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歌舞伎町周辺ミニ再開発関連の動きについて [まちづくり]

平成20年3月に地下鉄13号線が開通、新駅(新宿3丁目駅)が伊勢丹前の明治通り地下に建設(関連記事:1月19日 靖国通り地下通路延伸検討準備会)が予定、これに合わせての靖国通り沿いの地下街サブナードの延伸計画が誘引となって、いよいよ新宿ゴールデン街が動き始めた。ゴールデン街は現在花園街商業共同組合とゴールデン街商業協同組合、三光商店街振興組合とがある。当初、花園街商業組合が地権者をまとめ再開発を呼びかけるといった動きをはじめ、それに加え、ゴールデン街の靖国通り側に面したビル・地権者、及び東京電力の総合制御所を含む約2,000坪を再開発特区にといった意向。靖国通り沿いは容積率900%、ゴールデン街は800%、しかし道路幅員が狭いために使用容積率はたとえばゴールデン街なら240%から350%にとどまっている。仮に、地権者・建物のオーナーの合意形成がなされ、一体開発が可能になればかなりの容積拡大に結びつくということになる。

以前から、東京電力の総合制御所は建て替え意向があったし、サブナード延伸に対する地元負担への合意形成、つまり再開発特区にする以上は地域・地主等の公共貢献が必要であり、すなわちそれをサブナード延伸の際における民間負担によって担保とし都市計画決定から特区にといった意図が見える。

しかし、ゴールデン街の権利関係は非常に複雑であり、またこの協議の対称用地に三光商店街振興組合のエリアが含まれて居ない点から、今後も紆余曲折は予想される。ゴールデン街の街並みを愛する人たちと、そうは言っても建物は永遠に存続できるわけではない、つまり老巧化によって建て替えが緊急に必要な状況に追い詰められつつあるといった現状を考えると、近い将来の再開発には必然性も感じる。「歌舞伎町自体の経済圏も、これから新宿3丁目を向くべき」という意見もあり、歌舞伎町ルネッサンスにおける再生計画とゴールデン街から三光町エリアの再開発がどう連動していくのか注目したい。

歌舞伎町内でもミニ再開発的な話が結構動き始めている。とくに一丁目は、建物と建物の間に区有地(背割り道路)がある。これは、鈴木喜兵衛氏がこの街の区画整理を行った際に、火災による延焼を予防するために建物と建物の間に一定の隙間と排水溝を設けた名残であり、これを含め一区画ごとに建物の合築を行えば容積率もボーナスがつくし、床面積も大きくなって新しい店舗や産業を誘致可能な状況に誘導できるのではないか、というもの。区画ごとの地権者の合意形成が条件ではあるが、こういった動きがいくつか芽生え始めている。

 

↑さくら通りに面した森下グループ関連会社所有地、右の元かに道楽の部分と一体開発の動き

そのうちの一つ、昨年の11月23日に禁止区域内における違法風俗店経営ということで、風営法違反で逮捕された森下グループ(11月23日 歌舞伎町の違法風俗店摘発、経営者の森下景一容疑者(54)ら風営法違反の疑いで逮捕)の持つ区画にも、こういった動きがあるようだ。現在森下グループの関連会社が鉄骨のまま作業中断になっているさくら通りに面した部分と、その裏にあたる旧カニ道楽部分合わせて約170坪を所有している。この間には区有地である背割り道路があり、周辺の地権者の同意を得て区に払い下げを陳情し、区画、もしくはグループ所有地と背割り道路を含めての再開発を目指すという動きがある。区有地の払い下げの条件として、性風俗店の営業は決して行わない旨の意向を示して区からの譲歩を引き出そうということのようだ。また5月1日の改正風適法以降、受付所営業のデリヘルは宣伝行為の禁止、7月31日までの猶予期間内に義務付けられている再届出によって既得権を持つ店舗型性風俗店も名義変更・内装変更・また貸しなどがありうるために存続がどうなるかといった最近であるが、一方でインターネットによる案内方式のデリヘルや「待機所」の解釈などにはまだまだどうにでもなりそうな法的な緩さもあると感じる。そんな時に、「性風俗店はしませんから区有地を払い下げて一体開発を認めてください」と、仮に森下グループが新宿区に陳情してきたとしても、区はどう対応するかこの動向は注視しておきたい。


6月11日(日)に区立西戸山公園野球場にて新宿消防団消防操法大会が開催された。雨の中行われたこの新宿各地域の民間消防団による大会は、ここ4年間歌舞伎町(第一分団)が優勝3回準優勝1回と圧倒的だった・・・。操法はタイムと各規定による減点方式なのだが、歌舞伎町の第一分団は「放水止め」の掛け声をわすれて放水したままという大きなミス(-70点)、タイムはトップだったのに結局-80点でなんと12分団中11位に^^;↓歌舞伎町の消防団(第一分団)のみなさん

 

↓新宿消防団消防操法大会にこられていた中山弘子区長(右)と小畑通夫区議会議長(左)

6月8日の新宿区議会本会議で、中山弘子新宿区長は、今年の11月12日投票の区長選挙に出馬の意向を示した。歌舞伎町ルネッサンスの中核に関わらせてもらってきた自分としても、この活動のこれまでの成果や失敗、機能している部分、まったく機能してない部分、人材や組合・行政内部にもある各組織の課題など手にとって見える位置にいたので、区長の苦労も他人事には感じられない。個人的にも思い入れはある。しかし、選挙となれば、これがごまかしの効かない形で晒されることになるだろう。いや、それはリスクかもしれないが街のためにはむしろ晒されるべき、と自分は考えている。晒されてこそ、本当の意味で歌舞伎町がよくなるためにはどうやっていくべきかが明確になり、的確な議論もできる。ピュアでいい部分と、そうではなく、もっと現実的に戦略を必要とする部分とがあるわけだし。


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