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12月6日(日)歌舞伎町レッドリボン掃除-えんみちゃんの性教育とグリーンバード歌舞伎町チームの活動より [まちづくり]

12月1日は、「世界エイズデー」。

最近の国内データを調べてみると…
平成21 年3月30日から6月28日までの約3ヵ月間における新規報告数(速報値)は、HIV 感染者が266件(前年同期276件)、エイズ患者が116件(前年同期109件)でした。 年齢別に見ると、新規 HIV 感染者では20 代と30 代が特に多く(新規 HIV 感染者報告数全体の約 69%)、新規エイズ患者では 30代が特に多くなっています(新規エイズ患者報告数全体の約34%)。一方、性別で見ると、新規 HIV 感染者に占める男性の割合が約93%、新規エイズ患者に占める男性の割合が約 97%となっています。
「AIDS REPORT No.86/2009 Autumn」 発行:(財)エイズ予防財団より

…まだまだ根深く、深刻な問題です。いま一度、HIVそしてエイズに関して学び、考える機会として12月6日(日)、グリーンバード歌舞伎町チームは、講師に聖マリアンナ医科大学医学部5年、遠見才希子さんを迎え、レッドリボン講演会&休日そうじを開催した。

■ 日時 12月6日(日)
13:00受付開始/13:30講演スタート(おそうじは、15:30すぎに開始予定/17:00ごろまで)
 
■ 会場 新宿救護センター

■ 内容 遠見才希子さんによる講演とワークショップ&新宿歌舞伎町の休日そうじ

遠見才希子:えんみちゃんの性教育~自分と相手を大切にするって?~もっと気軽に楽しくまじめに‘性’を考える場を!大学1年の時から、全国の中学校、高校、大学、イベント、学会など200カ所以上でHIVやエイズ、性についての講演を行う、現在聖マリアンナ医科大学医学部5年。

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グリーンバード歌舞伎町チームでは、一昨年の12月1日、当時まだ大学3年生だった遠見才希子さんにエイズ・HIV、性の講演をしてもらったのだが(関連記事)、2年ぶりに、今回再び、医学部5年生になったえんみちゃんの講演&掃除を開催した。会場は新宿救護センター、グリーンバード歌舞伎町チーム以外にもグリーンバード学生チーム、また今回のイベントに関心を持ってきてくれたそのほかの方々、約40名が集まっての開催となった。

「日本って、アダルトビデオとかインターネットのサイトとか、すごく偏った性情報が一方であって、もう一方では、『性教育』っていう学校の教科書に書いてある堅い知識、堅苦しいものしかなくて、自分のおくってる生活、自分の恋愛とかとリンクして考えられる機会があんまりないなって思ったんですよね。」まずはえんみちゃん、こういう講演を行うようになったきっかけについてのお話から。

「いまどきの若者のコミュニケーションは、おはよう・こんにちわの挨拶ができない、ビミョー、ベツに、ウザい、とか。若者たちの『聴く力』が弱くなったわけは、聴きたい話を聴いたことがない、自分の話を聴いてくれる人がいない、人の話を聴く喜びを知らない、そもそも人の話を聴くことが少ない。私は自分が思春期の頃を思い出した。相手が大人だっていうだけで、全然人の話を聴こうとしてなかったよな、とか。」

以下、えんみちゃん談。

『自己肯定感』、すごく大事と言うけど・・・褒められたことがない、叱られてばかりいる、人と感動を共有したことがない、感謝されたことがない・・・そんな子が自己肯定感を持てますか?・・ほかにも色んな資料があったんですけど、私が一番ショックを受けたのは、

若者はなぜセックスをするのか?(わかりやすく言うと)

寂しい
誰かといたい
二人でいることへのハードルが低い
セックスをすることへのハードルが低い
コミュニケーション能力が育っていない
セックスもコミュニケーションの一つ

そして、『する?』『いいよ。』って。

(ある影響を受けたホームページに)こう書いてあって、『寂しいから』って言うのを見たときに、なんかすごくショックを受けたんですよね。確かに思春期の頃、私もすごく寂しかったなって。ただ大人の代わりに大学生、医学生の私が出てきて、エイズっていう病気があるからコンドーム使いましょうって知識を伝えるだけじゃなくって私が気付いた思いを自分の言葉で語る、本音の性教育ができればいいな、と思いました。私自身が昔聴ければいいなという話をしたいなと、思ったんです。」

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◇パワーポイントを交え、さらに感染ひろがるゲーム(エイズをはじめとした性感染症がどうやってひろがっていくかをモデルにしたゲーム)なども、以下要点。

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参加者全員にまずコップと中に水を入れて配る。各自、誰かと5回コップの中の水を交換する。その時、一度混ざるわけだが、この時水の交換はセックス、コップの水は、精液、膣分泌液を表す。たった一つ、水酸化ナトリウム水溶液が入っている。これが感染源ということになる。

①直接感染源のコップと交換していなくても感染する。
②誰が感染しているかわからない。
③自分が感染しているかどうか、検査しないと分からない。

水の交換はセックスを表している。交換終了後調べると、感染源は一つなのに全員のカップの水が、フェノールフタレン液を入れると赤くなった。「今日はゲームなので、感染率100%、全員感染しちゃったんですけど、実際の感染率は、性感染症によって感染率は違うので一回コンドームをしないでエッチをしたからと言って必ずしも感染するとは限りません。」

さて、ここで。もしコップにラップがしてあったら?
「水は混ざりません。ラップが示すのは、コンドーム。性感染症を予防するのはコンドームを正しく使うことが大事ですよね。」

◇100%確実な予防法は?

「コンドームも破れてしまうことがあるし、中にはコンドームでは防ぎきれない性感染症もあるので、じゃ、100%確実な予防法は?『セックスしない』が100%確実な予防法!No Sex or Condom  でもするんだったら、将来する時が来たら⇒セックスするならコンドームを必ず正しく使って予防しましょう。」

◇性感染症(STI):HIV/AIDS(エイズ)・クラミジア感染症・淋病感染症・ヘルペス・カンジタ・梅毒・毛じらみ・HPV感染症・肝炎・尖圭コンジローマ

①コンドームを正しく使う
②口でもうつるよ!!

HIVの感染力は1%以下といわれている、性感染症の中でも感染力は弱い部類。HIVはキスで感染ることはマレだと言われているが、キスで感染する性感染症もある。⇒例:ヘルペス、セックスやキスだけじゃなく、コップの回し飲みでも感染する場合がある。オーラルセックス(口⇔性器の接触)によって感染がひろがっている。

◇日本で一番はやっている性感染症は?
A.クラミジア感染症⇒感染してもほとんど症状がない。喉に
感染したクラミジアのことを、略してノドクラといったりするとか。「性器にクラミジアが感染しているコはだいたい喉にも感染しているから検査しましょう。放っておくと、男女ともに不妊症の原因になることもあります。感染力がものすごく強い。HIVは1%くらいといったけど、クラミジアは60%くらい。セックス経験のある人の5人に一人くらいは感染しているんじゃないかって言われてる。」クラミジアは子宮外妊娠を起こして、破裂した場合は命にかかわる事態になることもある。

HIVに感染している友人(20のときにつきあってる彼氏から感染)の言葉
◇『HIVは人を選ばない』

HIV/AIDSの検査は無料・匿名で保健所で受けられる。「自分が検査を受けるまで、私はこのように話していました。予防しよう、検査をしよう、HIV感染者と社会で共生しよう。最初の二つは当たり前なんですけど、三つめ、こういうスローガンってよくあると思うんですけど、この感染者って言葉が、すごく冷たいって気付いたんですよ。感染者って感染源、誰も近寄りたくないし・・・私、それまでHIV感染者って言っちゃってたんですけど、HIVと共に生きる人、HIVを体の中に持っている友達って言うようになりました。」

◇世界では
・HIVに感染している人は約4,030万人
・日本ではHIV感染者8,344人、AIDS4,050人(あわせて12394人:エイズ動向委員会平成18年末報告)
・WHO世界死因予測 2030年には1位心筋梗塞 2位脳血管疾患 3位エイズ

HIVはウィルスの名前で、感染経路はセックス、注射の回し打ち、タトゥの針、輸血とかいろいろありうるが、今、日本でHIVに感染するとしたら、90%くらいはセックスによる感染。「HIVは一回体の中に入ってきたら一生付き合っていかなきゃいけない。感染してもほとんど症状は出ない、10年とか15年かけてHIVは体の中で増え続けて体の免疫機能を保っている細胞を壊していく。10年ぐらい経って、この免疫機能がダメだという状態になっちゃうと、健康な人ではかかりえないような重たい病気を発症してしまう。たとえばニューモシスチス肺炎とかカポジ肉腫とかいろんな病気があるが、そういう病気を発症した状態がエイズ。エイズを発症すると、重たい病気だから死に繋がってしまうことも多い。今の医療ではどうするかっていうと、HIVの存在に気づけたら機を見て薬を飲み始める。毎日薬を飲むことでHIVが増えるのを抑えることができて、たとえ感染してもエイズを発症せずに天寿を全うできるようになったっていわれてますよね。私の友だとも毎日薬を飲み続けている。昔は一日7回飲まなきゃいけなかったけど、今は一日2回でいいんだって言ってます。でも、副作用もあるみたいで、毎日飲み続けるとホントに大変なこと、だからまずは感染しないことが大事だよって彼女は言ってました。」

◇今、日本では、いきなりエイズ、っていうのが問題になっている。

「日本では検査に行く人がものすごく少ないので、実際に感染している人は水面下でこの10倍くらいいるんじゃないかって言われてる。
感染に気付かないで、エイズを発症した状態で、なんか体調が悪くて病院に行ったら、『もうエイズです』っていう状態でHIVのことが分かる中高年の人が増えてる。年齢に限らず無関係の人ってほとんどいないはず。」

・HIVやエイズの話から拡がって、子宮の構造や妊娠の仕組みについての解説などもあったり、また「これだけは絶対知っておいて!」という緊急避妊ピルについての話など。

「セックスって色んな問題が生じると思うんです。ただ知識があればいいというものじゃない、知識がワクチンっていうスローガンが昔ありましたけど、もちろん知識を得るのは大事だけど、やっぱり感情がからむ行為だし、コンドームが破れちゃうかもしれないし、あとはあってはならない事だけど、性犯罪、レイプに巻き込まれちゃうかもしれない。そういう万が一のことが起きたら、必ず誰かに相談してほしい。
私が高校生の時、親とか先生とか大っきらいで、いつも問題が起きると友達同士で解決しようとしてたけど、私が本当に困った時、助けになってくれたのは親だったんだよね。みんなも困ったことがあれば、どうか、信頼できる大人に相談してほしいなって思う。緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)、これ、絶対知っておいてほしい。
受精の可能性から72時間以内に服用する薬、これどうして72時間っていうタイムリミットがあるかっていうと、
受精してから卵子は旅をする、着床、つまり妊娠の成立までは5日から7日かかるんです。だから3日以内に緊急避妊ピルを服用することで着床を妨げることなどで緊急避妊できるという仕組み。でも、有効率は100%ではないし、色んな、費用とか副作用の問題もあるから、これがあるから気にしないで大丈夫とは考えないでほしいんだけど、いつ誰が万が一ってことがあるかわからないから必ず知っておいてほしい。」

・日本の中絶率は実は下がっている。これは、日本の性教育が上手く行っているっていう人もいるが、緊急避妊ピルの影響がとても大きいのではないかということ。今、産婦人科の先生が緊急避妊ピルのネットワークを作っていて、望まれない妊娠を防ごうという運動がひろがっているのだそうだ。

・そのほか、性感染症について、クラミジアが命にかかわる場合がある。子宮外妊娠によって破裂してしまうケースもある。またHPV(ヒトパピローマウィルス)感染症について。(6型11型⇒尖圭コンジローマ 16型18型⇒子宮頸癌)

・定期的に子宮頚癌検診を受ける(対象年齢が30歳⇒20歳へ)
・欧米では無料でワクチンが投与され始めている(オーストラリアでは12歳検診時投与、日本では数年後自費約4万円で投与可に?)
・咽頭癌のリスクファクターでもある
・コンドームの使用で感染率を低下はできる

「どこにでもいるウィルスで、100種類くらいある、その中のいくつかが尖圭コンジローマだったり子宮頸癌にもなる。じゃ、子宮頚癌は性感染症、確かにセックスで感染するウィルスなんですが、これってコンドームでは防ぎきれない性感染症なんですよね。皮膚接触型っていうのがあるので、コンドームでは覆えない部分で感染する場合がある。感染しても自然に排除できる人もいれば、癌にならない人もいる。たまたま癌になってしまう人がいるんです。しかも、実は、HPVは男性性器の常在ウィルスでもある。「だから、セックスをする前によく洗ってください!」

・これは男の自分としてはなかなかビックリなお話でした。そのあとえんみちゃんたちと呑みに行った時もその話題、「ゴシゴシ洗ってください!」・・・・

◇人工妊娠中絶などの話

平成16年度20歳未満人工妊娠中絶報告34,745人(厚生労働省保健・衛生行政業務報告より)
95人/日(1日に中絶をする未成年の女のコの数)

「今日も日本のどこかで、私より幼い10代の女の子が95人、泣いて泣いて中絶手術を受けているかもしれない。昨日も95人で明日も95人・・1週間で700人近くだよね。女の私はこの数字を見て思ったのね。やっぱり男女でセックスする場合は、男女は平等じゃないなって。
妊娠するのも、何か理由があって中絶するのも女の子だから、やっぱり男の子は女の子のことを大切にしてほしいし、女の子はまず自分を大切にしてほしい。よく恋愛すると、私もそうだったけど、視野がすごく狭くなっちゃって、相手が一番大事、相手のために何でもしてあげようって思うかもしれないけど、本当に自分が大切なのってあなた自身だからね。
あなたのことを大切だって思っているのは、恋人だけじゃなくて、家族とか友達とか先生だとか、まわりにたくさんいるんだってことをどうか忘れないでほしいなって。」

3397133えんみちゃんのある友達からの手紙を朗読

中学生がどうしてエッチをしちゃいけないのか。
当時は反対されるがゆえに反抗の気持ちもあって、付き合ってた彼氏と初体験をしました。
私は無知でした。
ただ彼氏を好きでしていました。
生理なんて気にもしていませんでした。
何にも知らなかったから、コンドームをつけてれば大丈夫だと思ってたから。
でも、だんだんセックスをすることがいやになってきました。
会うたびに誘われて、毎日のようにその行為ばかり。
中学生の私にとって楽しくは無く苦痛になってきました。
エッチしたくない、と彼氏に言うと、オレのこと好きじゃないの?じゃ、別れたらいいじゃんと怒るようになりました。
怖くて、つらくて、泣きました。
そしたら彼氏は、ゴメン、エッチしたくないって言われて、本当に好きなのかどうか不安になったと言いました。
不安にさせてしまうのは私のせい、セックスすれば不安じゃなくなる、そう思ってまた嫌なセックスをしました。
中学三年生のクリスマス、遊びに行き、帰りに彼氏の家に行きました。
今日はコンドームつけずにしてみたい、彼氏が言いました。
困っている私にこう言いました。
コンドームをつけなくても、精子が出る前に抜けば大丈夫らしいよ。
私はそれまで何にも知らなくて、彼氏の言っている通りいろいろしてました。
その時も信じて、そうなんだ、じゃあいいよと言いました。
ゴム無しのセックスが始まりました。
終わったあと彼氏は満足そうでした。
私は次の日からずっと、早く生理来いと願い続けました。
そして、年も明け1月、私には生理は来ませんでした。
お母さんが、あんた今月生理来たの?と聴きました。
ううん、来てないというと、妊娠検査薬を買ってきてくれました。
結果は陽性、赤ちゃんができた感覚がなくて、でも目の前では母親が電話を片手に何件も何件も産婦人科に電話をかけてました。
誰にもばれないように中絶の準備を始めていました。
何日かたって病院へ行きました。
看護婦さんが私の手に注射を打ち、数を数えるからマネしてねと言いました。
一つ、二つ、三つ・・・
何だが次々出てきました。
怖かった、そしてごめんなさいという気持ち、その時私の意識は無くなりました。
最後に看護婦さんが、このお母さんの悲しそうな顔を絶対忘れてはだめだよと言ってくれたことを覚えています。
これが私の15歳の誕生日でした。

私は子供に名前を付けました。
忘れてはいけないことだから、何回も謝りました。
何にも知らない彼氏は、その後もセックスを誘ってきます。
私がすごく嫌がるので、暴力をふるうようになりました。
泣いている私の服を強引に脱がせ、セックスを始めたこともありました。
大好きだった当時の彼氏に、今もまだ言えないままです。
どうして言っていないのかわかりません。
嫌われたくなかったのか、でも、言わなくて良かったと思ってます。
二人の大切な子供だったけど、彼氏に私のつらさや悲しさは伝わらないと思うから。
いくら私のことを大切だと思ってくれていたとしても、伝わらないと思うから。

今、私は大学生です。
あれから4年が経ちました。
あの日のことを思い出すたび、つらくて涙が出ます。
この文を書きながら、今も涙が止まりません。
中絶をした私は、赤ちゃんを産むことができるのかなと不安になります。
大丈夫ですよ、看護婦さんは言ってくれました。
でも、考えれば考えるほど苦しいです。

大学に入ってから、私には大好きな彼氏ができました。
もしこの人と将来結婚したら、この人の赤ちゃん産めるのかな。
大好きな人の子供が産みたいと思った時、産めないほど悲しいことはないと思います。
大学生になった今、どれだけ人を好きになっても、エッチという行為ができません。
体が震えてとまりません。
私一人が色んな事を忘れられなくて、相手のコは忘れているかもしれないと思うと、
自分のことが嫌いで仕方がない時もありました。

だから私は、中学生や高校生の間から、気軽に、皆がしているからとか、興味本位でとか、相手のことがただ好きだからとかで
エッチをしてほしくないなって強く思います。
中高生はエッチをすべきでないとか、してもいいとかはわからないけど、
私のような女の子を少しでも減らしてあげたい、心の底から思います。

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Q、愛の反対は?

『愛』の反対は『無関心』である。 マザー・テレサ

「なんでエッチするの?って聴くと、好きだから、愛情表現だからって答えがよくかえってくる。じゃあ、愛の行為なんだよね。コンドームを正しく使わないとか、相手の気持ちとか、相手の体のこと、てか、自分自身の体のことをよくわかってないのにしちゃうのって無関心なんじゃないかなって思う。愛の行為だっていうのに、その反対をするって悲しすぎるよね。
みんな今までそれぞれ、色んな人生を歩んで色んな経験があると思うんだけど、これから先は、無関心な恋愛とかセックスで傷ついたり傷つけたりするのは避けてほしいなって思う。」


遠見才希子さんの話、これが初めてではないにしても、やはり男の自分にはところどころ過去を振り返ったり胸に刺さる話ばかり。若いコ向けの話かなとは思うけれども、「今度はあなたから大切な人に伝えていってもらえたら嬉しいな」というえんみちゃんの言葉に応えて、彼女の話の概要をここに書いてみた。

えんみちゃんに言ったら怒られてしまいそうだが、歌舞伎町における「性」の問題はもうちょっと複雑である。歌舞伎町は街こそ歳をとってきたなぁとも感じるが、一方で、働く人たちは若い。だいたい18くらいから30歳くらいの人が主である。そのことを前提としての話だが、もちろん人の「性」である以上、そこには感情というものがある。そこに加えて「商売」あるいは「売上」という経済行為が介在していることが事情をさらに複雑にさせている。よく歌舞伎町のコたちのそういう相談事?(というかガス抜きかもしれないが)の話を聞くことが多い。ホスト、キャバ嬢、バーテン、あるいは若いママさん。どこまでが「愛」のある行為で、どこからが経済行為なのか、どっちかが100:0という話ではないだけに、たとえば「愛」を確かめたくなったときに、その経済行為的な部分をまずははがしてから見つめなおしなさいという話をよくする。まぁ、経営的にはまったく逆のベクトルになってしまうわけだが、、しかしながら内需というか自給自足的な恋愛はこういう場所ではとくにめんどうくさい、エネルギーを余計に、場合によっては身の丈を超えた危うい状況を作りやすい。

人の心の隙間を埋め、あるいはそれによって癒しを与える。そこをいわば商売にすることを否定することはできないが、といって、ここにはやはり大人としての節度というものが非常に重要になる。たとえば企業をクライアントに持つ自分のようなビジネスであれば、担当者が女性だったりすれば多少は似たような状況を作っておくことは決してマイナスにはならないが、しかし担当者なんてものはコロコロ変わるもので、したがって自然に歯止めというものは効いてくる。しかし、対個人の商売となると、それがどうしても効かなくなる。だからこそ、人の心の隙間を埋めたり、癒しを与えるビジネスは本来受け身でなくてはならない。と、思うのだが、現実は見ての通り。さらにもっと良くないのは、それがあたかも常識であるかのごとく麻痺してしまう。歌舞伎町など、周りにはある意味「異常」な恋バナが当たり前のように存在し、そのことで人の心の中の人間性を失わせ、気付く力を麻痺させる。たとえ歌舞伎町であっても、人間性を失って生きていくことはあってはならない・・・その結末は容易に想像できる、と、独り言でした。

3397139講演後は、えんみちゃんらといつも通りゴミ拾い、そしてみんなで呑みに^^

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えんみちゃん「私も子供ほしい~^^」そこは普通の女のコでした。お疲れ様でした。(写真の赤ちゃんはグリーンバード副代表の大沢君の娘さん、多由ちゃん、1歳と3カ月)えんみちゃん、産婦人科医になるつもりだそうです。また、今回のようないわゆる等身大の性教育、HIV予防、そして子宮頚癌のことなどについてはライフワークとしてこれからもかかわり続けていきたいそうです。


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