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11月16日(月)冬の風物詩、区役所通りイルミネーションが点灯-来年2月末まで冬の歌舞伎町を彩ります [季節]

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新宿・歌舞伎町の冬の風物詩、区役所通りのイルミネーションが点灯しました。歌舞伎町を南北に貫く、約700m、街路樹約90本に10万個の白色発行ダイオードを設置、11月16日(月)17時より一斉に点灯、これから来年2月28日までの間、冬の歌舞伎町を彩ります。

平成18年の11月から始まったこの区役所通りイルミネーションは、今回でこれが第4回目の開催になった。実行委員長は、区役所通りのほぼ中央にあるチェックメイトビルのオーナー藤澤薫さん。藤澤さんは第1回目の実施以降、この区役所通りイルミネーションと同じく区役所通りのボランティア清掃を事業とするNPO法人新宿歌舞伎町区役所通り3Aを設立、同NPOの理事長としてこのイルミネーションを継続してきた。実施に当たっては、3Aの会のスタッフが歌舞伎町の各店舗を一軒一軒回っては、あるいはポストに投函するなどして寄付を集め、行政等公共機関には後援や許可関係を除き一切頼らず、いわば街の住人たち自ら手作りで実現してきたイベントである。寄付は集まることもあれば、そうでないときもあり、それでも藤澤さん自身のある意味での覚悟をもって継続されてきたことを強調したい。

11月16日(月)区役所通りイルミネーション点灯セレモニーより

11月16日(月)、新宿区役所前広場において区役所通りイルミネーション点灯セレモニーおよび点灯式が開催された。来賓には中山弘子新宿区長をはじめ、後援である東京商工会議所の新田満夫会長ほか新宿警察署長、新宿消防署長、そして歌舞伎町商店街振興組合からは片桐基次理事長が挨拶を行った。

DSC_1065.JPG中山弘子新宿区長

「今日は歌舞伎町の、このイルミネーションの点灯式、今年で、なんともう、4回目なんですね。18年の11月に、このイルミネーションの点いた時の感動を私は忘れません。皆さん、今日点くので、またその感動を一緒に共有できることをとてもうれしく思いますけども、
白色ダイオードの、この白い光がですね、歌舞伎町のネオンがいっぱいのこの賑わいを本当に優しく、美しく照らしてくれます。皆さん、この新宿の街、歌舞伎町3Aの会は三つのAということで、明るく、安心で、そして歩きたくなる、という3Aだそうです。
本当に歩きたくなる街新宿、歩きたくなる歌舞伎町をつくる、素晴らしいですよね。私はそういった街づくりがとても重要だと思ってまして、心から、皆さんの取組みに共感し、そして皆さんと一緒に、この歌舞伎町がわくわくできて、そして多くの皆さんに楽しんでいただける街、そのイルミネーションが大きな力となってくれることを心から感謝を申し上げます。そして、皆さん、この歌舞伎町がますます多くの方々においでいただいて、発展できるように、これからも応援してください。3Aの会の藤澤理事長をはじめ皆さんの協力に心から感謝申し上げます。そしてまた、このイルミネーションは、実は新宿が、文化の街づくりをしたいということで、今、新宿の文化ロードという取組みをしておりますけども、その一環として、新宿のいろいろなところで発信をしてっていますが、そこの取組みの中にも載せております。
どうか皆さん、歌舞伎町のこのイルミネーション、これから3ヶ月以上、冬の間の風物詩、まさに多くの皆さんをお迎えする素晴らしい
取組みに心から敬意を表しまして御挨拶とさせていただきます。皆さん本当に、ありがとうございます。88本の街路樹、素晴らしい歌舞伎町になります。どうもありがとうございました。」

DSC_1067.JPG立延新宿警察署長

「このイベントは、先ほど区長のほうからご紹介がありましたように、新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会ということで、藤澤理事長をはじめ、街の皆さんが、明るく、安心で、そして歩きやすい街づくりを目指そうということで、皆さんが立ち上がって、18年から実施されているということでございます。まさに、街の皆さんの、手作りのイベントということで、街を訪れる方の大変注目の的になっているということであります。また、藤澤理事長はじめ、皆さんは、街の環境づくりということで、清掃活動等幅広いご活躍をされているということで、
これらに関して、私ども、心から敬意を表したいと思っております。このイベントは、イルミネーションの光で、街の方が、訪れる方が、心がなごみ、そして、本来人間の持っている、優しさだとか、思いやりの心に灯が点いていただければ、きっと小さなマナーから作り上げて、あるいは守って、犯罪の無い、明るい街が出来るのではないかなと、非常に関心を持っているところでございます。どうか引き続き、ご活躍をいただいて、明るい街新宿を実現していただきたいと思ってますし、こういう積み重ねが必ず実現するものと、私は確信しているところでございます。
これから、1ヶ月半で今年も閉じようとしていますけれど、この時期は、交通事故とか、あるいは各種犯罪が多発することが予想されます。警察といたしましても、これから発生すると思われる交通事故、あるいは各種犯罪について、協力に取り組んでまいりたいと思います。とりわけ、道路環境、不正使用等の道路環境を取締り、さらには振り込め詐欺、あるいは万引き、ひったくり、金融強盗等の犯罪についても力を入れてまいりますので、どうかご協力のほどをよろしくお願いしたいと思います。どうかこのイベントを含め、皆さんの心が温かくなるように、一つこのイルミネーションが光り輝くことを御祈念申し上げ、また、本日お集まりいただいた皆様のご多幸、ご健勝、並びにご事業のますますの繁栄を御祈念もうしあげまして挨拶に代えさせていただきます。」

DSC_1079.JPG野原新宿消防署長

「ただいま聞いたところによりますと、今回が4回目ということでございまして、今や、新宿区民はもとより都民の皆さまが本当にこの日を楽しみにしているのかな、このように思うわけでございます。さて、考えてみますと、大分イルミネーションの色というのは、先ほど区長さんが仰ったように、白色の色だということで、ある種、シンプルな色になってます。しかしながら、このシンプルさが、逆にこの街並みのネオンと調和して、ほんとに私たちの目を楽しませてくれる、あるいは、心を癒しておられる。このような、光が、ほんとに、この契機に、この灯を、都民の方が、歌舞伎町の街に訪れてくれるのかなと思っております。終わりに、このライトアップされるイルミネーションの灯が、安全・安心の光として輝いてくれることを期待しまして、挨拶とさせていただきます。」

DSC_1084.JPG新田満夫・東京商工会議所新宿支部会長

「皆さんこんばんわと言ったんですけど、私はおはようございます、と申し上げます。今から灯がついて、ランプが灯って、ダイオードに灯がついて、歌舞伎町はこれから朝を迎えます。これからが賑やかになってくるときです。私もビジネスマンですから、今、おはようございますと言う気持ちで、朝起きたような気持で、今ここで御挨拶をしています。
仕事をしておりますので、東京だけでなく、地方とか、海外に行っても、おたくの会社はどこですか?って言うから、新宿区だって言うと、ああ、あの歌舞伎町があるところですね、と言われます。ということは、歌舞伎町が本当に、私たちにとっていいところにならないと、新宿で商売をやっている私たちにとっても、私たちのブランドが上がることになります。要は、私たちの力で、歌舞伎町をいいところにしましょう、そして私たちがみんなに誇れる歌舞伎町になれば、商工会議所で仕事をしている、新宿区内でビジネスをしている人も、皆、誇りに思います。
藤澤さん以下関係者の努力で、今回4回を迎えるということで、心から敬意を表しますと同時に、私たちもこぞって、この運動に参画したいと思います。皆さん、改めて、おはようございます!これからいい時期が来ることを祈ってます。」

DSC_1089.JPG片桐基次・歌舞伎町商店街振興組合理事長

「このイルミネーション、今年で4回目ということで、藤澤さんはじめ、3Aの会の皆様の、本当に大変なご努力とご苦労があったと、私は思います。素晴らしいイルミネーションが、来町される皆さん、本当にファンタスティックな気持になって、心なごんで、楽しい気分で
町を歩いていただけると思います。私ども商店街振興組合も、歌舞伎町全体をイルミネーションで飾ってまいりたいと思います。もう少し、歌舞伎町全体としてはお時間をいただきたいと思いますけど、本当に藤澤さんが一生懸命頑張って、この4年間のご努力、我々町の人間も感謝いたします。終わりになりますけど、こういうイルミネーションの中で、歌舞伎町が楽しく明るく、本当に賑わいのある町に、これからも3Aの方々と一緒になって盛り上げていきたいと思います。」

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藤澤薫・新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会理事長(区役所通りイルミネーション実行委員長)

「本日は、お忙しい中、中山区長様はじめご来賓の皆さまにはご出席いただきまして、まことにありがとうございました。こうして皆様、大勢お集まりいただきまして、本当にありがとうございました。100年に一度の金融危機ということで、私は本当に、これで、第4回目のイルミネーションのご寄附が集まるかどうか、とっても心配しておりました。ところが、多くの皆さまのご協力のおかげで、こうして第4回の点灯ができました事を本当に嬉しく思っております。そして、ご協力いただきました、企業の皆さま、個人の皆さま方、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

このイルミネーション、本当に寄付だけで賄っているものですから、他のゴージャスなところに比べると、かなり少ないかなという感じはいたしますけど、これは行政に頼らず、民間の力で、まして大きなスポンサーもなく、こうやって点いてるんです。これは、歌舞伎町の街を愛する人々の、私は愛の結晶だと思っておりますので、どうぞそういう気持ちでご覧になっていただければ嬉しいかなと思っております。なお、これは2月28日まで、点灯しております。点灯中は、事故の無いように気をつけてまいりますので、皆様どうか、よろしくお願いします。」

イルミネーション事業へのご寄付・広告掲載のお願い

過去3回に亘り、歌舞伎町を貫く区役所通りにある約90本の街路樹にイルミネーションを点灯して参りました。本年は第4回として、11月中旬より来年の2月末日までの3ヶ月半の予定で、街を明るく点灯していく予定でございます。
このイルミネーション点灯事業は皆様方の貴重なご寄付により実現いたします。歌舞伎町で事業を営む方々、この街でお仕事をしていらっしゃる方々、そして街に訪れるお客様に、是非ご寄付のご協力をお願い申し上げます。なんと言っても歌舞伎町を愛する皆様方と共に「明るく・安心・歩きやすい」の3Aを目指して活動を出来ます事を大変嬉しく思っております。また、ホームページへの広告掲載のご協力も重ねてお願い申し上げます。皆様方にこの活動のご理解とご協力を賜り、第4回目のイルミネーション点灯が成功することを心より願っております。

尚、寄付・広告掲載についてのお問い合わせは、03-3209-2238までお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 新宿歌舞伎町区役所通り3Aの会
理事長 藤澤 薫


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点灯式後はアンフィニ・オーケストラによるクラシックコンサート。クラシックの優しい調べと、ネオンとイルミネーションの光の調和が、この街で働く人ややってくる人たちにいくらかでも和みや癒しが与えられていたらいいと思う。

歌舞伎町は本来癒しの街。美しい自然や太陽の光で、というわけではないが、人との出会いや酒、性、そういった、いわばどれも同じく癒しを来街者に提供する街である。しかし、その癒しを提供する側が、実は癒されていない、というか、時には必死になって、あるいはあきらめからの虚に陥った、まさに恰好悪い、今の歌舞伎町には、どうしてもそういう要因から「おもてなし」を忘れてしまったのか、とも思うような事業者が増えてきていると感じることが多い。そんな心持ちで、どうして来街者に対する癒しを提供できようか。そうして、営業は荒み、ビルは荒れ果て、テナントに何が入っているかわからないようなビルオーナーも数々。すべてそうだ、ということではない。そういう傾向が歌舞伎町の中心からカビが繁殖するかのように見えるという話である。多くの歌舞伎町の、少なくとも志のある人たちにはそれが危機感となって映っているはずで、だからこそ、このイルミネーションも、確かに来街者に向けてという要素はあるにしても、それ以上に、街の中に向けての光でもあると言い切れる。

「街」という言葉をよく使うが、そもそも「街」とは何か?

商店街の人たちはよく自分たちが「街」だという。行政が「街」という言葉を指す場合、歌舞伎町においては歌舞伎町商店街と歌舞伎町2丁目町会を指す。歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の構成をみれば明らかだ。もう少し正確に言えば、住民の極めて少ない歌舞伎町1丁目では商店街振興組合に加入するわずか数十名の人たち、そして住民構成を持つ2丁目は町会に加入するこちらもまたごく少数の人たち。あわせても歌舞伎町全体の、5%にも満たない。だが、便宜上、ここに「街」の正当性があることを前提にまちづくりは進められてきたという現実がある。区役所通りイルミネーション、これを主催する藤澤さんは歌舞伎町にビルを持ち、歌舞伎町に住む住人である。そして、商店街に加盟しているわけでもなければ町会の人でもない。また、このイルミネーション実施にあたって数多くの事業者、あるいは個人が、中には匿名の方々もいるが、そのほとんどが商店街にも町会にも入っていない人たちである。

さて、ここで質問。「街」を語る正当性はいったいどこにあるのか?

歌舞伎町には約600棟の建物と4,000近くの店舗、そしてさらに数々の事務所・事業所、あるいは歌舞伎町で働く人たちがいる。商店街や町会に正当性が無い、とは言わないが、商店街や町会にしか正当性が無いわけではない。歌舞伎町商店街振興組合理事長の片桐理事長は、常に「街」を語るときに、実はその葛藤をかみしめながら話す、これまでの理事長たちとは一線を画す人でもある。

いわば、思想・価値観、形態はどうあれ、歌舞伎町にかかわる、ここに生活の基盤が存在し、少なくとも歌舞伎町を好きな人たち、自分はそのすべての人に同じく正当性はあると思っている。そして、その活動への賛同数上での比較で言うならば、おそらくこの区役所通りイルミネーションが持つ「街」という言葉の重みは、実は最も大きなものの一つでもあろう。これは客観的な洞察である。既存の、あるいは既得の組織に属さないコミュニティ、活動する個人を含め、歌舞伎町にはそういうものが多く存在しているということを知ってもらいたい。そして、その力はこんなにも大きく、しかしながら既得の組織にはないさりげなさがあり、こんなにも純粋で、和みや癒しを街の内側にも照らしてくれていることを知ってもらいたい。


グリーンバード歌舞伎町チームも冬はイルミネーション清掃

グリーンバード歌舞伎町チームは11月12月、イルミネーション清掃期間として定例清掃(第1・第3月曜19時~)に加え11月の第5週月曜(30日)、また12月は1週2週3週目の各月曜19時より、また12月6日には世界エイズデーにかけてレッドリボン清掃を行います。スケジュールや参加方法等詳細についてはこちらでご確認ください。

▼区役所通りイルミネーションが点灯した11月16日の定例清掃より

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なお、グリーンバード歌舞伎町チーム忘年会は12月14日の予定です^^

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memo...φ

明星56ビル跡地(歌舞伎町ビル火災現場)に射的王がオープン!11月13日(金)

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2001年9月1日、44名の尊い命を犠牲にした歌舞伎町(明星56ビル)火災の跡地に、射的王(株式会社クールジャパン)が出店しました。射的王というと、歌舞伎町さくら通りとあずま通りの間、旧かに道楽隣の第16東京ビルに出店し、当時、物珍しさから話題にもなっていたが、あらたに劇場通り一番街、しばらく更地のままだった明星56ビル跡地にこの11月13日にオープン。

明星56ビル跡地は2001年9月1日の火災以降、ビルオーナーおよびテナント関係者の管理責任を問う刑事および民事裁判が行われ、2007年3月に民事、2008年7月に刑事裁判は終結。(詳細および関連記事)民事訴訟終結後、土地は新宿ゴールデン街裏の花園駐車場などを所有する繊維関係の会社、エコナック株式会社を介してニュージンランド・オークランドに会社籍をおくレオナルズ・プロパティーズ・リミテッドに売却、その後更地になってしばらくたっていた。現在も所有者はレオナルズ・プロパティーズ・リミテッドであるが、射的王(株式会社クールジャパン)が定期借地し、基礎は打たない低層店舗としてこの11月13日に開店した。

個人的には、遺族の方々の取材を通じ、おそらく来年も有志の方々が献花に訪れることもあるだろうということで、その際のことも踏まえ繋ぎにごあいさつに訪れた。店舗の方は、「その際はもちろんご配慮いたします。」と答えてくれたが、一方で、遺族の方々は決して癒すことのできない痛みを負っているとはいえ、できれば時間が止まった感覚がどうにか動き出すようになればいいなと思う部分もある。忘れられない痛みもあるが、人生にはできればどこかで切りをつけて忘れたことにしたほうがいいこともあるように思う。その真ん中あたり、曖昧な言い方ではあるが、微妙な想いはある。


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