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歌舞伎町における国際交流 [まちづくり]

新宿の人口が約30万人、そのうち登録されている外国人が約1割、107ヶ国に及ぶそうで、この比率は東京都内では比率・人数ともにトップである。昨今の歌舞伎町浄化作戦における違法残留の外国人摘発からもわかるように、実数はこれ以上であろう。登録外国人の内訳としては、圧倒的に韓国・朝鮮系、ついで中国が多い。ここで一応確認しておくが、仮に残留期間を超え違法滞在者となっても外国人登録証は発行される。この場合、外国人登録証には「残留許可なし」と記載されるが、よく耳にするのは「外国人登録証があれば残留許可がある」と勘違いしている人が多いということである。

これは日本の行政の縦割り構造による不具合みたいなものかもしれないが、基本的にビザが在留許可にあたるものであり、入管が発行するもの。外国人登録証は区が発行する、いわば住民票みたいなもので違法・合法にかかわらず実態把握のようなものだということ。

外国人による犯罪が日本の治安悪化の根底にあるのかどうかは議論があるかもしれないが、とはいえ外国人の多くが犯罪者または関与しているということではもちろんない。歌舞伎町が、あたかも暴力団の温床であるかのように言われることがあるが、地域経済は99%の「カタギ」によって支えられているのは他の街と変わりない。外国人についてもおなじだと自分は考えている。

歌舞伎町ルネッサンス憲章

Ⅰ 新たな文化の創造を行い、活力のある街をつくります。

①健全な歓楽街を目指し、24時間365日誰もが楽しめるまちにします。

②映像・演劇・音楽などの最先端の情報、文化を世界に発信するまちにします。

③世界の人達の交流の拠点となり、多文化が共生するまちをつくります。

Ⅱ アメニティ空間を創造し、魅力あふれるまちをつくります。

①繁華街を再生し、21世紀を先導するアメニティを創造するまちにします。

②バリアフリーに配慮した誰もが、安心して歩けるまちをつくります。

③すべての観光客にとって、一度は訪れたい魅力的な空間のあるまちにします。

Ⅲ 安全で安心な美しいまちをつくります。

①常に防犯に努め、違法営業、犯罪組織を排除した安全なまちにします。

②防災意識を高め、高度な防災機能を備えた安心して楽しめるまちにします。

③環境美化を推進し、見違えるほど綺麗なまちにします。

 

これが歌舞伎町ルネッサンスの精神である。どんなものだろう、これまで色々な活動を推進してきた街に点数をつけると何点くらいまできてるんだろうか。。まだまだ辛い点数でしょう。どちらかというと、まだ途についたばかり、といってしまえばそれまでだが。

上記Ⅰ③にもある「多文化が共生するまち」を目指す意味で9月1日に東京都健康プラザ「ハイジア」11Fにオープンしたのが「しんじゅく多文化共生プラザ」。このプラザは日本人と外国人が交流し、お互いの文化や歴史等の理解を求める場所として、また外国人が日本語を学んだり、日本文化や地域の情報を収集・交換する場として、さまざまな役割を有する施設。23区内ではこういった施設は始めてとのこと。

←多文化共生プラザスタッフ、右から2番目が石川所長。

東京都入国管理局の運営する「新宿外国人センター」が併設され、外国人の入国・在留に関する案内を行う、というのは見た目的にどうかとは思うが、もっとも「不親切な行政機関」といわれる入管がこうしたサービスを行うというのはある意味画期的なのかもしれない。

歌舞伎町には、もともと華僑、そして韓国・朝鮮系の在日の人たちもたくさんいるため、もはや「アジアの歓楽街」といった様相は、すでに観光資源にもなっている。とくに最近、職安通りを中心に広がっている韓国料理店郡(主としてニューカマーによる経営が多い)には昼間から賑わい、歌舞伎町1丁目にきていた家族ずれが二丁目をぬけて職安通りの韓国料理やを目指してあるいていく姿をみると、つくづく歌舞伎町の治安は良くなったなぁ。。という気になる。体感治安を向上する上で韓国料理店郡の存在は貢献しているのだ。

まちづくりにおいて、今の流れを、もう少しコントロールし、たとえば歌舞伎町におきつつある「カレー店ブーム」を誘導・ゾーニングしてインド・パキスタン、あるいはネパールゾーンに、そのほか韓国ゾーン、チャイナゾーンにしてアジアの博覧会的な街にできれば、そんな意見もある。

多文化共生プラザの設置が、「外国人治安対策に対する行政的フォロー」に過ぎないようなことのないように、しっかり機能させ「いろんな民族、国の人たちが集まるから発信力が生まれる」といえるかどうかは、これからの課題だ。ほかの街にはない歌舞伎町の持つ寛容性に期待したい。

ところで、最近歌舞伎町がちょっと緊張状態気味。0時をすぎたあたりからやや暴力団風の人たちが目立つ。どうもアフリカ系黒人グループと暴力団員との間でイザコザがあったらしい。また山口組の関東進出にともない歌舞伎町内の暴力団の勢力図が動いており、各勢力が互いに牽制しあう小康状態があると聞いた。また、暴力団でなくともその資金源になっている事業者に対し警察はさらに監視を強めているということである。

 

 


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歌舞伎町花道通りの狭隘化、いよいよ本格始動か。 [まちづくり]

今年の初め、歌舞伎町の一丁目と二丁目を隔てる花道通りに架設ボラードが設置、とりあえずの形ではあったが狭隘化が実行された。花道通りはかねてから、暴力団事務所が多く、彼らの威力誇示の意味での事務所前に自分達の車を堂々と置く違法駐車が問題になっていたことと、また車を置けなくすることで暴力団事務所の価値をなくすという目的でこの狭隘化が行われた。当初、地域の意見がわれ紛糾したものの(二丁目は狭隘化に反対、一丁目は賛成)警察が主導力を発揮して実行された。結果として暴力団事務所は、その存在意味を失い、複数の事務所が移転を余儀なくされたという好結果を生んだ。

←夜の花道通り

それからしばらくたち、ボラードも傷ついてきたことから、いよいよ花道通りの歩道拡張・車道狭隘化が実行にむかって動き始めたようだ。10月28日に新宿区役所で行われた説明会でもほぼ反対意見はでなかったいうことである。ある意味、二丁目も堪忍したということか。

もともと暴力団や違法営業のホストクラブなどに依存する体質が根強い二丁目だっただけに、昨今の歌舞伎町ルネッサンスによる地域浄化の流れを「無言」ではあるが容認しつつあるということと見える。ただ、これに伴い二丁目からはいくつかの要望があったようだ。1つは3番通り(船藤やオスローバッティングセンターのある通り)について職安通りから入る入り口にアーチを設置してほしい、2つ目に西武駅前通りの北口側を相互通行にしてほしい(ハイジア側から西武駅前に向かったときに、右折を可能に)などの要望が出された。

←3番通り、車が多く歩行者には歩きにくい。そのことが商店街を寂れさせたのではないだろうか。

 

↑西武新宿北口側の駅前通り、相互通行にする幅は十分である。が、空車タクシーの回遊コースになればここもやがて渋滞になるのか。金曜の夜にかかわらず閑散とした景色。

いま時一番・二番・三番通りなんていうネーミングもどうかと思うし、アーチといってもどんなものを作りたいのか具体的な話はまだないようだ。また資金が数千万はかかると思われ、償却可能なのかどうか、大体今アーチなんか作って「ホスト通り」にでもするのか?(失礼、ホスト通りは4番通りか)先に違法営業のホストクラブをどうにかしたほうがいいんじゃないか?いつまで違法業種の家賃収入にしがみつくのか、、とつい辛口になってしまう。

正直、今の二丁目に観光資源といえるものは韓国料理店郡だけである。韓国の人達が侵略してきているかのようにとらえる二丁目地主はまだ多いが、いづれこのエリアは多文化共生地域として、とくに韓国・中国・ベトナム・インドなどのいわゆるアジアの多文化共生の街になっていくだろう。だから、もしここにアーチをかけるならアジアンなイメージのものを作ればいい。横浜中華街の入り口のアーチみたいなアジア街アーチ。

花道通りの歩道拡張について、これは平成18年度内かもしくは18年度中に着手して19年度の事業ということになるようだ。花道通りの南側は歌舞伎町一丁目であり、歌舞伎町一丁目はゆくゆくは完全モール化した街にというアイディアもある(これについては意見が一丁目内で割れるため合意形成にいたっていないが)ため、これとリンクする可能性がある。完全モール化は18・19年度にできる話ではないため、同時進行はできないが、いずれリンクした場合の事も考えてどこまで歩道を拡張、東通りやさくら通りの入り口はふさぐのかふさがないのか、車両進入をさせるのかさせないのか、また許可車両制にした場合、許可車両の導線をどうするのかといったことも踏まえてすすめていくべきだろう。

実質、歌舞伎町一丁目においては16:00以降車両進入禁止のはずでありながら深夜にかけて何台もの車がいる。その多くはぞろ目や何千番とかいかにもというナンバーのベンツだのキャディラックだのといった車両が目に付く。こいうい暴力団の車両を追い出すためのも歌舞伎町の地域全体をモール化するという必要を感じる。

 

映画館街の再開発とも連動する話だけに、注意深く今後を見ていく。

 

↑この日の歌舞伎町一番街は金曜だけあって多くの人で賑わっていた。西武駅前通りもほぼ同じ時間帯、通りによって人出は大きく異なる。

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西武新宿駅北口側の駅前通りからすぐ入ったところ、大久保公園前に新しくホテルができつつある。「Hotel Colorful P&A Shinjuku」、渋谷にあったP&Aは地下にクラブがあったり、部屋にはプールがあったりと、いわゆるアミューズメントホテルの走りで、何度か撮影で使わせてもらったことがある。まったく関係ないが、上の景色をみながら、この街にやや派手目のデザイナーズマンションとかあったら住みたいなぁと思ったり。歌舞伎町を普通の人が普通の家賃で住める街にするにはまだ時間がかかるか。

 


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11月1日より歌舞伎町カラス撃退作戦実施、歌舞伎町一丁目では早朝ごみ回収スタート [まちづくり]

東京都では、増えすぎたカラスによる被害を防ぐため、平成13年度から区市町村と連携し、捕獲とゴミ対策に取り組み、カラスの生息数を減らしてきた。減らしたカラスを再び増やさないため、日本最大の繁華街である歌舞伎町を抱える新宿区が、歌舞伎町ルネッサンスの一環として、11月1日より、歌舞伎町一丁目における早朝回収の実施等のごみ対策を行う。

 

↑早朝4:00ごろの歌舞伎町は、いたるところゴミだらけ。

歌舞伎町一丁目では、新宿区によるゴミ収集を、いままでの午前8時から1時間半早め、午前6時半からに前倒しする。これは、カラスの活動前に餌となるゴミをなくす試み。あわせて、民間業者収集に関しては新宿区の収集開始時間前までに収集を終了するよう協力要請する。(現在民間業者の監督は東京都であるが、来年4月から区の監督となるため、実質それ以降機能することを期待する)

また、カラスが見分けにくいという黄色いごみ収集袋や防鳥ネットの試験的な利用をして効果的なごみ対策を検証・検討、飲食店等のごみの排出指導の徹底をすすめていくとしている。

11月1日、早朝6:30の歌舞伎町シネシティ広場では、歌舞伎町一丁目早朝回収作業初日ということで、セレモニーが行われ、また同時に中山弘子新宿区長、新宿警察署・東京都・区議会議員らによる視察も行われた。

 

セレモニーでの中山弘子新宿区長の挨拶(真ん中)、区長の左が歌舞伎町商店街振興組合理事長の町田氏、右が東京都環境局長の大橋氏。開始は6時15分からだったが区の職員が5時すぎには来ていて目に付くところを掃除されてたこともあってか広場は綺麗なもん、職員の皆さんゴクロウサマでした。

歌舞伎町一丁目は0.16平方kmというエリアで毎日約40社のごみ収集許可業者がいて、ごみの量は可燃ごみが24トン、不燃ごみが8トンあるそうです。内新宿区収集分は可燃ごみが4トン、不燃ごみが2トンということです。

 

↑視察風景、右はマスコミ各社に囲まれての風景。

 

ふとマスコミに囲まれる中山区長をみていて思ったのだが、これも東京の特別区の権限強化(区から市への動き)の流れの一つなのかなぁとか(今回の行事にはあまり関係ないかもですが)、とりあえず中山区長のメディア露出度ってスゴイですね。

  

早朝回収が終わった7時ごろの歌舞伎町の景色。上の写真のエリアはそれぞれ綺麗になっている。カラスもぼちぼちやってき始める時間帯ではあるが、上のエリアにゴミはないためカラスの姿は見られない。

だがどこからともなくカラスの声が聞こえてくるので行ってみると・・・・

中央通りにはまだまだカラスが多い。

  

↑7時のゴミの状況、出しては回収業者が持っていき、持ってったとおもうとまた別の店がゴミを出す。中には右のような状況や、出されたゴミが放置されているところも。

中央通りは、基本的に民間許可業者によるゴミ収集となっている。民間許可業者はおそらく競争が激しいためだろうか、ゴミ分別にゆるく、またコスト削減に目一杯ビニールに詰め込んだものも多く、そのため出されたゴミが思わず破れて散乱なんてことも多い。なかには散乱したゴミを放置気味にさっていく業者もいる。

ゴミは大体の目安をもって出されているのだろうが、中央通りのある店舗の店長は「自分の店舗の包装が入っててわかるような店はちゃんとやってるが、そうじゃない店なんかでは出す時間も適当だったり、放置されていたりする。約束では、収集業者が店に来たのを確認してから店員がゴミをだすことになっているのだが、現実はほとんど守られていない。」

民間回収業者のトラックもひっきりなしに入ってくる。だいたい4時前後から8時ごろまでの間、中央通りはゴミ収集トラック通りになっていた。

同じ時間帯に少ない台数で一気に収集すべきなのだろうし、こんな何十社も民間業者が必要なの??と思うが、各店の営業時間の兼ね合いだろうか、、、とにかく非常に効率の悪い実態がある。

そして、ごみ収集が終わったあとのほうが街がさらに汚れて見える。小さなゴミがあちこちに散乱し、カラスはここぞとばかりについばむ。

「結局は、ゴミを出す側、収集する側、それぞれの意識の問題。」

根底はここらへんにありそうだ。

←中央通りにはもう一つの「カラス」の集団がこの時間もキャッチにいそしんでいる。こっちの「カラス」問題も深刻なのでは?たとえ何時であろうと、歌舞伎町を一回りすると男なら裏DVD売りに2~3回、女ならホストのキャッチ(なかには私服でナンパを装う連中もいる)に必ず声をかけられる。ある意味この街の悪い名物になってる。

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早朝からの歌舞伎町は、ほかにもいろいろなものがある。上の写真はパチンコ屋のオープンをまつ人たちの行列。整理券を配るのだが、ここのホームレスや構成員風(の約10名ほどつかっているようだが)をならばして整理券を回収し、それをダフ屋のように売っている(こそこそと現金やりとりをしている)連中(右の写真)がいる。細かいシノギだとは思うがここらへんにも暴力団らしき影がある。ホームレスが得る金額はわからないが、これが今日のワンカップ代にでもなるのだろうか。これで打ち子でもしてたら十分やってけちゃうなぁ・・と。

ゴミをあさりアルミ缶を集め、コマ劇場の公演のあるときには大量にでる残った弁当・残飯をあさり、そしてパチンコ整理券にならんで小銭を得る、ここらへんにこの街のホームレス問題の根底があるように思える。

来年4月から、日曜日の区によるゴミ収集がなくなる。民間収集業者や各飲食店舗などのごみ排出業者への指導徹底をすすめていくとなっているが今後それがどう機能していくのか。

正直歌舞伎町とカラス問題はピンとこない(違う意味でのカラス問題はあるが^^;)、そんなに歌舞伎町にはカラスはいない、と思っていた。少なくとも体感ではだが。話によると歌舞伎町に飛来するカラスは約100羽だそうで、主に神宮や代々木公園あたりからくるとか。目に付いたのは中央通りだけといってもいい。

だがカラスはともかく「ゴミとホームレス問題」といえば誰もがピンとくるでしょう。さらに観光都市でもある歌舞伎町にとっては景観は重要な問題であり、無料風俗案内所にあわせ街の景観を最も損なわせているこの「ゴミとホームレス問題」をどうしていくのか、これは大事な課題である。(それを意図して「カラス対策」という言葉へのすり替えと見ているが)

 

 

 

 


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デリヘル規制の改正風営法11月7日に正式公布、施行は来年5月か。 [まちづくり]

閣法第13号  
閣議決定日 :平成17年10月4日
国会提出日 :平成17年10月4日
衆議院  

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案

 最近における風俗営業及び性風俗関連特殊営業等の実情にかんがみ、人身売買の罪等を風俗営業の許可の欠格事由に加え、接待飲食等営業及び店舗型性風俗特殊営業を営む者等に接客従業者の在留資格等の確認義務を課し、違法営業行に対する罰則を強化するほか、少年指導委員の職務に関する規定その他所要の規定を整備する必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

2005年11月7日に法律番号119番として正式に公布されました。施行日は公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日からとなります。

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風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案について

概要 http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan14/gaiyo.pdf 

条文 http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan14/jyobun.pdf 

新旧対照条文 http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan14/sinkyu.pdf

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郵政民営化法案の騒動で春の162回国会では審査未了になったものが、今度の秋の163回国会で可決、公布は11月7日。今度の改正の主な点は、ずばりデリバリーヘルスに対する規制といっていいと思う。

通称デリバリーヘルスは、無店舗型性風俗特殊営業の第一号営業。サービス内容は基本的には店舗型2号のファッションヘルスとほぼ同じとされているが、実質売春(本番行為)が横行していることは周知の事実。

もともと新規参入が難しかったかずの性風俗業界において、これも過去の風営法改正によるものだが店舗型の許可制とは異なり届出制で開業できる無店舗型性風俗というのは、無店舗であるがゆえに禁止区域の規制を受けず(どこでも開業可能)設備投資が最小限で済むということで、近年爆発的に増加してきた。

デリヘルオフィスといえば、たいていマンションなどの一室にパソコンに電話とファックス、受付や問い合わせ対応のスタッフが1名、それに出勤表と奥の部屋に数名のサービス嬢が待機。宣伝はたいていWEBと一部掲載可能な風俗情報誌、WEB情報誌あたり。と、店舗型に比較していかに手軽に開業できるかがわかると思う。

一方、無店舗型であるがゆえに、一般的なサービス場所はラブホテルやレンタルルーム、自宅出張となるため、たいていの場合ドライバースタッフなりがいて車で近くまで宅配(ゆえにデリバリー・近所なら車は使わないだろうが)、サービスはファッションヘルスと同じく本番手前までとなっているが、実際のところ本番が横行しやすい。これは店舗型と異なりボディガード役が近くにいないために客側が求めやすい(交渉がしやすい、または強要しやすい)という側面と、サービスする側の問題(フェラチオなどに比べて本番のほうが実際ラクだという、と、当然小遣い稼ぎにもなる)がともに大きな原因。経営する店側も当然それと知りつつも管理売春をおこなうわけには行かないので黙認、ということになろう。

だが、サービス嬢は、同時に密室にハダカで見ず知らずの男性と2人きりになるわけで、これは常に危険と恐怖がつきまとう。これについて、無店舗型とはいえ、サービスルームになる場所と提携または直営することにより監視体制をつくることが求められていたことが、現状よくあるレンタルルームやラブホテルをフロアごとまたは一軒まるごと賃貸してしまい、そこでしかサービスを行わない店が増加、歌舞伎町にも多々ある。

無店舗型の性風俗店は従来WEB宣伝に頼ってきたが、実際効果は薄く宣伝面で弱点を抱えていた。かつて無料風俗案内所のはしりだった花道通りのマンゾクワールドではグループ風俗情報誌と連動してキャバクラやヘルス、各種風俗店のサービスチケットを配布、店に置くには広告料をもらっていた。これに着目、なんどとなく足を運び研究していたのがいまや池袋や歌舞伎町で風俗全体を凌駕するいきおいの森下グループの森下氏。彼は、おそらくここで自分の店または自分の会社の系列・傘下のデリヘル店舗のみを宣伝する「無料案内所」のアイディアを考え、前記ホテル直営型の今の経営体系に至ったと思われる。実質この形が大きく成功、類似型の経営をする店も一時は増えたが圧倒的な資金による宣伝力の差によって実質森下グループの一本勝ちの状況が現在ある。

もともと日本の法律は、性風俗にはある程度寛大で、道徳的な観念を持って営業してもらえば取り締まりをしなくても良いように、非常に曖昧な取り決めしかしていなかったのがこれまでのスタイルだった。だが、むしろ地域や各自治体(とくに性風俗に縁のない一般市民)にとってはここ最近の状況は景観的にも公序良俗的にも目に余るものと強く感じるに至ったことが昨今の性風俗に対する風当たりが強くなってきた原因と思われます。

そして現況からいってどう規制をかけていけば性風俗が目立たなくなるか、と同時に暴力団の資金源になる部分を排除させようとしているように思われます。

規制の骨子は、デリヘルの受付所・サービス嬢の待合所を店舗型性風俗特殊営業の営業所とみなすことで現状ある受付所型無料案内所と近接する待合所を禁止区域から排除するというのが一点。歌舞伎町、というか東京都内では吉原の一部地域をのぞき全域禁止区域ですから待機場所も受付場所も設置不可能なはずです。

問題は、無料案内所を受付所と立証できるかどうかということかもしれませんが規制の視野にははいっているはずです。ここは個人的な意見ですが、無許可・脱法型性風俗営業は本来プレイルーム自体がなければ営業できないわけですから、実質プレイルームとなっているレンタルルームやラブホテルについて「用途の不適格」に対する規制をかけたほうがいいのでは?とか思います。ビルオーナーに対するぼったくり条例と同じく、ホテル・レンタルルームの営業者や所有者に管理責任を直罰化する規制の仕方も抑止力をうむとおもうのですが。。

第二に、広告宣伝に関する禁止区域内規制および直罰。これは法律の運用をみないとなんともいえませんが、広告看板や捨て看・ビラはもちろん対照でしょうが風俗情報誌掲載の広告物については規制方向にあると見ています。店舗側が宣伝することももちろんですが、それを掲載した媒体、それと無料案内所内看板というのをどう見るのか。解釈や運用基準はやや流動的だった部分が今後どうなるか。

第三に、風俗営業等する場合の欠格事項に人身売買が加わった点。人身売買は一般的にアジアのどこかの国から少女を売春や風俗営業を目的にブローカーする、といった認識があります。もちろんこれに国際的な犯罪組織が関与していることは疑う余地がありませんが、と同時に日本女性の人身売買は国内でも暴力団が介在して一般的に行われているという実態があります。人身売買、といわずに風俗嬢ブローカーといえばわかりやすいかもしれません。性風俗店にはオープン屋的な開業時に嬢を手配、そろえる連中とかバンス(借金)の取立て集団、借金の内容次第では系列のソープだのAVだのにアルバイトさせる連中、いわゆる裏職安的な連中がウヨウヨいます。これらを規制するのは別の法でしょうが、こういった過去の犯罪歴が風俗営業を行おうとするものに対する欠格事項になる、つまり人身売買(いうなれば労働基準法違反になるような雇用形態とかそれにかかわる求人や広告も含めて)に関する徹底的な規制・摘発が今後さらに強くなるということでしょうか。

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ざくっと書いてみましたが、正確な解釈はご自身でPDFなりをダウンロードしてよく読んでください。

性風俗産業の恩恵を受ける方々というのは実態で人口のどのくらいの割合なんでしょうね。その割合は、歴史からみて決してそう少なくはなさそうだし、またなくなることのないものです。とはいえ、先ほども書きましたが、いつの世にも地域住民や自治体に目の敵にされ法の規制とスレスレの線である意味戦ってきた業種です。

性風俗業界というのは、経営者にいわせれば「決して前に出ることはない、つねに遠慮深く粛々と」なものでした。それゆえ、政治団体もなく発言力が弱く、いわば政治的弱者であるといっていいと思います。いわば警察そのものがある意味保護者だったのかもしれません。

売春について、声高に合法論をぶつ方もいます。たしかに売春が合法化されたらいまのヘンテコリンな風俗営業店舗の経営体系は淘汰されることでしょうし、合法なわけですから暴力団が介在しにくくなるという側面もあるでしょう。売春をベースに高級化やお洒落化がすすみまったく違った営業形態になることでしょう。現在既得権であるソープランドでは売春が実質的に行われてますが、それが許され、他が許されないというねじれ現象も解決されるでしょう。

歌舞伎町をみていると、つくづくおもうのが古くなった風俗店の建物。いつかは朽ちてしまうのかもしれませんがそれらは既得権ですからいつまでも残ろうとし、改築・移転ができない以上そうせざるおえない。ペンシルビルの小さなワンフロアが風営法営業店舗である限りビルの改築は不可能、つまり地域の再生には足かせになってしまうという点があります。既得権は経営譲渡を認めていないため、たいてい会社形態にして株主変更や会社売買におってオーナーがかわったりまた貸ししているのですが、ここにも暴力団や関係金融などが介在している場合もあります。

古くなった建造物はいろんな意味で危険ということもり、今後これらをも意識して、おそらく消防法などでさらに規制がかかっていくかもしれません。歌舞伎町において、性風俗を観光資源と見る向きと、他の選択肢をなくさせてる足かせとみる向きもありますが、すくなくとも今の方向性は後者でしょう。暴力団のインフラにさえならないようにできれば、せめて等価交換による移転とかを認めるとかゾーイングを可能にするような法改正、なんどかいろんな人に話してきましたが難しいんですよね。

関連記事:速報

11月16日午後5時半、森下系無料案内所の路上看板を強制撤去。(歌舞伎町元かに道楽の場所)

11月19日、警視庁 無料風俗案内所規制条例を都議会に提出


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11月16日午後5時半、森下系無料案内所の路上看板を強制撤去。(歌舞伎町元かに道楽の場所) [まちづくり]

新宿区と警察、歌舞伎町ルネッサンスの強い意志を示す。

元かに道楽跡地に営業中の森下系無料案内所で11月16日午後5時半、路上に置かれていた横2.5m×縦2mほどの看板を通常の交通・歩行の妨害になるとして新宿警察署交通課と新宿区役所環境土木部管理課が共同で強制撤去を行った。

 

新宿区および新宿警察署による無料案内所に対する、ある意味あからさまな規制はおそらくこれがはじめて。

撤去前の路上看板(すでに奥にある。撮影は10月はじめの工事中に取ったもの)

 路上看板撤去後、とはいえハデハデしい壁面看板はそのまま。

先日、デリヘルの受付所・サービス嬢の待機所を風俗関連特殊営業の営業所とみなし禁止区域の規制など盛り込んだ改正風営法(関連記事)が交付されたが、その施行をまたずに新宿区と新宿警察署は行動を起こし始めた。現在、無料案内所はそのハデハデしい壁面・路上看板が周辺景観を損なわせ地域全体の経済効果を低下させているという問題意識が歌舞伎町をはじめ大阪ミナミなど全国繁華街で課題になっている。また、デリヘルの実質的受付所と化しているといわれる無料案内所の業態を許してしまえば無制限にどこでも性風俗店が営業できてしまうという懸念がある。

無料案内所内に自社系もしくは傘下・関連デリヘル等の広告看板を掲げ(風営法上広告物に対する禁止区域等規制が明記されているが、この摘発を行えないのは出入り自由の無料案内所とはいえ私有地内であるからか?この部分の運用はここ数年やや流動的だったように思う)、自社系列もしくは傘下、賃貸契約などをしたレンタルルームやラブホテルにて性的サービスを行う、つまり分解されているもの店舗型性風俗店と同じ経営体系を可能にしてしまう、というのが問題になっている。

 

↑そうはいうものの、コマ劇場裏手に新しい無料案内所、屋内看板の設置工事中。→はかに道楽跡地の森下系の会社所有、歌舞伎町ではもっとも大きい無料案内所に表裏はさまれたサラ地に張り出されている建築計画板。来年1月完成予定のホテルを建設中なのがわかる。

コマ劇場裏などかなりのペースで堂々と増殖する森下グループにある種の自信を感じずにはいられない。しかし今回の看板撤去は、上の写真をみてもわかるとおり無料案内所の営業そのものを規制、あるいは営業停止というわけではないが、すくなくとも歌舞伎町ルネッサンスの活動と反対のベクトルに対する新宿区と新宿警察署の意志・姿勢を示したものだといえる。 そして今後の課題は、無料案内所=デリヘル受付所の立証~無料案内所型脱法性風俗店の取締りへと向かうというのがストーリーとみているが。

 

関連記事:速報

11月19日、警視庁 無料風俗案内所規制条例を都議会に提出

11月23日 歌舞伎町の違法風俗店摘発、経営者の森下景一容疑者(54)ら風営法違反の疑いで逮捕

 

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11月17日、14:00~16:00 ハイジア地下会議室で、第八回歌舞伎町地域活性化プロジェクトが開催された。

寒くなるとシネシティ広場でのイベントそのものがやや減ってきているが、そのなかでも10月に行われた歌舞伎町オクトーバーフェストについての報告、11月19日に予定されているLOVE TO LIVE 2005 などの説明のあと、議題にあがったのは今後のイベントや事業実施における体制の話。

現在、新宿区と歌舞伎町商店街振興組合を中心に、平成19年度を目途にTMO(town management organization)の設置を目指しているが、その形態としてLLP(Limited Liability Partnership=有限責任事業組合)などの形がアイディアとして上がっている。

今年の8月、商法改正で生まれた新しい組織の形である。有限会社的機能を持ちながら、組合の形も持ち、会社でないため法人課税がなく、また出資金比率による以外にノウハウ提供なども内部自治によりおなじような配当権限を得られる。

現在まで、歌舞伎町商店街振興組合を中心にイベントなどを実施してきたが、今後さまざまな事業をまちづくりのなかで展開していく上で、法的・人的・管轄などの意味で無理が出つつあるため、もうすこし自由で且つ範囲を広げて行動・事業展開ができるようなシステムを必要としていた。LLPがタウンマネジメントをはじめ、各種家守り事業、イベント・広告事業、およびそれらに付帯する業務を手がけるという方向性でのアイディアという段階。

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ここのところ、出資とか協賛集め、次の展開のための財源をどうするか、そのための収益事業は?みたいな議題が多い。これは、いままで歌舞伎町ルネッサンスによる数々のイベントが「歌舞伎町はこんなに安全になりましたよ~」的なアピールは成功したものの、ではいったいどれだけ新しい客層が歌舞伎町にやってきたのか?という疑問符が投げかけられているからだ。

もちろん自然の資本社会の流れに逆らい、意志をもったまちづくりである以上やむおえない部分もある。

個々のイベントを数珠繋ぎにし、一貫性を持ってPR、そういったことをしていかないと発信力が弱い、したがって一貫性と計画性をもちながら自主イベントと、それ以外のイベント誘致をおこなうべき、というところから端を発している。また、歌舞伎町が目に見えて変わって行く様を期待するものの、なかなか実態はハッキリとは示せないでいる苛立ちもややあるかもしれない。

そこで、もうすこし自由で潤沢な資金を得られるシステムを考えようといろんなアイディアが出されているのだが、なかなか煮え切らない。(リーダーシップが見えない、本来区がとるべきでは、と個人的には思うが)

歌舞伎町につかっている予算、たとえば清掃や警備、こういった仕事をTMOにというアイディアもこれから出てくるだろうが、たとえば指定管理者制度というのがあるが、TMOなりがそれをできるのかどうか。

明日以降も、いろいろプレゼンをかけていく案件が続くが、新宿区が、あるいは区長自身が一肌脱げるようなアイディア、セールスツールを提供していくのが周辺で動くスタッフの知恵でもある、かなと。


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11月19日、警視庁 無料風俗案内所規制条例を都議会に提出へ [まちづくり]

  

警視庁は、いわゆる風俗案内所を規制する条例案を都議会に提出する準備をすすめている。内容については、11月18日付けの警視庁HPで、「いわゆる風俗無料案内所に関する意見募集」というトピックスが掲載された。詳細はそちらでわかると思いますが、以下要約。

近年、新宿歌舞伎町や池袋等の繁華街では、ファッションヘルスやキャバクラ等を利用しようとする者に対して情報を提供する、いわゆる風俗案内所が増加しています。これら風俗案内所は、店内にホステスの写真等を多数掲示し、一部ではそれが外部から見渡せるなど、青少年の健全育成の観点や健全なまちづくりの点から問題があり、地域住民等から多くの苦情等が寄せられているほか、違法な風俗営業等を助長するおそれもあります。

そこで、警視庁では、風俗案内所について必要な規制を行うことにより、青少年をその健全な成長を阻害する行為から保護するとともに、繁華街その他の地域における健全なまちづくりに資することを目的として、「(仮称)東京都歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例」を制定することを検討しています。

規制についての内容

①風俗案内所を届出制にする 

②案内所を風俗営業の店舗に準じて禁止区域などの規制を設ける(住居地域内及び学校、児童福祉施設の周囲200メートル(商業地域は50メートル)の区域内においては、事業所を設けて風俗案内を業として行ってはならないこととするとともに、罰則を設けることを検討しています。) 

③店舗の外周または内部の外から見える場所にファッションヘルスやキャバクラ等の広告物を規制する 

④未成年の雇用・使用の禁止 

⑤従業員名簿の常時備え付け 

⑥案内委託、つまり看板による広告契約書的なものを必須とする 

⑦広告・看板に対する内容の規制(性的内容の排除、およびファッションヘルス等については200mルールの適用で禁止区域を設ける、または条例の定める禁止区域) 

⑧違反に対しては罰則を適用

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単純に見れば、風俗案内所を風俗営業店とみなし風俗営業にかかる規制を加えるイメージ。ファッションヘルスなどの性風俗関連特殊営業店舗、もしくは無店舗型デリヘルの案内所については、風営法における広告の禁止区域の規制を店内に適用。つまり学校・病院・図書館などから200メートルの範囲内を禁止区域、また条例で定めた許可範囲(東京都では吉原の一部)以外を禁止区域とみなし規制。

ファッションヘルスという言葉の意味に、無店舗型の性風俗特殊営業(デリヘルやホテヘル)が当然入っているはずなので、たとえば歌舞伎町にある無料案内所は実質的にデリヘルの店内看板は取り外さなくてはいけなくなる。

従来問題になっているのは、無料案内所の名前の下に自社傘下のデリヘルの受付所として機能しているという実態。このまま野放しでいれば、「受付所=無料案内所」「サービスルーム=任意のレンタルルームやラブホテル」「サービス嬢の待合室、管理場所等=任意の事務所やマンション」という営業形態が規制範囲から脱落し、性風俗の営業がどこでもできてしまうという事が一点。

あがりのいい性風俗の事業には暴力団やその周辺人物が経営に関与しているケースは多い。まして関西系の指定暴力団のように風俗嬢ブローカーによる資金稼ぎを得意とする連中にとってこの仕事は旨い。(人身売買は今度の風営法改正で欠格事項に追加された。あとは労基法とかがちゃんと機能すればいいんだが)こういった動きに、都としては一定の楔を打つことになるのかな。

地域から見る目は、やや警察とは異なり決して一枚岩ではない。極端にいえば暴力団を「昔風の任侠」として必要悪と見るもの、つまり体感治安さえ良ければ十分と見るものや風俗を地域観光の資源とみるものも多いのが実態。確かに、風俗遊びをする一定のマーケットは常に存在し絶えないわけで、たとえば団塊の世代が仕事を離れ開放されるこれから、彼らが「遊ぶ」場所として風俗は当然あるのだろう。

ただ、地域活性化という視点から見た場合に「性風俗」の存在が他の選択肢を失わせているという意見、風営法による規制以前の店舗が持つ既得権がビルやエリアの再生の足かせにもなっているという点、さらに無料案内所のありようがあまりにも「無秩序・景観に対して無神経」と「目立ちすぎ」、本音で言うと目立つな、前に出すぎ、そういう意見が比率的にやや強いということであろう。

今回の無料案内所の規制についての条例案も、特に上記⑦の部分をどこまで実行できるのかが鍵である一方、現況ある案内所を「既得権」とか施行前に「駆け込み(昭和60年の風営法改正前のファッションヘルスと同じく)」とかならないように。ふたを開けたら森下系に既得権、なんてなったら^^;ねぇ。仮に条例施行後の運用でデリヘルの看板を取り外させられなかったり既得権を認めたら、実質規制の中の合法になってしまいかえって逆行しかねないのでここは重要。

本来既得権は、現行法による規制が困難だからといって新法を作ったときに生まれる。条例も大事だが、むしろ現行法による斡旋や売春防止法、労基法、風俗関連営業法と今度の改正(その内容での解釈・たとえば広告規制についての運用をもうすこしきびしくする。一般誌・情報紙や不特定多数が目にする可能性のある無料案内所内広告看板も含めて)や消防法(用途変更や経営実態の変更を把握・確認、また貸しや既得権店舗の法人売買・経営権のブローカーの実態把握にもなる)などをもっと駆使すれば内偵が大変だとはいえ今のほとんどの無料案内所と実質経営者は取り締まれるはず、なのでは?話はまずそちらが先でしょう。歌舞伎町内の多くのレンタルルームがデリヘルのプレイルームになっている(フロアごとの賃貸や直接・間接経営・キャッシュバックなど、違法な風俗をテナントにしてる場合ビルオーナーに罰則という条例改正があったばかりだが、それが適用できるはず)という実態だって野放しですし。また、そもそもそれを目当てに遊びに来る人たちにも違法な風俗遊びは自分自身に火の粉が吹きかかりかねないということをわかりやすく見せていかないと・・・。

 

一方で、景観条例に特区地域を設け(繁華街ごととか)地域・近隣に景観的損害・資産価値低下をまねくような無秩序な営業活動を認めないようにすることとかを考えるべきかと。いつまでも緑化だの植え込みだのばっかり優先しないで、景観と地方自治がもっとリンクするような実質的政策が必要です。

もう一つ、4月の迷惑防止条例改正で一瞬いなくなったはずの客引きがまた最近非常に目立ちます。ぼったくりや客引き・暴力営業等は、街来者にとって明らかに不快であってはならないものだからこそどんどん規制すべき。だが、歌舞伎町を歩けば実質、黒人(さくら通りの中央・元かに道楽周辺や区役所通り)の客引きは最近かなり増えてきているし、深夜に酒類を提供しながら風俗営業にしばられていないカラオケや居酒屋の客引き、女の子にしつこく絡んでキャッチをするホスト連中を無法状態と思うのは自分だけではないはず。あまりに堂々と客引きをしてる彼らを見てると、同じさくら通り界隈で小声でぼそっと遠慮深く「裏DVDどう?」なんて声かけをしている裏DVD売りの連中(どうも高田馬場あたりに倉庫にしている場所があってそこから別働隊の運びやさんがもってくるらしいが)がましにみえてしまう^^;。

 

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 11月16日午後5時半、森下系無料案内所の路上看板を強制撤去。(歌舞伎町元かに道楽の場所)

デリヘル規制の改正風営法11月7日に正式公布、施行は来年5月か。

11月23日 歌舞伎町の違法風俗店摘発、経営者の森下景一容疑者(54)ら風営法違反の疑いで逮捕

法律や条令の解釈は、いずれ運用のガイドラインが出ると思いますが、自分の解釈と異なる場合があるかもしれませんので正確なところは直接警視庁なりにどうぞ。

国・地方にかかわらず全国のかなりの警察・治安対策関係の方が歌舞伎町ルネッサンスの活動と、それを通じてこのBLOGに関心を持っていただいてるそうで大変光栄です。御礼申し上げます。

 

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以前、無料案内所のデリヘルプレイルームになるのがわかってて、何でレンタルルームの建築許可をだしちゃうのか?と区のかたにいったことがあります。規制緩和で今は、建築許可を民間の建築事務所が出せるようになってるので関与できないらしい^^;まして、無料案内所は正式な建築計画前の一時使用みたいなものになってるようで許可を必要としないそうです。。。ふと、今回の耐震強度の数値改竄にかかわる一連の事件報道に共通性を感じました。これも、規制緩和により民間が検査事業を行うようになったことと、数値などのデータについては一級建築士の良心に拠るそうですから、ある意味違法用途のレンタルルームなどの許可申請にかかわる建築士とかまるで同じ構造ですね。

 

と、最後に書いておきたい!(おもいっきり話題がかわりますが)

東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が優勝しました。おめでとうございます^^

2年前の東京国際女子マラソンの敗戦(といっても2位、タイムも今回24分台と大差なく27分台でしたが)のブランクを経て、優勝されました。この人のレースはなぜか感動させられてしまうんですよね。。シドニーのときもつい応援メールしてしまったなぁ。33歳という年齢的な不安を言う方もいますが、外国人選手にはもっと上の方も多いみたいですし、高橋さんが北京で走る姿は是非みたい!


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11月23日 歌舞伎町の違法風俗店摘発、経営者の森下景一容疑者(54)ら風営法違反の疑いで逮捕 [まちづくり]

新宿歌舞伎町にて、違法風俗店摘発、経営者ら8人を逮捕 (警視庁保安課)

禁止地域で店舗型風俗店を営業したとして、警視庁保安課は24日までに、会社社長、森下景一容疑者(54)=東京都新宿区百人町=と従業員ら計8人を風営法違反(禁止地域内営業)の疑いで逮捕した。調べに対し、森下容疑者は容疑を認めているという。
森下容疑者はテレホンクラブ「リンリンハウス」や漫画喫茶「マンボー」のほか、新宿・池袋を中心に派遣型風俗店やいくつかの関連会社・不動産会社など多数経営している。

調べによると、森下容疑者らは22日午後3時20分ごろ、風俗関連営業が禁止されている新宿区歌舞伎町(都条例において、吉原の一部地域をのぞいて全域禁止区域)にあるビジネスホテル内でマッサージ嬢(29)を使い、都内に住む男性会社員(40)に性的サービスさせた疑い。森下容疑者らは同じビルでビジネスホテルと風俗案内所、派遣型風俗店を経営。案内所に来た客を2階の受付所を通して受付、ビジネスホテルの室内にサービ嬢を派遣する営業形態を同課は禁止されている店舗型の風俗営業に当たると判断した。この店舗で今年1月以降、約3億9000万円を稼いだとみて追及する。

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摘発を受けたのは、歌舞伎町一番街通りの中央にある青い建物(中には無料案内所ほか、2Fに受付所、ビジネスホテル形態のサービスルーム)がある。昨年の7月に閉店した上高地という喫茶店の建物。

で上の写真左側が摘発後、1Fの不動産屋をのぞいて電気が消えている。右側が、営業中の時に撮影したもの。

  はではでしい看板が明かりを消し、閉ざされた無料案内所。

森下容疑者が実質的に経営する風俗店舗は歌舞伎町内で約40件ちかくあるといわれているが、そのほか池袋(セントラルホテルの営業形態は、今回摘発された元上高地のビルと同様で自粛のため閉店模様)などにも存在。過去、歌舞伎町にリンリンハウスというテレクラを出店したのが歌舞伎町初お目見え(昭和62年ぐらいだった記憶、歌舞伎町内のある人から借金して始めたとか。)、当時テレフォンクラブ優良店会とうのがあって1時間3000円という単価を業界自粛で価格協定をむすんでダンピング防止をしていた時代に、1時間800円の激安路線と店外スピーカーによる街頭宣伝が際立ち、やがてテレクラ業界を席巻した。ある意味歌舞伎町が生んだサクセスストーリーともいえないでもないが、町会費をまったくはらわないなど地域とのつながりを持たず、その割りに派手な(だがすくなくとも上品とはいえない)事業展開が地域社会と軋轢を生んでいたのも事実。テレクラ・ビデオボックスなどは全国展開、ほか漫画喫茶や不動産業などと性風俗関連営業を営み報道によると年間売り上げ350億とかあったが、一説に500億といううわさもある。

今回の摘発に警察は本庁・新宿署合同で150人体制、三光町にある㈱森下の本社にも入った模様。

この情報は歌舞伎町内の性風俗店や無料案内所に対し十分動揺を与えるもので、一部ファッションヘルス業者は無料案内所への看板・広告出稿をはずす動きがでている。今回の摘発があろうとなかろうと、来年の無料案内所規制条例によってファッションヘルス等の無料案内所への看板・広告掲出は違法になるのでこれがやや促進させる効果を生んでいる。

社長の森下景一容疑者がもっていかれたことで、㈱森下社内も一部混乱がある様子、元かに道楽裏のビジネスホテル(建築許可申請済、来年1月完成予定)も本日設計事務所に入金されるはずだったようだが、それがすでに滞っているようだ。さくら通りに面したこのビジネスホテル建設予定地も計画が頓挫ししばらく鉄鋼がむきだしのままになってしまう可能性もありそう。

一方で歌舞伎町一丁目(コマ劇場裏など)の地上げともとれる用地買収をくりかえし脱法風俗業者でありながら堂々と拡大路線を走ってきた同グループ。最近ではさくら通り中央のフグ屋のはいっている建物を買おうとする動きなどあった。確かに、元上高地の店舗で1月から3億9000万を売り上げていたとあるほどだし「金」はあるだろうが、あくまで脱法風俗でありまとも使いにくい金であったのか、各方面(たとえば池袋にある不動産ファンド・融資会社アトリウム)に借入金もかなりの額であるようだ。元かに道楽にしてもある不動産ファンドに対し売りが出ているという情報をどこからかかぎつけてサクっと買ってしまったようで、500億ともいわれる不動産投資にまわしていた資金が、いくら風俗がもうかっていたからとはいえどこから出ていたのかその辺も今後操作の対象になるのではないか。歌舞伎町内で森下に不動産などの売り情報を流していた人物が誰なのか、だれが仲介に入っていたのか。

警察におそらく国税も連動して動くと思われる中で、歌舞伎町内に地上げした土地や建物の今後の成り行きがきになるところでもある。

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摘発された無料案内所・レンタルルーム・受付所以外にも森下グループや、その他の組織による脱法風俗(受付所・サービスルームなど)は30件以上あり、今夜も煌々としたネオンをつけて営業中。これらが今後摘発もしくは条例改正によって営業できなくなった場合、営業内容をコンバージョンするかもしくは1階路面店を含めて大量の空き物件がでることも考えられる。

その他、歌舞伎町内では主にアフリカ系外国人とみられる客引きが東通り・さくら通りに多数、居酒屋のキャッチはぷちぼったなどでいずれ問題が表面化するだろう。カラオケ業のキャッチについても来街者による苦情が多い問題であり、これについては問題が大きくなる前にカラオケ防犯協会なる組織立ち上げの準備中、なんとか自浄努力によって改善をはかろうとする動きがある。ホストやその他性風俗業界にも、優良店組合みたいな組織を立ち上げようとする活動が水面下でおこりつつある。

歌舞伎町に存在するあらゆる業種において、違法なキャッチなどの行為を含め「いい店」「悪い店」があるわけで、そろそろすべての業種でふるいにかけていく必要はあるかもしれない。おのおのの業種が自浄努力によって改善していくことがもっとも好ましいことではある。もちろん違法性があればそれは排除されていくことになるだろう。        

 

             

「新宿は、日本の治安のバロメーターということで、ここの治安回復は、私の仕事の主要なものでございましたけれどもこういう形で現在向かっているということは、大変うれしく思いますし、この取組みがきっかけとなって全国の繁華街で同じような取組みをやっていこうじゃないかとそうした流れが出来てきたことについても、多くの方々の大きな成果だと思います。

一方で、まだ、途についたばかりだというのが、また感想でありまして、いろんな人から意見を聞くんだけれども「まだまだ、向こうは力を残している。こちらの対応をみているんじゃないか。今のみんなでやろうというムードが、どこまで続くのかを向こうはちゃんと見ているだろう。」とおっしゃる方もおられました。これから、歌舞伎町は変わってきた。あれをマネしようという都市が現れている以上ですね、最後までやりきらなければ、恥を掻くということでありますので、是非ともこのまま徹底してがんばってくださればと思います。」(今年の7月22日 第二回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会において 竹花委員:当時東京都副知事 現警察庁生安局長 発言より)

 

歌舞伎町ルネッサンスはまだまだ始まったばかりである。

関連記事

11月16日午後5時半、森下系無料案内所の路上看板を強制撤去。(歌舞伎町元かに道楽の場所)

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11月30日追記:

森下グループの摘発および経営者の森下景一氏逮捕の続報として、この逮捕は風営法違反ということで保安課によるものだったが、他の風営法違反容疑とともに、今後さらに組対による捜査へと範囲を拡げる様子、つまり暴力・恐喝・詐欺や広域指定暴力団との関係なども含めて容疑がかかる可能性がでてくるということのようだ。一部匿名掲示板などでささやかれている森下グループの中核である森下実業についてワンクリックだの強引な集金手法などが噂となって飛び交っているが、実態解明がまたれるところだ。

また、上高地ビルのレンタルルームが摘発されたことで、一部サービスルームとしていままで風俗嬢の待機場所につかわれていたグループ内の漫画喫茶が使われているという情報がある。通常の漫画喫茶としての営業もしているのだろうが、しかしこのグループ、なりふり構わないなぁ。。

 

11月19日、警視庁 無料風俗案内所規制条例を都議会に提出へ に警視庁で意見募集の記事を書きましたが、さらに動きがあります。

新宿区議会と新宿区は、無料案内所規制条例に対する意見書を警視庁に提出することにしました。現在区議会期間中ですが、12月上旬にも議長名および新宿区としての意見書ということになります。

内容については、基本的には警視庁の案にそうものがほとんどですが、一部警視庁よりもさらに一歩踏み込んだ意見が盛り込まれることになりそうだという。

性風俗関係に関する案内は規制の通りですが、キャバクラについての案内については規制を強化する、具体的には警視庁案ではキャバクラの案内所は商業地域において病院・図書館・学校等から50m以内を規制の方向ですが、新宿区議会および新宿区としては、制限地域を設ける際の施設として区役所を盛り込む。この場合、区役所から半径200m以内における無料案内所を規制したい旨の意見書と聞いている。つまり歌舞伎町においては、性風俗をのぞくキャバクラまでの案内所においても設置可能なのは一丁目でいうとソープランドのバルボラや日拓のタワーがある一部エリアのみということになる。

もちろん警視庁がどういう判断をするかはわからないが、区、そして住民を代表する区議会自体がいまやはっきりと「無料案内所はノー」を意思表示していこうとしてるのは間違いない。

 

 


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歌舞伎町再生、白看板対策に優秀な家守さんを募集 ベンチャーを育成して地域活性化へ。 [まちづくり]

11月22日(火)新宿区歌舞伎町(1・2丁目)地区が、内閣府より第9回構造改革特区計画、第2回地域再生計画に認定

違法風俗・カジノなどの摘発、暴力団事務所・周辺者の排除を進めている歌舞伎町の浄化作戦。23日の森下系無料案内所・違法性風俗店摘発と経営者の森下景一容疑者の逮捕は各通信社も一斉に配信、関心度も非常に高かったようだ。摘発後、警視庁生安課の方と話をする機会があったのだが、曰く森下逮捕にはかなりの準備をしてすすめてきたようで「歌舞伎町をはじめ、主に3地区の治安対策は途についたばかり。毎日全速力というわけにはいかないが、まだまだ摘発はつづけていきます。治安が悪化し、またとくに違法な風俗が街を醜くして地域の方々には大変申し訳ないと思っている。警察としてももっと努力していかねばならないと思ってます。」

つまり、森下グループの摘発は「見せしめ」ではなく、あくまで手始めであるということ。他の経営、なかには関西系指定暴力団の不動産投資がらみといわれているレンタルルーム(デリヘルのサービスルーム)、もちろん今回摘発をまぬがれている森下グループの他の事業所も含めてまだまだ監視を強化、現行法でも摘発できるところは挙げていく姿勢である。

個人的な意見としてであるが、「合法で既得権に守られている既存ハコアリの風俗店舗も、法解釈によってはいままで営業停止ですんでいたような罰則もビルオーナーに責任が及ぶ条例改正、つまりテナント使用中止命令がでる可能性がありうかうかできなくなるのではないか?法令順守や優良店組合をつくっての活動など自浄努力をするようあるファッションヘルス業者に話をした。ホストにしても客引きするところとしないところもある。キャバクラとホストは今空前の好景気であるといわれるが、いい店もあれば実態は関西の広域暴力団進出系の店(区役所前)とか例の関西ホストなど問題も多い。税金をまともにはらってる店はたぶん半分もない。各業界が自浄機能を可能にするシステムを作ったほうがよいのでは?」といったら、「確かに既得権にあぐらをかかれては困る。自浄機能が効果的に働くシステム作りは大歓迎だ。そこで地域の人たちで話し合っていいほうに進んでいくのであれば法律とか規制なんて本来必要ない。」と言っていた。歌舞伎町はもともと一見さんの多い街、「社会勉強」に最初に触れるような街でお客さんがいやな思いをするような街であってはならない。それが合法であって、優良店であれば、それはあくまで地域の観光資源であると思う。

            

さて、とはいうものの今後も改正風営法施行(来年5月)やビルオーナー条例の改正・無料風俗案内所規制条例(2月の都議会審議~その後施行へ)と続くことを考えれば、少なくともデリ案内をしてきた無料案内所のすべて、およびサービスルーム、受付所、サービス嬢の待合室(仮に系列漫画喫茶を使っていようが、風営法違反)はすべて違法故ビルオーナー責任が問われテナント使用中止命令が出ます。つまり大量の空き室・空きテナントがでるだろうと考えられるわけです。

すでに200~300増加したといわれる空きテナントですが、この数字もさらに増加していくことになるでしょう。

空き室・空きテナントが増える、いままでそこで働いていた人たちがいなくなる、違法店舗・サービスとはいえ客も減る、つまり良い悪いは別にしても治安対策の徹底は地域経済を減衰させます。賃料収入が減ったからといって、あらためて違法な店舗や暴力団をテナントにいれればビルオーナーは条例によって罰せられます。仲介する不動産屋も「知らなかった」じゃ済まされないでしょう。

歌舞伎町再生の骨子であるまちづくりのビジョンは、「大衆文化の企画・製作・消費」です。そして、この志を共有し、安心安全のまちづくりを共に目指す担い手に対しては歌舞伎町地域再生に基づき、日本政策投資銀行から低利の融資を受けることができるシステムを準備している、これが先日新宿区からリリースされた「歌舞伎町が第二回地域再生計画に認定」の概要。

では、担い手とは具体的にどういうものをいうのか。

①まちづくりのビジョンを共有できるビルオーナー・地主さん。

建物を再生・再開発することもあるだろうが、現状の空き室・空きテナントをまちづくりのビジョンにあったテナント誘致に協力してもらえる方。たとえば保証金・家賃の優遇、3ヶ月無償によるアンテナショップの実験出店などのアイディアに協賛してくれる方。

逆に、また貸しだの指定不動産屋があるだのといった物件はこちらから拒否しますのでご了承ください。そういった不明瞭なビルの空きテナントを埋めようというつもりはありません。また、無料案内所や違法風俗店舗への賃料相場(路面店で坪5万~10万といったもの)に固執されるビルオーナーも「テナントを誘致してくれ」といわれても無理です。

  空きテナントの物件視察風景。

協力してもらえるビルオーナーが集まり、空きテナントが50なり100なり集まったら物件ツアーをやるつもりです。また、たとえば100件のテナントの同時オープンをイベント化(仮称 歌舞伎町ルネッサンスEXPO)し発信力を高めるというアイディアもでています。

②空きテナントをSOHOなどの使用に変更し、家守事業を展開できる方、企業。

たとえばクリエイターやCGデザイナー、IT関連などのスモールオフィスは特に横浜の倉庫跡や都内でも学校跡などで活用されていますが、こういったものを歌舞伎町に持ってこれる方、企業、あるいは学校など。

根本的に「歌舞伎町」のような街が好きとか嫌いとかそういう要素はあるかもしれませんね。たとえばこんな歓楽街の真ん中で仕事をしてみたい、住んでみたい、勉強してみたい、そんな人はいるかもしれません。現況がスケルトンであったり飲食であったりバーであったり、空きテナントはさまざまですが、それを改装投資のすくないSOHOなどの用途に使ってみたい、それをプロデュース・運営してみたいという方・企業を募集。

③空きテナント・空き室を数件使ってのプロデュース

たとえば10件の小さな空き物件、1件の大型物件があったとします。10件に隠れ家的飲食業、これをサテライトに、大型物件をコアとしての店舗としてプロデュース。といったようにビルの中ではなく歌舞伎町1・2丁目のなかに散らばる空きテナントをトータルにプロデュースしてみたいという方・企業。業種はなにも飲食業や物販(ブティックや芸能人ショップ)だけではないかもしれません。音楽スタジオだとか稽古場(歌舞伎町は24時間眠らない街ですから深夜も使えるというメリットがある)、これもゼミレベルや研究などの範囲での学校という用途があるかもしれません。芸能プロダクションとレッスン場、発表のためのミニ劇場とかそういう用途なら中山区長が喜びそう。まわりにはなんといっても映画館や劇場がもともとたくさんあるわけだし。

④公共スペースの有効活用

基本的に歌舞伎町の道路(区道)とシネシティ広場や大久保公園の有効利用

すでにシネシティ広場においては、365日営業できるオープンカフェ(テイクアウト可)や観光案内所というアイディアや、大久保公園にはテント型の芝居小屋なんかがつくれたらいいのでは?とかでてますが、それ以外でもこんな活用ならばスポンサーになれますとか運営してみたいといってくれる企業やマネジメント会社はないでしょうか。

 ファンタスティック映画祭開催時、立教大学廣江ゼミ生(プロジェクトリーダーは2年生の羽生奈央さん)出店によるオープンカフェ

 

歌舞伎町オクトーバーフェスト開催時に出店されたビアホールイベントの風景

公共スペースにおいての収益事業をするにあたっては、地域還元が原則とはなりますが、同時に歌舞伎町全体のコア的要素が強いのでインパクトのあるアイディアを求めています。長期・短期にかかわらずアイディアを募集。単発のイベントは従来どおりどんどん誘致していきたいと考えています。とくにシネシティ広場は今後の家守事業のコアとしてのニーズがでてくるとおもわれるのでそういう要素も踏まえねばならないかもしれません。

実は、来年には、シネシティ広場の奥の植え込みがなくなりステージになります。ここまでは計画できたのですが、照明の問題がまだどうできるかやや紛糾しています。たとえば企業名を冠につけて(スポンサードとでもいうのかな)その分ライトアップなどの費用を協賛・投資してもらえる企業はないでしょうか。

  シネシティ広場改修に対する当初のアイディア、七色のライトアップという構想があったのですが、資金的に今難しい状態。

⑤歌舞伎町のまちづくりのビジョンとベクトルを共有できるとおもえるテナント出店を考えている方、企業。

こんなような実験的な事業をやってみたいとか、最先端技術の企画研究と発表の場に歌舞伎町を使ってみたいとかそういう用途も是非。ショールームやアンテナショップ、最先端のシアターをつくってくれる企業。

夕べ、横浜のデジクリ・キャンプというのをのぞいてきて思ったのですが、「サイエンス」という切り口もあるのかなと思いました。キャンプでは子供向けのサイエンス教室の話を聞いたのですが、歌舞伎町は子供が遊びに来る街ではないでしょう。ですが「大人が子供心にかえれるような科学館」みたいな発想はあってもいいのかもしれません。自分のクライアントつながりですが、以前渋谷パンテオンの屋上にあった五島プラネタリウム、あれを歌舞伎町に復活とかできないかな。。。佐藤会長にはなしてみようかな^^;

⑥歌舞伎町という街がもつ発信力を活かしてのベンチャー企業の立ち上げを考えている方。

韓国や中国の方々が非常に多い街ですし、とくにアジアにおいては有数の、しかも著名な歓楽街である歌舞伎町です。風俗とか違法なものではない歌舞伎町発~みたいな文化創造を考えてみたい人・企業。

 

簡単に書いてみたのですが、ほかにもいろいろありえるかもしれません。こういったものに対し、街全体(といいたいが、歌舞伎町ルネッサンス側といったほうが正確かな)が色んな形で協力しながらとか、イニシャルのコストをたとえば日本政策投資銀行が低利で融資していこうという計画です。融資ということはもちろん返済があるわけで、当然収益事業が必要になるわけですが、まちづくりのなかでは、単純に収益に結びつきにくい事業でも立ち上げねばならないような案件が数々あります。公共財源は現状厳しく、こういった案件をどう実現していくかが常に大きな壁になっています。まちづくりそのものに協賛・投資してくれるような方や企業がいないもんでしょうか。資金をどうつくるかのアイディアは11月21日 第5回歌舞伎町KIHEIプロジェクト(家守事業準備会)会議よりに書いてます。

現在、こういったさまざまなアイディアをもとに歌舞伎町ルネッサンスを実行していく組織を作る準備をすすめています。以前のBLOG記事でも書きましたが、TMO(town management organization)の設置と、その形態としてLLP(Limited LiabilityPartnership=有限責任事業組合)を歌舞伎町商店街振興組合や各興行4社などを中心に新宿区・日本政策投資銀行も出資しての設立を目指しています。新宿区の予定では平成19年度となっていますが、各プロジェクトの参加メンバーのなかには設立をもっと急ぐべきという案が強い。いずれのしても民と官がパートナーシップを組んでのTMOが歌舞伎町をプロデュースするという方向性。

また、TMOは今後(5年後くらいか、正確にはまだ煮詰まっていない)計画されている歌舞伎町の劇場地区再開発計画(通称YSP young spot project=東宝、東急レクリエーション、ヒューマックス、東亜興行の興行4社による再開発協議組織)へといろいろな局面でTMOは関与していくことになる。

 

現在のところ受け皿になる組織がまだできていないため、下記組織を中心に議論・準備を進めている。問い合わせはそちらにお願いします。

■KIHEIプロジェクト(まちづくり・家守事業準備会)

座長 香西一晶(新宿区企画政策部副参事  03-5273-3604)

来年には専管組織歌舞伎町ルネッサンス課ができる予定

 

■歌舞伎町地域活性化プロジェクト(歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の実行組織)

座長 片桐基次

(歌舞伎町商店街振興組合専務理事・よくしよう委員会委員長 03-3209-9291)

 於:ゴールデン街の久絽にて撮影

奥が香西副参事(新宿区役所企画政策部)手前が片桐氏(歌舞伎町地域活性化プロジェクト) 

関連記事:

11月21日 第5回歌舞伎町KIHEIプロジェクト(家守事業準備会)会議より

日本政策投資銀行の家守事業に対する具体的取り組み

 


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歌舞伎町の不動産投資、実勢価格がここ1年で約倍か。 [まちづくり]

耐震データ偽造問題のニュースを見ていて、誰もが思うことは「これは他人事ではない問題」ということだろうか。いま住んでいるマンションは大ジョブ?と心配になったことだろう。

歌舞伎町などの商業地における建築物の耐震構造について問題になることはあまりない。では耐震構造が大丈夫だということなのか、いや、そんなことはない。ヒューザーの件は偽造度が過ぎているとはいえ、「一般的に耐震構造について、基本が100だとしたら70とか80なんていうのはザラでしょう。」という。建築主がコストを最小限にしたい、出来上がったらたとえばテナントとして貸しにくい柱だの梁だのはなるべくはずしたい、というのは当たり前だろう。しかし、その反面ビルオーナーが建設会社にビルを発注する際、信用するのは「会社名」とかであってデータを読めるわけでもないし、まして偽造されたデーターを見抜けるわけはない。ようは建設会社なり設計会社の良心に頼るしかない。

たとえば商業地のテナントビルで、仮に耐震基準が足りないビルがあったとしよう。では、耐震構造が足りないからテナントに補償額を払って出てもらって、高い工事をして・・・なんてやってたらとてもじゃないがビルオーナーはもつわけがない。耐震検査をX線などを使って検査するコストも大きい。また、仮にやろうとしても果たして民間の金融機関がお金を貸すか?つまり、偽造があろうとなかろうと、空っぽでもない限り建ててしまってからではどうにもならないのだ。そういう意味で、偽造データを見逃した責任は思い。建設業界のこういった構造的問題は、いくら「小さい政府」を目指しているとは言え安全を守る責任のある行政ががんばるしかないはず。

行政がここでがんばるかどうか、にかかってたりするのかもしれないが、ここ最近の不動産価格はややバブルの気配を帯びている。一般的に、銀座から始まるといわれる不動産高騰の動きから若干タイムラグをおいて歌舞伎町や池袋にはじまっている。

歌舞伎町ではつい最近まで坪当たり300~500万といわれていたものが600~700万へ、花道通り沿いで1000万、一丁目内とかならもっと高い値段が付くといわれている。底値がたぶんここ1年くらい前、天井まではまだ2~3年あるといわれている。だが少なくともここ1年で倍は十分バブルの予感。

投資は、多くが外資・国内問わず不動産ファンドによるものが多い。歌舞伎町をターゲットに不動産購入欲は高く「10億20億でも出す、利回りで7%あればいい」という話がザラにある。この7%を支えるのは家賃収入であり、歌舞伎町においてはまだまだビルを買って一年後に売っても利益の出る物件がゴロゴロあるという。もっとも、転売転売では街は良くならないのだが・・・・。ビルをきれいにして中をコンバージョンしたり改装したりというとテナント保障などの問題が絡んでコストが膨らむため、やむおえないとは思うが。ある時期を迎えると、ビルオーナーの判断でテナントを強制的に追い出せるシステムとかルールをつくらないと、この問題はすべての繁華街再生のための足かせになっているとは思う。

もともと、歌舞伎町のビルに対して一般の金融機関は非常に辛い。とくにニューカマーの韓国人に日本の金融機関が貸さないため、彼らは韓国内からの融資で事業を拡大するしかない。日本人オーナーであっても「歌舞伎町」という地名だけで国内の金融機関は投資・融資を拒む空気があった。理由はビルオーナーに直接でなくとも、テナントにかかわる暴力団の存在が大きい。しかし、商業地のビルは家賃収入が高いため利回りがよく、ここに目をつけ「ファンド」を経由してあくまで間接的に歌舞伎町のような繁華街に資金が流れ込む仕組み。(もっとも暴力団にしても同じで直接名義で不動産を売買するわけにはいかない故、間接的にファンド的なものを立ち上げて資金を流し込む、歌舞伎町の某関西系ラーメン店の土地建物は一例といえるかも)。逮捕されたが、森下グループも同じような読みがあったといえる。非合法ではあったが無料案内所は仮使用、レンタルルームは簡易宿泊所としてのデリヘル経営は空きテナントの家守事業の一種の形といえなくもない。空きテナントを小さな投資で有効活用、サテライトがあっちこっちの無料案内所、コアが上高地ビルや元かに道楽とか白鳳ビルオフィスという形。この事業がたとえトントンでも(実際はこれでも十分利益を生んでたが)いずれまとまった土地にして再開発もしくは転売という狙いで十分利益を生む環境がある。

歌舞伎町ルネッサンスの一つの柱に、「地域の資産価値を高め投資を誘導する」という趣旨がある。

無料案内所が1階路面店で約5~10万という家賃を払っている現状は今までの浄化作戦と今後の規制からいってもう続かないだろう。とくに1階路面店の家賃は下げざるおえないだろう。それでいて逆に資産価値があがるという現象がおきているのがなんとも妙。1階路面店の家賃相場がどう適正になっていくかでこのネジレ現象は消えていくとは思うが。

現状のビルオーナーにとっては、家賃収入が下がる一方、資産価値は上がり固定資産税は上がる傾向とやや苦しい状況に向かう可能性が強い。(というか、今まで如何に歌舞伎町のビル経営は旨かったかということかもしれない。それが証拠に歌舞伎町にはまた貸しが当たり前のように横行し、その利益を享受してきた連中が山ほどいる。これらも今あぶり出し作戦中)

家守事業は、そんな時に低利で融資して最小限の改装や事業を起こすなどによってしのいでもらう。いずれ建て直しするときに容積緩和やまたは再開発のときの容積委譲(床売買、周辺の余った容積を一箇所に集積して巨大なビルを建てる手法)へと結び付けていくことになる。耐震データ偽造問題が特に海外からの不動産投資熱に水を差すかどうかはまだわからないが、歌舞伎町におけるいまどきの不動産話を書いてみた。


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12月2日 歌舞伎町さくら通りの新アーチ完成 [まちづくり]

左がさくら通り町会長の難波氏、右が歌舞伎町商店街振興組合町田理事長。

12月1日、歌舞伎町さくら通りの入り口にかかるアーチの工事が完了した。この日5時からは点灯式とテープカットを含む簡単なセレモニーが行われた。

テープカットにはさくら通りの町会の方々と、歌舞伎町商店街振興組合、そして区議の下村治生氏らが参加。週末の17時からということで人通りも多い時間帯のため簡単にではあったがさくら通り町会の会長である難波氏の挨拶などを含むセレモニーも行われた。

 アーチ下には警察の防犯カメラが設置されている。

今回の工事内容は、さくら通りのアーチ改修および街路灯の改修、総予算は約1700万円。内アーチの分が約1,000万円ほどということだ。一部区からの補助金がでているが、町会・振興組合が費用を負担し、町会が主体になって有志をつのり地域活性化、イメージアップなどを目指して寄付等を募り実現した。

「さくら通りの安全安心、そして賑わいを目指し、一番街アーチにまけないシンボルにしていきたい。」と難波町会長。

さくら通り。かつて歌舞伎町に都電の駅があった頃は、その駅近く、つまりさくら通りが地域の中心であった。鈴木喜兵衛氏が戦後の歌舞伎町復興で尽力した当時、区画整理を行い、鈴木氏を支えた(というかついた側といったらいいのか)側の人たちが商売に有利な靖国通り沿いやこのさくら通り近くに拠をかまえたという話がある。

当時「歌舞伎町」を立ち上げた頃尽力した方々はなくなっているわけだが、いわば今の歌舞伎町のビルオーナーはこの人たちの2代目という方々が多い。また町会や組合の執行部という人たちも多くがこの方々で、みごとに昭和15~25年ごろに生まれた世代。もうそろそろ現役とはいえない年齢にさしかかろうとしている(と言い切っては失礼かもしれないが)。

この方々が考えている中心にあるのが、いかにいい形で次の世代に資産を継がせるか。

さくら通りには、たとえばお茶屋さんがあったり八百屋があったり碁会所があったり、そういう古くからの商店街の名残と、だが実態のイメージとして無料案内所やデリヘルのレンタルルームとが混在している。アフリカ系外国人や風俗店の客引きも多い。正直、今の歌舞伎町の空気を一番体験できる場所だろう。

歌舞伎町ルネッサンスの活動は、シネシティ広場と映画館街を核に拡大している。さくら通りの人たちもたぶん最初はやや距離をおいて歌舞伎町ルネッサンスを見ていたが、もはやいろいろな形で巻き込まれざるおえないという心境はあるだろう。

いかに次の世代にこの街を伝えていくのか、今の歌舞伎町に対する憂い、歌舞伎町ルネッサンスに対する期待と、たぶんそれより大きな不安がここの方々にはあると感じる。

 熊野神社祭礼の時に撮った旧さくら通りアーチ

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12月1日 警察庁長官が歌舞伎町を視察

警察庁の漆間巌長官が1日夜、東京・新宿歌舞伎町の歓楽街を視察した。同地区の繁華街対策の現状や効果を把握するのが狙い。

柗木(まつき)新宿警察署長の案内でまわられたらしいのですが、自分は以前LOVE TO LIVE に出演してた鮭さんのLIVEに行ってたため知らなかった^^;ま、いいか。来週は区長が首相官邸にいかれる(歌舞伎町の地域再生計画認証式)ようですし、いろいろ報告とかあるんでしょう。

←鮭さん、この日のLIVEは新宿御苑のアートプレイスでした。

 

 

 

 


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