SSブログ

9月4日(火)ゴールデン街劇場にて「今の20代何を思う!討論会」 [イベント]

9月4日(火)、新宿ゴールデン街にあるゴールデン街劇場(長谷川浩二オーナー)において、「今の20代何を思う!討論会」というイベントが行われた。彼らは社会、政治あるいは仕事、遊びなどといった事柄に対して、どういった認識、考え方を持っているのか?それに対し60歳代の人たちの認識や時代背景の違いなどを広く討論することにより、今後の社会のあり方、及び個々の人生の充実につなげようとするもの、というのがコンセプト。ゲストパネラーに60歳代の代表ということで中山弘子新宿区長、ワハハ本舗社長の喰始(たべはじめ)氏、新宿区新聞社長の喜田勇氏、司会進行に杉山文野クン(ダブルハピネス著者、早稲田大学OG)とゴールデン街劇場の長谷川浩二氏、そして会場に20代の若者達というもの。と言うことで、自分は丁度両方の真ん中の世代ということで居る場所ないかもなぁ~とか思いながら見に行ってきました。

 司会の杉山文野クン。

ちょうど最近、ゴールデン街劇場で立教大学や早稲田大学の演劇サークルの公演があったりしてたのでこれらの学生達、ワハハの喰さんがパネラーということでワハハの若手芸人やスタッフ、それとフミノクンのいつもの相棒でもある手塚真輝クン(夜鳥の界発起人、ホストクラブAPitS代表)経由で動員された若手ホストらがちらほら、だいたいそんなような観客層だった。

で、討論会ということで、討議のテーマとしてフミノクンが用意したお題がこれ。通称ゴールデン街マニフェスト。

  • 投票しないと死刑確定!
  • 65歳定年制導入!65歳以上は男性は父島に、女性は母島に!
  • 自殺・安楽死OK、死の選択自由化
  • 銃刀法撤廃!
  • ニート徴兵制度発足
  • 歌舞伎町風俗24時間営業OK!
  • 自給自足の義務化
  • エアコンは全面禁止!
  • フリー婚姻制度、性別・年齢・回数問わず
  • ノーコンドーム!避妊・中絶禁止
  • 来るもの拒まず、〇〇難民からネットカフェ難民まで
  • 税金・年金・保険を中学校の必修科目に

太田総理のマニフェスト風にってことなんだが、要するに「政治への無関心」「少子高齢化社会」「自殺・死」「ニート」「エコ」「年金」「セックス」といった現代社会の抱える問題をややバラエティチックにならべたってとこか。なぜか「歌舞伎町風俗24時間営業OK!」が入っているが、まぁ歌舞伎町つながりでこれも重要なマニフェストってことで。

今年は選挙イヤーだったし、また区長も昨年11月に選挙だった、つまり若者の政治離れ、低投票率、そしてそもそも無関心ってことから最初の討論が始まった。「いきなり二十歳になったから政治に興味を持ちなさい、選挙に行きなさいって言っても無理。日本が一番社会主義国家だというぐらい、いい国ではあるが、その分、反面、人間同士のコミュニケーションとかがぐちゃぐちゃになっている。バラエティ番組など昔よりも楽しく政治を見れるようになっているが、残念なことに中学や小学校などでそういうものに面白がることをやらしてくれない。外国であったら、例えば小学生だけ、中学生だけで、ミニ国家をつくったらどうなりますか?そういった面白がる、興味を持つことをやらないからいきなり大人になったから政治に興味を持てといってもちょっと無理なんだよね。これは、大人の責任だと思う。」と喰社長。「投票に行かないということで意思表示している場合もある。したがって、行かないのはダメというのも少し違う。皆さん、行ってもどこにも入れたくない、入れたい人が居ないし、政党にもないとなれば、そりゃ行かなくなっちゃう。行ったけど、どこにも入れませんっていう票があればいい。今の政治に賛同していないという票が何票あるか、そういうシステムまでつくったらどうか。」

ゲストパネラーで参加のワハハ本舗社長、喰始(たべはじめ)氏。

投票しないと死刑確定!とまでいわなくても罰則とかその辺の話で、中山区長が制度とか罰則、規制ということにはそもそもどうなの?って話が出てきた。「何かの法律がなければ、罰則がなければ、ねばならないというのはやめたほうがいいというのが私の基本的な考え方なんです。新宿区の路上喫煙禁止についても罰金を取るべきだという意見があるが、いやいやそうではなくて、モラルとルールを皆で守る環境をつくって行く中で綺麗な街にしていこうということにけっこうこだわっている。「私たち、これから質のいい社会をつくっていかなくちゃいけないんですよ。なにか規制だけにたよって、例えばこの街をなんとかいい街にしていこうなんていうのはどうしたものかなと。」

自殺・死というテーマでの話しでは、「自殺を考えたことのある人~」という質問に、けっこう多くの人たちが手を挙げていた。予想はしていたが、自分でなくとも家族や身内、あるいは友人などを見渡せば意外と「死」は身近なテーマ。新宿区新聞の喜田社長が「大人だって、ある日、すーっとこの世の中から消えたいと思うこともある。」なんて、切実感たっぷりに話を、零細企業の社長の苦労は中々大変だと思います。ただ、喜田さんが「社会や家族、人間、地域、なんでもいろんな繋がりを持っている人ほど死は遠のいていくと思う。」というのが印象的だった。

年金と言う話は、受給年齢が60歳から65歳になったそのまさに世代付近の喰さん、長谷川さんが食いつくテーマ。「最初考えた人は時代が凄く昔じゃないすか。年寄りがこんなに長生きするなんて思ってなかった。60歳を過ぎたら半分ぐらい死んでるはずだった。あれは国家のやった詐欺だ。ハナからそんな先のことを考えてないから、ただ自転車操業をしてきた結果がそこに出ている。」という喰さんの意見。中山区長も、まったくそのとおりとうなずいていた。ただ、この少子高齢化社会をどうしていくのか、これはこの日本全体においてある意味最も大事なテーマである。ここは区長の言葉が聞きたいところ。

で、中山区長、「こんなに長生きする人がいて、また高学歴になって働き始める時期が遅い、こんなになると社会はもともと思ってなかった。だから今、そういう中で社会制度自体をもう一度やり直さなくちゃいけない。そうなってきているんだけど、今どういうことが起こっているかというと、皆さんもっと自分ごととして考えたほうがいいと思うんだけど、だいたい制度が変わりにくいというのは既得権者がいるんですよ。そのことで有利になっている人がいる。700兆も800兆も借金があるんだから、この国のサービスを、高負担高福祉で行くのか、低負担低福祉の自己責任の国になったらいいのか、そういうことを皆でもっと議論しなくちゃいけないのに、自分は損するのはやだよ、後のことは知らないっていってたら決して変わらないんですよね。だから、マスコミも、批判してばっかりいるのは一番良くないと思ってるんです。(と喜田社長の方を見ながら・・・喜田さん苦笑い^^;)パターン化したり画一化するのが一番良くない。どうありたいのか、みんなが一番活き活き暮らせるのか本音で議論したらいい。そうでないのに、テレビとかで何かのことだけダーーっと攻撃したりするけど、じゃあ本当にどう解決するの?」

中山弘子新宿区長

「今日も外部評価制度なんていう委員会制度をはじめてきた、そんなことを言ってもそんなの胡散臭いって言われそうですけど、皆さんに全て明らかにします。でも、みなさん、一緒にやってください。責任持ってくださいっていうのが私の区政なんです。あんたそんなこと言って、いろんな部分のサービスを止めていったり見直ししてったり、でも、そうでないともっと必要なことにお金が回らないんですよ。そういう私の政策ダメって言うなら選挙で落としてください。その変わり、すべて透明性を高めます、で、みんなも責任を持ってください。
私は、今の時代は行政に頼ったって上手くいかないというが、その通りで、皆でこの街をどう担っていくかというもう一度制度設計をしなければと思ってます。」

そうなんだよね。。この制度設計を抜本的に変えていかなくちゃいけない。既得権という言葉が出てきたんで、ちょっと自分のイメージでいうんだが、例えば「法律」も言ってみれば既得権の保護のためにあるようなもの、といえる。つまり法益の保護ってやつ。そこで、法律論でいうと、まず法律>条例、これをなんとかしないと。法律上位ではなく、あくまで法律は大雑把で緩いものであるべきで、地域の現実に根ざした決め細やかな制度設計は法律より上位、つまり条例もそうでなくてはいけない。これは全てにおいていえて、法律論だけでなく、人事権、課税権、そして公務員制度そのものの逆転、もしくは地方公務員なんて言葉をなくし、地方公務員そのものをなくしてもいい。民間でやるのもテ。もしくは地方も国も同じ公務員にしたらいかがかと。ただ、ここが問題なのは国の官僚と地方の役人の人材格差は大きい。人材配置をどう逆転するか、つまり地方や末端行政の方が難しいことをやらなければならないように思えてならないからだ。むしろ、優秀な公務員が地方の末端行政に関わろうとするモチベーションを給与面や評価面でなんとかしないと、、とか感じる。これから、実際に時間をかけてもこういった法律や制度改革を進めていくことは絶対に避けられないと自分は思っている。

しかし、こんなようなテーマがいろいろあって、その割りに限られた短い時間ということもあって、参加者の若い人たちが口を挟む隙間がほとんどなかったのが残念といえば残念。テーマを決めたら、参加者に予習の時間を与えるってのも一般的にはよくやるテなので、そんな工夫があれば少しは討論になったように思える。

自分から見てても、あ~区長は甘いこと言ってるのに、とか、喰さんも言葉ではけっこう饒舌なんだが中身は突っ込みどころ満載なんだけどなぁ・・とか見てて歯がゆいものはあったが、次の時代を担うであろう若い世代の人たちにもう少し話を出来る準備時間と環境を与えて上げられればと、そんな時に区長が「若い時って、自信を持って言えなかったり、いろんなことをうだうだしながら、青春時代が夢なんてあとから思うもの、真っ只中にいるときは迷ってばかりとか、昔の人はみんなそういってるんですよ。でも、そのときに当事者になる努力、誰かに何かをしてもらう、決めてもらう、そういうのはイヤだなと思うでしょ。」つまり、当事者になり自らルールでも何でも決めていける努力をしなさい、と言う一種の「激」みたいな言葉もあった。

↑こんな感じの参加者でした。自分らが議論してる世界とはかなり緩い感じで、でもちょっと思ったのが、こういうコたちを例えば「よくしよう委員会」とかに混ぜて、一緒に勉強しながら(実際、街の人たちも勉強しながら手探りで街をよくしようとしているわけだから)やるっていうのも面白いかもしれないなぁと感じた。公開「よくしよう委員会」なんてのもちょっと計画してみようかな。


ゴールデン街繋がりということで、ちょこっと友人がゴールデン街のバーの2Fで個展を開いているので紹介しておく。 花園街一番街にあるカクテルバーのブライアンバーGという店がある。

BRIAN BAG G 新宿区歌舞伎町1-1-8 新宿花園ゴールデン街一番街 ℡03-3209-3255

バーテンダーのメイくん。

  チャージ700円、ワンドリンク500円から

で、ここの2Fで玲-akira-さんが個展を開いている。「たまさぶろう。いんブライアンバー」

玲さんは、普段webのデザインとかイラスト、写真のモデルなんかをやってる女の子(コって歳でもないか^^;)なんですが、彼女が描いたイラストの展示を9月1日より10日まで、ブライアンバーGの営業時間(20時~翌8時まで)にやってます。

 

 

ゴールデン街で2Fのあるお店では、よく写真や絵画なんかの個展をやっているのを時々見かけます。このブライアンバーGでやるのは初めてなんですが、呑みに行きがてらこんなのものぞくって言うのもたまにはいいかと。たまさぶろうに癒されてください^^


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0