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3月7日(金)歌舞伎町シネシティ広場において春の火災予防訓練開催 [イベント]

3月7日(金)朝の9時半より、歌舞伎町シネシティ広場において新宿消防署主催の春の火災予防訓練が実施された。

DSC00770.JPG DSC00772.JPG一日消防署長には俳優の矢崎滋さんが招かれた。矢崎滋さんは、新宿コマ劇場で3月4日より20日まで公演が行われている「都はるみデビュー45周年特別公演-好きになった人-恩師・市川昭介と都はるみ物語」に都はるみの恩師であり「アンコ椿は恋の花」「好きになった人」などの作曲家・市川昭介役で出演している。(上写真は矢崎滋氏と右は野原新宿消防署長)

DSC00788.JPGさて消防訓練、まず火災発生場所を第一東亜ビル内映画館と設定し、観客の避難誘導と同時に消防隊が消火・救助活動を行う。

DSC00801.JPG DSC00806.JPG新宿消防団の第一分団(歌舞伎町の民間消防団)も訓練に参加、映画館からの被災者救助を行う。

DSC00814.JPG DSC00816.JPG梯子車が到着、第一東亜ビルの上層階から梯子車を使った救助訓練

DSC00827.JPG新宿TOKYU MILANOビル屋上に梯子をかけた救助訓練。

DSC00836.JPG DSC00841.JPGこちらは第二東亜会館屋上から救助隊員が被災者を背負うなどして壁面を降りる様子。

DSC00843.JPGヒューマックスパビリオン壁面にむけての一斉放水。

DSC00856.JPG野原消防署長から矢崎滋さんに感謝状贈呈。

DSC00866.JPGDSC00869.JPGDSC00880.JPG

シネシティ広場では消化器の扱い方、AED(自動体外式除細動器)の使用方法講習、起震車による地震体験、煙ハウスなどが実施された。事業所等に義務付けられている年二回の消化・避難訓練のうち、今回の訓練がその1回とカウントされるということもあってか、当日の火災予防訓練参加者は約200名と、歌舞伎町以外にも新宿駅前商店街等から多くの事業者、防火管理者らが参加した。


3月1日より7日までは、東京消防庁で「春の火災予防運動」が実施されている。都民の防火防災に関する意識や行動力を高め、火災の発生を防止し、万一発生した場合にも被害を最小限にとどめ、火災から尊い生命と貴重な財産の損失を防ぐことを目的としている。今年の推進重点項目は①住宅防火対策 ②事業所の防火安全対策 ③地域の防火安全対策 ④身近な設備・機器等に起因する事故の発生防止対策 ⑤車両船舶の火災予防対策 ⑥山火事予防対策。

◆防火管理者設置義務と消化・避難訓練の定期実施(年二回)義務について◆

「防火管理」とは、火災の発生を防止し、かつ、万一火災が発生した場合でも、その被害を最小限度にとどめるため、必要な万全の対策を樹立し、実践することをいう。一定規模以上の建築物等では、防火管理者を選任し、防火管理上必要な業務を行わなければならないことが、消防法第8条及び火災予防条例第55条の3に定められている。建物全体の収容人員が、劇場、ホテル、飲食店、病院等では30人以上、それ以外では50人以上一定規模以上の新築工事中の建築物等で収容人員が50人以上50台以上の車両を収容する屋内駐車場等の場合、事業所ごとに防火管理者を選任し、管轄消防署に届け出をすることが必要。また、防火管理者は、各事業所の管理的又は監督的な立場にある方で、防火管理に関する知識及び技能を有している人(防火管理講習の修了者、防火管理者として必要な学識経験を有していると認められる人など)であることが条件。防火管理者は、事業所における防火防災の根幹を支えるリーダー、常に安心で安全な事業所であるために、法令に則り防火管理者を選任の義務付けられている。

防火管理者は、消防計画に基づき、通報、消火及び避難訓練を定期的に実施しなければならない。特に不特定多数の者を収容する一定規模以上の防火対象物では、消火及び避難訓練を年2回以上実施することに加え、実施に当たり、あらかじめ消防署等に通報することが義務づけられている。階段が一系統で不特定多数の方を収容する店舗等が入居するものについては、事業所ごとの訓練とあわせて、防火対象物全体で連携した訓練を実施し、火災、地震その他の災害が発生した場合の初期対応行動が的確かつ迅速に行われるように、普段から災害時に誰が何を行うかという任務を従業員の方々等から成る自衛消防隊員に周知しておくことが必要。また、災害という異常状態の中で、初期消火、通報・連絡、避難誘導などの自衛消防活動を組織的に円滑に行うためには、事前の訓練をしておくことが重要ということで、防火対象物の用途による使用上の特性、防火対象物の危険性及び利用者の特性に着眼し、実態に即した実効性のある内容で訓練を実施しなければならない。


平成19年中の東京消防庁管内で発生した火災は5,798件(前年比117件減少)、一方火災による死者は149人で、前年と比べて33人増加している。また、自損行為による死者35人を除いた死者は114人(前年比28人増加)、年齢区分別でみると、65歳以上の高齢者は61人で9人増加しており、死者全体(自損行為を除く。)の約5割を占めています。このうち後期高齢者(75歳以上)は38人発生、高齢者のなかでもとりわけ後期高齢者が死者の約6割を占めているという、高齢化社会としての際立った傾向が現われている。

社会が今の形を維持していくのであれば、とくに高齢化社会を意識した防災インフラの整備が時代とともにさらに求められていくのは明らかで、特に繁華街においても来街者への安全確保は重要ということになってくる。繁華街の「まちづくり」におけるキーワードとして以前にも書いたことがあるが「女性にとって快適」「老人には安全」「外国人にとってわかりやすい」、これを一言で「女老外」ということがある。新宿とか歌舞伎町にとってはどれも耳の痛いところのはずではあるが、もう少し具体的に捉えれば、例えば女性が快適に過ごせるお店が増えること、高齢者が安全に歩けるバリアフリー、外国人の観光客にとってわかりやすい案内版やガイド。足りないのであれば、どれもが時代の需要でありビジネスの重要なヒントと言えるのではないか。


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