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第2回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会 [まちづくり]

先日7月の22日に行われた第二回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の議事録をアップしました。上の写真の中央が会長の中山弘子新宿区長。

協議会の委員は下記の通り。

佐々淳行(初代内閣安全室長)

安藤忠雄(建築家・東京大学名誉教授)

戸沼幸市(早稲田大学名誉教授)

高橋誠(㈱想像開発研究所所長)

山下保博(財団法人東京都公園協会理事)

いとうせいこう(マルチクリエーター・東京国際ファンタスティック映画祭チーフプロデューサー)

廣江彰(立教大学大学院教授・学長補佐)

町田靖之(歌舞伎町商店街振興組合理事長)

井上一(歌舞伎町二丁目町会長)

佐藤進(株式会社東急レクリエーション代表取締役会長)

山田啓三(東宝株式会社専務取締役)

林瑞祥(株式会社ヒューマックス代表取締役社長)

大谷晴通(東亜興行株式会社代表取締役)

小松原茂郎(新宿地下駐車場株式会社代表取締役社長)

田中順也(株式会社コマスタジアム代表取締役)

根本祐二(日本政策投資銀行)

竹花豊(東京都副知事)

原哲也(新宿警察署長)

伊藤省三(新宿消防署長)

福元琢磨(東京入国管理局新宿出張所長)

中山弘子(新宿区長)

 

以下オブザーバー

警察庁

法務省

国土交通省

経済産業省

内閣官房都市再生本部

総務省

消防庁

警視庁

東京消防庁

東日本旅客鉄道株式会社

西武鉄道株式会社

(7月22日現在)

 

 http://www.kabukicho.or.jp/webdata/more/clean_day/image/ru_gijiroku02.pdf

いま、歌舞伎町ルネッサンス推進協議会には3つの実行プロジェクトがあります。まず街をきれいにしていこう、違法風俗や暴力団を排除していこうとする「クリーン作戦プロジェクト」、シネシティ広場を中心にイベントなどのにぎやかしを中心に街全体の活性化を行っていこうという「歌舞伎町地域活性化プロジェクト」、そして白看板・空きテナント対策から街全体の再開発まで含めて関係各社・行政などが協議・実行をすすめていく「まちづくりプロジェクト」。

最初先行して進めてきたクリーン作戦は大分成果をあげ、結果として暴力団や違法風俗店が街を出て行ったことによって、今問題になっているのはビルの中間階などに空き室が多くでていること。家賃相場も若干下がってきているようですが、とはいえなかなか借り手がみつからないという話をよく聞きます。先日書いた記事のようにぼったくり防止条例の強化や風営法の強化(今回の特別国会で可決の見込み)などによる不明瞭会計の店や、実質デリヘルの受付になっている無料風俗案内所がつぶれていく可能性が高いわけで、今後さらにテナントの空洞化は深刻になることが予想されます。今回の協議会でも、空きテナントにどういった業種・人を誘致していけばいいかについて各委員から活発な意見が出されました。

要点を整理すると、まちづくりのビジョンがエンターテイメントの企画生産創造の街・多文化共生をうたっていることから、エンターテイメント産業に関わる企業~個人のクリエーターなどの仕事場あるいは住居などもふくめて誘致していけないか、またとくに芸術・演劇・映像系の大学・専門学校のサテライトをもってこれないか、ニューヨークのように多くの人種が集まると発信力がうまれるのでたとえばあつまってくるクリエーターたちの3割4割が外国人であってもいい、など。

歌舞伎町、再開発でクリーンな街に 再生特区目指す

東京・歌舞伎町の顔とも言える新宿コマ劇場周辺を、ホテルや娯楽施設を併設したアミューズメントセンターとして再開発する構想が浮上している。関係者は、建築物の用途や容積率などの規制が大幅に緩和される政府の「都市再生特別地区」の指定を目指しており、治安対策の強化や街の美化運動と合わせ、「クリーンな歌舞伎町」の中核としたい考えだ。

対象地域はコマ劇場のほか、東宝会館、東急文化会館などが立ち並ぶ約1.5ヘクタール。映画館が集中し「シネシティ」とも呼ばれる。映画館のビルの老朽化を受け、関係する東急レクリエーション、東宝、ヒューマックス、東亜興行の4社(上の写真は第二回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会に出席の各社代表)が本格的な検討に入った。

新宿駅周辺は02年7月に、都市再生特別措置法に基づく「緊急整備地域」に指定されており、都市再生特区となる前提条件を満たしている。安全対策と街づくりを一体で進めようとしている歌舞伎町商店街振興組合や新宿区も全面的に協力する構えだ。ただ、各社の財政規模の違い、公営ギャンブル誘致など意見の食い違いなどがあり正式な都市計画決定までに紆余曲折はあると思われます。

現状歌舞伎町のまちづくりがどうなっていくのか、にもよるでしょうし、またこの4社(通称四葉会)の動向、再開発の計画と実行内容がまちづくりに決定的なイメージを与えることも確かでしょう。

 


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歌舞伎町に飲食店ブーム到来の予兆。。。かも。 [まちづくり]

 

東亜会館の屋上にアジア横町がオープンしたのが今年の4月。夜空を眺めながら本格的なアジア料理をたのしみつつ多文化交流~

ネパール料理の専門店「ティハール」、飲茶から本格中華まで「包茶酒家」(パオチャシュカ)、恵比寿にある「徳ちゃん」の姉妹店でホルモン焼きが人気の韓国料理「満」、西麻布で話題の沖縄料理の「あぐん茶」は長寿の里沖縄ならではのヘルシーな料理が女性に人気、新宿発上陸、南国情緒たっぷりのインドネシア料理「GARUDA」、下田直送の干物や築地直送の海鮮を楽しめるろばた焼「魚海」、人気店「鶏匠」の姉妹店で毎日群馬から仕入れる地鶏を炭火で焼き上げる炭火屋台「とりきち」。とまさにアジア一の歓楽街歌舞伎町にピッタリのお店がずらり。韓国舞踊やバンドライブなどさまざまなイベントも定期的に催されるとか。

最近だと、インド人シェフがメニューを開発した「トーキョー・スープカリー」は9月7日オープン。和風ダシをベースにした「大江戸スープカリー」、タイ風の「トムヤムスープカリー」、「グリーンココナッツカリー」と4つのベースのスープカリーそれぞれに、野菜、チキン、海の幸のバリエーションが加わっていく。辛さは10段階から選べる。値段は900円~1300円ということ。

そのほか、創作ダイニングやイタリアンなどここのところ飲食店の出店が目立つようになってきた。歌舞伎町の外からの進出、地方から歌舞伎町で一旗挙げようというもの、あるいは既存のキャバクラ店などの系列もあるようだ。かつてゲームセンターだとか風俗店舗が去った後の空きテナントをこういった業種・店舗が埋めて行く流れが、今この街に吹いているのかな・・?と、まぁそういう傾向は確かにありそう。

かつて、風俗店舗をあてにした坪当たり5万だ10万だとかなり高額な家賃相場だったこの歌舞伎町だが、ここのところの違法風俗・不良外国人・犯罪組織排除による空きテナント増加によって随分と家賃相場は下がってきた。ようやっと飲食店をやっていけるような相場になってきたということだろうか。以前まちづくりにかんして家守事業の記事を書いたが、今後も行政や地域商店街・各ビルオーナーも含めて、今まで歌舞伎町になかったような優良なテナント誘致の流れはあるので、いまの飲食ブームの兆しが本格化する可能性は高い。

だが一方で、相変わらずの脱法風俗の実態もある。街のあちことにある無料風俗案内所はおそらく景観上もっとも目立つ看板を掲げている。これらに対する規制という意味も含め、今国会で成立予定の改正風営法(風俗営業等の規制および業務の適正化等に関する法律)では、デリヘルの受付所を営業所とみなし、よって禁止区域内での営業を禁止。。吉原をのぞいて都内はすべて禁止区域にあたるので、デリヘルの受付所でありながら無料案内所という名でカモフラージュし、グループ会社がレンタルルームを経営してたりフロアごと借りていたりして、そこに客を送り込みむ的な業態は、その実態が実証されれば当然規制されることになる。

 

←巨大な無料案内所の新規出店工事

だが、にもかかわらず新しく出現する無料案内所も数々。。。。う~ん。。。。^^;

キャッチ・客引きを防止した4月1日の条例改正から、近々にぼったくり防止条例改正はビルオーナーにまでその責任が及ぶというながれにくわえて、この風営法の改正。

さて、法律と現実の規制、たぶんそろそろ歌舞伎町の向かおうとしている姿がはっきりしてくる気がする。

「まだ、途についたばかりだというのが、感想でありまして、いろんな人から意見を聞くんだけれども「まだまだ、向こうは力を残している。こちらの対応をみているんじゃないか。今のみんなでやろうというムードが、どこまで続くのかを向こうはちゃんと見ているだろう。」とおっしゃる方もおられました。これから、歌舞伎町は変わってきた。あれをマネしようという都市が現れている以上ですね、最後までやりきらなければ、恥を掻くということでありますので、是非ともこのまま徹底してがんばってくださればと思います。」

~第二回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会での竹花委員のコメントから~

 

 


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新宿駅周辺再開発、南口地区基盤整備事業は粛々と・・・ [まちづくり]

 

平成17年に都市再生緊急整備地域に指定された新宿駅周辺、今後の計画としてあがっているのが以下、

・東西自由通路の整備

・新宿駅南口地区基盤整備事業

・新宿跨線橋架け替え工事

・歩行者広場整備

・駅施設の改良 

・高速バス関連施設、タクシー乗降場、公共駐車場の整備

このなかで、新宿駅南口地区基盤整備事業というのは、現在の新宿駅南口ルミネ・高島屋周辺お中心とした再開発で、これについての説明会が去る29日、新宿文化センターで行われた。

甲州街道をはさんで高島屋側に新宿駅を動かし、JR東日本が上の絵にはないが50F建ての高層駅ビルを建設するという動きがあるという。この高層ビルのテナント構成についてはいまのところ未定のようであるが、西口の三井住友ビルのオフィス需要との兼ね合い、現在の新宿駅東口の物販関係を中心とするテナント需要との兼ね合い、競合はあるのかどうかもふくめ、そしてなにより「駅前」のプレミアがどこに行くのか、そういったことから説明会はかなり紛糾した。

当初、南口の歩行者回遊の整備として甲州街道の架け替えという話は以前からあったようだが、今度の説明会でJRは駅を動かし渋谷区側の線路上に高層駅ビルを建築しようとする方向性がしめされたのだ。

平成27年を完成のめどということだが、新宿区と渋谷区をまたぎ、線路上というJRの占有地もからんでの話である上に、各地域商店街の利害もあいまって、この問題は非常に複雑になると思われます。

駅ビルが甲州街道の向こうに行ったら、MY CITYとかどうなるのでしょうね。。

西武新宿駅はJR新宿からは随分遠くなる気がしますが、これももう一駅伸ばすのでしょうかね?あるいは、今の西武新宿駅が歌舞伎町駅に、、なんてこともあるのかな。

歌舞伎町のまちづくりは現在計画進行中(花道通り改修・TMO設立準備・映画街再開発など)で、南口の再開発の話もふまえて考えると、やはり「歌舞伎町にしかない特異性」をビジョンのどこらへんにもって行けばいいのか、この辺はさらに重要になったと思います。少なからず歌舞伎町のまちづくりやシネシティ広場周辺の映画館を中心とした再開発(通称YoungSpotProject=YSP)にも影響のある話なので注意して今後の経緯を見て行きたいと思います。

 

ところで硬い話のあとでなんですが、今日の歌舞伎町オクトーバーフェスト2005からのアルバム~

今日のジャズは宮脇ユウコさん(トランペット)のカルテット。

スチールパンの演奏は大盛り上がり、今夜は人が出てたなぁ。そういや映画の日で1,000円で映画が観れる上にシンシティとかの初日だったからかな。

 

満員御礼、外にも人が溢れてました^^;

30人60台のスチールドラムは圧巻でした。

このあとがここのとこ毎日19:00~の好評Modeaの3人。

   

   

明日でオクトーバーフェストもフィナーレ、私もCD買うかな~

毎日最後に歌ってる辻村さんは、ビール片手に乾杯~^^

彼女の衣装はビールをイメージしたコーディネートだそうです。

ワンピースがビール、肩掛けのファーみたいなのが泡だとか^^タシカニ。。。

 

Modeaの公式ページ

http://www.modeatk.co.jp/music/modea/

辻村優美子さんの公式ページ

http://www.tsujimurayumiko.com/

 

 

 

 

 

 


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フリーペーパー「歌舞伎町るねっさんす」Vol.2発行  [まちづくり]

9月27日、歌舞伎町ルネッサンス推進協議会(会長 中山弘子新宿区長)の地域活性化プロジェクト(座長 片桐基次歌舞伎町商店街振興組合専務理事)による安全・安心のまちづくり広報誌「歌舞伎町るねっさんすVol.2」が発行されました。

歌舞伎町各映画館・劇場ほか新宿区の区役所・各行政施設などで無料で配布いたします。また、関係各省庁にも配布されています。発行部数は1万部、24Pのオールカラー。

PDF版「歌舞伎町るねっさんすVol.2 web edition」ダウンロード

 このフリーペーパーは、歌舞伎町の安心・安全のまちづくり、歌舞伎町ルネッサンスの推進とサポーターづくりのための広報誌です。よかったら見てみてください~

と、今日(9月30日)の歌舞伎町オクトーバーフェスト2005アルバム・・・・・・・・・・・・・・

 

3:30~は2丁目のジャズバー「RAIMU 2nd」の園山さん(SAX)たちのJAZZ。

 榎ありささんは辻村さんと同じ事務所、ポップスメドレ~

 

↑活性化プロジェクト座長の片桐さんとそのファミリー。

19:30~からはModeaの演奏。みんなステージに注目~

 

この夜からヴァイオリンを石橋尚子さんが。パーカッションは一丸聡子さん。

乾杯したらカレーかよ!彼らはファンタのときの映画フォーラムの学生さん。

 今夜の辻村さんの衣装はこんな感じ。

 

今夜はCD割と売れてたかな?右はModeaの一丸さん(Perc.)、石橋さん(Vn)と組合事務局長の城さん。

辻村さんと一緒に、、、って彼らは政策投資銀行の方たちジャン!

 

 

歌舞伎町オクトーバーフェスト2005は10/1,10/2にいよいよフィナーレを迎えます。

・ 開催場所:新宿歌舞伎町シネシティ広場

・ イベント名:新宿歌舞伎町オータムフェスタ2005 歌舞伎町オクトーバーフェスト

・ 主  催 :「歌舞伎町オクトーバーフェスト2005」実行委員会・歌舞伎町商店街振興組合

・ 共  催 :新宿区

・ 後  援 :ドイツ大使館・ドイツ観光局・在日ドイツ商工会議所

        財団法人東京観光財団・東京商工会議所新宿支部

・ 協  賛 :株式会社 阪急交通社

 


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安全安心なまちづくりの全国展開に向けての関係行政会議開催 [まちづくり]

10月4日、13時より中央合同庁舎第二号館地下一階 警察庁第7・8会議室にて「大都市等の魅力ある繁華街の再生のための連絡調整会議」が開催された。

開会挨拶をする荒井伸内閣官房都市再生本部事務局次長。

6月28日に行われた犯罪対策閣僚会議・都市再生本部合同会議(中山弘子新宿区長も出席)で決定した「安全安心のまちづくり全国展開プラン」「防犯対策等とまちづくりの連携協働による都市の安全・安心の再構築」についての趣旨・意義というものを、関係各省庁・警察および各地方自治体が共有し、情報交換をする場としての今回の会議開催である。関係各地方自治体というのは、これも先日の犯罪対策閣僚会議で決定した11地区。

6月28日におこなわれた犯罪対策閣僚会議(右端は中山弘子新宿区長)

【東京都/新宿区歌舞伎町地区・港区六本木地区・豊島区池袋地区・渋谷区渋谷地区、札幌市薄野地区、横浜市関内・関外地区、名古屋市栄周辺地区、京都市木屋町周辺地区、大阪市ミナミ地区、広島市流山・薬研堀地区、福岡市中州地区】

現在行われている歌舞伎町地区の「歌舞伎町ルネッサンス」を先駆的な試みとしてとらえ、これをモデルとして全国主要繁華街(上記11地域)でも安全安心のまちづくりをすすめていこうという中で、とくに各地域住民・地方自治体に対しても国の各省庁がサポート、予算の面でも支えていきますという趣旨の説明が行われた。

新宿区歌舞伎町地区では、クリーン作戦プロジェクトが露払いの役割を果たしてきた。所轄警察署と歌舞伎町商店街振興組合が中心になって路上清掃・不法看板撤去・露店やピンクチラシ対策・客引きやスカウトなどの迷惑および違法行為対策(4月1日条例化)、組織犯罪・不良外国人・暴力団排除や違法風俗の排除、などがこれにあたるが、今まで街に還流していた経済活動を妨げることにもなって空き室・空きテナントが大量に出た。また風俗をあてにした高い家賃のビルは、家賃設定を下げざる負えず、結果周辺家賃相場も徐々に下がっている。(これは、いままで採算の取れなかった飲食店などの出店を呼び込む兆候が見え始めている。)

この経済に対するマイナスを補い、さらにプラスにしていくためのプロジェクトが地域活性化プロジェクトとまちづくりプロジェクトである。地域活性化は主にイベント誘致、映画祭、公道上のさまざまな収益活動にむけての試み(オープンカフェなど)、またこの地域に住み、働き、また遊びに来る外国人との多文化共生への取り組みといったことも進めていくことになっている。まちづくりは、大きくとらえるとシネシティ広場周辺映画館の再生・再開発というものと、いままさに問題になっている空き室・空きテナント対策としての「家守事業(仮称KIHEI Projekuto)」といった主としてハードにかかわるまちづくりなどをすすめている。安全安心のまちづくりは、あくまで浄化だけでなく活性化にむけて、また地域が目指すまちづくりへのビジョン・志を共有しあう、さらにこれらをいかに迅速に行うかが重要であるといえる。

会議において、新宿区からは香西歌舞伎町対策担当副参事が、フリーペーパー「歌舞伎町るねっさんす」を材料に会議で歌舞伎町地域の試みについて説明をした。また歌舞伎町ルネッサンス推進協議会委員でもある日本政策投資銀行の根本部長からは「今後の全国における安全安心のまちづくりにおいても、私どもが紹介しているところの家守事業によってなにかしらお手伝いできることもあるかもしれない」ということでこの事業についての説明があった。

最後にフリーデスカッションが行われたが、ここではハデハデしい看板を掲げ実質グループのデリバリーヘルスの受付所と化し、またグループのレンタルルームへと客を送り込み売春を斡旋するといった形態の無料風俗案内所の件が問題になっていた。

  

↑増殖する無料風俗案内所、なかには土地を買ってまでの新規巨大店の出店も。左は区役所近くの元かに道楽のエリア。

 ←10月6日撮影、元かに道楽の建物の無料案内所はあっというまに完成していた。

 

わき道に入ると路上用の巨大な看板(たて2メートル横1.5メートルくらいのが2個)置かれていた。路上看板は区の所轄、対応が気になります。あるいは、指摘を受けて裏に置いたのかな?これだけ大きいと店内にも置けそうにないですね。右の写真は、同じかに道楽の一区画裏手、ここにも新しい無料案内所ができてる。

今日の午前中の閣議で風営法改正についての決定がなされ、今国会に提出の運びになっているが、これもデリヘルの規制、とくに受付所や従業員の受付所を営業所とみなす云々など、を念頭においている。

※風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案について

内閣法制局

http://www.clb.go.jp/bk_law/163/text/ke1.htm

警察庁HPより

概要

http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan14/gaiyo.pdf

新旧対称条文

http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan14/sinkyu.pdf

歌舞伎町では、治安浄化に伴う空きテナント増加によって、家賃収入の激減したビルオーナーが土地・ビルを手放すという事例が多く見受けられる。また犯罪組織側や違法風俗側(もしくは脱法側といったほうがいいのか)の業者が資本力にものをいわせて買いあさるというケースもあるようだ。

安全安心のまちづくりは、いかに迅速にやっていくかが重要であるが、この点は行政がもっとも苦手とする部分だけに民間力に期待する部分は大きいと思われる。歌舞伎町ではまちづくりを官民連携で行うPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)のTMO(タウンマネージメントオーガニゼーション、いわゆるまちづくり会社)の設立を準備している。

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同じく10月4日、午後3時からは新宿区役所第二文庁舎会議室において歌舞伎町ルネッサンス推進協議会と連動した「歌舞伎町地区関係機関・ビルオーナー等連絡協議会」が開催

まつ木新宿警察署長による協議会趣旨説明。「表面的な取り締まりは今までもやってきたが、裏も含めて本当の取締りはこれからです。よく、歌舞伎町はいつまで我慢すれば取締りをゆるめるのか?と聞かれますが、“いつまで?”というものではありません。違法なものは徹底的に取り締まります。」

これは、先日9月13日のブログにも書いたが、東京都のぼったくり条例改正にともなうビルオーナーの責任についての説明のための会議である。

参照:http://blog.so-net.ne.jp/kabuki-cho/2005-09-19-3

今年の4月1日に施行された改正迷惑防止条例(客引き・キャッチなどを防止する条例改正等)でもビルオーナーの責任を言及していたが、今回はこれをさらに深くぼったくりや料金会計不明瞭の店舗についてはビルオーナーにも責任があるとし、これを賃貸契約書にもりこむ(違法行為があったら立ち退きを要求できる)また悪質な事案にはビルオーナーにも罰金などの罰則を科すことをもりこんでいる。

←日本政策投資銀行首都圏企画室の大西氏

今日の閣議決定した風営法改正(今国会提出、審議~決議後周知期間をもうけて施行)などとともに、今後も歌舞伎町では空きテナントの増加傾向があると思われ、その対策の一環として日本政策投資銀行首都圏企画室の大西氏・神田ほかで家守事業に実績のあるアフタヌーン・ソサエティ代表の清水氏による家守事業についての講演も行われた。

↑霞ヶ関合同庁舎で行われた「大都市等の魅力ある繁華街の再生のための連絡調整会議」終了後に駆けつけた香西新宿区歌舞伎町対策担当副参事も、このビルオーナー等連絡協議会の最後に歌舞伎町ルネッサンスの推進に関する説明とビルオーナーおよび警察関係への協力体制の重要性を語った。

 

家守(やもり)事業

空きテナント・空きビルをマスターリースし、これを地域まちづくりのビジョンにてらしあえわせ、たとえばSOHOから飲食店などを誘致、サブリースをする中間業者。一見不動産業となんら変わりないように見えるが、ここに地域まちづくりのビジョンをもつという点が大きな違いといえる。また、地域のニーズ次第でビルごとや再開発にたいしてもコンサルタント的な役割をする場合もある。

家守(やもり)は、元禄江戸の長屋話によくでてくる大家のことで、かつては管理人でありながら商売の手ほどきもするという存在だった。歌舞伎町にとっては2人の偉大なる喜兵衛(浅草安部川町の喜兵衛=元禄11年、内藤新宿に新しい宿場町を誘致、その意をこめて新宿と呼んだ。もう一人が鈴木喜兵衛=昭和20年代、歌舞伎劇場の誘致を目指し地主・借地人・住人等が一丸となって戦後の復興に取り組んだときの町会町)から、このプロジェクトをKIHEIプロジェクト(Kabukicho International Hotspot of Entertaiment Industries)と呼ぶことにしている。

現在歌舞伎町では、映画街再生による再開発を軸にまちづくりをすすめていく予定だが、中山弘子新宿区長いわく「この街のDNAは大衆芸能、歌舞伎町は新しい文化・大衆芸能の創造・企画・生産のまちづくり」ということで、一言で言ってしまえばブロードウェイを目指すというのが大きなコンセプトになっている。したがって、ミニシアター・小劇場からプロダクションのオフィス、工房やアトリエ、劇団やライブハウス・スタジオなどの誘致を目指す。

ただ、最近の家賃相場の低下傾向(風俗をあてにした坪5~10万というレベルから、今では坪0.75~2・3万くらいまで落ちてきている)によって、賃貸物件の飲食店が歌舞伎町でも採算が取れるラインになってきたのか、新規出店が目に付き始めている。出店は、そとからの投資が多いが、歌舞伎町内で風俗店やキャバクラをやっていた業者が飲食店をあらたにはじめたり転用したりという案件もある。こういった傾向を加速させるような事を考えるのも、白看板対策には効果的なのではないか。

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個人的な意見ですが、あくまで「法」にのっとってというと、世の中の実態には本当に違法なものがあふれているというのを感じます(良し悪しは別にして)。たとえば性風俗関連の客引き・ボッタクリは非常に顕著に摘発対象になっていますが、街頭で道路使用許可を得ずに客引きやチラシ配布をしている居酒屋店やカラオケ店は多く、またこれらの客引きエリア争奪によるトラブルも後を絶ちません。プチボッタといって、会計トラブル(1000円で飲み放題といったのに、中に入ったら一品とらないとダメとか程度だが)なども耳にします。まぁ、その金額でどの程度遊べるのかっていう判断が客側にあってもいいんじゃ?と思ったりもします。客も節操なくて、安いと思うと予約してようが入室済みだろうが平気でキャンセルする。。^^;ただ、こちらの業界はあくまで自主規制で問題解決をはかろうとする動きに期待のようです。

性風俗関連では、ヘルス・ソープに関してサービス内容の実態はあくまで違法なのは周知の通り。ここを認めているのは法律の解釈、たとえばソープはあくまでサービス嬢の個室内における自由恋愛とかって解釈だそう、店舗はサービス嬢に部屋を貸しているだけということらしいです。とはいえ、性風俗という産業は人類史上最初の職業とかっていうぐらい昔から当たり前のように存在し、これからも決してなくならないでしょう。歌舞伎町においても同じく、また既得権で60年の風営法改正前に駆け込みで開業した店舗型性風俗店は会社売買をすることで転売され、あるいはまた貸しされ実質建物が朽ちるまで残り続けるでしょう。地域において、風俗も観光資源という考え方と、家族ずれやその他の遊興施設にくる客の妨げになっていて地域の活性化にはならないという考え方とここは議論が絶えずあります。また風俗業界は社会的に発言力が弱く、政治団体もなく結集力もない業界だけに常に政治的弱者であるという点は否めません。矢面にたって、主張する方はいませんからね。もちろん、組織犯罪や暴力団の資金源になってるというのであれば排除はあたりまえですが、経営者の中にはそうじゃない方々もたくさんいます。ただ、確かに目に付きすぎる、目立ちすぎというのはありますが、、看板のセンスとか^^;

こうした法の運用の濃淡が常に付きまとう業界だけに、都条例の改正、風営法の改正、そして今後も条例改正によって何かしらの規制をかけていく部分、逆に良かれと思えば規制緩和というのもありうるのかもしれませんが、少なくとも今現在、そして改正条例・改正風営法施行後の警察による法の運用がどういう形で現れるか。ここらへんが本当の意味で「歌舞伎町浄化」の向かおうとする姿をはっきりと示すのではないかと思っています。

ニューヨーク・タイムズスクエアの浄化・再生、ジュリアーニ市政に学ぶ歌舞伎町の再生へのヒント

↑以前書いたニューヨーク・タイムズスクエアの浄化・再生に関するブログの最後に書きましたが、景観の規制に対する権限委譲、もしくはそれをTMOに与えるということが必要な局面がくるのではないかと。。


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10月7日 歌舞伎町よくしよう委員会 [まちづくり]

歌舞伎町商店街振興組合には、歌舞伎町を良くしていこうというコンセプトの元に組合内外に関わらず話し合い、イベントの企画実行、歌舞伎町マップ制作などを行う組織がある。(委員長 片桐基次氏←活性化プロジェクト座長でもあり、また歌舞伎町商店街専務理事)

歌舞伎町ルネッサンス推進協議会を行政主導で立ち上げた本年1月よりも前からこのよくしよう委員会はあり、官民一体といったルネッサンス関係がオフィシャルであるとすれば、このよくしよう委員会は非公式とはいえある意味歌舞伎町ルネッサンスのルーツの一つがここにある。会議自体は毎月1回程度行われている。

この日の会議では、10月以降シネシティ広場を中心に目白押しのイベントに関する報告、後半は今後の歌舞伎町についてのディスカッションが行われた。

イベントについての予定は以下、ざっとこんな感じ。

10月8~10日 第24回歌舞伎町まつり

10月13~16日 東京国際ファンタスティック映画祭2005 および関連イベント

           (シネマティックカフェ・映画フォーラムなど)

10月17~20日 新宿繁華街犯罪組織排除協議会 防犯キャンペーン

10月22日 LOVE TO LIVE 2005 オーディションサーキット ファーストステージ

11月7日 消防訓練(一日消防署長は歌手の細川たかしさん)

11月19日 LOVE TO LIVE 2005 オーディションサーキット メインステージ

一通りイベント関係の話が終わった後のディスカッションでは、新宿駅南口再開発や映画街再生の話から歌舞伎町の魅力とは?とか、また歌舞伎町のまちづくりやイベントにかかわってみたいという学生が大勢いるという話(会議参加の一番若い早稲田の学生である杉山さんより)、それではそういった組織をつくりどうサポートしていけるか、あるいは学生たちのたまり場になるような場所をつくりたい、その組織で歌舞伎町のキャラクターやおみやげをつくってみてはどうか、などの話が出てきた。組合執行部の方々の中には「もはや自分たちにはできないことがたくさんある、まちづくりを担ってくれる人材を育てていこう。」という発言もあった。よくしよう委員会では、今後、学生のインターン的なスタッフ、あるいは歌舞伎町まちづくりのためのサークル的な組織、受け皿をつくっていくことを検討していく。

会議のあと、ゴールデン街に。上の写真はGAW展主催の久絽さんのお店にて。カウンター奥から香西氏(新宿区役所歌舞伎町担当副参事)片桐氏(歌舞伎町商店街振興組合専務理事)奥山氏(三光商店街振興組合理事長)。GAW展開催中につき、森山大道さんの作品に囲まれて一杯。

この方たち、歌舞伎町再生においてかなりのキーマンです。みなさん昭和23年生まれで盛り上がってました。

 

 


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歌舞伎町シネシティ広場における活性化とホームレス問題 [まちづくり]

10月13日から歌舞伎町の新宿ミラノ座では東京国際ファンタスティック映画祭が始まった。開催は16日までで、昨年同様「韓流vsタイ道」路線。くはしくはhttp://tokyofanta.com で~。

今開催で21回目になるのだが、歌舞伎町で開催されるのはまだ4回目である。それ以前はご存知渋谷パンテオン(ミラノ座と同じ東急レクリエーションの映画館)で行われていた。渋谷パンテオンの入っていた渋谷東急文化会館の建物の老朽化と渋谷駅周辺の整備・再開発計画、および地下鉄13号線工事との関連により取り壊しとなったことにより、ファンタは新宿歌舞伎町に引っ越してきた。(渋谷パンテオンのあった跡地は今地下鉄工事の残土・資材置き場になっているのだが、ここも数年内に高層ビルが建つ計画がある。)

ここ最近やっと歌舞伎町に定着してきた感がなきにしもあらずのファンタではあるが、新宿区として、また歌舞伎町のまちづくりというなかでこのファンタというキーワードの重要性は大きい。当初、「歌舞伎町を映画の街に~」という歌舞伎町ルネッサンスの発想の原点はここにあるからだ。また映画祭のチーフ・プロデューサーであるいとうせいこう氏も歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の委員であるという点もポイントであろう。

映画祭については毎度ニッポン放送+東急レクリエーションのタッグで運営されているのだが、渋谷時代と比較して冠スポンサーがつきにくい事情もあり運営のための資金繰りは決して楽ではないようだ。今年の春のホリエモン騒動でニッポン放送がゆれにゆれたこともあって本年のファンタはできるのかできないのかなんて話もあったという。そもそも実行可か不可かなんて話は毎年のことで、そういう意味では「映画・文化の発信」というキーワードのうえで歌舞伎町ルネッサンスにこれだけ貢献しているファンタスティック映画祭を、新宿区または歌舞伎町が今後どう支えていくのかは見届けていきたい。歌舞伎町商店街振興組合は決して多額ではないが今年初めてまったくの紐ナシでの協賛をしているが、すくなくともいまの時点で新宿区はこの映画祭に予算を割いているわけではない。

ところで、この歌舞伎町におけるイベントに冠スポンサーがつきにくいという事情である街のマイナスイメージの一つ、ホームレス問題について少し書いておく。

歌舞伎町においてホームレスといえば、まずシネシティ広場周辺・コマ劇場やミラノ座軒下、そして大久保公園ということになるだろう。そして、大久保公園については先日より完全閉鎖となった。これは主として歌舞伎町2丁目地域住民による区への要請によるもの。公園前に美容学校があるのだが、ホームレスが目の前にいることが入学者数に直接的に響き、まさに学校の死活問題になっていたという。

大久保公園にいたホームレスの一部は、広場周辺に流れてきたようで、間接的にではあるが歌舞伎町1丁目でもホームレス問題はさらに深刻になりつつある。対策としては周辺映画館では毎日3時に水撒きをふくめた広場清掃を行っている。また区の監察が適時まわっていたり、また各映画館における警備の強化を今後行っていくという。自立支援のためのシェルターを区は用意しているようだが、彼らはなかなかそこには行かない実情がある。広場でもなるべく多くのイベントを歌舞伎町商店街振興組合を中心におこない、ホームレスがいにくい雰囲気をつくろうとはしているが、それも実際毎日やれるわけではないので効果がでにくい。ホームレスを助長する構造もこの地域にはある。朝早くパチンコ店の開店時にくばっている整理券をホームレスが並び、それの仕切りやとよばれる連中(主に暴力団が関与)が買い取り、行列におくれてくる客に売るという実態がある。パチンコ整理券ダフ屋ともいうような連中の下請けにホームレスが従事しているということだ。ホームレス社会には縄張り構造が存在し、たとえば今夜寝る場所すら手配する連中がいたりするという。

 

ミラノ座前にいつもあるホームレスの荷物。シネシティ広場の植え込み裏は格好の寝場所になっている。これが、雨の夜ともなると、いっせいにミラノ座の軒下にホームレスが集団で寝ていたりする。植え込みをなくすというのも含めて広場改修の計画が現在検討中。

 深夜コマ劇場のチケット売り場前はいつもこんな感じ。私有地なのだが・・。今後夜間警備に力をいれていくという。

それなりに秩序をもっている彼らではあり、当然の人権もあってデリケートな問題ではあるが、街の活性化を目指している側にとって見れば迷惑という部分と、地域の美観を損なうという問題、暴力団の存在が見え隠れするという点、そしてシネシティという地域の核であるはず場所の機能不全になりかねないという深刻さがここにはある。

24時間、とはいはないがそれに近い営業店舗があれば彼らは寄り付きにくくなる。だが、採算面からいって難しい。歌舞伎町は24時間眠らない街であるはずだが、シネシティ広場周辺の各劇場・映画館は22時も過ぎれば多くがシャッターを閉じ、ネオンが消えていく。

広場は法的に道路であり、「交通の円滑な流動を妨げればそれを排除できる」が、もともと車の通る場所ではないのでこの理屈は通用しない。

向かいにあるCODEというクラブに集まる若者たちや、週末ともなれば酔っ払いが広場にたむろし、ホームレスとやっていることの境目がなくなってしまう。

広場で常設的にオープンカフェ的な出店をしてはどうか?というアイディアがあるが、資金面や運営スタッフ等の問題、オープンカフェ形式では冬場営業にならないのではないか、とか大きなイベントが入ってきたときの対応をどうするか、周辺店舗との競合など懸念あり。

等々、コレダという決定的な策がなかなかでてこないだけに、今後もこの問題は大きな課題といえる。とはいえ、早急に手を打たねばならない問題でもある。

 


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10月17日、KIHEIプロジェクト(歌舞伎町版家守事業)準備会開催 [まちづくり]

10月17日、区役所3F庁議室にて第三回KIHEIプロジェクトの準備会が開催された。 (第一回会議 関連記事)

過去2回の会議から、歌舞伎町の各組合・町会からの委員が決定しいよいよ本格的に白看板対策を進めていくことになる。新宿区企画制作部副参事(歌舞伎町対策推進担当)の香西氏を座長に、日本政策投資銀行からは首都圏企画室課長の大西氏、歌舞伎町で広く不動産管理をおこなう㈱スペーストラスト新宿支店長の藤田氏、歌舞伎町二丁目町会の総務部長でまたビルを経営されている田中氏、小泉総理が歌舞伎町に視察にこられた際によられたしゃぶしゃぶ店や老舗のとんかつ店を経営、歌舞伎町商店街振興組合副理事長で1丁目のまちづくり委員長の新村氏、同じく歌舞伎町商店街振興組合副理事長でウィングスビルを経営する杉本氏、暴力団排除の先駆的試みを行ってきた風林会館を経営する林氏、現在のところ事務局は新宿区都市計画部地区計画課長の折戸氏のところに置かれている。

ほか日本政策投資銀行と組んで最初の家守事業を神田で立ち上げ実績のあるアフタヌーン・ソサエティのスタッフがコーディネーターとして、都市環境研究所主任研究員の神津氏、新宿区まちづくり相談員歌舞伎町担当の土井氏、歌舞伎町活性化プロジェクト座長の片桐氏、歌舞伎町二丁目町会長の井上氏、区議会議員の下村氏、(ほか一応自分もなんですが)これらはオブザーバーとして参加している。

歌舞伎町クリーン作戦によって、とくに暴力団や違法風俗の排除を徹底してきたことによる空き室(とくに2階以上の中間物件)が増加、ビルオーナーの家賃収入の激減と経済活動の低下への対策として、いままでに歌舞伎町になかったもの、あるいはいなかった人たちを誘致、大衆文化の創造・企画・生産・消費といったまちづくりコンセプトに合致したものには日本政策投資銀行の低利融資が受けられるという仕組み。誘致を直接的に行う以外に、コーディネーター役を立ち上げ、または公募といったプロセスによってテナントをサブリースする事業を行うのが家守事業者ということになる。

神田地区においては、アフタヌーンソサエティが家守事業者となり、空きテナントを小さなオフィスに分割、SOHO形式でデザイナーたちを誘致することに成功している。

会議では、持続可能な再生・地域活性化に向けた歌舞伎町タウンマネジメントに関するスケージューリングの検討、歌舞伎町版家守事業についての議論、家守事業についての公開形式による説明会(対称はビルオーナーと、これから歌舞伎町でビジネスをはじめようとする人たち、企業)の実施と告知について毎週でも行っていけないかとか、また実態調査として歌舞伎町のテナント動向や視察もおこなわれた。下記写真は歌舞伎町1丁目に建設された新築ビルで、募集賃料は坪あたり1.6万程度。歌舞伎町では1階路面店をのぞき正規契約の物件は実勢としてすでに坪1~1.8万くらいになっている。

家賃相場が徐々に飲食店の採算ベースになりつつあることで、歌舞伎町地域は飲食店が続々オープンしている。新宿区では、こうした傾向を促進しつつ、中山区長がいつも言う「大衆芸能・文化の創造・企画・生産・消費の街」というまちづくりのコンセプトにあうテナント、またはそういう人たちをあつめられるコーディネーター役を担える家守事業者となる人材・企業を求めている。

またこれらにともない、来年度には庁内専管組織(歌舞伎町ルネッサンス担当課)、来年度中の歌舞伎町TMO設立も計画・検討されている。

KIHEIプロジェクト(歌舞伎町版家守事業)に関する問い合わせ先は下記まで

新宿区都市計画部地区計画課 03-5273-3549 (担当:折戸、内藤)

 

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KIHEIプロジェクトの会議が16:00~18:00、その後物件視察の中途で離脱、そのあと合同パトロールがあったためそちらの取材にいきました。この合同パトロールというのは、暴力団・悪質な客引き・薬物の追放・騒音・違法駐車・駐輪などを新宿警察署(主に組織犯罪対策課)と新宿区・消防署と歌舞伎町商店街が連携しての啓蒙活動。歌舞伎町商店街振興組合の青パトが先導し歌舞伎町1・2丁目を安全・安心をアピールしながらまわる。

10月17日から10月20日までの4日間、合同パトロール本部をシネシティ広場に設置し、毎日18時半から2時間程度行われる。

 ←暴力団員ではありません、神山さんは組対の暴力団対策担当主任(失礼^^)、みなさん今日は雨の中ご苦労さまでした。

(明日も雨らしいが^^;

中央通り入り口にあるドンキ前の歌舞伎町警察官臨時派出所前にて、警察官をはさんで右が片桐氏(歌舞伎町活性化プロジェクト座長)、左が新井氏(歌舞伎町商店街振興組合防犯委員長)。

明日のパトロールには東京都の治安対策と福祉保健局による薬物防止の啓蒙活動も行われる予定。

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と、バタバタとした夜でしたが、たまには思うことをハッキリ書いておこうかと。

まず、体感的にはこの時間帯の歌舞伎町は安全だし、客引きや裏DVD売りなんかはそれほど目立たない。彼らがわさわさでてくるのは22:00以降、まず目に付くのがカラオケと居酒屋の客引き。この数はものすごい。一部不明瞭会計(いわゆるプチぼったくり)でトラブルを生んでいる。靖国通りや中央通りに面したお店をのぞいて立地が厳しい(2丁目や歌舞伎町の奥のほう)居酒屋・カラオケ店は靖国通りまでわざわざ足を伸ばして客を引く姿が目立つ。池袋や渋谷でもよくあるが、客引き連中が同じ客を奪い合ってトラブッてる場合もある。彼らは道路使用許可をうけていないが、今の所お目こぼしというか規制を受けていないグレーゾーンという部分。

景観的には、なんといっても無料風俗案内所が際立つ。中には堂々と2×2mほどの大きな看板を路上においているところもある。実態は、みなさんご存知の通りデリヘルの受付所。ここで自社系列のデリヘルを紹介、グループ会社やフロアごと借り受けたレンタルルームに送り込んでファッションヘルスのサービスをする。無料案内所も、淘汰・再編が進み、池袋と同じく歌舞伎町も一本化しつつあるという。この組織は勢いコマ裏の地上げを進めている。「再開発があるから家賃をあげる。それが受け入れられないなら出て行け」と、ときに暴力団をつかって追い出しをかけているという話も聞く。コマ裏は再開発計画はないはずなんだが・・・

4日の閣議決定した風営法改正が施行された後どう機能するのか、これは街の一大関心事。「景観がひどくなって、不動産価値までさがってる。これが近隣の土地所有者やビルオーナーに損害を与えている。」と訴える人もいる。

深夜帯になると一気に増殖するのがホストによる客引き,。そしてミラノ座・コマ劇場軒下・広場にホームレスが集まって寝ている。朝方までこの景色がつづく。

と、それぞれに対応策が必要な状況に感じるがいかがなものなんでしょうか。なにも規制ばかりが対策ではない。前にも書いたが、歌舞伎町景観特区構想(関連記事:ニューヨーク・タイムズスクエアの浄化・再生、ジュリアーニ市政に学ぶ歌舞伎町の再生へのヒントとか、防犯ボランティアとしてカラオケや居酒屋の客引きを生かすとか対応策はあるはずだ。

暴力団対策で、たしかに彼らのシノギがきつくなったのは間違いないだろう。昔はぶりの良かったヤクザもんが今は借金を抱えて女に食わせてもらってたなんて話を聞くこともある。このご時勢、暴力団はどういった稼ぎ方をしているのか、いろいろ話をきいてみた。麻薬・MDMAの氾濫は歌舞伎町においては大分聞かなくなってきた。一時問題になっていたCODEに集まる若者をターゲットにした薬物売買も、防犯カメラやガードマン・DJが自ら薬物汎用防止を訴えるなどすることで大分いなくなっていると聞く。(これらの対策で客数が半減したなんて話は聞くが店側はそれでも努力しているという)各地から排除された売人たちが港区に集まってると聞くが・・・

しかし、お水系の女性たちに暴力団がたかり、薬を買わせているという話も聞く。暴力団はそっちにしのぎをむけているのか。と、ここらへんまでは小さなシノギの話だが、歌舞伎町にはもっと根が深いシノギがあるという。

それはなにか、不動産である。

家守事業もいってみればまた貸しなのだが、歌舞伎町にはいたるところにまた貸し物件(いわゆるリース物件)がある。不動産屋も「把握し切れない」という(が、そんなのはありえないだろう。)

Aという物件があるとする。と、これをBという個人からCという個人に貸し、それをさらにDというカタギの法人に店をやらせる。BやCは暴力団、しかもBは兄貴分でCは断れない、でBやCの言いなりのカタギに店をやらせる。

見かけは暴力団の店ではないのだが、実態は暴力団に資金が流れるシステムである。また貸しそのものは違法性はないし、不動産契約書上転貸不可とかにしてても相手が相手だと不動産屋も言い切れない、または組んでる場合もあるだろう。上のBやCについても本人がでることはないだろう、たいてい女やカタギの名前をつかっていたりするので巧妙だという。つい最近、Tというビルの地下に住吉系がキャバクラを出したのだが、管理している不動産屋にいわせれば「リースなんで把握しきれない」ってことのようだが。Tビルで過去どれだけ事件があったことか。。

歌舞伎町を活性化させるため、これから新たな人たちを誘致していこうという矢先ではあるが、暴力団のインフラをどうしても排除するというのであれば「リース禁止特区」くらいの措置が必要かもしれない。ビルオーナーと不動産屋、そしてテナントの3者がいてわからないはずはないのだが、すくなくとも契約と実態がちがっていたら即契約解除くらいしないと。正直いまある歌舞伎町のリース物件をあつかう不動産屋を信用していいものかどうか、というのが本音だ。暴力団がこういった図式を資金作りのインフラにつかってきたからだろうか、素人がヤクザのマネをしてみたり、なかにはそういうところから不動産屋をはじめ、実質暴力団の小間使い?なんて方もいる。歌舞伎町・また貸し・暴力団、この構図はかなり根が深い。

とはいえ、暴力団側もかなりきついらしく(とくに下ほど)、今まで利用し利用されるような関係だったビルオーナーも徐々にだが手を切り始めているようではある。暴力団側も下が詰まれば上も詰まるはずなので、今後のビルオーナー責任をもたせる都条例の施行やまた貸しをしないよう一筆いれさせる流れが進めば大分変わるのだろう。

KIHEIプロジェクトの会議で思ったが、家守事業にしても確かに白看板対策は重要だが、今結果を急いで暴力団のインフラに手を出さないように。

 

 

「歌舞伎町は安心して楽しめる街を目指します。」

私たちは、犯罪組織を許しません!!

○暴力団が関係している被害にあっている方

○不良外国人に関する問題を抱えている方

○覚せい剤やけん銃に関する情報をお持ちの方

は、些細なことでも連絡をお待ちしております。

新宿警察署 組織犯罪対策課 連絡先 3346-0110 内線3960/3961

新宿繁華街犯罪組織排除協議会

新宿区・新宿署 

なんとか夕方から雨が止んだ10月18日の合同パトロールより。青パトには組対の志村さんがのって「暴力団追放!」を訴えていた。実はこの日、歌舞伎町1丁目の某居酒屋に50人の住吉系暴力団員が集まっていたため、組対の神山さんら数名はそちらの対応にもあたっていた。

東京都福祉保険局も参加、薬物乱用防止のパンフをくばったり、新宿区職員は路上喫煙禁止のノボリをもって合同でパトロールを行った。

 

道行く人たちからは異様に見えるかもしれないが、こういう繰り返しが抑止力を生み体感治安を向上させていく。


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第7回歌舞伎町地域活性化プロジェクト開催、会議報告 [まちづくり]

10月20日(木)14:00~新宿区役所3F庁議室において行われた歌舞伎町地域活性化プロジェクトの会議の報告です。

まず、ここのところ歌舞伎町ルネッサンス推進協議会において開催されたイベント、歌舞伎町オクトーバーフェスト2005と東京国際ファンタスティック映画祭2005についての報告が行われた。

歌舞伎町オクトーバーフェスト2005については実行委員会の博報堂工藤氏から報告、日本におけるドイツ年(2005・2006)協賛企画として9月頭から歌舞伎町のお店を利用してスタンプを集めてドイツにいけるというスタンプラリーが行われ、また9月29日から10月2日の5日間をシネシティ広場をビアホールにしてのイベントが行われた。

同時期にオクトーバーフェストは日比谷・神宮などで行われたものに対し、歌舞伎町で行われたものはスポンサードの関係で規模が小さくならざる負えなかったが、とはいえスタンプラリーの応募やビアホールイベントの来場者もまぁまぁということだった。

ビアホールイベントについては70席に対し1日5回転、5日間で約200万程度を売り上げ、土日に関してはほぼ8割がた埋まっていた計算になる。ただし、事業としてみると広告や配布物などをのぞき5日間の出店における経費が約400万ということからわかるように収支は厳しく、今後の課題を残した。

水道設備の問題、イベント期間の問題、テイクアウトは今の所規制されている(とくにテントをでてビールを飲まれることのないようにという指導があったり)といった課題を、どう今後クリアしていくか、来年度以降は新宿駅周辺商店街も含めてのより大きなイベントにしていく計画であるため、シードマネーも含めて課題は多い。

東京国際ファンタスティック映画祭2005については、新宿ミラノ座の総支配人の横田氏から報告、来場者数は約1万人ということだった。ミラノ座が収容約1000人、ファンタ開催中はDLP機材などの設営の関係で客席800程度に対し番組が21本なので約6割の客入りということになる。

会議での発言者からは、今後ファンタに限らずだが映画祭など大きなイベント開催期、たとえば映画祭コンセプトにあわせた音楽やミュージカルイベントなんかを他の劇場・ライブハウスなどもからめ、またたとえばアジアがコンセプトならばアジアン屋台村をつくったりするなど街全体が一体となったアジアン・エンタメフェスティバルのような仕掛けをつくれないか、といった意見が出された。

ここでも、シネシティ広場についての今後改修も含めた使い勝手という意味での議論がかわされた。まず、2段になっていることから出店面積が以外に狭いこと。これをたとえばオールフラット化できれば2~3倍の客席を作れ、事業収支も増やせるということ。

イベントは主として昼間が多いのは、夕方以降どうしても暗いということがある。照明予算がさけない場合どうしても暗くなる、文化の発信という意味で核であるべき場所がたとえば写真を撮りにくい明るさであるということは問題がある。ホームレスがいついているというのも問題だし、そういう意味から今後ライトアップ構想をどうすすめるかということが課題になっている。

区としては奥の植え込みをふさいでステージにするところまでは理解を示しているが、ライトアップやオールフラットについてはまだどうなるかわからない。規模から意って、ライトアップについては民間でやらざる負えないかもしれない。

また、歌舞伎町ルネッサンスに対する理解は街(とくに1丁目であるが)をあげて徐々に理解は深まってきているが、実は最大の課題はマンパワーに尽きる。実行部隊がもう何人かいないとアイディアがあってもなかなか進まないといった実態がある。今の所歌舞伎町商店街振興組合事務局が歌舞伎町ルネッサンス事務局もかねて動いてきたが、あくまで組合である以上業務範囲にしばりがあるため、たとえば歌舞伎町全体のまちづくりに対する実行会社(TMOやLLCなど)の設立を早急に進めるべきときにある。設立時の資金、人件費・その他経費をどうするか、そのためにどんな収益事業を考えればいいかなど検討中である。

歌舞伎町ルネッサンスはいま、活動から事業へと変化していく変化の時期にはいったといえるかもしれない。歌舞伎町ルネッサンスに対する理解者・サポーターを集める時期から、具体的な出資者・スポンサーの必要性が今後重要になってくる。

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この10月20日の夜は、17日から行われた歌舞伎町合同パトロール最後の日だった。最後に歌舞伎町商店街振興組合の防犯委員長の新井氏による挨拶で締めくくった。

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この日の夜、地元有志によるガレージジャズライブが歌舞伎町2丁目の区役所通りに面したチェックメイトビルであったのでよってみた。街角から街角にジャズを、どこからともなくジャズが聞こえてくるような街になったらいいのに、そういっていたチェックメイトビルオーナーの理解で実現したガレージライブに、通りすがりの人たちも一歩足を止めて聞き入っていた。

  

観客がなぜかみなさん、区議会議員の方たちばかり。なにかの集まりの帰りだったのかも。にしては投げ銭が、、、、

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歌舞伎町ルネッサンスについて理解し、応援しようという形は徐々に地域に個人に広がりをみせているが、同時に「歌舞伎町ルネッサンス?冗談じゃない!」という人たちもまだまだ少なくない。

歌舞伎町には一丁目と二丁目があるが、もともと「歌舞伎町」という地名ができた頃のエリアは今の一丁目からゴールデン街を除いたエリア。つまり、古い人たちはまだまだ「ここは歌舞伎町じゃない」なんて思っている人たちが2丁目とかゴールデン街にはいる。

すくなくとも一丁目とはちがう、という意識は強い。二丁目はもともと屋敷街であったらしく、そのため地型が大きく、また旅館もあったことが、いまのホテル街になった所以のようだ。また20年くらい前からはやり始めたキャバクラ・ホストクラブは、一丁目の小箱なテナントよりも効率のいい大箱のある二丁目に増えた。もともと暴力団関係の事務所も多く、二丁目のあるビルオーナーは「歌舞伎町からヤクザとホステスが減ったから景気が悪くなったんだ」と言いはなつ。

たしかに、暴力団といっても、とくに上のほうは金の使い方も派手だしいい客にはなるだろう。見た目も地味、ただの釣り好きのおじさんみたいな人もいる。なかにはキレイ目のホステスを何人か常に身の回りにおいて赤坂あたりにホテル暮らし、なんてハデなのもいるが。そりゃぁホテルにしちゃこの上ない上客だろう。だが、実態は暴力団のピラミッド構造の末端、つまりエンドユーザーとの接点の箇所で何をやってるのか、そこが問題なのである。そして、このエンドユーザーがこの歌舞伎町にはまだまだいる、時に利用し時に利用されてきた人たちだ。

この4日間の防犯パトロール、一・二丁目の両方に商売をしている人はともかく、二丁目だけとう人たちの出席は韓国広場の方くらいだった。このパトロールにおける暴力団排除啓蒙の徹底ぶりは、歌舞伎町ルネッサンス側の意思を強く示したのではないか。

 


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歌舞伎町シネシティ広場、改修計画の続報 [まちづくり]

 

シネシティ広場改修のイメージ図(左は昼間、右は夜のイメージ図)、ライトアップ構想への地域の要望は大きい。問題は費用負担をどこが行うかに集約されるが。

10月ともなると、区も来年度の予算の関係で動きがあわただしくなる。シネシティ広場は現在9000席をもつ「青空の見えるシネコン」と呼ばれる映画館街の中心に位置し、歌舞伎町の活性化におけるシンボリックゾーンであり、イベント会場の核として機能してきている。だが問題も多い。現況からいうと奥の植え込みはミラノ座を隠してしまい、またゴミ捨て場になっている。ホームレスの問題は深刻だが、人権という意味と道路上とはいえ交通があるというわけではないため排除しにくいという事情がある。これは今後、シンボリックゾーンとしての歌舞伎町シネシティを機能不全におちいらせる可能性がある。

地域の活性化とホームレスがいにくくするという両方の目的をどう可能にするか。

資金・マンパワーも今の現状で一杯一杯ということもあり、なかなか目に見える大きな変革を生むにいたっていないが、ここのところで一つのアイディアとして、365日ここでオープンカフェをできないか?ということが検討されている。

すでに、実験的にはシネマティック・カフェという形で立教大学廣江ゼミ生によってGWやファンタスティック映画祭などにあわせて実施、またオクトーバーフェストではビアホール形式での営業も試みてきた。

←今年のファンタのときのシネマティックカフェ

↑オクトーバーフェストではシネシティ広場にテント、インフォメーションブースも置いた。

現在シネシティ広場は区道。道路管理者が警察、所有者は区ということを踏まえたうえでアイディアをまとめると、

①シネシティ広場のミラノ座側の植え込みを撤去、ふたをして常設ステージにする。

:これについては歌舞伎町商店街振興組合と新宿区の間で交渉中の案件として、実現性は高い。

②シネシティ広場まわりの映画館の上から照明をあてる(広場・ステージのライトアップ)

:費用負担を民間がやるのであれば可能、さらに街の意向としてステージがある以外をオールフラットにしたいという意見だが、これについては予算の関係で難色をしめしている。

③その上で、架設店舗形式でオープンカフェをオクトーバーフェストのときのブース位置に設置。

④広場上はパラソルとテーブル、いすを並べる。

⑤ブースの広場側をカフェ、コマ側に観光案内所にしてマップ配布やガイド、および夜間は民間防犯パトロール本部もかねる。(ボランティア防犯組織の立ち上げも念頭に)

⑥夜間はブースを倉庫とする。

以上の方向性でどうなるか、いろんな方に話をしていこうかと思っています。

営業上妨害になるのでという意味でホームレス対策をおこなえるという点、観光案内所を置くには最高の立地であるという点、仮に赤字になったとしても観光案内所運営で収益補填が可能。とはいえ、周辺の合意がとれたとしても次に問題なのが運営スタッフ。この話を新宿区に話したところ、経緯をBLOGに書いて運営会社を公募してみるのもいいかもしれない、ということでここに書きました。今の段階では仮説上の計画ですしイニシャルコストを誰がどう負担するのかなど未定ですが実現性は高いと思っています。

BLOGをご覧になったかたで、シネシティ広場運営に手を上げていただける企業はありませんか?運営基準はあくまで歌舞伎町ルネッサンスのまちづくり、地域再生計画にのっとったものということであれば、上に書いたアイディア以外の手法も検討できると思います。また、この計画に賛同し協賛いただける企業はいませんでしょうか?

BLOG作者の自分宛(プロフィールから)にメールをいただくか、もしくは下記までご相談ください。

●新宿区企画政策部歌舞伎町担当 香西副参事 03-5273-3604

 

 

 

 


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