6月2日 歌舞伎町合同パトロールより

6月2日、週末の金曜日の20時より、新宿区、新宿警察署、新宿消防署、歌舞伎町商店街振興組合、新宿繁華街司式犯罪排除協議会、新宿社交料理飲食業連合会（SRI）、新宿管内カラオケ業防犯協力会、及び夜鳥の界（ホスト有志によるボランティア組織）、キャバ協（発足準備中）など合同による歌舞伎町合同パトロールが実施された。

パトロール前に挨拶する歌舞伎町商店街振興組合防犯部会長の新井淳氏（一番街新井ビル）。左は町田靖之歌舞伎町商店街振興組合理事長（あずま通り入り口のシロービル）。

5月1日に施行された改正風適法によるデリヘル受付所の禁止区域内宣伝行為の禁止に関する規制・運用強化や、6月1日に風俗案内所規制条例が施行、地域の景観を過度に歓楽的雰囲気を助長するものとして規制をする一方、案内所があることによってやや抑止されていただろう客引きが増加傾向にある。夕方からはすでにホストなどの客引きが目立ち始め、21時あたりからは黒人が靖国通り沿い・一番街・あずま通りに、深夜になると暴力団等が雇うキャッチ（店舗が雇うわけでなく、特定の店舗などに案内して対価を得る）たちなどが花道通りや風林会館周辺に非常に目立つ。

歌舞伎町は明るく安心できる街を目指します。私達は犯罪組織を許しません！

• 暴力団が関係している被害にあっている方
• 不良外国人に関する問題を抱えている方
• 覚せい剤やけん銃に関する情報をお持ちの方

は、些細なことでも連絡をお待ちしております。

新宿警察署 組織犯罪対策課　連絡先3346-0110 内線3960/3962

新宿繁華街犯罪組織排除協議会　新宿区・新宿警察署

上記の内容のチラシを手に持ち、街行く人たちの手に渡していく。先導は歌舞伎町商店街振興組合の青パト。

夜鳥の界のスタッフと杉山クンが何気に率先して配ってくれてて感謝＾＾

　

今夜は湿度が高く蒸し暑かったが、汗をかきながら「歌舞伎町は、明るく、安心して楽しめる街を目指しています。暴力団や違法な客引きを排除しましょう！」とマイク片手にパトロール中ずっと言い続けていた町田理事長。

　

パトロールに参加してくれた新宿区役所の面々、右は夜鳥の界のメンバーと片桐基次氏（右端：歌舞伎町商店街振興組合専務理事、よくしよう委員会委員長）と「ダブルハッピネス」で作家デビューした杉山文野クン（前）はみんな「よくしよう委員会」スタッフ。

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合同パトロールは、従来19時ごろ行われていたが、それでは無意味、もっと遅い時間帯にやらないと意味がないということで、それでもやっとのことではあったが20時から22時までの合同パトロールとなった。また発足準備中とはいえ、キャバクラ業界の自浄機能を促進させようと立ち上げつつあるキャバ協やSRI、キャッチ問題で散々叩かれてるホスト業界からも自浄機能をどう作用させればいいか考えようとがんばっている夜鳥の界のメンバー、外販スタッフを総量規制し防犯協力会のタスキをかけてどう改善できるか実験中のカラオケ業界など、従来の振興組合だけといった枠を取っ掃い、もっと一緒に防犯意識・地域浄化意識を高めようと、より地域の一体感が増したことは高く評価したい。

ここからは課題について。風適法と風俗案内所規制条例は警察の取り締まり強化が効いているようには見えるが、反面、迷惑防止条例とぼったくり条例（ビルオーナー責任を規定）の方はほぼ機能していない。すべて合わせて機能するよう設計されているわけだから、警察はそれをもっと有効に環境浄化に発揮すべきだろう。6月1日・2日と案内所などの逮捕や閉鎖があったが、「あそこは家賃はいってるからいいんだよ」なんて嘯くビルオーナーがいる始末。また貸し状態バレバレで恥ずかしくないのかね。。。それ以外でも摘発を受けた店を入れててビルオーナー責任ということで始末書を迫ったら「弁護士使って裁判でもなんでもするぞ」といわれた警察職員が尻込みしてそれ以来まったくナシのつぶてとか、そんなことでいいんでしょうか？

合同パトロールは、ある意味セレモニーに過ぎないかもしれない。でも機会があれば、これからもやるべきであろう。これで何が変わるのか、と批判もあるだろう。しかし、心ある民間人が一人でも増えていき、活動は徐々に大きくはなっている。民間は民間で、行政が関わりにくいオフィシャルじゃないチャンネルも使っていろいろ話し合い、説得し、あるいは不完全ながらも前に歩みを一歩一歩進めようとしている。歌舞伎町を本当に良くするためには、仮に今は非合法でもいつか規制緩和すべき部分（というか、むしろ法律そのものの欠陥もないわけじゃない）と、逆に規制を強めて曖昧にしたり目をつぶってはいけないものとある。でも「裁判になったらめんどう」とかそういうのはもってのほかじゃないか？？現場は本気でやりましょうよ、警察も、行政も、そして組合も。

コメント 5

キャバ協？ホスト？・・・風俗適正化法上や迷惑防止条例等で営業時間を全く守らない業種のパトロール？・・・脱法行為はしていない店舗なのかなぁ・・・それとも、黙認か？・・・色々と考えてしまうが・・・・・・・・・・・・？？？？？？？？？？？？
by 歌舞伎の通行人 (2006-06-03 06:59) 

歌舞伎の通行人 さま
　まったく同意です。
とりあえず　やってます・が大事なのでしょうが、
キャバ協？ホスト？そこに店を貸している大家さんが
組合幹部と言うことで、これからはお笑い歌舞伎町商店街と名称変更しますか。
何はともあれ、意識改革をしないと変わらないですね。
違法行為をしている（黙認）ところからは
高い家賃がいただける、というところから。
歌舞伎町商店街振興組合自体も・・
自分のビルにハプニングバーを店子として入居させてるし、
http://www.r-paradisso.com/hp/main-hp.htm
１１ｃｈの大家でもあるし、と？？？？が続くことばかりです。
by 歌舞伎2号 (2006-06-03 12:40) 

キャバ協、マネ協・と昔あったなぁ。
それが発展的合併をして
東京都社交業環境衛生同業組合
（現・東京都社交飲食業生活衛生同業組合）になった記憶が。
またここでも、役員（名前だけ）になりたい人達の覇権争いが起きる予感。（笑）
by 歌舞伎２号 (2006-06-03 14:35) 

何か、変ですよねvvvvv脱法者と決めつけるのはどうかなぁとは思いましたが、実際にＴさんのログっうのは興味のある事がオンしているから拝見しておりますが・・・・・組合員全員ではないにしろ何か『変？』・・・11の件も知っていますが（組合のＨＰからですが)あの場所に在って・・・当時どの様にして許可を取ったのかも『変！』ですし、やはり誰かの『利権ガラミ？』でしかあるまいが、『歌舞伎ですから』では、終わらせてもらいたくはないですねぇ・・・vvv
by 歌舞伎の通行人 (2006-06-03 20:13) 

活発なご意見、コメントありがとうございます。
歌舞伎町商店街振興組合に限らず、あらゆる案件について常に利害や考え方、モラルのある人とない人、さまざまです。体制の中で変化があったとしても、たとえば組合執行部の3名くらいは差し替えないと目に見えた変化は生みにくい。指摘の内容にはいろいろ不正確な部分も多いですが、まぁ近いものはあります。たとえば先日逮捕された「ステーション」はいったい誰のビルですか？
それと、あくまで暴力団の資金源となっているインフラ排除に最大のプライオリティを置くことが重要なわけで、なにもすべての風俗などを排除というつもりではない。そこはコンセンサスさえあればいい。違法なものほど暴力団のインフラ傾向が強く、しかし合法だからといって必ずしもクリーンというわけではない。
歌舞伎町の全体像は組合だけが代表者ではない、むしろ少数派なわけで、実体としてはもっとさまざまな人たち、組織、事業者がいる。便宜的に組合を中心に置かざるをえないだけで（それはそれでもちろん重要な組織です。歌舞伎2号さんのおっしゃるような意識改革なんて生易しいものではありません。たぶん自分はあなたよりももっと辛辣に具体的に且つ事実に基づき組合を批判していますよ。もっとダイナミックな変化を促してます、うまくいくかどうかわかりませんけど）、公とオフィシャルに交渉や意見調整が出来る組織がほかにあればそれでもいいのは確かです。でも、正直、それが可能な組織は組合以外にないんですよ。
批判は甘んじて受けます。（自分は組合の人間ではないが）しかし、では批判される方々が組織をつくれますか？つくれないでしょう。組合内部の執行部や理事の面々には、自分と同じ志を持つメンバーも大勢います。自分は中から改革していく、多少現行の法律や条令を変えてでも歌舞伎町の新たな秩序と、たとえば警察にたよらずとも民間自治・治安維持が可能な「この街のルール」をつくれたらと考えています。
by Tera (2006-06-03 23:41)