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11月16日午後5時半、森下系無料案内所の路上看板を強制撤去。(歌舞伎町元かに道楽の場所) [まちづくり]

新宿区と警察、歌舞伎町ルネッサンスの強い意志を示す。

元かに道楽跡地に営業中の森下系無料案内所で11月16日午後5時半、路上に置かれていた横2.5m×縦2mほどの看板を通常の交通・歩行の妨害になるとして新宿警察署交通課と新宿区役所環境土木部管理課が共同で強制撤去を行った。

 

新宿区および新宿警察署による無料案内所に対する、ある意味あからさまな規制はおそらくこれがはじめて。

撤去前の路上看板(すでに奥にある。撮影は10月はじめの工事中に取ったもの)

 路上看板撤去後、とはいえハデハデしい壁面看板はそのまま。

先日、デリヘルの受付所・サービス嬢の待機所を風俗関連特殊営業の営業所とみなし禁止区域の規制など盛り込んだ改正風営法(関連記事)が交付されたが、その施行をまたずに新宿区と新宿警察署は行動を起こし始めた。現在、無料案内所はそのハデハデしい壁面・路上看板が周辺景観を損なわせ地域全体の経済効果を低下させているという問題意識が歌舞伎町をはじめ大阪ミナミなど全国繁華街で課題になっている。また、デリヘルの実質的受付所と化しているといわれる無料案内所の業態を許してしまえば無制限にどこでも性風俗店が営業できてしまうという懸念がある。

無料案内所内に自社系もしくは傘下・関連デリヘル等の広告看板を掲げ(風営法上広告物に対する禁止区域等規制が明記されているが、この摘発を行えないのは出入り自由の無料案内所とはいえ私有地内であるからか?この部分の運用はここ数年やや流動的だったように思う)、自社系列もしくは傘下、賃貸契約などをしたレンタルルームやラブホテルにて性的サービスを行う、つまり分解されているもの店舗型性風俗店と同じ経営体系を可能にしてしまう、というのが問題になっている。

 

↑そうはいうものの、コマ劇場裏手に新しい無料案内所、屋内看板の設置工事中。→はかに道楽跡地の森下系の会社所有、歌舞伎町ではもっとも大きい無料案内所に表裏はさまれたサラ地に張り出されている建築計画板。来年1月完成予定のホテルを建設中なのがわかる。

コマ劇場裏などかなりのペースで堂々と増殖する森下グループにある種の自信を感じずにはいられない。しかし今回の看板撤去は、上の写真をみてもわかるとおり無料案内所の営業そのものを規制、あるいは営業停止というわけではないが、すくなくとも歌舞伎町ルネッサンスの活動と反対のベクトルに対する新宿区と新宿警察署の意志・姿勢を示したものだといえる。 そして今後の課題は、無料案内所=デリヘル受付所の立証~無料案内所型脱法性風俗店の取締りへと向かうというのがストーリーとみているが。

 

関連記事:速報

11月19日、警視庁 無料風俗案内所規制条例を都議会に提出

11月23日 歌舞伎町の違法風俗店摘発、経営者の森下景一容疑者(54)ら風営法違反の疑いで逮捕

 

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11月17日、14:00~16:00 ハイジア地下会議室で、第八回歌舞伎町地域活性化プロジェクトが開催された。

寒くなるとシネシティ広場でのイベントそのものがやや減ってきているが、そのなかでも10月に行われた歌舞伎町オクトーバーフェストについての報告、11月19日に予定されているLOVE TO LIVE 2005 などの説明のあと、議題にあがったのは今後のイベントや事業実施における体制の話。

現在、新宿区と歌舞伎町商店街振興組合を中心に、平成19年度を目途にTMO(town management organization)の設置を目指しているが、その形態としてLLP(Limited Liability Partnership=有限責任事業組合)などの形がアイディアとして上がっている。

今年の8月、商法改正で生まれた新しい組織の形である。有限会社的機能を持ちながら、組合の形も持ち、会社でないため法人課税がなく、また出資金比率による以外にノウハウ提供なども内部自治によりおなじような配当権限を得られる。

現在まで、歌舞伎町商店街振興組合を中心にイベントなどを実施してきたが、今後さまざまな事業をまちづくりのなかで展開していく上で、法的・人的・管轄などの意味で無理が出つつあるため、もうすこし自由で且つ範囲を広げて行動・事業展開ができるようなシステムを必要としていた。LLPがタウンマネジメントをはじめ、各種家守り事業、イベント・広告事業、およびそれらに付帯する業務を手がけるという方向性でのアイディアという段階。

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ここのところ、出資とか協賛集め、次の展開のための財源をどうするか、そのための収益事業は?みたいな議題が多い。これは、いままで歌舞伎町ルネッサンスによる数々のイベントが「歌舞伎町はこんなに安全になりましたよ~」的なアピールは成功したものの、ではいったいどれだけ新しい客層が歌舞伎町にやってきたのか?という疑問符が投げかけられているからだ。

もちろん自然の資本社会の流れに逆らい、意志をもったまちづくりである以上やむおえない部分もある。

個々のイベントを数珠繋ぎにし、一貫性を持ってPR、そういったことをしていかないと発信力が弱い、したがって一貫性と計画性をもちながら自主イベントと、それ以外のイベント誘致をおこなうべき、というところから端を発している。また、歌舞伎町が目に見えて変わって行く様を期待するものの、なかなか実態はハッキリとは示せないでいる苛立ちもややあるかもしれない。

そこで、もうすこし自由で潤沢な資金を得られるシステムを考えようといろんなアイディアが出されているのだが、なかなか煮え切らない。(リーダーシップが見えない、本来区がとるべきでは、と個人的には思うが)

歌舞伎町につかっている予算、たとえば清掃や警備、こういった仕事をTMOにというアイディアもこれから出てくるだろうが、たとえば指定管理者制度というのがあるが、TMOなりがそれをできるのかどうか。

明日以降も、いろいろプレゼンをかけていく案件が続くが、新宿区が、あるいは区長自身が一肌脱げるようなアイディア、セールスツールを提供していくのが周辺で動くスタッフの知恵でもある、かなと。


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