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1月19日 靖国通り地下通路延伸検討準備会 [まちづくり]

1月19日、新宿区役所第4委員会室において靖国通り地下通路延伸検討準備会(仮称)が開催。

平成20年3月開通予定の地下鉄13号線、これは渋谷から明治通り地下を通って新宿・池袋を経、有楽町線に乗り入れて和光~東武東上線に乗り入れて志木に至る。この13号線における新宿三丁目駅(仮称)コンコースは新宿5丁目の旧四谷五小・花園神社前から新宿駅南口の高島屋までの780mにも及ぶ。地下鉄の駅コンコースは通常200m+10~20mとされるのに対し新宿三丁目駅のコンコースの長さはターミナル駅になることを想定していることを表している。開通時にすぐに乗り入れされる東武東上線と西武池袋線、24年度には東急東横線も計画されており、車両のプールスペースや折り返しによる切り替えしの場所を確保するためである。

この計画にあわせ、現在歌舞伎町の靖国通りの地下に位置、区役所付近で行き止まっているサブナードを13号線コンコースと連絡させる明治通りまでの延伸計画があるのだが、この計画についての具体的な整備方針・形態・将来管理者・スキーム(負担割合)、およびスケジュールなどについての検討をすすめる会議の準備会が行われた。出席者は新宿区役所関係部署からと新宿駅周辺の商店街振興組合、町会や新駅コンコース周辺事業者(伊勢丹、松竹など)と現在のサブナードを運営・管理する新宿地下駐車場㈱。

基本的に、地元からの意見は実現を望む声が多く、その方向ですすむことになるのだが、その整備手法によっての事業費規模・維持管理費も大きくかわるためそのあたりをどうするのかが第一の検討課題と思われる。まずサブナードを延伸して単純な地下歩道にする(事業費約99億)ことから始まり、いまのサブナードアーケードを延伸しての地下街(168億)、あるいは地下街+さらにその地下に駐車場(213億)というケースが考えられる。しかし、164億を使って整備された現状のサブナードはようやく3年前に日本政策投資銀行などからの借入金を返し終えた以後黒字にはなっているが、とはいうもののテナント収入はよくても地下の駐車場経営が赤字続きで足を引っ張っているという実情もある。また、仮に地下街のみの延伸となっても事業規模約168億といわれている費用捻出をどういう形でおこなうのか。基本的には受益者負担という意味で近隣民間の負担と借り入れということになるのだろう課題は多い。

検討会では地元意向の把握と行政内における整備方針とをすり合わせ、民間主体でいくのか行政主体でいくのか、そして具体的な整備手法・形態・スキーム・スケジュールを決めていく。

↓現在のサブナード、右は区役所付近の13番出口の看板。

 

地下鉄13号線の開通にあわせ、現在地下街整備に伴う周辺の大規模な再開発(高島屋、新宿駅南口、伊勢丹、伊勢丹会館、伊勢丹パーキングなど)が動き始めている。また、大ガード下も掘って一気に西口から東口全体と明治通りまでをエリアとする巨大な地下街ネットワークの実現にも向かっていきそうだ。基本的には国も「地下街整備は都市再生に有効」という姿勢。

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新宿駅の東口を中心にした活性化を念頭にした計画の準備が、いま粛々と進められている。昨年、歌舞伎町オクトーバーフェストの実行主体となった博報堂の工藤氏のアイディアで、「新宿サプライズ」(仮称)というもの。地下鉄13号線開通を一つの節目として新宿駅周辺繁華街の全体のブランドアップをねらい、周辺前商店街全体をからめてのいわば「歌舞伎町ルネッサンス」の新宿全体バージョンのようなイメージ。といっても、歌舞伎町のように治安対策・浄化というよりはイベント連動の活性化に重点をおいた計画。基本的に各地区(駅前・東口・大通り・歌舞伎町)商店街振興組合にはプレゼン済みで合意を得ており、実質的に計画の具体的な企画を検討している。19日の14:00から開かれた歌舞伎町地域活性化プロジェクトでも議事のなかで若干触れられたが、歌舞伎町を賑わせるためには新宿全体の活性化が実は最大の近道でもあるわけだし2006年度のメインテーマともなっていく。

この日の活性化プロジェクトでは、そのほか上記サブナード延伸計画以外でも今後予定されている歌舞伎町内の計画についてもいくつか議論された。

実際行うことになっているのは、シネシティ広場改修計画(ステージ、電源・水周り、およびライトアップ※構想、18年度)、花道通りの歩道拡幅(18年度)、西武駅前通りの相互通行(職安通り~花道Tまで、19年度)、大久保公園の改修(イベントスペース・バス専用地下ターミナルなどの構想、20年度)などがある。また、18年度には歌舞伎町ルネッサンスのまちづくり誘導方針案の策定なども予定される。

FM放送局についての具体的計画についてはまだ未定ではあるが、地域活性化の大きな活力になるので実現に向けて模索中。地域の安全・安心や防災に寄与し、地域みずからの持っている多様なコンテンツを発信。とくにそのコンテンツの主体であり街そのものがまさに劇場チックな歌舞伎町内においてはだいたい皆さんが口をそろえて、また中山区長も「是非実現できるといいですね」と言ってくれた。制作ノウハウもコンテンツ(歌舞伎町のみならず、新宿サプライズなどとも連動して地域全体の発信力をうみたい)もあるし、運営の方はなんとかなるだろうが、とにかく問題は許認可。総務省関東総合通信局の許認可であるが、まず関東においてFM(超短波)放送については使用可能な76~85MHz付近に11の大型FM局と32のコミュニティFM(ウチ23区内に6局)がひしめきあい実質電波割り当ては物理的にはかなり困難。過去、コミュニティFMが世間に現れた頃から、既に新宿区は区としてもFM局立ち上げを模索し、実現ができなかったという経緯があるようだが、せっかくのルネッサンスの環境があるのだし、それでもなんとかならないか。または2011年度から85MHz以上を使っているテレビの音声放送に割り当てられていた周波数がデジタル化の関係であくはずなので、これを開放する可能性はどうなのか。などなど。ルネッサンスの枠組みの中で、いろいろなチャンネルを使って、またもっと他に有効でコストパフォーマンスのいい放送システムなどの模索等含め実現の可能性をさぐっていこうと思っている。

最後にもう一つ、ルネッサンス推進協議会の委員でもある立教大学の廣江先生もこの会議に参加されていて、「今いくつかの地方都市ですすめられている経済基盤整備事業の中で、歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりとうまく連動できるものがある」という話が出た。それは、映像・映画やCGなどのクリエイターたちを各地方都市が育てる試みを行っているので、そういう人たちに歌舞伎町をステージに使ってもらいましょうというもの。地域ごとに、歌舞伎町の持つコンテンツと人材やノウハウを交流させていくシステムを作っていくことが相互の活性化にも結びつくのではないか、一種の友好都市関係のようなもので廣江先生のネットワークでも具体的に「札幌・仙台・金沢」の3つの都市名があげられた。これに、個人的な意見を加えるならば「アジア」な要素も加わるともっと面白そうだ。実際、たとえばライブハウスのロフトなんかは実質全国のインディーズバンドのメッカでもあるし、現実にいくつもあるのだが、それをシステム化してたとえば今のKIHEIプロジェクトに結びつけるのもいいかもしれないなぁ~と。


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