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レーザー光を使って3次元映像を空中に、産業技術総合研究所らが開発 [まちづくり]

3次元映像:レーザー光使って空中に 産業技術総合研究所・慶応義塾大学・バートン社が開発~この話、歌舞伎町のまちづくりに何か活かすことはできないだろうか?

          

レーザー光を使って空中にリアルな三次元映像を描く装置の開発に産業技術総合研究所(光技術研究部門、茨城県つくば市、部門長 渡辺正信氏)などが成功した。同研究所で7日に公開され、何もない空間に白色の光の円や渦巻き模様が描き出された。同研究所と慶応大(理工学部システムデザイン工学科内山太郎研究室)、バートン社(情報技術機器開発会社、川崎市、木村秀尉社長)の共同開発。これまでの三次元映像は人間の両目の視差を利用した、いわば疑似映像。視野が制限されるなど生理的不快感もあり、長時間の観賞には適さなかったという。

新開発の装置は、空気を光らせて空中に実像を浮かび上がらせる仕組み。レーザー光をレンズを使って空間の一点に当て、その場にある窒素や酸素の分子をプラズマ発光させる。発光はしばらく続くため、レーザー光を集中させる点を次々に変えることで、連続発光させて立体映像を描き出す。公開では、1秒間に100回発光されるレーザー光が、装置から50センチほどの高さの空間に渦巻き模様などを描いた。発光時には、熱による空気膨張のためパチパチという爆発のような音も出た。

現在は、装置から最大で2~3メートル先で像を結ぶのが限度。レーザー光の改良などで、ビルの間でも見えるようにし、カラー化も進めるという。同研究所光技術研究部門の島田悟主任研究員は「花火のようでもあり、屋外広告などへの利用を考えたい」と話している。

人間の目に起きる残像現象を利用して、高輝度、高コントラストに見えるように工夫した。 現在の技術では高さ約一メートルの範囲内での表示が可能。映像は回転することもできることから、どの角度からでも見える。また、発光色は白色なので、昼間でも見ることができる。 この技術は二年前から三者の産学連携で進めており、「川崎市産学共同研究開発プロジェクト助成事業」の支援を受けて、この技術を発展して立体広告用に製品化するために取り組んでいる。 木村社長は、早ければ今夏にも海外や国内で披露したい考えだ。「自在に宙に浮く立体映像で、世界中の人たちを驚かせたい」と意気込んでいる。

ソース:毎日新聞 2006年2月7日 神奈川新聞社 2006年2月8日 

    産業技術総合研究所プレスリリース

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2月20日におこなわれた、喜兵衛プロジェクトのディスカッションの中ででた話に関連がある記事だったのでメモという意味で書いておこうかと。

空きテナント対策とかと、基本的にはあまり関係ないが、地域の活性化やまちづくりにかかわることでいくつかアイディアがあって、その中で「光」を使ったものについて。

①シネシティ広場のライトアップ計画

18年度の事業として計画されている歌舞伎町シネシティのおくの植え込みにふたをし、そこに恒久的なステージをつくることに平行して、現在議論されていることがその周囲のライトアップ。周囲の四葉会(映画興行会社)の建物から広場を数色のライトでイルミネーションのように明るく照らしたいというアイディア。これについては、歌舞伎町商店街振興組合と四葉会によって主導的にすすめられている。当初、ステージを照らす照明という意図もあったが、おそらくそのためには照度が不足、むしろイルミネーションとして考えようということで進めている。

また、以前、これは実現しなかったのであるが、映画バットマンの時に、バットマンのロゴを映画劇中と同じようにサーチライトで街中や空間に照らすことができないか?というアイディアがあった。そこで、シネシティ広場を周囲のビルから照らし出す光源を、たとえば「映像」にしてはどうかというアイディアもでてきた。たとえば、今年の夏、ワーナーブラザースの映画でスーパーマン・リターンズという映画がある。スーパーマンの胸のSマークを広場や街中などに映し出すなんてのはできないものだろうか?という話。

②プロジェクターや有機LED等を街の随所に設置し、建物壁面やガラス、道路、広場、を使った映像による演出

リア・プロジェクターによってガラスに張ったスクリーンに映像をうつすだしたり、コマ劇場の黒い壁やハイジア、ヒューマックスパビリオンの白い壁面、新宿区役所などは暗いのでスクリーンに使えそうということで、これらを使っての映像による演出。これはVJをやってる方や早稲田大学の映像研究チームなどからも提案や問い合わせがあったので、いろいろ組み合わせてみたら面白いかもしれないという話。また、光ファイバーで連動させて、昔で言う「街頭テレビ」風に、ライブ映像や歌舞伎町のニュースなどの発信に活用できたら面白いのでは、ということでこれはインターネットテレビ局を最近開設した新宿放送局なんかとも話し合っていこうかと思っている。

でも、どうせやるならもっと画期的なことはできないだろうか?ということで、いくつかアイディアがあって、たとえばセントラルロード(中央通り)の中央に幅1M長さ70Mくらいの映像による光の道を道路中央に映し出し、この巨大なスクリーンを使ってアートイベント的なものはできないか。あるいは設備として恒久的なものにできないか、というアイディアがある。もっとも、これは屋外広告物に関する規制条例等あるのでハードルは高そうであるが。

もう一つが、立体映像をレーザー光を使って映し出す技術が現在開発中である。これを、歌舞伎町に誘致して街全体を実験・プロモーションのステージとして使ってもらえないかというアイディアで、まさに上記ニュースと関連がある話だったのでBlogにメモったわけです。会議でのディスカッションで、具体的にどこの企業とか研究所という名前が出てこなかったというのはあるが、たとえば日本政策投資銀行がまちづくりにどう関与していくかという中で、上記研究と歌舞伎町との間の橋渡しなどができるとか、そういう可能性もあるかもしれない。大西さん(日本政策投資銀行首都圏企画室)、産業技術総合研究所とかチャンネルないですか?城さんとか下村さんは慶応だっけ、産業技術総研も独立行政法人だし、どっかにチャンネルありそう・・・^^

プロジェクターによるスクリーン投影ということになると、照度の問題であまり大きな映像は映し出しにくい。また、とにかく歌舞伎町は全体的に夜でもかなり明るい。仮に、そういった映像を映し出すとなると、そのときだけ街をくらくするか、もしくは暗いところを使うか(大久保公園とか区役所)、あるいはかなり照度を上げないと意味なさそう。レーザー光の場合、照度はあるかもしれないがコストがどうなのか、など、まだまだアイディアの段階で具体的にどうこうというわけではないが、下村氏(歌舞伎町二丁目町会副会長・区議会議員)も「ラスベガスのフリーモントエクスペリエンスを見てきたが、歌舞伎町にもああいうものをいつか作ってみたい」と言ってらしたし、街の人たちも興味をもってくれてるようなので、今すぐできるかどうかはわからないが、あるいは四葉会がつくるシネコンの中心にそういう映像を映し出す設備ができるとか、本当にいつか歌舞伎町もレーザー光による立体映像が街のあちこちに映し出されるような日がくるかもしれない。

↓ラスベガス・フリーモントエクスペリエンス


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コメント 2

tx

こういう美的観点のものは、人を呼ぶ一因になるので賛成です。
こんなにラブホテルがあるのに、手前にあるのは酒を飲ますところばかりですし。デートできる位の街になってほしいですね。

ところで、歌舞伎町のタクシーとかによく人の減りようを聴かされるのですが、るねっさんす開始前と開始後の交通量というか、歌舞伎町への人口流入量の調査とかを冷静にされたほうがいいと思うのです。勿論、浄化の効果は疑う余地はありませんが、ルネッサンス関連のイベント自体が商業地活性化の側面で効果が出ているかが若干疑問な(ものもある)のです。「街を殺す」は言葉のあやだと思いますが、その点ばかりが実現されてしまっているような。

反省すべきは反省して次につなげていくような感じになってほしいですよね。
by tx (2006-02-25 11:20) 

Tera

「歌舞伎町」そのものの媒体価値をどう向上していくかが大きな課題です。大分安心・安全は進んでいると思いますが、たとえば名刺に歌舞伎町とはいることさえ一般企業にはまだまだ抵抗があるようですし、それは質の高いイベントも同じです。なにをやってもしょうがない、だから風俗の街でいい、とかそういうわけにはいかない。
イベントについて、歌舞伎町にきたらたまたまやってた的だったのがこれまでのスタイルだったかもしれません。これを、いかに歌舞伎町以外のエリアに発信し歌舞伎町の外から来街者を呼び込むか、そしてできる限り発進力のあるニュースを作り出す、ここら辺が課題だと思ってます。
by Tera (2006-02-28 03:40) 

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