し、以下のとおり要望いたします。

① 土地有効活用、テナント誘致について
これからも半世紀以上、歌舞伎町のシンボルとしてあり続け得る施設の導入。具体的には、演劇場、多目的ホールなど、エンターテイメントとして歌舞伎町に相応しい大衆娯楽、文化施設の導入により、新たに計画される施設につきましても、これからのまちをリードしていく観点でご検討いただきたいと思います。

②工事期間中の治安・活性化対策について
工事期間中は、まちの時間が止まってしまい、賑わいが失われてしまいます。その期間と空間を生かす工夫、具体的には仮囲い面の照度を上げ、無機質な壁面をデザイン化して、通行者の注目を集める事、四葉会各社との連携によるシネシテイ広場でのイベントなど、貴社の歌舞伎町における使命を発信していただきたいと存じます。

貴社の計画につきましては、地元である我々も大いに期待しておりますので、是非この期待に応えていただきます様お願い申し上げます。
最後に歌舞伎町の発展のためにも、組合として協力を惜しまない所存ですので、工事車両の経路、工事時間等も含め、今後継続して協議の場を設定していただければと存じます。

平成20年12月25日

歌舞伎町商店街振興組合

この要望書作成にあたっての経緯としての議論については、11月26日(水)よくしよう委員会-コマ劇場跡地再開発についてなど-にあるような流れであったが、要望書を読むとこれがかなりフィルターのかかったものになっていることが理解できると思う。この要望書について、たとえば「劇場を残してほしい」だのといった強い内容にするべきという意見も多数あったのは事実。確かにコマ劇場が歌舞伎町という街の発展に寄与してきたその重さを考えれば当然と言えば当然なのではあるが、今要望書はそこまで踏み込んでいない。中には、署名活動までして東宝にコマ劇場存続を促そうとするものもいたが、これらを制してこういった柔らかい内容に落とし込んだ理由は、一言でいえば「東宝も歌舞伎町の一員」であるからである。上記要望書前文にあるように「歌舞伎町商店街振興組合は、東宝(株)を含め、組合員のために必要な共同事業を行う事で・・云々」、つまり東宝さん、お宅も組合の一員なんですよ、あるいは組合は組合員の利益のために存在している以上決して足を引っ張るようなまねはしませんから、だからこそ一緒に街全体の利益のために力を合わせましょう・・・ということに最も力点を置いたものであり、それ以下は要望書の体裁はとっているものの、はっきり言えば具体的な内容皆無の文面。

言いかえれば、商店街振興組合は事実上歌舞伎町の民意を担保する組織である上で、歌舞伎町設立以来古人の最大の功績でもあり街としての最大の資源でもある東宝をこの街から決して逃がしてはならない使命を持っている。だからこそ、強い要望を心のうちに秘めていたとしても、お互いの利益のためには譲歩もします、だけど一緒に街全体を見てくださいということにした。商店街がとるべき選択としてこれは正しい。

しかし、一方でこれこそ商店街振興組合の限界であり、「街」を語るものの「街」をコントロールすることなど決して出来ない証明でもある。歌舞伎町は変幻自在である。仮にコマ劇場跡地に何ができようと、歌舞伎町は歌舞伎町らしく変容し、ただひたすら利益を追求し続ける。非常に分かりやすい。しかし、その分かりやすいなかで、何をどう目指すかを思う時に、コマ劇場跡地がどうなるかなど、いわば街の「核」の変化がヒントを与えてくれる。それが伝われば、この街の住人はあっという間に衣を着替えてしまうだろう。街づくりとはたぶんそういうことなんだろう。

街をどうするか、なんてことはそもそも不可能だしありえない。あくまで、その「核」になる部分にのみベクトルを働かせ、干渉し、情報をとり、発信をする。そして、いかに「儲かる」道を示すかで街は黙っていても変化をするだろう。だからこそ、あえて柔らかい表現をとることで東宝と街の間のチャンネルを不活性化しないようにすることが大事であり、メッセージは一つ、「これからも半世紀以上、歌舞伎町のシンボルとしてあり続け得る施設の導入」に尽きる。これはコマ劇場だけに限ったことではない。三菱信託から東京都への償還期が近づくハイジア然り、西武新宿駅や新宿TOKYU MILANOの今後についても同じことが言える。歌舞伎町ルネッサンスは2005年に始まったが、警察の暴力団対策を除き、結果として何もできていない。はっきり言えば、ただ、歌舞伎町の可視化と各社の財布事情や個々の企業アイデンティティがつかめたにすぎない。だが、何もできなかったからと言ってこれを否定する必要はない。むしろ、全体的な可視化が進んだことこそが何よりも重要なことで、だからこそ目に映る変化はこれからということだ。2009年、歌舞伎町はダイナミックな変化がいよいよ始まろうとしている。これは間違いない。

 

2009年 元旦

これからもよろしくお願いします。

てらたにこういち


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歌舞伎町の桜も開花、3月23日(月) [季節]

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△花園神社境内の染井吉野が開花、3月23日。

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歌舞伎町には桜が無い・・わけではないが、開花基準木の染井吉野はというと、歌舞伎町東側に隣接する花園神社の境内ということになる。歌舞伎町には「さくら通り」という通りがあり、かつてこの通りには桜があって、そのことが由来となって通り名になったと聞いたことがあるが、やや伝承的な話で確認できる資料はない。

現在、歌舞伎町にある桜というと、一丁目のほぼ中心の歌舞伎町公園(弁天堂公園)にか細いが紅枝垂(べにしだれ)が2本、そして花道通りの歩道拡幅工事(2007年10月完成:関連記事)の際に植えた天の川(あまのがわ)の3本。狭い路地に枝ぶりの立派な江戸彼岸や染井吉野はさすがに植えにくいという事情もあるのだろうが、ややさみしい気はする。

DSC06301.JPG歌舞伎町公園(弁天堂公園)の紅枝垂はまだ蕾も小さく、開花は1週間後くらい、花園神社の染井吉野が満開になるころかな。


東京都健康プラザハイジアにて桜まつり開催、3月19日(木)より4月5日(日)まで

歌舞伎町2丁目の東京都健康プラザハイジアでは3月19日より4月5日までの間、「桜まつり」を開催している。期間中、全国の銘桜100選として全国の桜写真展のほか、和楽器四重奏(3月27日・28日)、生田流の琴演奏(4月2日)、またハイジア内で2店舗利用したレシートを持参またはアンケートに答えると抽選で旭山桜の鉢植えなどがあたる抽選会を行っている。

DSC05547.JPG3月19日に行われた「桜まつり」テープカットシーン

DSC05551.JPG桜まつりのオープニングイベントでは東京都交響楽団による弦楽四重奏の演奏などが行われた。▽写真展には樹齢1000年以上のものを含め、いわゆる古木のもの。「日本さくらの会」桜守に一人である望月芳雄氏が撮りためてきたもの。

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いわゆる開花の基準木でもあり、一般的に鑑賞用としてしられる染井吉野(そめいよしの)であるが、そもそもその歴史は浅く江戸末期~明治初期に誕生した江戸彼岸(えどひがん)系の交配種。寿命もその他の桜に比較して短く、したがって古木の桜となると必然的に江戸彼岸や山桜、あるいは枝垂(しだれ)桜となる。

といっても、桜の寿命は昔から女性の寿命に例えられるほど短く、またデリケートな木でもある。乾燥や潮風に弱く、そのため古木といっても自然の中で長寿なものは極めて稀であり、古木の多くは人の手で守られ育まれてきたもの。写真展を見てて気づくかもしれないが、圧倒的に寺や墓にあるものが多い。

桜は開花から約1週間で満開、そこから散るまでも約1週間。その美しさもさながら、あたかも潔い様が魂に響く。やっぱり日本の美意識というか魂というか、数ある草木花の中で、桜はやっぱり特別な存在です。


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「春」・新宿御苑にて [季節]

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満開の大島桜(オオシマザクラ)と陽光(ヨウコウ)。
手前の白い花のものが大島桜、奥の赤い花のものが陽光。

2009年3月29日、新宿御苑にて。


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2009年4月3日撮影、歌舞伎町に隣接する新宿・花園神社境内に咲く染井吉野(そめいよしの)が満開に。前日の雨のせいか、満開にしては気持ち桜が痩せて見えた。


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11月16日(月)冬の風物詩、区役所通りイルミネーションが点灯-来年2月末まで冬の歌舞伎町を彩ります [季節]

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新宿・歌舞伎町の冬の風物詩、区役所通りのイルミネーションが点灯しました。歌舞伎町を南北に貫く、約700m、街路樹約90本に10万個の白色発行ダイオードを設置、11月16日(月)17時より一斉に点灯、これから来年2月28日までの間、冬の歌舞伎町を彩ります。

平成18年の11月から始まったこの区役所通りイルミネーションは、今回でこれが第4回目の開催になった。実行委員長は、区役所通りのほぼ中央にあるチェックメイトビルのオーナー藤澤薫さん。藤澤さんは第1回目の実施以降、この区役所通りイルミネーションと同じく区役所通りのボランティア清掃を事業とするNPO法人新宿歌舞伎町区役所通り3Aを設立、同NPOの理事長としてこのイルミネーションを継続してきた。実施に当たっては、3Aの会のスタッフが歌舞伎町の各店舗を一軒一軒回っては、あるいはポストに投函するなどして寄付を集め、行政等公共機関には後援や許可関係を除き一切頼らず、いわば街の住人たち自ら手作りで実現してきたイベントである。寄付は集まることもあれば、そうでないときもあり、それでも藤澤さん自身のある意味での覚悟をもって継続されてきたことを強調したい。

11月16日(月)区役所通りイルミネーション点灯セレモニーより

11月16日(月)、新宿区役所前広場において区役所通りイルミネーション点灯セレモニーおよび点灯式が開催された。来賓には中山弘子新宿区長をはじめ、後援である東京商工会議所の新田満夫会長ほか新宿警察署長、新宿消防署長、そして歌舞伎町商店街振興組合からは片桐基次理事長が挨拶を行った。

DSC_1065.JPG中山弘子新宿区長

「今日は歌舞伎町の、このイルミネーションの点灯式、今年で、なんともう、4回目なんですね。18年の11月に、このイルミネーションの点いた時の感動を私は忘れません。皆さん、今日点くので、またその感動を一緒に共有できることをとてもうれしく思いますけども、
白色ダイオードの、この白い光がですね、歌舞伎町のネオンがいっぱいのこの賑わいを本当に優しく、美しく照らしてくれます。皆さん、この新宿の街、歌舞伎町3Aの会は三つのAということで、明るく、安心で、そして歩きたくなる、という3Aだそうです。
本当に歩きたくなる街新宿、歩きたくなる歌舞伎町をつくる、素晴らしいですよね。私はそういった街づくりがとても重要だと思ってまして、心から、皆さんの取組みに共感し、そして皆さんと一緒に、この歌舞伎町がわくわくできて、そして多くの皆さんに楽しんでいただける街、そのイルミネーションが大きな力となってくれることを心から感謝を申し上げます。そして、皆さん、この歌舞伎町がますます多くの方々においでいただいて、発展できるように、これからも応援してください。3Aの会の藤澤理事長をはじめ皆さんの協力に心から感謝申し上げます。そしてまた、このイルミネーションは、実は新宿が、文化の街づくりをしたいということで、今、新宿の文化ロードという取組みをしておりますけども、その一環として、新宿のいろいろなところで発信をしてっていますが、そこの取組みの中にも載せております。
どうか皆さん、歌舞伎町のこのイルミネーション、これから3ヶ月以上、冬の間の風物詩、まさに多くの皆さんをお迎えする素晴らしい
取組みに心から敬意を表しまして御挨拶とさせていただきます。皆さん本当に、ありがとうございます。88本の街路樹、素晴らしい歌舞伎町になります。どうもありがとうございました。」

DSC_1067.JPG立延新宿警察署長

「このイベントは、先ほど区長のほうからご紹介がありましたように、新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会ということで、藤澤理事長をはじめ、街の皆さんが、明るく、安心で、そして歩きやすい街づくりを目指そうということで、皆さんが立ち上がって、18年から実施されているということでございます。まさに、街の皆さんの、手作りのイベントということで、街を訪れる方の大変注目の的になっているということであります。また、藤澤理事長はじめ、皆さんは、街の環境づくりということで、清掃活動等幅広いご活躍をされているということで、
これらに関して、私ども、心から敬意を表したいと思っております。このイベントは、イルミネーションの光で、街の方が、訪れる方が、心がなごみ、そして、本来人間の持っている、優しさだとか、思いやりの心に灯が点いていただければ、きっと小さなマナーから作り上げて、あるいは守って、犯罪の無い、明るい街が出来るのではないかなと、非常に関心を持っているところでございます。どうか引き続き、ご活躍をいただいて、明るい街新宿を実現していただきたいと思ってますし、こういう積み重ねが必ず実現するものと、私は確信しているところでございます。
これから、1ヶ月半で今年も閉じようとしていますけれど、この時期は、交通事故とか、あるいは各種犯罪が多発することが予想されます。警察といたしましても、これから発生すると思われる交通事故、あるいは各種犯罪について、協力に取り組んでまいりたいと思います。とりわけ、道路環境、不正使用等の道路環境を取締り、さらには振り込め詐欺、あるいは万引き、ひったくり、金融強盗等の犯罪についても力を入れてまいりますので、どうかご協力のほどをよろしくお願いしたいと思います。どうかこのイベントを含め、皆さんの心が温かくなるように、一つこのイルミネーションが光り輝くことを御祈念申し上げ、また、本日お集まりいただいた皆様のご多幸、ご健勝、並びにご事業のますますの繁栄を御祈念もうしあげまして挨拶に代えさせていただきます。」

DSC_1079.JPG野原新宿消防署長

「ただいま聞いたところによりますと、今回が4回目ということでございまして、今や、新宿区民はもとより都民の皆さまが本当にこの日を楽しみにしているのかな、このように思うわけでございます。さて、考えてみますと、大分イルミネーションの色というのは、先ほど区長さんが仰ったように、白色の色だということで、ある種、シンプルな色になってます。しかしながら、このシンプルさが、逆にこの街並みのネオンと調和して、ほんとに私たちの目を楽しませてくれる、あるいは、心を癒しておられる。このような、光が、ほんとに、この契機に、この灯を、都民の方が、歌舞伎町の街に訪れてくれるのかなと思っております。終わりに、このライトアップされるイルミネーションの灯が、安全・安心の光として輝いてくれることを期待しまして、挨拶とさせていただきます。」

DSC_1084.JPG新田満夫・東京商工会議所新宿支部会長

「皆さんこんばんわと言ったんですけど、私はおはようございます、と申し上げます。今から灯がついて、ランプが灯って、ダイオードに灯がついて、歌舞伎町はこれから朝を迎えます。これからが賑やかになってくるときです。私もビジネスマンですから、今、おはようございますと言う気持ちで、朝起きたような気持で、今ここで御挨拶をしています。
仕事をしておりますので、東京だけでなく、地方とか、海外に行っても、おたくの会社はどこですか?って言うから、新宿区だって言うと、ああ、あの歌舞伎町があるところですね、と言われます。ということは、歌舞伎町が本当に、私たちにとっていいところにならないと、新宿で商売をやっている私たちにとっても、私たちのブランドが上がることになります。要は、私たちの力で、歌舞伎町をいいところにしましょう、そして私たちがみんなに誇れる歌舞伎町になれば、商工会議所で仕事をしている、新宿区内でビジネスをしている人も、皆、誇りに思います。
藤澤さん以下関係者の努力で、今回4回を迎えるということで、心から敬意を表しますと同時に、私たちもこぞって、この運動に参画したいと思います。皆さん、改めて、おはようございます!これからいい時期が来ることを祈ってます。」

DSC_1089.JPG片桐基次・歌舞伎町商店街振興組合理事長

「このイルミネーション、今年で4回目ということで、藤澤さんはじめ、3Aの会の皆様の、本当に大変なご努力とご苦労があったと、私は思います。素晴らしいイルミネーションが、来町される皆さん、本当にファンタスティックな気持になって、心なごんで、楽しい気分で
町を歩いていただけると思います。私ども商店街振興組合も、歌舞伎町全体をイルミネーションで飾ってまいりたいと思います。もう少し、歌舞伎町全体としてはお時間をいただきたいと思いますけど、本当に藤澤さんが一生懸命頑張って、この4年間のご努力、我々町の人間も感謝いたします。終わりになりますけど、こういうイルミネーションの中で、歌舞伎町が楽しく明るく、本当に賑わいのある町に、これからも3Aの方々と一緒になって盛り上げていきたいと思います。」

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藤澤薫・新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会理事長(区役所通りイルミネーション実行委員長)

「本日は、お忙しい中、中山区長様はじめご来賓の皆さまにはご出席いただきまして、まことにありがとうございました。こうして皆様、大勢お集まりいただきまして、本当にありがとうございました。100年に一度の金融危機ということで、私は本当に、これで、第4回目のイルミネーションのご寄附が集まるかどうか、とっても心配しておりました。ところが、多くの皆さまのご協力のおかげで、こうして第4回の点灯ができました事を本当に嬉しく思っております。そして、ご協力いただきました、企業の皆さま、個人の皆さま方、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

このイルミネーション、本当に寄付だけで賄っているものですから、他のゴージャスなところに比べると、かなり少ないかなという感じはいたしますけど、これは行政に頼らず、民間の力で、まして大きなスポンサーもなく、こうやって点いてるんです。これは、歌舞伎町の街を愛する人々の、私は愛の結晶だと思っておりますので、どうぞそういう気持ちでご覧になっていただければ嬉しいかなと思っております。なお、これは2月28日まで、点灯しております。点灯中は、事故の無いように気をつけてまいりますので、皆様どうか、よろしくお願いします。」

イルミネーション事業へのご寄付・広告掲載のお願い

過去3回に亘り、歌舞伎町を貫く区役所通りにある約90本の街路樹にイルミネーションを点灯して参りました。本年は第4回として、11月中旬より来年の2月末日までの3ヶ月半の予定で、街を明るく点灯していく予定でございます。
このイルミネーション点灯事業は皆様方の貴重なご寄付により実現いたします。歌舞伎町で事業を営む方々、この街でお仕事をしていらっしゃる方々、そして街に訪れるお客様に、是非ご寄付のご協力をお願い申し上げます。なんと言っても歌舞伎町を愛する皆様方と共に「明るく・安心・歩きやすい」の3Aを目指して活動を出来ます事を大変嬉しく思っております。また、ホームページへの広告掲載のご協力も重ねてお願い申し上げます。皆様方にこの活動のご理解とご協力を賜り、第4回目のイルミネーション点灯が成功することを心より願っております。

尚、寄付・広告掲載についてのお問い合わせは、03-3209-2238までお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会
理事長 藤澤 薫


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点灯式後はアンフィニ・オーケストラによるクラシックコンサート。クラシックの優しい調べと、ネオンとイルミネーションの光の調和が、この街で働く人ややってくる人たちにいくらかでも和みや癒しが与えられていたらいいと思う。

歌舞伎町は本来癒しの街。美しい自然や太陽の光で、というわけではないが、人との出会いや酒、性、そういった、いわばどれも同じく癒しを来街者に提供する街である。しかし、その癒しを提供する側が、実は癒されていない、というか、時には必死になって、あるいはあきらめからの虚に陥った、まさに恰好悪い、今の歌舞伎町には、どうしてもそういう要因から「おもてなし」を忘れてしまったのか、とも思うような事業者が増えてきていると感じることが多い。そんな心持ちで、どうして来街者に対する癒しを提供できようか。そうして、営業は荒み、ビルは荒れ果て、テナントに何が入っているかわからないようなビルオーナーも数々。すべてそうだ、ということではない。そういう傾向が歌舞伎町の中心からカビが繁殖するかのように見えるという話である。多くの歌舞伎町の、少なくとも志のある人たちにはそれが危機感となって映っているはずで、だからこそ、このイルミネーションも、確かに来街者に向けてという要素はあるにしても、それ以上に、街の中に向けての光でもあると言い切れる。

「街」という言葉をよく使うが、そもそも「街」とは何か?

商店街の人たちはよく自分たちが「街」だという。行政が「街」という言葉を指す場合、歌舞伎町においては歌舞伎町商店街と歌舞伎町2丁目町会を指す。歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の構成をみれば明らかだ。もう少し正確に言えば、住民の極めて少ない歌舞伎町1丁目では商店街振興組合に加入するわずか数十名の人たち、そして住民構成を持つ2丁目は町会に加入するこちらもまたごく少数の人たち。あわせても歌舞伎町全体の、5%にも満たない。だが、便宜上、ここに「街」の正当性があることを前提にまちづくりは進められてきたという現実がある。区役所通りイルミネーション、これを主催する藤澤さんは歌舞伎町にビルを持ち、歌舞伎町に住む住人である。そして、商店街に加盟しているわけでもなければ町会の人でもない。また、このイルミネーション実施にあたって数多くの事業者、あるいは個人が、中には匿名の方々もいるが、そのほとんどが商店街にも町会にも入っていない人たちである。

さて、ここで質問。「街」を語る正当性はいったいどこにあるのか?

歌舞伎町には約600棟の建物と4,000近くの店舗、そしてさらに数々の事務所・事業所、あるいは歌舞伎町で働く人たちがいる。商店街や町会に正当性が無い、とは言わないが、商店街や町会にしか正当性が無いわけではない。歌舞伎町商店街振興組合理事長の片桐理事長は、常に「街」を語るときに、実はその葛藤をかみしめながら話す、これまでの理事長たちとは一線を画す人でもある。

いわば、思想・価値観、形態はどうあれ、歌舞伎町にかかわる、ここに生活の基盤が存在し、少なくとも歌舞伎町を好きな人たち、自分はそのすべての人に同じく正当性はあると思っている。そして、その活動への賛同数上での比較で言うならば、おそらくこの区役所通りイルミネーションが持つ「街」という言葉の重みは、実は最も大きなものの一つでもあろう。これは客観的な洞察である。既存の、あるいは既得の組織に属さないコミュニティ、活動する個人を含め、歌舞伎町にはそういうものが多く存在しているということを知ってもらいたい。そして、その力はこんなにも大きく、しかしながら既得の組織にはないさりげなさがあり、こんなにも純粋で、和みや癒しを街の内側にも照らしてくれていることを知ってもらいたい。


グリーンバード歌舞伎町チームも冬はイルミネーション清掃

グリーンバード歌舞伎町チームは11月12月、イルミネーション清掃期間として定例清掃(第1・第3月曜19時~)に加え11月の第5週月曜(30日)、また12月は1週2週3週目の各月曜19時より、また12月6日には世界エイズデーにかけてレッドリボン清掃を行います。スケジュールや参加方法等詳細についてはこちらでご確認ください。

▼区役所通りイルミネーションが点灯した11月16日の定例清掃より

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なお、グリーンバード歌舞伎町チーム忘年会は12月14日の予定です^^

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明星56ビル跡地(歌舞伎町ビル火災現場)に射的王がオープン!11月13日(金)

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2001年9月1日、44名の尊い命を犠牲にした歌舞伎町(明星56ビル)火災の跡地に、射的王(株式会社クールジャパン)が出店しました。射的王というと、歌舞伎町さくら通りとあずま通りの間、旧かに道楽隣の第16東京ビルに出店し、当時、物珍しさから話題にもなっていたが、あらたに劇場通り一番街、しばらく更地のままだった明星56ビル跡地にこの11月13日にオープン。

明星56ビル跡地は2001年9月1日の火災以降、ビルオーナーおよびテナント関係者の管理責任を問う刑事および民事裁判が行われ、2007年3月に民事、2008年7月に刑事裁判は終結。(詳細および関連記事)民事訴訟終結後、土地は新宿ゴールデン街裏の花園駐車場などを所有する繊維関係の会社、エコナック株式会社を介してニュージンランド・オークランドに会社籍をおくレオナルズ・プロパティーズ・リミテッドに売却、その後更地になってしばらくたっていた。現在も所有者はレオナルズ・プロパティーズ・リミテッドであるが、射的王(株式会社クールジャパン)が定期借地し、基礎は打たない低層店舗としてこの11月13日に開店した。

個人的には、遺族の方々の取材を通じ、おそらく来年も有志の方々が献花に訪れることもあるだろうということで、その際のことも踏まえ繋ぎにごあいさつに訪れた。店舗の方は、「その際はもちろんご配慮いたします。」と答えてくれたが、一方で、遺族の方々は決して癒すことのできない痛みを負っているとはいえ、できれば時間が止まった感覚がどうにか動き出すようになればいいなと思う部分もある。忘れられない痛みもあるが、人生にはできればどこかで切りをつけて忘れたことにしたほうがいいこともあるように思う。その真ん中あたり、曖昧な言い方ではあるが、微妙な想いはある。


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歌舞伎町からメリー・クリスマス!-新宿・歌舞伎町のクリスマス風景- [季節]

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新宿・歌舞伎町のクリスマス景色、12月24日クリスマスイブの区役所通り。

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▲写真左・区役所通りのキャバ、M's Tokyo(エムズトーキョー)のコたち。来春卒業の女子大生なんだとか。写真右はセントラルロード突き当り付近にて、客引きのホストのコたち。いつもの黒服よりこっちのほうがよっぽど雰囲気が和らぎます、一応違法性があるとはいえ^^;

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いつもこの季節に思うんですが、新宿・歌舞伎町は、おそらく日本で一番サンタクロースがたくさんいる街なのでは・・。キャバ嬢のコたち、コンビニやドンキの店員から客引きをするホストのコたちまで、とにかく何千というサンタ・コスチュームが街にあふれている。

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▲12月25日、区役所通りのチェックメイトビルにて。毎年恒例のクリスマスロビーコンサート。

東京都健康プラザ・ハイジアにて、これも毎年掲出されている巨大クリスマスバナー。写真は12月18日に行われた授賞式の風景。近隣のアート系学生らが応募、今回は日本デザイナー学園の小峰教史さんの作品がハイジアグランプリ賞に。彼の作品が巨大バナーになってます。

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▲とにかく忘年会シーズン、歌舞伎町案内人こと李小牧氏(写真中央)。彼の17刷目の著作物「歌舞伎町より愛をこめて-路上からみた日本-」(阪急コミュニケーション刊・2009年12月15日発売)の出版記念パーティにて。場所は彼がプロデュースする中国料理店「湖南菜館」。

この12月は毎年のことではあるが警察のお偉いさんが視察に訪れる。今年は12月21日・22日とそれぞれ国家公安委員長、警視総監が訪れた。別に警察を悪く言うつもりはないが、それまで、つまりこのお偉方の視察が終わるまではやはり歌舞伎町における警察の取り締まり活動も盛んで街の中には緊張感が漂う。しかし、その直後、クリスマス以降正月までの約1週間、多少の抑止的なパトロールはあるものの、事実上取り締まりは休止されるこの期間、いわば警察不在となったこの時期、無法化無秩序化しそうな時にむしろ空気が和む、とうか緊張感が消える。むしろ警察が不在なほうが街が和やかになるというのは、やはり人間らしい街だなと感じる。客引きもスカウトも、この時期に頑張ったって・・みたいな気分になるのか、あるいは、歩いていると彼らが「正月は田舎に帰ってきます~今年はお世話になりました!」みたいな、やはり皆さん人のコなんですよね。

歌舞伎町の24日、クリスマス・イブというのは概ね人は少ないものだが、翌25日、この日の夜のほうがむしろ盛り上がる。今年は曜日の並びの問題もあったかもしれないが、25日の夜は人が出ていた。一方24日のイブの夜は、わりとしんみり。

さて、今年も終わりです。一年を振り返って、やれたこと、やりきれなかったこと、目算を誤ったこと、あるいはいろんな人たちとの出会いや別れ、しかしクリスマスを迎え、ふと周りを見回せば、意外と世界には“愛”は溢れているもので。まだまだ世の中捨てたもんじゃない、僕らの愛はまだまだ未完成ではあるけれども、誰かを好きでいたい、そんな気持ちにさせてくれるこの季節が自分は好きです。

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皆さんも^^素敵な年末年始を。

歌舞伎町からMerry Christmas!

3434723歌舞伎町ではありませんが・・新宿テラスシティのイルミネーション。12月1日より25日まで、「ブリリアント・ブロッサム」(キラメキの冬爛漫)をコンセプトに彩られてました。写真はサザンテラス・スプラウト・タワー、天に向かって真っすぐ伸びる「輝く光の芽」をイメージしたイルミネーション。タワー内にあるスイッチを押すと光の色が変化する。


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謹賀新年 2010年 元旦 [季節]

2010年 元旦 謹賀新年

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2010年初日の出(自宅マンションより)、水平線に薄く雲が出ていたため日の出時刻は若干遅れて6:53くらいでした。

毎年、新しい一年の最初の朝日はちゃんと浴びよう。朝日の力は、なんというか、どんな時でも心と体に力を与えてくれる。人に話すと「テラさんは昼間太陽を浴びてないから」と言われてしまうのだが、いえいえ、そんなことはありません。新しい朝日の力は絶大です。何かを突き動かす力がある。そんな気がするのです。

さて、歌舞伎町の大晦日からの景色は、というと。

344805112月31日、深夜11時過ぎのセントラルロード

例年この正月期は人が少ないものだが、それにしても歌舞伎町の中の人の数は少なく感じた。働き者の客引きたちがちらほらと。

3448052JR新宿駅東口アルタ前にて。自然と集まった人たちにまぎれて2010年のカウントダウン。ミレニアム以来こうした場所でのカウントダウンイベントが無くなって(警察の指導による)久しいが、このアルタ前でも何かが行われるわけでもないのに人が集まり始めてこんな景色に。何かが起こる、閉塞した現実から無意識のうちに何かを期待してしまう、そういう心理なのだと思う。少々羽目を外してもいいのになぁ・・と、この辺がこの国のよくないところだろう。

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歌舞伎町の各神社初詣の景色。左は歌舞伎町2丁目の鬼王神社、右が花園神社。時間の問題もあるが、晴れ着姿の人はいませんでした、残念。こちらの人の集まり具合は例年通り。

2010年 庚寅(かのえとら、こういん)

庚(かのえ)は「更」、植物が成長を終え、新たな形になることの意。寅(とら・いん))は「螾」(いん)から来ている。「螾」は動くの意味で、春が来て草木が芽生える状態。いわばこの年は“変化”ということになるらしい。調整期に入った世界の姿が思い浮かぶ。何もない、変化もない、そういう硬直した時代に終わりを告げよう。変化はリスクでもあるが、新たなる機会ともなる。時代の波はいろいろな方面で生じ始めているのは、分かる人には分かると思う。その波をつかめるかどうか、なんだろうけど。

昨年の正月、今年はこれをやると言って、なんとか実現への目途に繋がった「地下鉄24時間化を含む公共交通機関の24時間稼働」、その後の都議選では民主党のマニフェスト、政策要綱に盛り込むまでは行った。その後、国政で民主党が与党になり、羽田空港の24時間化を目指している。この公共交通機関の24時間化についてだが、実は東京都はやや及び腰。深夜の電気需要を拡大させることにいまだに難色を示している。相変わらず、省電力・エコを政策軸においているのだが、呆れてしまうのは深夜電力についてもそんなことを言っている点。深夜電力は使ったほうが「無駄」が出ないというのに・・・。まぁ、それは兎も角、国政から羽田の24時間化が進めば当然「アクセスはどうするのか?」という話になってくる。すでに羽田へのアクセスとなる地下鉄等の深夜の稼働について議論が始まっているようだが、この辺りが突破口となって、都議会よりむしろ国政のほうから地下鉄やJRの24時間化が現実化に近付いてきている感もある。ここに期待したい。

さて、歌舞伎町。

一昨年のコマ劇場の閉館からすでに1年以上を経て、歌舞伎町の中心部である劇場街の再開発は一向に動きが起きてこないことについてだが、そろそろ何か出していかないといけないと思う。そこで、今年はここに焦点を当てた行動をしていく。具体的に何をどうする、ということを今からここで書くことはできないのだが、少なくとも何か、こんなものができるんだ的な、歌舞伎町全体に何かしら希望につながるイメージを伝えたいと思っている。地域の経済活動の疲弊感はまだまだ続くだろうし、閉館や取り壊し等が続く映画館街にはもはや廃墟感すら漂ってきている。今は生みの苦しみであり、時間もかかる。だからこそ、希望が必要、のはず。自分が仕掛けていく相手は、何も東宝に対してとは限らない。あるいはこの再開発を違った形で関わるかもしれない、今はまだ現れていない新たなタレントに対してのものでもある。有用で現実的な投資をどう促すか、ここが今年、まさに勝負の感がある。

話は変わるが、この一年、干支は“変化”を意しているようだが、最近よく人に勧めるのは「休む」ことと「無駄」の勧め。どうあがいてもどうにもならないなら悩んでも無駄、なら忘れてしまおう。そして休む。好きなことをし、無駄なことにエネルギーを費やす、あるいは遊ぶ。そんな中に、何か新しいものや未来への活力につながる種があったりするよ、という話。民主党の“無駄”削減も同じだが、“無駄”とは“無駄”ではなく、単に一面からの視点において無駄なのであって、多面的に見れば決して無駄とは限らない。新しい年、できることならたくさん“無駄”なことをしてみようと思っている。その中で、ひょっとすると想定外の何かが生まれるやもしれない。自分なりに“変化”とは、そういうことを指しているのではないか、と解釈。個人的にもそろそろ次のステップに行きたいなぁ・・公私ともに。

歌舞伎町の中心から~“日本総肉食化計画”

2010年、てらたにこういちの個人的なテーマは"日本総肉食化計画"。何も肉を食べようって話ではない。この国を包み込むかつての英国病的な空気を打破するには、怒りさえ持たない不感症になったこの国の人たちの心をもう一度目覚めさせる、いわば、日本をなんとかしたいなら、草食化した国民を肉食化する、ちょっとそんなことをテーマにやっていこうかと思ってます。

かつて英国病で不感症になった英国女性を目覚めさせたのはジョニ・ミッチェルの歌"Both Sides Now"(青春の光と影)だったとか。日本の場合、むしろ男のほうが不感症な感がある。草食化したこの国の人たちのどうやって肉食化することができるのか。

“マスをかくならソープへ行け”“売春合法化”(女性の皆さまには失礼しました^^;

それはややジョークにしても、怒りを忘れ、欲を失ったら人は駄目になる。ストレスの強い社会でガス抜きがうまくいかなければどこかで暴発的な事件や事故が起きる、そう思っていた。しかし、どうもそうではないらしい。いつのまにか、この国の人たちはストレスを感じなくなってきてしまっているような気がします。要するにガス抜きしなくても済んでしまう、いわば心が不感症化している。景気や経済の後退が国民の総草食化に繋がったことは言うまでもないが、しかし景気が回復したからといって消費が簡単に伸びるか?といえばそうではない気がする。いわば、草食化した国民を肉食化しなければどうにもならない。このままでは、草食化した日本は、肉食化が進む中国等にいとも簡単に食われてしまうだろう。

そこで、“日本総肉食化”、日本再生のキーワードはこれ!

心が不感症、怒りすら忘れ
草食化した日本人の心を
日本のへそ、"肉食人の聖地・歌舞伎町"の中心から目覚めさせる
2010年、日本総肉食化計画開始!

とかなんとか、いろいろやることがありますが、皆さまにとって、2010年が素晴らしい一年となりますよう。

2010年 元旦

今年もよろしくお願いします。

"日本肉食党・党首" てらたにこういち


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平成22年 歌舞伎町商店街振興組合“新年の集い”より [季節]

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1月7日(木)17時より、平成22年歌舞伎町商店街振興組合“新年の集い”が歌舞伎町・割烹料理店車屋にて開催された。毎年恒例の商店街の新年会である。参加者数は組合員および来賓をあわせて104名。

さて、今年度(平成21年度)より歌舞伎町商店街振興組合の理事長の就任した片桐基次氏が、理事長として迎える最初の正月。まずは片桐理事長の年初の挨拶。

DSC_3060.JPG片桐基次氏・歌舞伎町商店街振興組合理事長

「昨年は、わが国では大きな不況の風が吹き荒れ、先行きの不安が渦巻いている中、当組合では、執行部が新しく誕生いたしまして、新しく創出した経営企画会議のメンバーとともに、街の活性化や、中長期を見据えた街づくりに議論を重ねてまいりました。本年は、これらの案件につきまして、実現を目指し、行動をしてまいる所存でございます。
具体的には、美化・美観については、佐藤環境衛生部長のもと、歌舞伎町ゴミ処理一元化事業を、これは大変なことと思いますけど、取り組んでまいります。
また、杉山専務理事が率いる歌舞伎町未来会議においては、歌舞伎町の街を、観光の街として位置づけ、新たな観光資源の掘り起こしを行い、外国人観光客も含めた究極のおもてなしを、街づくりとして推進してまいります。また、銀聯カード、これは中国のほうで発行しています、中国の方たちが、お金をたくさん使っていただけると思いますけど、その銀聯カードを積極的な取り入れも行い、それがTMOを受け皿にし、振興組合が中心になって取り組んでまいります。
魅力あふれる、賑わいのある『眠らない街・歌舞伎町』を目指し、各業界や団体の皆さんとともに、秩序ある歓楽街を取り戻し、安心で楽しい街を創ってまいりたいと思います。
御臨席を賜りました、区長さんをはじめ、諸先生方のご理解とご協力を何とぞよろしく申し上げたいと思ってます。また、新宿駅周辺商店街の皆さまとは、運命共同体といたしまして、新宿繁華街の繁栄のため、歌舞伎町としての役割を果たしていこうと考えております。御指導のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。真の街づくりは、自らの手で行われなければ成功しないと私は確信していますので、何卒、本日ご出席の組合員の皆さま、御企業の皆さま、何卒ご協力よろしくお願いします。」

DSC_3103.JPG平成21年度の組合人事により執行部が総入れ替えになったわけだが、その面々、左から片桐理事長(酒屋の丸石、セントラルロードの持ちビルなど)、副理事長の今宮達三氏(酒屋の水野屋など)、副理事長の麻生茂氏(割烹あそうなど)、専務理事の下村治生氏(下村第一ビル、ちょうちん下村ほか、新宿区議・自民党)、専務理事の杉山元茂氏(杉山ビル、とんかつ茶漬けのすずやほか)。

歌舞伎町商店街振興組合は、この平成22年、理事長の挨拶にもあったように一つはゴミ処理の問題への着手を目指している。これは、そもそもではあるが、商店街における町会構造の疲弊を食い止め、立て直し、あるいは再編を含む組み換えなどを念頭に、町会が機能しやすい、またちゃんと存在価値のある町会ネットワークをつくり、これを振興組合が連携していくことが街づくり、また地域活動に不可欠という考えに基づいている。町会の機能強化とゴミ処理問題の課題解決は構造的に連携が可能で、まずはここから着手をしていく。歌舞伎町未来会議というのは、組合外のメンバーも参加した、以前で言う『よくしよう委員会』の発展的解消により新たに創出された会議帯で、自分も参加しているが、主として活性化事業や発信事業、パトロール活動、あるいはその他の既定の部会に所属しない様々な活動や参加メンバーの独自企画による活動の支援を行う。銀聯カードの歌舞伎町における普及も未来会議からの発案で、これに商店街が率先して関わることは中国系観光客誘致につながる礎になると判断した。振興組合の旧体制では組合の中枢幹部の会議を“執行部会”と呼んだが、平成21年度からは経営企画会議として名称を変更、理事長を筆頭に副理事長・専務理事・そのほか組合理事らが連なる組合の運営意思決定機関となっている。

振興組合は長年組合員を増員してこなかったことで組合活動のポテンシャルが下がってきた。そこで、町会ネットワークを手始めに足元から構造の厚みを増し、さらに組合の賛助会員的な増員を図っていくことで、いわば街の中心からマンパワー的にもネットワークとしても地力を底上げしていくことが旧来からの課題となっている。しかし、現実には組合自体の活動を支えてきた資金の源泉である資産があるという点が足かせにもなってきてなどあり、その課題克服を旧執行部はとれなかった。新体制が目指したこの古くて新しい取り組みは、いわば、これこそが商店街の経営であり、組合の経営、ということから新執行部を“経営企画会議”という命名にした。未来会議とは対照的なのは、街の全体を外から押し上げるのが未来会議ならば、経営企画会議は組合の中心から街を押し上げる、力の向くべき方向が違うことにある。というか・・本来そうあるべきだったわけだが・・、若干批判にはなってしまうが、内側からの底上げが遅々として進まないもどかしさが時々そこから逃げるように街全体視線になってしまうきらいがあって、やむを得ぬところもあるが、構造的あるいは役割的な差分をもう少し理解されたほうがよい、と思う部分もある。というのは、街の内部者には利害関係やしがらみの問題で、街を全体的にみる視点が持ちづらいはずで、だからこそ未来会議が外部のメンバーを積極的に入れているわけで、そこらへんがややどうなのかなということだが、まぁ、新体制で1年弱、これからといえばこれからか。

杉山専務理事はこんなことを言っていた。「振興組合が必要のない、そういう街にしたい。」と。グリーンバード歌舞伎町チームを立ち上げた杉山文野クンのお父さんらしい言い方だ。グリーンバードはゴミを拾うボランティア活動だが、拾うゴミが無くなり、することが無くなってしまうことこそが一番だという設立の想いがある。ちょっとその辺が似ているなと。組合や町会が疲弊したのは志を失い、世代交代や引き継ぎがうまくいかなかったからだけではない。一つは、それでも歌舞伎町は繁栄してきたからだ。組合や町会がその存在感を示す必要もなく街は繁栄していた。そのかつての幻想に胡坐をかいた、まるで自民党のようだが、組合活動に昨年から関わるようになった杉山氏らしく、組合が組合本来の役割をまず目指そうというあたり、そしてそれが必要のない、それが無くても繁栄のある街にする、その理念は美しい。

だが、一方で、これは客観的な意見であるが、現状の組合という組織が“街”を語ることには今でも違和感を感じるし、また、街の方向付けに組合が現実的に果たせる役割はその能力的構造的に、あるいは限られた時間の中でどうだろう、、可能なのかどうか。お手伝いはもちろんします。だが、一方で、組合が本来の組合としての役割をちゃんと果たしていたら、そこには“街”としての正当性が自然と生まれ、よって“外部”の“有能”あるいは“有力”なものは“それぞれの利”を得うる街を創る正当性を依存しにそこにまさに自然と集まることにつながるだろう。その集約された能力や資本を活かす、正当性を持った組合には、そこに仮に能力も資本も無いとしても、その時こそ“街”の利に最も近いものを選ぶ選択権だけはある。それでこそ、結果としてよりよい街になる。結果として、これが肝なのだ。自分も“外部”の一員だからこそ痛感することなのだが、街をよりよいものに創るのであれば、本来あるべき組合らしい姿にまずはなってもらえたらと思うのはそこにある。だが、組合が本来あるべき姿になるのを待っていられるほど悠長に構えているわけにもいかない、時間軸の中にはもう少し切実な歌舞伎町の現実があるから、その美しい理念を単純に拍手というわけにはいかない

話題を変えて・・

平成22年の組合新年会、歌舞伎町商店街振興組合は内部区議がいるほど自民党支持組織だったわけだが、その自民党が国政において野党に転落し、民主党政権になったことで、新年会にどちらを呼ぶのかが注目の点ではあったわけだが、結局民主党の海江田万里氏と自民党与謝野薫氏の両衆議院議員を呼ぶことになった。結果的には与謝野氏は都合で出席できず(秘書の池田氏が代理出席)、海江田万里氏は出席。なお、政治家の来賓はほかに例年通り中山弘子新宿区長、野原新宿消防署長、深沢区議会議長、自民党都議会議員の吉住健一氏。

DSC_3085.JPG衆議院議員・海江田万里氏「政権が変わりましたけど、政権交代が景気後退にならないようにしっかりと頑張っていきたいと思います。」と挨拶は短め。組合が昨年の衆議院選挙で推薦状を出す出さないでもめたことが少し気になっていたのか、挨拶はシンプルに、という感じだった。

DSC_3093.JPG中山弘子新宿区長「歌舞伎町についてですね、今、映画館が閉館したりということで、少し来街者が少なくなったとか、いろいろ聴かれますけど、皆さん、こういう時こそ、皆さんと心を合わせて、この街は、なんといっても日本全国、外国の皆さんにも知っていただいている、こんなに有名な街はありません。そして、戦後から、大衆文化・大衆娯楽を発信してきました。
タウンマネジメントと、皆さん方、地元の皆さんが熱い心で一体となって、この街から文化・娯楽を発信できることを願っています。
そういう意味では、シネシティ広場にシネシティカフェもオープンして賑わいも創り出していますし、また、大久保公園では、昨年テント公演で70日間、1万4,000人もの方々においでいただきまして、それを街全体でイベントとしていただけたと思います。今年も、大久保公園は、御存じのとおり工事をしておりまして、よりバージョンアップした、シアターパーク、イベント公園として、この街の元気を、皆さんとともに、タウンマネジメントとそれから街の方々、なんといっても皆さん方の熱意こそが、この街を、立派ないい街にしていくと思います。頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。」

今年は秋に新宿区長選挙が控えるわけだが、さて中山さんはどうされるのでしょうかね、多分出られる、と思いますが。歌舞伎町のこと、とくにこんな風なやりかけではあまり恰好よくないのでは。とはいえ、言葉の節々に“歌舞伎町よりもっと大変な地域はたくさんある、この街は他の街にはない地力があるんだから自分たちの街は自分たちでしっかりやってください、甘えないで!”的なトーンに聞こえてしまうのは気のせいでしょうか・・・^^;

DSC_3100.JPG自民党・吉住健一都議。与謝野さんが来られなかったこともあってか、今年の参院選を控え、自民党の応援を一人一人の席をお酌をしながら回っていた姿が印象的ではあった。吉住氏自身、とても人柄が柔らかい好人物ではあるが、個人的にいえば個性が弱い。まだまだ都議1年生、これからなのかもしれないが、「(寺谷さんが唱えている)地下鉄24時間賛成です、頑張りましょうね」と言ってくれる辺りがなんとなく“いいヤツ”な感じを受けてしまう。ちょっと気になるのは、東京一区における自民党の与謝野氏後継はどうするつもりなのかな、という点。今年中に解散~ということなら与謝野氏ももう一回出ることもあろうが、来年、あるいは任期いっぱいの再来年くらいに総選挙となれば、もう与謝野氏の後継をどうするかは現実的な問題となる。「吉住君、行けば?」「いえいえ~ボクなんか。」・・・花の一区、そんな単純な話になるわけもないか。だが、そもそも、来年春の統一地方選挙、もし自民党が議席を大量に落とすようなことにでもなれば、自民党が社民党化していくような予感があったりもします。現自民党の議員は口には出さないけど、どうするのでしょうかね。


新年会が続くこの時期、どこへ行っても「お客が減った」「コマはどうなるの?」などといった言葉や問いかけばかり。ある旧執行部の方が言っていたが「皆さん、この状況をなんでもかんでも人のせいにしすぎじゃないか。」と。前者の気持ちは分からないでもないが、全体として足元を見失っている感はどこかにある。まず自分の商売を充実させる、その余力で組合などの公共性のあることに精を出すのならまだしも、はたしてその部分はどうだろうか、という意図の彼の言葉だった。あくまで個々の創意工夫や努力があって、そして個々のビジネスがうまくいき、更にそれが積み重なり、結果として街は賑わいと活気を取り戻す。まずそれを足場に、それではできないことをのみ組織で、あるいは公共として活動するべき、足場もできていなければ公私の整理もおぼつかない・・的を得ている感はある。

とはいえ、シネシティの廃墟感、あるいは物件の売り物があっても買い手がつきにくい現状、地上げが入りかけてるところもあるがいくつかの大きい土地や物件の売却がなかなかまとまらない状況の中で土地価格の下落。それでも止まない売り気配・・、個々の企業にも語れない本音がちらほら・・。さらに、一番気になるのが、確かに歌舞伎町は様々な活動においてステージではあるが、フリーターや派遣切り、ホームレスなどの問題に関わる各組織等までもが歌舞伎町をステージとして見だしたという、それぞれの活動には意味がありつつも、その景色が似合ってきてしまってるというか、廃墟感を受け入れてしまって、いわばあってほしくない未来を連想させるいくつかの出来事などが、思うにいよいよ歌舞伎町に嵐が吹き始めるのはこれからだと予感させる。だが、それは“変化”であることには間違いない。変化にはリスクもあるが、新宿駅前商店街の蛭川理事長曰く「新宿は去年から大きく変化している。強いものが生き残るわけではない。賢いものが生き残るわけでもない。変化に対応できるものこそが生き残る。」・・変化を耐え春を迎えるまでひたすら我慢をするのか、あるいは変化を捉え自らも動いて対応し、波に乗ろうとするのか、いずれにしても今年からは明らかに目に見えてそういう時期に入った。

自分は、というと・・・この街に、愛する人たちに、できるだけ“幸運”をもたらしたい、一言でいえばそんなような想いです。漠然とした、それこそきれいすぎる言葉ではあるが、一番近い。すでにいくつか決めてやっている事が、そういう結果につながる“仕事”になれば、と思ってます。


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4月1日(木)花園神社のサクラも満開! [季節]

4月1日(木)、花園神社のサクラ(染井吉野)が満開に。

 

歌舞伎町のど真ん中、弁天堂公園にも紅枝垂(ベニシダレ)があります。シダレザクラは開花が若干遅めですが、ぼちぼち咲き始めていました。

 

ついでに新宿御苑を散策、花見の人が結構でてました。週末晴れたらすごい人になるんだろうなぁ。▲赤いサクラは陽光(ヨウコウ)、右は中の池付近の染井吉野(ソメイヨシノ)▼イギリス風景式庭園の一本桜、江戸彼岸(エドヒガン)。背景のケヤキとのコントラストが綺麗でした。新宿御苑の開園時間は9:00~16:30、毎週月曜日は休園日ですが、4月24日までは休まず開園とのこと。入園料は一般200円、小中学生50円。


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