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9月5日(水)歌舞伎町よくしよう委員会 [まちづくり]

歌舞伎町商店街振興組合(新村雅彦理事長)の下部組織という位置づけではあるが、副理事長である片桐基次氏を委員長として「よくしよう委員会」という会議がある。概ね月2回のペースで開催され、参加者は基本的には商店街組織に属していなくても歌舞伎町で活動をしている事業者・個人、および組織であればだれでも参加できるというもの。現在この会議には、商店街振興組合と事務局を中心としつつも、行政やコンサルタント、映画館、カラオケ店、不動産業者、案内所、ホストクラブ、キャバクラ、パチンコ店、広告代理店、学生、その他のボランティア組織、メディア、プロダクション等が参加している。

真ん中が委員長の片桐基次氏

この「よくしよう委員会」が9月5日(水)、15:30より歌舞伎町商店街振興組合事務局にて開催された。まず、当面のイベント関連についてのお知らせ等。

◆お神輿、一緒に担いでみませんか?~熊野神社例大祭(平成19年9月15日御霊入れ、16日神輿渡御)

平成19年9月16日(日)、新宿十二社熊野神社例大祭において新宿駅周辺(歌舞伎町を含む)をお神輿が練り歩く。この神輿渡御は、一般の方も参加可能。

  • 神輿渡御日程:9月16日(日) 午後1時~午後8時まで
  • 担ぎ手集合時間:午後1時(歌舞伎町弁天堂公園集合)
  • お問い合わせ:歌舞伎町商店街振興組合(℡03-3209-9291)

◆東京国際シネシティフェスティバル2007~11月23日より25日まで

 

昨年より開催がスタートした東京国際シネシティフェスティバルが今年も11月23日より25日の3日間にて開催が決定した。本年は、映画のみならず音楽イベントや、CMフェスティバルも同時開催となって、中身の濃いイベントになっていく予定。詳細は後日。

◆星屑の町★新宿歌舞伎町篇★~2008年2月公演決定(2月5日より2月29日)

「星屑の町」シリーズは94年に下北沢で「星屑の町~山田修とハローナイツ物語」としてスタート以来、96年「南国旅情篇」98年「ナニワ純情篇」00年「長崎慕情篇」、そして06年「東京砂漠篇」まで計5作品を公演。売れない歌謡グループ、山田修とハローナイツが日本各地の仕事先で巻き起こす騒動をショーを交えて上演してきた。この人気シリーズ「星屑の町」がスペシャルバージョンで歌舞伎町にやってくる。

2月5日より29日まで新宿コマ劇場にて公演

この公演にあたって、新宿コマ劇場では11月と2月を目途に、シネシティ広場を使ってのイベントを企画中。とくに、来年の2008年は歌舞伎町60周年イヤー(歌舞伎町という町の名前がついた昭和23年4月1日より60年)ということもあり、歌舞伎町の60年史を踏まえたイベントをやってはどうかといアイディアもある。

◆第26回歌舞伎町まつり~10月6日(土)7日(日)

毎回、シネシティ広場を舞台にフラダンスや民謡大会、東京六大学応援合戦などで盛り上がる歌舞伎町まつり。今年も10月6日7日の土日に開催される。主催:歌舞伎町商店街振興組合・歌舞伎町まつり実行委員会

◆新宿松竹会館にJRAがテナントに

これは情報として。平成20年7月竣工予定の新宿松竹会館(新宿区新宿3-15 敷地面積487.36坪)は地上12F地下2F、シネコン10スクリーン(席数2,260席)は3Fより12Fということで、その他のフロアにはテナントが入ることになっているが、このテナントにJRAが入るという情報が入ってきた。JRAは現在新宿4丁目(新宿駅南口甲州街道沿い)にあるWINS新宿がビルの建替え、賃貸契約の更新などにともないここを出て移転先を探していた。平成20年に竣工する新宿3丁目の松竹会館の一部フロア(地上1・2階、地下1・2階)をJRAが賃貸するという話だが、地上1・2階部分はJRAのショウルーム及び飲食店(プラザエクウスタイプ)、地下部分は馬券も買える競馬サロン(会員制WINDS エクセルタイプ)を想定した誘致計画という情報である。これについて、周辺商店街や新宿区がどう反応するか。反対なのか賛成なのか、あるいはどちらでもないのか。

JRA施設誘致については、地元や自治体の意向はどうであれ基本的に所轄官庁である農林水産省の認可があれば可能であるが、そうは言っても新宿区は新宿駅周辺を「歩きたくなる街・新宿」を掲げ、所謂公共空間再生を方針としている。新宿区はJRA施設誘致に対し政策的にも整合性がなく反対を示すと予想されるが、地域および地方自治体の意向を無視して農林水産省が許可するとも考えにくく、国の省庁×地方自治体という意味でも今後の成り行きが注目される。

歌舞伎町は、地域としてもともと「カジノ誘致」という意見が潜在的に強く、カジノ誘致を目指しながらJRA施設を反対というのはやや整合性が欠ける。松竹会館周辺商店街の意向にある程度沿う方針を示さざるをえないのが現実ではあるが、むしろ松竹会館へのJRA施設誘致は反対する要素も無いというのが本音かもしれない。

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◆現在、歌舞伎町よくしよう委員会にて協議中のテーマ

(仮)歌舞伎町「客引き・スカウトなど路上における勧誘・迷惑行為を一切禁止する条例」の制定を求める要望
および、付随する法律や条令の規制強化と一部緩和、歌舞伎町セントラルロード入り口臨時派出所の稼動再開を求める要望

現在、歌舞伎町では地域と警察、行政が協働しての安心・安全の街づくり「歌舞伎町ルネッサンス」の推進を行っている。その中で、本年6月より歌舞伎町商店街振興組合を中心とした有志ボランティアによる客引き・スカウトなど道路上における勧誘・迷惑行為を一切排除するための徹底したパトロール活動を進めてきた。しかし、現実にはあくまでボランティアによる活動ということで限られた時間(概ね週3日、一日2時間程度)と限られた場所(セントラルロード及びコマ劇場前)に限定された活動にとどまり、それ以外の時間帯と場所においては今尚、ホストクラブなどの風俗店、居酒屋、カラオケ店客引きや風俗店などへのスカウトが跋扈しているというのが実情である。とくにホストクラブやスカウト等による客引き・勧誘行為は、「ナンパ」と称し、一度ゲームセンターや飲食店などに誘い、そこで相手の電話番号を聞きだし、これを後日改めて営業をかけるなどして客等に結びつけるという非常に巧妙且つ脱法的な手法によるものである。
実際の問題として、歌舞伎町の玄関口であるセントラルロードの入り口付近はこれら客引きやスカウトらにより占拠されている時間は長く、傍目から見てもこういった者らが街の導線を自ら立ちふさがる現況では、街に入ってこようとする来街者が避けたくなる気持ちも当然であり、結果として人の流れが変わってしまっている。また、この状態はセントラルロード入り口にとどまらず、新宿の繁華街全体の導線部にあたるJR新宿駅の改札を出た場所から駅前、東口駅前広場、そしてアルタ付近からモア2番街までもが同様の状況にある。

こうした状況は、来街者からの苦情・110番通報も非常に多く、歌舞伎町を含む新宿駅周辺の繁華街における体感治安の低下の原因となっている。これらを放置することは、地域の不快で危険なイメージを助長し、また遵法営業を行っている他の飲食店、社交飲食業や映画館にも多大な損害を与えているといわざるを得ない。
これらの問題を解決するためには、良貨が悪貨を駆逐するといった経済構造そのものの抜本的な改革、遵法営業こそが利益につながり違法や迷惑行為に頼った営業行為が割に合わない仕組みづくりが不可欠と考え、現在歌舞伎町商店街振興組合、およびよくしよう委員会では歌舞伎町「客引き・スカウトなど路上における勧誘・迷惑行為を一切禁止する条例」の制定を求める要望、および、付随する法律や条令の規制強化と一部緩和、歌舞伎町セントラルロード入り口臨時派出所の稼動再開を求める要望、規制強化と規制緩和に関する要望案の取りまとめについての作業、検討を行っている。

骨子は、一切の客引き等迷惑行為の排除をいかに行うか、また違法な営業を幇助・あるいは助長するビルオーナーの存在に対する楔をどう打つか(ビルオーナー条例の強化)、また公共空間における迷惑行為を助長するものの禁止(喫煙・飲酒・その他ゴミのポイ捨て等)などを具体的に文書化しこれを要望書として商店街振興組合から各関係機関・省庁に陳情しようというもの。その中には、風適法上における欠格事由に「場所」という概念を新たに設けてはどうかという提案もある。

※ 風俗営業許可店が何らかの理由により営業停止処分を受ける場合、検挙・摘発後、通知期間や聴聞会の日程により、処分が実施されるまで概ね90日以上かかる。そこで、検挙・摘発を受けた店舗・事業者は、その90日の間に名義変更や新たな名義会社を登記、その名義をもって新たな風俗営業許可を申請する。これに係る日数は90日の範囲におさまり、結果として見かけ上営業停止や廃業に追い込まれたようでありながら店名・名義を変えた実質同じ経営主体の店舗・事業所が、その後も同じ場所で営業を続けていくという脱法行為がまかり通っている。そこで、これに楔を打つために、「場所」そのものに風俗営業許可を出さない期間、いわば「場所」そのものに欠格事由という概念を法令上で明確化する。しかし、一方で無許可・無届営業を助長するおそれがあるため、貸主責任を明確且つ直罰化することによって、これらの併せ技により抑止し、遵法営業によってのみ継続営業が可能となる図式をつくろうとするもの。

歌舞伎町は、全国の繁華街対策のモデルケースとなっている。これは、いうなれば、賑わいと猥雑が混沌とした魅力と危うさという繁華街特有の都市構造の先駆的存在として歌舞伎町は存在し、先駆的存在であるからこそ歌舞伎町はその繁華街自治のあり方に一つの答えを導き出す責任があると言っても過言ではない。街の持つ魅力はなるべく損なわず、しかし来街者が安心して楽しめる秩序を取り戻し、良貨が悪貨を駆逐できる経済構造の改革を行う、そのために必要な施策を民間自らこれを作成し、提示しようというもの。

現在、この件については歌舞伎町商店街振興組合執行部会、よくしよう委員会、その他各関連組織・団体で協議中であり、具体的項目については決定次第公表する予定。


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コメント 2

歌舞伎町の裏通り

客引きについては
 一切を排除するに賛成です
ホスト、キャバクラ、カラオケ、プチぼった居酒屋等
現行の法律・条令で摘発、排除が可能だと思います。
人がいない、手が足りない、は言い訳でしかないわけで
(現況で女性警察官を使った囮捜査に近い行為をして
ホストクラブ・メンキャバだけを狙った事が出来るわけですし)
毎日とは言わないが、隔日くらいの周期で1ヶ月をめどに実行するのも
有りかなと思います。
しかし、あのタスキをしている、いんちき客引きはどうにか成らないのでしょうか。
二言目には「新宿警察署が公認している」とか
前新宿署長も、くだらない置き土産を置いていってくれました。
「お前、カラオケ屋じゃないじゃん。」
プチぼったの居酒屋なのに、なんでタスキ掛けてるのですかね???

いま、一番稼げるのが、個人営業の客引きではないのでしょうか。
24時を回って、店舗型の性風俗が閉まった後が狙い目
案内所も警察の指導で、24時半過ぎのキャバクラ(全般的な社交飲食店という意味)の案内・紹介は自粛気味です。
その隙間を狙った、フリーの客引き
随分稼いでいますね。ご存知とは思いますが。
本当はこの時間からの、一斉検挙を望みたいのですが
結局、夜に仕事したくない(特に幹部の方は・・)
な、ところでは。

>風適法上における欠格事由に「場所」という概念を新たに設けてはどうかという提案もある。
これについては反対です。
明確な憲法違反にあたると思われます。
財産権の侵害行為を、警察が積極的に関与することになり
いくらでも恣意的な事が出来てしまうと思います。
まして、それを知らずに、その物件を購入したりした場合とか
じゃぁ、壊して建て直しをした場合はどうなるのか等
解釈基準などの構築に時間が掛かりすぎると・・
急ぎやらなければならないこと
単純に、全ての公道上での客引き行為は「逮捕」それが
一番単純で、手っ取り早いのでは。
条例で禁止、また風適法にても禁止されてる行為ですし
歌舞伎町の多数のカメラの録画によって、立証も可能と
私はそんな考えです。
by 歌舞伎町の裏通り (2007-09-07 18:36) 

某

スカウトは都側の条例改正で一斉排除になる方針のようですよ。
by 某 (2007-09-18 22:43) 

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