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1月18日 新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会連絡会議 [まちづくり]

1月18日、新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会連絡会議(総会)があるというので会場の新宿警察署7Fの講堂によってみた。歌舞伎町で今、来街者からの苦情110番入電がやや多数はいり問題になっている客引き(外販)を行っている店舗はカラオケ業のほか居酒屋、風俗店(キャバクラ等)やホストクラブなどに分布している。カラオケ業(飲食店営業)店舗は、歌舞伎町には約30件程度でその多くが外販と称しての客引きを出している。カラオケ業の出している客引き歌舞伎町全体でピーク時総数約200名、ウチ数件はまったく出していない店もあるが、実際特に靖国通り沿いから中央通りを中心に、コマ劇場前、さくら通り、区役所通りなどに広く分布している。居酒屋などから出てきて二次会を模索する団体客が一番「ねらい目」ということもあり、とくに居酒屋の集中する靖国通り沿いには二丁目の奥の方からもキャッチにやってくる始末。キャッチを行う従業員は基本的にバイトであり、また入れた客の売上などによって歩合が乗る給与システムのところが多く、歩道や通りの通行を妨げてもやや強引目なキャッチの姿が目立っていた。また、近所の店舗がキャッチを出すと、防衛手段として近隣店がキャッチをだし、あふれたキャッチ同士が客を取った取らないといったトラブル、オーバートークによる料金トラブルなどが毎日のように繰り広げられている。この状況は歌舞伎町に限らず池袋や渋谷などでも同じ、場合によってはケンカになったりするケースもまれではない。結果、サービス業にはおよそ似つかわしくないマナー(路上タバコや通りの真ん中で人数でタムロってたり)の者も多く、スタッフ教育という課題もかかえる。

一方で、客引きをまったく出さない店、出さざるおえない店というのがあるのも現状だという。個々にビジネスであり売上は企業としての死活問題であるわけで、とくに小資本の店や場所のあまりよくない(二丁目だとかビルの空中階だとか)店舗の事情もあり、過去5年前にも同協力会を一旦は立ち上げたが自主規制を前に出しすぎて脱退者が相次ぎまとまらず空中分解した経緯がある。

警察としても、歌舞伎町ルネッサンスの地域浄化という視点からいっても、本格的に一切の客引きを規制・または現行法でも検挙という方向へ進むか進まないかという実は最後通告の一歩手前だった。一つの試行として今回の同協力会立ち上げによる自主規制を行い、仮に自浄作用が機能するような状態に向かうようであればせっかくの地域の経済的あるいはコンテンツとしての一面を担うカラオケ業を衰退させなくてすむのではないか、ということである。

同防犯協力会としては、カラオケ業の外販を行うスタッフは誰からも人目でわかる防犯協力会のタスキをかけ、所属店舗等を明記した身分証明カードを常時携帯、外販エリアを他店と共存共栄の関係を築きルールをつくってトラブルをなくす。路上喫煙をしない、道路の通行を妨げることを極力しない、といったサービス業としての当たり前のマナーを守り、さらにたとえば犯罪等の場合の警察への通報、歌舞伎町の道案内などもする。このことで、地域商店街にコンセンサスを得て、地域の安全安心と活性化にも寄与することが外販スタッフが本来「歌舞伎町ルネッサンス」の目指すまちづくりのベクトルに合うものであるならばそれを自主規制として受け入れようという考え方にある。

とはいえ、数回の会合の中、まだまだ調整中の案件が多い。一店の脱落者もだすことなく進めるための産みの苦しみがここにはある。全体の半数の店舗が「人件費削減もできるし、一切客引きをなくしてもいい」といっており、また警察にしてみれば一切認めたくないキャッチであるが、防犯協力会が目指すことも理解をしている。残り半数のどうしてもキャッチを出すという店がある以上、今全体で200名ほど出ている外販を100名にできないか、一店2名までに抑えられないかといった総量規制などについても地域ごとに議論がまとまっていないため、実行はもう少し時間が、あと1・2回の会議が必要な感じかな。

現会長は金嶋総業(747グループ)の小日向専務、副会長はシダックスの杉本店長、事務局は歌舞伎町商店街振興組合内におかれている。また新宿警察署は生活安全課がオブザーブしてくれている。この事例がいい形で自浄作用として機能、ルネッサンスにもうまく寄与するものとなれば、居酒屋業界にも働きかけたいという話にはなっている。逆に、機能しなかったらおそらく一斉に規制・検挙という日がくるかもしれない。

が、居酒屋業界の全体把握はあまりよくわからない、、、どこあたりからチャンネルつくればうまくまとめていけるのか、これが最大のネック^^;

  

↑コマ前でカラオケのキャッチ、靖国通り沿いで女性連れに声をかけてるのが居酒屋キャッチ、右はさくら通りのセクキャバ系のキャッチ。

キャッチもピエロやコスプレをしたり路上パフォーマーのようにサービス旺盛な案内人ならいくらいてもいいんだがなぁと、もちろん基本的マナーを備えての話だが。また治安面においても、24時間といわないまでも一日のかなりの時間を外ですごす外販スタッフは歌舞伎町全体に及ぶ「目」として考えればいくらかはいてもいいんじゃないかと、、これもスタッフの教育必須ではあるが。ルネッサンスらしい発言ではない??^^;いえ、ルネッサンスは治安対策の上での地域活性化ですから、もちろん違法・脱法店舗・ミカジメ付きはダメですケド。<個人的意見です^^

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 逮捕以来工事が止まってる森下グループのビジネスホテル。

大分前だが、まだ森下景一氏(森下グループオーナー)が逮捕される以前、歌舞伎町で脱法風俗と無料案内所全盛だった頃、上のビジネスホテル建設の看板が立ったときに、区に行って「なんで用途が脱法風俗と思われるビジネスホテルに建築許可をだすのか?」と言ったことがある。そのとき、区の回答が「書類に不備がなければ申請は受けざるおえない。また申請の届けを出すチェックは民間の建築事務所にある。」といわれた。これも一種の小さな政府と民間にできることは民間に~という一連の流れによる規制緩和の一環だったそうだ。その後、消防検査の民間委託、違法駐車確認事務等、未成年指導員という地域巡回者の民間委託などなど、どんどんいろんな民間委託の話があって、それはどうなの?と思っていた矢先に例の「耐震偽造データ改竄」が出てきた。以前にも国交省・金融機関・建設業界の三位一体の組織犯罪、まぁ意図してかせずかはともかくそういう構造だと書いたことがあるが、とある政治家が「来年早々(政局に)なにがおこるかわからない、というのも安全安心についての見方がかわり、政治そのものの潮目がかわるかもしれない。」と聞いた。それが、今回の耐震偽造の証人喚問からみと、もう一つはファンド錬金術に引っ張られていた証券バブルの崩壊(というか、外資ファンドにしてみれば見事に偽ファンドのLD地震で証券取引所システム崩壊、証券取引所そのものが耐震偽造か?!といっちゃいたいくらいのこっちの金融問題のが大きいかもしれない、システムがまるで3国レベル以下かと・・インドでも東証の倍の400万件はフツーに処理可能だとか^^;)を予見してのものだったのか。

実は、この両者に関連する問題は「ファンド」というキーワードである。また森下グループについても以前池袋のアトリウムなる不動産ファンドからかなりの額の借り入れがあることについて明記したことがあるが、とにかくこの「ファンド」はある意味資金の流れのフィルターになっているという点が非常に問題である。民間金融機関はいまだにリスクを恐れ直接零細事業をする人たちにはほとんど融資をしない。その貸し渋りを見かけ上解消し、且つ利益を得る手段として「ファンド」というフィルターを経由してたとえば歌舞伎町のような街に流入してくる。また暴力団や違法な事業で得た収益のマネーロンダリングにこのファンドはもってこいで、実際、その多くが繁華街の商業ビル投資や株式投資に流れ込んでいる。フィンドは投資実態を意図的に見えにくくするフィルターでもあり、場合によっては2・3社かませたり海外ファンドを経由したりと巧妙な手法もありうる。この際、国内の投資ファンドを名乗るすべての企業・組合を洗いざらい調査すべきかと。

一方、そんなファンドも直接手を出さないのが特に非合法な仕事の方のひとつひとつの商売である。そこで、いわゆる街金(マチキン)や闇金(ヤミキン)が重宝される。違法のマチキン・ヤミキンの資金は、その多くが暴力団からのもので、またそのアガリも暴力団の中に吸い込まれていく、実はもっとも大きなインフラといってもいい。3年前くらいだったか山口組五菱会の事件があってから久しく見なくなっていたのだが、最近また歌舞伎町界隈に増えてきたと聞いてる。夜の遊びの使いっぷりもハデなようなのでそういう人たちは目立つとか。

 


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