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11月1日より歌舞伎町カラス撃退作戦実施、歌舞伎町一丁目では早朝ごみ回収スタート [まちづくり]

東京都では、増えすぎたカラスによる被害を防ぐため、平成13年度から区市町村と連携し、捕獲とゴミ対策に取り組み、カラスの生息数を減らしてきた。減らしたカラスを再び増やさないため、日本最大の繁華街である歌舞伎町を抱える新宿区が、歌舞伎町ルネッサンスの一環として、11月1日より、歌舞伎町一丁目における早朝回収の実施等のごみ対策を行う。

 

↑早朝4:00ごろの歌舞伎町は、いたるところゴミだらけ。

歌舞伎町一丁目では、新宿区によるゴミ収集を、いままでの午前8時から1時間半早め、午前6時半からに前倒しする。これは、カラスの活動前に餌となるゴミをなくす試み。あわせて、民間業者収集に関しては新宿区の収集開始時間前までに収集を終了するよう協力要請する。(現在民間業者の監督は東京都であるが、来年4月から区の監督となるため、実質それ以降機能することを期待する)

また、カラスが見分けにくいという黄色いごみ収集袋や防鳥ネットの試験的な利用をして効果的なごみ対策を検証・検討、飲食店等のごみの排出指導の徹底をすすめていくとしている。

11月1日、早朝6:30の歌舞伎町シネシティ広場では、歌舞伎町一丁目早朝回収作業初日ということで、セレモニーが行われ、また同時に中山弘子新宿区長、新宿警察署・東京都・区議会議員らによる視察も行われた。

 

セレモニーでの中山弘子新宿区長の挨拶(真ん中)、区長の左が歌舞伎町商店街振興組合理事長の町田氏、右が東京都環境局長の大橋氏。開始は6時15分からだったが区の職員が5時すぎには来ていて目に付くところを掃除されてたこともあってか広場は綺麗なもん、職員の皆さんゴクロウサマでした。

歌舞伎町一丁目は0.16平方kmというエリアで毎日約40社のごみ収集許可業者がいて、ごみの量は可燃ごみが24トン、不燃ごみが8トンあるそうです。内新宿区収集分は可燃ごみが4トン、不燃ごみが2トンということです。

 

↑視察風景、右はマスコミ各社に囲まれての風景。

 

ふとマスコミに囲まれる中山区長をみていて思ったのだが、これも東京の特別区の権限強化(区から市への動き)の流れの一つなのかなぁとか(今回の行事にはあまり関係ないかもですが)、とりあえず中山区長のメディア露出度ってスゴイですね。

  

早朝回収が終わった7時ごろの歌舞伎町の景色。上の写真のエリアはそれぞれ綺麗になっている。カラスもぼちぼちやってき始める時間帯ではあるが、上のエリアにゴミはないためカラスの姿は見られない。

だがどこからともなくカラスの声が聞こえてくるので行ってみると・・・・

中央通りにはまだまだカラスが多い。

  

↑7時のゴミの状況、出しては回収業者が持っていき、持ってったとおもうとまた別の店がゴミを出す。中には右のような状況や、出されたゴミが放置されているところも。

中央通りは、基本的に民間許可業者によるゴミ収集となっている。民間許可業者はおそらく競争が激しいためだろうか、ゴミ分別にゆるく、またコスト削減に目一杯ビニールに詰め込んだものも多く、そのため出されたゴミが思わず破れて散乱なんてことも多い。なかには散乱したゴミを放置気味にさっていく業者もいる。

ゴミは大体の目安をもって出されているのだろうが、中央通りのある店舗の店長は「自分の店舗の包装が入っててわかるような店はちゃんとやってるが、そうじゃない店なんかでは出す時間も適当だったり、放置されていたりする。約束では、収集業者が店に来たのを確認してから店員がゴミをだすことになっているのだが、現実はほとんど守られていない。」

民間回収業者のトラックもひっきりなしに入ってくる。だいたい4時前後から8時ごろまでの間、中央通りはゴミ収集トラック通りになっていた。

同じ時間帯に少ない台数で一気に収集すべきなのだろうし、こんな何十社も民間業者が必要なの??と思うが、各店の営業時間の兼ね合いだろうか、、、とにかく非常に効率の悪い実態がある。

そして、ごみ収集が終わったあとのほうが街がさらに汚れて見える。小さなゴミがあちこちに散乱し、カラスはここぞとばかりについばむ。

「結局は、ゴミを出す側、収集する側、それぞれの意識の問題。」

根底はここらへんにありそうだ。

←中央通りにはもう一つの「カラス」の集団がこの時間もキャッチにいそしんでいる。こっちの「カラス」問題も深刻なのでは?たとえ何時であろうと、歌舞伎町を一回りすると男なら裏DVD売りに2~3回、女ならホストのキャッチ(なかには私服でナンパを装う連中もいる)に必ず声をかけられる。ある意味この街の悪い名物になってる。

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早朝からの歌舞伎町は、ほかにもいろいろなものがある。上の写真はパチンコ屋のオープンをまつ人たちの行列。整理券を配るのだが、ここのホームレスや構成員風(の約10名ほどつかっているようだが)をならばして整理券を回収し、それをダフ屋のように売っている(こそこそと現金やりとりをしている)連中(右の写真)がいる。細かいシノギだとは思うがここらへんにも暴力団らしき影がある。ホームレスが得る金額はわからないが、これが今日のワンカップ代にでもなるのだろうか。これで打ち子でもしてたら十分やってけちゃうなぁ・・と。

ゴミをあさりアルミ缶を集め、コマ劇場の公演のあるときには大量にでる残った弁当・残飯をあさり、そしてパチンコ整理券にならんで小銭を得る、ここらへんにこの街のホームレス問題の根底があるように思える。

来年4月から、日曜日の区によるゴミ収集がなくなる。民間収集業者や各飲食店舗などのごみ排出業者への指導徹底をすすめていくとなっているが今後それがどう機能していくのか。

正直歌舞伎町とカラス問題はピンとこない(違う意味でのカラス問題はあるが^^;)、そんなに歌舞伎町にはカラスはいない、と思っていた。少なくとも体感ではだが。話によると歌舞伎町に飛来するカラスは約100羽だそうで、主に神宮や代々木公園あたりからくるとか。目に付いたのは中央通りだけといってもいい。

だがカラスはともかく「ゴミとホームレス問題」といえば誰もがピンとくるでしょう。さらに観光都市でもある歌舞伎町にとっては景観は重要な問題であり、無料風俗案内所にあわせ街の景観を最も損なわせているこの「ゴミとホームレス問題」をどうしていくのか、これは大事な課題である。(それを意図して「カラス対策」という言葉へのすり替えと見ているが)

 

 

 

 


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NO NAME

靖国にも結構いますよ。
by NO NAME (2005-11-01 23:00) 

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