6月8日（金）客引き・キャッチ、迷惑行為撲滅パトロール

6月8日（金）、この日の18時より20時にかけて、歌舞伎町商店街振興組合と新宿社交料理飲食業連合会、新宿歌舞伎町ホストクラブ協会、および歌舞伎町よくしよう委員会の有志らの合同に拠る「客引き・キャッチ、迷惑行為撲滅パトロール」が行われた。

パトロール開始前に趣旨を説明する片桐基次氏（歌舞伎町よくしよう委員会委員長、歌舞伎町商店街振興組合副理事長：右）と新村雅彦氏（歌舞伎町商店街振興組合理事長）。「我々は迷惑行為、客引き行為を一切認めない。徹底して戦う。」とはっきりとした「街」の意志を示した。

◆セントラルロードからシネシティ広場前にかけての客引き行為の状況

　

歌舞伎町の表玄関、セントラルロードの入り口はホストクラブや居酒屋の客引きによって封鎖状態。街の表玄関部分が丁度水道が詰まった状態にあった。参考記事：歌舞伎町来街者に立ちはだかる三つの壁の存在～セントラルロードのホスト客引きについて

　　　　　

とくに際立って多いのが、ホスト・メンキャバのキャッチ。常時80~100人のホストが客を引いている。違法性としては、風適法違反（風俗営業許可店の客引き行為は禁止されている）、迷惑防止条例違反（つきまとい、ナンパ行為等）、道路交通法違反がありうる。場合によっては、チラシ配りとして道路使用許可を取っているケースもあるが、厳密に言えばこれも風適法上の違反行為（禁止区域内宣伝行為）、仮に道路使用許可を受けているとしても、風適法上の解釈に疎い交通課の目をくぐっているだけで、違法。

今回のパトロールは地域主導であり、あくまでトラブル等が起きるケースも想定できるので、その場合に備えるという意味で新宿警察署が後方支援に回っている。この点はこれまでのパトロールとは大きく異なる。

6月8日は決起パトロールとして、ややセレモニー色もあったが、約200人近くの地域商店街・町会・行政関係、およびボランティア等が集まった。

　

歌舞伎町で一切客引き行為をしていないホストクラブ22店舗で結成された新宿歌舞伎町ホストクラブ協会のメンバーも約60名が参加。のぼり旗を持って客引き行為禁止のティッシュなどを配るなどを行われた。今後、歌舞伎町商店街振興組合らを中心にボランティアメンバーによって可能な限り、とくに歌舞伎町の表玄関にあたる靖国通り面とセントラルロードといった歌舞伎町への背骨に当たる地域を中心に客引き・キャッチなどの排除を徹底的に行う。マンパワーにもよるので、毎日毎時間これが出来るのが理想ではあるが、実際は週何回か1日2~3時間といった具合になるだろう。しかし、最小限のエネルギーで必要な成果を生むためにはどの程度やればいいか、どの時間帯が有効であるかということなども検証しつつ、また今後は客引きが新宿駅前やMOA街などに拡散するケースも想定できるため、可能な範囲で徐々に活動範囲・活動時間の拡大をしつつ、足りない部分を警察や行政に支援をお願いしながら進めていくことになる。

-違法なキャッチ行為、客引きを続けるホスト・メンキャバは完全に潰すか、あるいは各店舗がコンプライアンス遵守に転じるまで、この排除活動、パトロールは続けます-

これは余談であるが、「主にセントラルロードやシネシティ広場周辺のホストの客引きは山口組系である。実際は極東会や住吉系がここを仕切っているのだが、山口組系側から金をもらっているので、この状況を受け入れざるを得ない。彼ら（地元の暴力団ら）も今の状況を苦々しく思っている。要は組が金が欲しいだけなんです。」とある関係者から話を聞いた。そりゃそうだろ・・誰が見たって、この状況をいいと思ってるものはいないだろう。実際に、セントラルロードの入り口にいるホスト連中に「君ら、自分らがその格好でそこに立ちふさがって、どうよ？一般の人たちが歌舞伎町に入りたくても入りにくくしているのは理解できるだろ？」といったら、概ね「そうですね・・」と答えてくる。やってる自分達だってこの光景がいいわけないとわかってるのなら、一刻も早くその行為をやめるか、そうさせる店をさっさと去りなさい。