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歌舞伎町・冬の風物詩、11月17日(月)区役所通りイルミネーションが点灯-来年2月末まで歌舞伎町を彩ります- [イベント]

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今年、これが3回目となる歌舞伎町・区役所通りのイルミネーションが11月17日(月)より点灯。

この区役所通りイルミネーションが初めて灯ったのが一昨年、2006年の11月20日(関連記事イルミネーション点灯までのいきさつ関連)。区役所通りのほぼ中央にビル(チェックメイトビル)とそこに居を構える藤澤薫さんが中心になって、歌舞伎町でお店をやっている方々の応援に支えられてスタートした。いつも「私は裏方でいいの、誰がやるかじゃなくて何をするのかが大事。」といってはあまり前に出ることのない藤澤さんではあるが、心ある街の人たちの応援あってとは言っても、やはり誰が何と言おうとこのイルミネーションは藤澤さんの情熱と覚悟で歌舞伎町に光を照らしているのだから、となればやっぱり藤澤さんには主役になっていただいて書かせてもらいます。

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DSC02178.JPG区役所通りイルミネーションの実行委員会(NPO法人歌舞伎町区役所通り3Aの会)理事長、藤澤薫さん「もう少し明かりが多いとと、お思いの方もおありかと思いますけど、これが私どもの今の力の精一杯の光でございます。今後とも、皆様にご協力いただいて、ますます素敵なイルミネーションになることを願っております。寄付をしてくださいました企業の皆様、個人でご寄付をしてくださいました方々、本当にありがとうございます。
今回が3回になるんですけれども、4回5回と永く続けていくためには、本当に皆様の貴重なお力、ご協力を頂けなければ続けていかれないことです。
歌舞伎町が、今はちょっと景気が良くないというところなんですけど、こういうとき程、小さな力でも大勢の人が集まって一致団結して街を盛り上げていかなくちゃいけないんじゃないかな、と思います。私たちも、皆さん、一生懸命頑張りましょう。
歌舞伎町をもっともっと盛り上げて、女性が一人で来てもいいような、歩きやすくて、明るくて、楽しくって、本当に来てよかったなと思えるような歌舞伎町になってほしいなと、私も心から思っております。」11月17日(月)区役所通りイルミネーション点灯式にて。

DSC02145.JPG11月17日の点灯式には、中山弘子新宿区長、高松義典新宿警察署署長、新田満夫氏(東京商工会議所新宿支部会長)、新村雅彦氏(歌舞伎町商店街振興組合理事長)らも出席、野原新宿消防署署長は公務のため欠席。

DSC02150.JPG中山弘子新宿区長

「今日は区役所通りのイルミネーションの点灯式がこのように華やかに行われますことを私は心から嬉しく思っております。このイルミネーションも、今年で早いもので3回目になったんですね。一回目の一昨年の点灯式の時に、私は心から感動しました。色の多い歌舞伎町の街で、白い本当に上品なイルミネーションが点灯されたことによって歌舞伎町の街が、また一層賑わいのある、心優しい街に、そして区役所通りになったなと思って、一つの名物になったと思います。
歌舞伎町のイルミネーション、お正月を過ぎて1月の(区長、2月までですよ~)・・・・・今年は2月まで?わー、素晴らしいですねー。今年は2月までだそうですけれども、これから2月までとてもいい雰囲気を醸し出してくれますのでどうぞ皆さん、歌舞伎町に足を向けて、またお友達やお知り合いに、区役所通りはこんな風に気持ちのいい空間になってますよ、わくわくするし、またなんだか優しい気持ちになれる賑わいのある区役所通りに。
イルミネーションは街の方々、区がイルミネーションを点灯しているわけではないんですね。多くの方々が皆さんのご寄付によって、街の方々が中心になって、この街を明るく、また多くの人たちに楽しんでいただける街にしたいということでこのイルミネーションができていること、これが新宿力であると思います。歌舞伎町力でもあります。
皆さん、これからもどうぞ歌舞伎町をよろしくお願いします。それから、イルミネーションを実行していただいている皆さん、それからご協力いただいている個々人の皆さん、本当にありがとうございます。」

DSC02151.JPG高松義典新宿警察署署長

「実はこのご案内をいただいた時から、今日のこの日を大変楽しみに待っておりました。本当に嬉しく思っております。
このイルミネーションでございますけど、区長さんからお話がございましたようにまさに地域の方々の手作りのイベントとして、新宿区役所通り3Aの会、明るく、安心、歩きやすい、と言う風に聞いておりますが、3Aの会も、藤澤理事長が中心となって進めてまいったと伺っております。まさに今年で3回目、街を訪れる方に大変注目されていると聞いております。私共、新宿警察署も出来る限り支援をさせていただきたいと思います。
さて、これから年末にかけまして交通事故、あるいは犯罪等の多発をする時期に入って参ります。
新宿署といたしましても、交通事故防止、さらには歌舞伎町を中心としまして新宿の街が皆さん安心して歩けますように、一生懸命取り組んでまいりますので、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。今日点灯されますこのイルミネーションの光が、街を一層和やかにし、明るく安心、そして歩きやすい新宿の街づくりに、必ずや貢献できることをお祈り申し上げてます。」

DSC02161.JPG新田満夫氏(東京商工会議所新宿支部会長)

「熊手を持っておられる方がおりますが、今日は花園神社は二の酉にあたります。通ってる人の数も多いし、イルミネーションの点灯式も、一年目二年目に増して段々賑わってきました。
新宿には、約5千の会員が商工会議所に属していますが、新宿の中で仕事をやってる人たちは、この歌舞伎町が益々盛んになることは私たちの願いでもあります。楽しくて、明るくて、活気があって、安心で、しかもどこかに刺激がある、こんなのを合わせて魅力があると言うんだそうです。この歌舞伎町が魅力ある街にするために、地元の皆さんが中心になってこういうイベントを続けてることに対して心から敬意を表すると同時に、商工会議所がこのイベントの後援者として位置づけていただいていることにとても感謝しています。
新宿というブランドは、東京のブランドというだけでなく、日本のブランドであり、世界のブランドです。ロンドンの街の方がニューヨークに行って、新宿を知っているかと聞いたら知ってると言いました。この新宿を益々みんなの力で、世界のブランドに恥じないよう立派な街にするようにみんなで力を合わせていきたいと思います。このイルミネーションが、ますます明るくなって、多くの人たちが寄付をするようになって、美しくなっていくことを心から祈っております。」

DSC02166.JPG新村雅彦氏(歌舞伎町商店街振興組合理事長)

「歌舞伎町は3Kって言われまして、汚い、暗い、危険、そういうふうに言われておりましたが藤澤さんが3Aで行きましょうって言うんで、安全で明るく歩きやすい街にしようと、そういうことで区役所通り700メートルのところにイルミネーションを点けると、歌舞伎町商店街振興組合も協力してくれということで、ずーっと協力しております。
藤澤さんも、NPOを立ち上げまして、一生懸命、かよわき女性(笑)でありますけど頑張っております。どうか皆さんも、尊い微財をNPOの藤澤さんの所に少しでも寄付していただいてこのイルミネーションがずーっと出来るようご協力のほどお願い申し上げたいと思います。
歌舞伎町も、今、世界の金融危機とか、来年もコマ劇場が閉鎖するとか、いろいろ厳しい状態に入っております。その中で区役所通りのイルミネーションが輝いて、歌舞伎町に来ていただけるようお願いします。」

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DSC02201.JPG点灯式の後も、余韻を楽しんでもらうよう、イルミネーションの彩りにプラウディア・グランド・オーケストラによる演奏が通りを柔らかい空気に包みこんでいた。

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区役所通りがイルミネーションに彩られるこの時期、グリーンバード歌舞伎町チーム(砂押悠子リーダー、文野は年内プチ自分探し(?)の旅で海外なので)も普段の月2回ゴミ拾いの活動から毎週月曜(祭日が重なる場合は翌日)の活動となる。と言っても2月まで毎週となると人を集めるのも引率するのも大変なんで、とりあえず12月末までは毎週ということに。

DSC02245.JPGこんな風に、ゴミ拾いよりも区役所通りのイルミネーションでいつもよりいくらか柔らかくなった空気を味わいながら散歩気分で歩くのもグリーンバードの活動ならでは、ガールズトークにも花が咲く^^かと。

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DSC02284.JPG17日(月)の参加は20birds、この日は終わってからはみんなで鍋を囲んでワイワイ。グリーンバード歌舞伎町チームの活動は年内、11月は次回25日(火)、12月は1日・8日・15日・22日・29日の各月曜開催。


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新田会長の話でも出ていたが、花園神社の酉の市は今年3回、5日17日29日と開催される。花園神社は新宿5丁目、正確にいえば歌舞伎町ではないし、また歌舞伎町の中でもゴールデン街周辺のみがここの氏子というだけなので本当は別、とあんまり硬いことは抜きにして、一般論として花園神社の酉の市も歌舞伎町の名物と言っていいかと。

自分が顔を出したのは深夜の2時過ぎということもあって人はやや疎らではあったが、いやそうじゃなくて、そんな時間でも人が集まって屋台からいいにおいがして、熊手を手に活気づく人たちがいる、そのこと自体が、ああ、歌舞伎町はいいなぁ~と感じる瞬間でもある。暴力団等の排除で酉の市すら開催できなくなっていく神社があるなかで、そうは言ってもこれは文化だよなと。やっぱりこれがなかったら年が終わらない感じがする。いや、まだ終わってないって・・・^^;三の酉まである年はなるべく最後に顔を出すようにしてるのだが、というのも、そう、なんだか1年が終わっちゃう気になってしまうからなのです。Tシャツ1枚に上着を羽織るだけでまだ歩けるほど寒さはまだないし、クリスマスもまだ一か月以上先、でもどうしても年の瀬感が湧いてきてしまう。

御神籤など引くことのない自分が引く気になったわけは置いておいて・・「末吉」。「すこしずつ運がひらけます。あせってはいけません。迷ったりして事をかまえると失敗します。時期を見なさい。落ち着くことです。」・・・確かに、今年は動いたなぁ・・背中を押されるように。どうしても一つ、やりきれなかったというか、どうにもできないままのことがあるにはあるが、それを除けば、いい意味で、それなりにやりきった感はあるのです。(あくまでまだ終わってないけど・・仕事も結構残ってる^^;)個人的なことですが。だから、少なくとも春をゆっくり待とうかと。命を吹き込むようにいろんな種は蒔かれている。そして、凍てつく冬の間も土の中でじっくりと育み、多分春を迎えられればちゃんと芽がでると、ふとそんな気がする。手を合わせていたある人の背中をなぜか懐かしく見ててそれを感じた。

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イルミネーションだけじゃなく、こうした祭りの灯り、ネオンの光、こういうのがあってこその歌舞伎町なんだと思う。一個一個が主張しすぎない、いや、主張しようとしてもなんというか「歌舞伎町」自身の存在感が大きいのかもしれない。一見矛盾する、あたかも相交えないものがなぜかこの街では「歌舞伎町」という場が持つエネルギーの中では不思議と意図せずともバランスを作ってしまう。だが、一歩手を抜けばすぐにでも埋没してしまう、だからこそ、手を抜いてはダメ、それは街であれ商売であれ、あるいは警察であれ行政であっても変わらない。「和」とよく言うが、いわゆる合理的な、あるいは仲良くするとか手を抜くための「和」じゃない、むしろ凌ぎあうことで力を注ぐものだけで形成される、互いに認め合う「和」なんだろうと。それが「街」を形成し、それはすなわち町会だとか商店街とかでは語りきれないもっと大きな「意志」となって動いていく。立場を持つ人たちには立場を持つ人たちの役割を果たしてもらえればそれでいい、でもそれが全てだと思ったほうが確かにてっとり早いからどうしてもアウトプットがそこに集中しやすい。また、それを真に受けて「街」をわかったように語る人たちも多い。まぁそれでもいい、そういう街もあるかもしれない。しかし、ここは歌舞伎町、圧倒的にサイレントマジョリティのほうが大きい街、見える所だけ見てたら歌舞伎町は見えてこない。だからこそ人間くさくて面白い、そして愛するべき街なのだと思う。

歌舞伎町を愛する人たち一人一人が放つ光が合わさってこその歌舞伎町。言葉で書くと抽象的すぎかもしれないが、それを分かり易く、目に見える形に具現化したものが、言ってみればこの藤澤さんが仕掛けてこられた区役所通りのイルミネーションなのではないか。第三回目となった歌舞伎町・区役所通りイルミネーションは2009年2月末まで街を彩ります。ちょっとそんな想いで一つひとつの光を感じてくれたらと思います。


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