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歌舞伎町の中心から、Merry Christmas!! [季節]

歌舞伎町区役所通りのスポーツバーM-SPOにて。かわいい!と、思わず写真撮らせてもらっちゃいました^^

歌舞伎町の中心からMerry Christmas!!!

最近ブログ更新怠り気味^^;まぁ、いろいろあるわけで・・お許しを。歌舞伎町、別に何もないわけじゃないけれども、じゃあ、何か特筆すべきことがあるのか、進んだ話はあるのか?と言われると、それほどあるわけじゃないもので。。

まぁ、そうは言ってもここ数日、そしてこのクリスマスにかけてあったことを時系列順に一応ご紹介。

◆12月17日(金)11月より新宿区・警察と歌舞伎町商店街振興組合が金曜日に行ってきた、歌舞伎町合同パトロールもこの日が今年最後の実施。この日は中山弘子新宿区長・頼本新宿警察署長も参加で、わりとこの大人数での巡回。

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「迷惑行為を撲滅」という名のもとで行われる迷惑行為・・と揶揄する声もないわけではないが、ケジメですこれも。わかりやすくこれで今年は終わり、そういう合図でもあるわけで。「街」はだれのものか、決して商店街だけのものでもなく、暴力団や客引きたちのでもありません。もちろん警察のものでも行政のものでもない。しかし、歌舞伎町は来街者のものでもあると同時に、みんなのものでもある。街は、いろんなバイアスが交錯しながらも、それぞれがそれぞれの利益のために引き合いながら結局行くべきところにちゃんとたどり着く、でも時間はかかるんだろうかれど。

◆毎年恒例、警視総監の歌舞伎町視察(12月22日)。池田警視総監の案内役は頼本新宿警察署長。

「歌舞伎町は警察のもの!」(ステージ)といわんばかりの警察の権力誇示、と見えなくもない毎年恒例の警視総監視察。しかし、同時に、それだけ「絵になる」場所であるというポテンシャルの証明。100点満点はないけれど、それぞれ「利」もあれば「害」もあるのはやむを得ない。

◆12月23日(木・祝)、歌舞伎町シネシティ広場にこの人だかり!
この日は、Re:animation主催の屋外DJライブ実施。パーティ『Re:animation-Rave in 新宿歌舞伎町-』
Re:animation(リアニメーション)とはアニメーションをきっかけに集まったメンバーを発端としたアニメーション・クラブミュージックの両方の土俵に跨ったイベント。 シネシティ広場初のクラブイベント。

ちょっと気づきがあって欲しい景色です。レイブにだって善し悪しはあるでしょう。知ってる方は知っていると思うが、ボク自身もあるクラブイベント(主に渋谷ですが)に多少なりともかかわってきた中で感じているのは、この時代の閉塞感が与えるストレスは常に発散できる場所を求めている、ということ。レイブの客層は、多くが20~30代のごく普通のサラリーマン。つまり繁華街が最も求める市場です。しかし、彼らは今、歌舞伎町に普段からやってきますか?答えはNoです。なぜなのか?

昭和60年の風適法改正によって歌舞伎町を含む多くの歓楽街が「フーゾク」化しました。それは既得権による駆け込み需要やキャバクラのブームによるところが大きい。このことが、「街」の人達に大きな錯覚を与えてしまったのだなと感じてます。

もちろん今も昔も風俗産業は歌舞伎町の資源であることは間違いない。ただ、風俗ファンは、これも永年風俗店のPRにも関わった経験から言えるのですが、あくまで「マニア」であり、特殊な層であるといえる。なぜなら、たとえば広告効果は1万部も発行してない風俗情報誌が数十万部も発行している大衆週刊誌の広告効果を凌駕しまうことから、ああ、これは特殊なマーケットなんだと気付いたわけですが、そういった視点でいえば、フーゾク化が加速した60年以降、ひょっとしたら風俗ファンは倍に増えたかもしれないが、おそらくそれ以上に一般飲食や映画産業のマーケットが縮小したからこそ、この街は疲弊したのです。たとえば、10人中1人が風俗ファン層だとする。風俗ファンが倍になったとしても、それ以外が半減したら、トータルでは35%減。ということなんでしょうね。

久々にシネシティ広場が人で埋め尽くされた景色でした。TMO(区主体の街づくり組織)の誘致ですが、これまでのイベントで最も成功したいいイベントだったと思います。

サブカル市場の街、と一言でいえば歌舞伎町はそういう街なのですが、風俗産業はあくまでその一部であって、メディア的には扱いが多いとしても、マジョリティは実は時代ごとに大きく変化してきている。歌舞伎町に遊びに来そうな人たちがどういう層なのか、街の人たちにはかなり大きな勘違いがある。話は元に戻るが、社会生活の中でストレスを発散する場が時代の流れでどんどん減っていくなかで、では、歌舞伎町はその受け皿となりうるか?そういった場を提供できるか?未来の歌舞伎町の運命は、まさにその部分にかかっている。ニーズのない商売を「わが道を行く」じゃないが、いくら必死に続けても、時代を読めなければ必ず滅びます。

今、同じ過ちを街の人たちがしなければいいな、と思っています。たとえば、外国人観光客。もちろんそれだけをとらえれば利があるように見えることですが、本当のところはどういうことか?外国人観光客は、年々必ずしも増えているわけではない。データでみると、中国だけが微減、その他は大幅減、相対的に中国人観光客が増えて見える。だが、実際のところ、中国人観光客は年間100万を下回る、仮に全員が一日は歌舞伎町に来たとしても日に3,000人です。概ね日計で来街者8万労働人口2万、計10万人が滞留する歌舞伎町ですが、うち、中国人観光客がそれでも3%。その他の国々を合わせてもせいぜい10%でしょう。先ほどの風俗ファンと数字がかぶってきます。10%の市場が倍になったとして、さて、90%の層にもし見放されたらどうなりますか?90%が仮に半減したら、やはり全体では35%減、歌舞伎町はもちません。

なにも10%を無視しなさい、と言っているわけではない。市場の中心がどこなのか、メディアや表層の話に惑わされることなく商売をする上で、コンテンツの趣向はどこに向けるべきか?食いつきやすいところに食いついて、本来軸足をおくべき部分をおざなりにしてませんか?と投げかけているつもりです、ご理解を。

◆さて、12月24日の歌舞伎町のクリスマス風景より・・

歌舞伎町TMO誘致の大久保公園でのコミュニティアートイベント。ちょっと微妙なオブジェ(ゴメン;下山君・・)がありました。昼間は子供たちが集まって、いろんな落書きをしてつくった・・これは、一種のかまくら、とでも言えばいいのか。どうせだったら雪持ってきてホントのかまくら作ってほしかった・・・(は、独り言だと思ってください)。中山区長の落書きも「LOVE歌舞伎町」その気持ちには感謝します。

こんなかわいいサンタコスのコはいないかな~と歩いてみたが。(区役所通りのドレスやさん)

毎年、多分日本で一番サンタの多い街じゃないかと感じる歌舞伎町に、なんとサンタ(コス)が今年は少なかった。相変わらず、ホストのキャッチ君たちはそんな格好のコもちらほらいましたが、それでも少ないなぁと。何件か飲み屋さんも回りましたが、「今年はみんなドレスですね」っていうことでした。ここだけにお金をかけてコスプレする、というのもしないほどに、やはり無駄と思われる部分はカットされたのか・・。

ゴールデン街では、こんな微妙なコスも見かけましたがw(これはオマケですが)

2000年のミレニアムカウントダウン、あの時ボクは渋谷にいました。仕事で今はなきパンテオンという映画館で「映画でカウントダウン」のイベント裏方をやってたのですが、その時の渋谷駅前の異様な盛り上がり、と同時に「あ、これはヤヴァイな」という予感が働くほどの度を超えた盛り上がり、案の定、朝方には渋谷の駅前がミレニアムのカウントダウンで多くの人たちが手にしていた酒瓶が残骸となって交差点中に散乱していた。そして、案の定、年越しのカウントダウンは日本中で自粛傾向になってしまった。

もともと70年安保の時の学生運動や各破壊活動によって、駅前に人が集まれないような工夫(たとえば新宿駅東口前の小山のような)が繁華街各所に残っています。広い意味では、歌舞伎町の噴水広場が無くなり法的には道路になったことにも似たような理由からなのですが、それから30年たち、ワールドカップ予選で歌舞伎町に3万人が押し寄せた日、渋谷駅前でのミレニアムカウントダウンの興奮、そういった中で再び「大衆が発散」する場所は失われて今に至っている。

時代と照らし合わせば、どういうときに歌舞伎町のような繁華街が賑わったのか、見事に合致していることに気づくかと思います。さて、新宿区行政は、警察と話し合いながら、その中でも徐々にシネシティ広場を人が集まれる空間にしようと、不器用にではあるが、そこを努力してきている。これは、シネシティ広場の閑散たる姿を活性化という意図ではなく、ある種の象徴的場所としての意味があるのでしょう。

手始めは、そう、わかりやすく言えば、つまり歌舞伎町のど真ん中で再び年越しのカウントダウンができる日がやってくるのかどうか。そういう日が、もしやってきたら、それは時代が動き始めたという証になるでしょう。今年はない、しかし来年こそは、そう願ってやみません。コマ劇場跡地の先行きがどうかというのも確かにとても大事な話ではありますが、合わせてその先に、歌舞伎町の未来はある、と断言します。(コマ劇跡地についてのことは、正月に書く記事でやる予定)

クリスマスの、とある歌舞伎町街かどの風景。

クリスマス、ある種の「不幸」を抱えている人にとって、みんなかもしれないが、この日は「特別な日」。正直に不幸せが心の中にある人にはチャンスな日、しかし、「幸せ」な「ふり」をしている人にはハードルにもなる日だね。だからこそ、ボクはこの日が大好きです。皆さんにとって、この日が「良き日」でありますように。決して「ふり」じゃなくてね。

歌舞伎町の中心から  Merry X'mas!!


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