6月10日（日）平成19年度新宿消防団消防操法大会-第1分団（歌舞伎町）が優勝-

6月10日（日）、雨が降ったりやんだりのあいにくの天候の中ではあったが、この日午前9時より平成19年度新宿消防団消防操法大会が区立西戸山公園野球場にて開催された。

　

　

中山弘子新宿区長と、先の統一地方選新宿区議選後に新区議会議長になった桑原公平氏。「地球温暖化という中で、私たちの地域をどのように守っていくか、自分達の街は自分達で守るという消防団のそういった活動がとても重要になってきている。」と中山区長。

新宿には現在12分団の消防団がある。各町会や商店街等民間が軸になり日頃から火災や水害等の災害に対する防災体制を整え、日頃の訓練の成果を年に一回、この消防団消防操法大会でお披露目する。

開催の謝辞を述べる木村順一新宿消防団長。木村氏は歌舞伎町商店街振興組合の副理事長である。

　

↑第一分団（歌舞伎町）は指揮者山本剛正、1番員石黒重久、2番員高橋啓太、3番員柿原滋、4番員上久保健二、補助者植木康雄。

↑審査集計票の速報版。第1分団が482点で優勝。460点以上が6分団と上位のチームの実力はかなり拮抗している。

　第一分団に優勝の竿頭綬（団長賞）、優勝・準優勝にはそれぞれ区長杯と区長賞（メダル）の授与。

都会においての消防団の役割については、火災時などに消防の到着の方が消防団よりも早いという現実があって、通常の火災時などはそれほど有効とは言えないという側面もあるが、一方で5月8日のゴールデン街火災などでは地域の方々の初期消火活動が効を奏して延焼を防ぐことに一役買っている場合もある。しかし、関東直下型の大地震が30年内に70%の確率で起こるといわれている現在、とくに震災時など消防の到着が遅れたりたどり着けないというケースも想定され、「自分の街は自分で守る」と言う意味でこの消防団の活動は重要と考えられている。現在、消防団は主に町会や商店街の人たちで構成されているが、同時に消防団員の募集は随時行われてる。問い合わせ先は新宿消防団本部（新宿消防署内）電話[phone]。

平成19年度新宿消防団消防操法大会で優勝した第1分団（歌舞伎町）のメンバー。なお、第1分団は、ここ6年で今回を含め4回の優勝をしている。この実力が、本当の有事の時に生かされることを願う。

---

この日の朝、毎朝6時から新宿駅前広場の清掃を行っている荒川祐二君らの活動を見に行った。

「いやぁ～、ここ2~3日、ちょっときつくなってます。」と荒川君。「ここんところ、この辺りに居るホストのコ達が20~30人に増えて、また人も増えてるせいかゴミの量が増えている。」と。彼の活動も約9ヶ月くらいになると思うが、状況は3~4月ごろ一回好転していたのだが、最近また悪くなっていると言う。4月を越え、新しいホストらに入れ替わり、一時期マナーが若干よくなった（自分でゴミを袋に捨てに来てくれてたりしていた）のが、それがここのところでなくなり、また無秩序な状態になりつつあるという。また、そのことで、ボランティアスタッフの集まり具合にも若干影響してきており、若い人学生らの参加が少なくなってきているという。新宿と言う新陳代謝の激しい街という特性がある以上、やむを得ない部分はあるが、とくにここ2~3日民間で自ら歌舞伎町のセントラルロードを中心にホストらの客引き排除を徹底していることが、新宿東口駅前の状況に早速悪い変化を与えていることがすでに見えてきている。想定はしていたが、やはり新宿駅前広場からMOA2番街、そしてセントラルロードは歌舞伎町にとって背骨にあたるエリア、とくにここを重点的に様々な問題に対処していくことを考えなくてはならない。

ゴミの量がなかなか改善されていない。荒川君の活動は、5月3日のゴミ0キャンペーン「同時多発ECO事件」のように確かに日本全国にムーブメントを起こしたという成果を上げているが、一方で「新宿」という街に対し、さてどういった前向きの変化を与えられたかということを考えると、なかなかその答えが見えてこない。荒川君ともよく話すのだが、ゴミ拾っても街を綺麗には出来ない。ゴミを捨てる人を無くさないとゴミは無くならないし、そのためには街のイメージ改善、つまり汚い街というイメージがあるからこそ捨てやすいのだろうし、また都市構造が人間の心理を考えていないから、あちらこちらにポイ捨てしやすい場所があるというも考えるべきなんだろう。荒川君も来年には就職し、おそらくこの活動は誰かに引き継がれていくのか、あるいはどこかで消えてしまうのか。でも、もう既に彼の毎日の活動も10ヶ月近くになる。街に来る人たち、ここで活動する人たち、あるいは行政、地域、あるいは都市構造、どれでもいい、なにか一つでも確実に前に進んだ変化を起こしたい。