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7月29日(土) 新宿エイサーまつり2006(第五回)開催~新宿が沖縄色に染った一日 [祭]

               

             

新宿エイサーまつり2006が7月最終週の土曜日の29日に開催された。九州・四国地方が梅雨明けしたものの関東地方は梅雨があけず天候が心配されたが、なんとか晴れ、やや薄く雲が残ったものの、最高気温34℃、しかし湿度はかなり高かった。

参照:新宿東口に沖縄がやってくる!7月29日(土) 新宿エイサーまつり

この時期、7月26日~31日まで伊勢丹新宿店では大沖縄展を開催しており、時間的には一番最初が伊勢丹屋上での読谷村楚辺青年会となる。

 

今年も2005ミス沖縄の3人が新宿にやってきて沖縄観光PR。

  

左からミス沖縄クリーングリーングレイシャスの小渡敬乃(おどたかの)さん、コバルトブルーの瑞慶覧千佳(ずけらんちか)さん、スカウブルーの徳田秋子(とくだあきこ)さん。

13:30からアルタ前特設ステージにてオープニングセレモニー。新宿エイサーまつり実行委員長でもあった平正幸氏(新宿駅前商店街理事長)が7月8日にお亡くなりになったことで、会長代行として増田幾太郎氏(前新宿大通商店街振興組合理事長)が最初に挨拶、その後中山弘子新宿区長、嘉数昇章沖縄県副知事が挨拶された。「ようこそ新宿エイサーまつりへようこそ。私は祭りと言うのは街の力であると思っています。この祭りは沖縄の力を借りて、新宿駅東口の4つの商店街が力を合わせてこれまで育ててきたおまつりです。新宿はかつて宿場町として生まれ、宿場町は旅人の町、旅人の町は交流の町です。地元の新宿エイサーチームも参加しており、皆さんも見るだけでなく、次は機会があれば参加もしてくれたらうれしいなと思います。今日は新宿が1日沖縄色に染まります。そんな沖縄に染まった新宿を是非楽しんでください。」と中山弘子新宿区長。セレモニー終了後の14時、大会本部のMC合図によって新宿大通り4会場での演舞から始まった。

   

↓左は「琉球國祭り太鼓」による空手の型を取り入れた演舞のシーン、踊り手は大太鼓。右は、新宿エイサーチームの大太鼓。初めてエイサーを踊る人が半分以上という、まだまだ素人集団ですという割りにナカナカ^^!個人的にもお気に入りのチームです、ホント。

 

パーランクー(片面張りの小太鼓)や空手の型踊りをする子供。今年のエイサーは小さい子供が目立った。最高気温34℃、湿度もかなり高かったこともあって熱中症が心配されたが、案の定5名(観客も含めて)救急のお世話になったと聞いた。

 


歌舞伎町では18時からシネシティ広場にて演舞、町田靖之氏(歌舞伎町商店街振興組合理事長)の挨拶からスタート。歌舞伎町にとってはここからが本番、とはいうものの、みなさん昼ごろから駅前ですでにいろんな形でまつりをフォローしてるわけで、最初からテンション上げてるとこの頃にはけっこう足腰にキてたりする・・^^;自分も昨年は前半飛ばしすぎてスチールのバッテリーやメディアが足りなくなってしまった・・・なので今年は残量も体力もコントロールしながら夜の歌舞伎町での演舞に。

  

 

  

   

祭りの締めくくりは、モア4番街での「琉球國祭り太鼓」による演舞。「琉球國祭り太鼓」は“魅せる”ことを重視した創作エイサーの団体。伝統的な古典曲に加えロックやポップスを使用したりと、常に新しい演出を挑戦している。↓

 

今年目だったのは子供が多かったことと、もう一つは演舞の最後に観客を巻き込んでの手踊り、大カチャーシーをする団体が多かった(↑右はモア4番街を埋め尽くす、思い思いに踊る観客)。「祭り」は見るものではなく参加して楽しむ、これが一番かと^^新宿駅周辺における最大のイベントの一つがこのエイサーまつり、そしてもう一つが9月中旬に行われる熊野神社例大祭という感じかな。「まつり」である以上、クオリティ云々をあまり言うものではないかもしれないが、それでも敢えて言うとすれば、可能であれば一週間前とかもしくは3日前くらいからでもモア4番街やシネシティ広場で沖縄音楽祭とか屋台村なんかを出してジワジワ盛り上げる演出があったらと、つまり事前PRの部分が今後の課題ということかもしれない。しかし、毎年諸事情あって開催が危ぶまれるという実情もあったりと、なかなか難しい部分もあるにはある。

この日、新宿ステーションスクエアでは「ハドソンキャラバン2006」というゲームのPRイベントが同時開催されていた。エイサーまつりのオープニングセレモニーと同時刻、方や区長から沖縄県副知事、新宿東口各商店街振興組合理事長が列席・挨拶をする一方で、それとはまったく関係のないイベントがステーションスクエアで行われMCがしゃべっていたという構図。これを見て、あまりに不自然と思った人も多いのではないか。まして、昨年はエイサーまつりのオープニングセレモニーはステーションスクエアで行われていたわけで。。。

これは、永い時間、新宿駅東口の各商店街とJRの関係が決して良好とはいえない実体を示す実例といってよいと思う。JRは現在、南口基盤整備事業として甲州街道の跨戦橋掛替工事から始まり南口人工地盤の建設に伴って容積率を大幅に拡げての駅ビル建設(平成27年度)までの含みを持つ計画を粛々と進行させている。地元商店街にしてみると、このステーションビルの建設をよしとしつつも、いかにJR側が公共貢献としての具体的プランを提示するのか、また地元商店街と競合するようなテナント誘致を避けたいという思惑などが交錯し、JRや国交省に対する地元商店街の風当たりは強い。もう一つ、新宿駅地下の東西口を改札を通らずに自由に往来できる、いわゆる「東西自由通路」の問題。これは25年かけて協議してきていまだに決着していない。地元商店街としては幅25mの東西自由通路建設について一度まとまったのだが、これについてJR側から幅40m案が提示され事態は急変している。つまり地元商店街からみて「東西自由通路の幅を40mにしたいJRの思惑は駅地下施設を念頭においているからではないか?」という疑心暗鬼を与え、仮に新宿駅構内にすべて完結できるショッピングアーケードや飲食街ができては地元商店街としては大ダメージになるという思惑から40m案に反対する人が多い。しかし、JRから駅地下施設についてのプランが地元に提示されたわけではなく、実際はお互いの憶測の中で反対しているような空気がある。

個人的な取材活動の中で得た情報から考えて、ルミネエストは後数年(7年くらいか?)で建て替えの話が出てくると思われる。また、以前にも書いたことがあるが、東北新幹線の新宿駅誘致計画(地下駅)というのが水面下にある可能性も考えられる(すでに引き込み用の地下トンネルはあるという情報もある)。したがって、これらを長期ビジョンの上での条件と仮定すると、40mの東西自由通路は建て替えられるルミネエストの容積率にメリットを与え、将来的に新宿駅周辺のポテンシャルを底上げすることにつながると考えてもいいと思える。しかし、おそらくこういった予測が仮に当たっていたとしても、JR側は計画をギリギリまで伏せ続けるかもしれない。そして、こういったビジョンを示さずに、しかし国交省と結託して人工地盤を引けばいつでも容積率を拡大できるJRは、開発コスト面で民間とは比較にならない有利さを持っている、では開発を仮によしとした場合、ビジョンを見せずに地元に対する公共貢献をどういう具体的なプランを示すかが問題となる。これから地域の要望で、たとえば駐車場や駐輪場、バイク駐車場のそれなりの容量のある設備の付帯という案がJR側に提示された場合JRはどういう出方をするのか。「地下駐車場の整備は、車一台につき約3,000万のコストがかかる。民間の事業には付帯義務が課せられ、大きな足かせにもなっている。そういうところをJRが引き受けてくれてもいいのではないか?」と語る地元事業者の声もある。にもかかわらず南口基盤整備事業では、地元の要望に関わらず駐車場整備はたった20台分となった。これは「JR側が、数字的に駐車場は必要ないというデータを提示してきたことでそうなったのだが、そもそもJRに便宜を図って国交省が提示してきたデータの信憑性を疑う声は多い」という話もある。疑えばきりはないのだが、こうして相互の信頼関係が失われた地元vsJR東日本の構図は非常に根が深い。エイサー当日のステーションスクエアでのまったく別のイベント開催の景色をみて、「なんでこんなことが起きるのか」と疑問をもった方に、あくまで自分の個人的な分析として書いた。


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