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第7回歌舞伎町地域活性化プロジェクト開催、会議報告 [まちづくり]

10月20日(木)14:00~新宿区役所3F庁議室において行われた歌舞伎町地域活性化プロジェクトの会議の報告です。

まず、ここのところ歌舞伎町ルネッサンス推進協議会において開催されたイベント、歌舞伎町オクトーバーフェスト2005と東京国際ファンタスティック映画祭2005についての報告が行われた。

歌舞伎町オクトーバーフェスト2005については実行委員会の博報堂工藤氏から報告、日本におけるドイツ年(2005・2006)協賛企画として9月頭から歌舞伎町のお店を利用してスタンプを集めてドイツにいけるというスタンプラリーが行われ、また9月29日から10月2日の5日間をシネシティ広場をビアホールにしてのイベントが行われた。

同時期にオクトーバーフェストは日比谷・神宮などで行われたものに対し、歌舞伎町で行われたものはスポンサードの関係で規模が小さくならざる負えなかったが、とはいえスタンプラリーの応募やビアホールイベントの来場者もまぁまぁということだった。

ビアホールイベントについては70席に対し1日5回転、5日間で約200万程度を売り上げ、土日に関してはほぼ8割がた埋まっていた計算になる。ただし、事業としてみると広告や配布物などをのぞき5日間の出店における経費が約400万ということからわかるように収支は厳しく、今後の課題を残した。

水道設備の問題、イベント期間の問題、テイクアウトは今の所規制されている(とくにテントをでてビールを飲まれることのないようにという指導があったり)といった課題を、どう今後クリアしていくか、来年度以降は新宿駅周辺商店街も含めてのより大きなイベントにしていく計画であるため、シードマネーも含めて課題は多い。

東京国際ファンタスティック映画祭2005については、新宿ミラノ座の総支配人の横田氏から報告、来場者数は約1万人ということだった。ミラノ座が収容約1000人、ファンタ開催中はDLP機材などの設営の関係で客席800程度に対し番組が21本なので約6割の客入りということになる。

会議での発言者からは、今後ファンタに限らずだが映画祭など大きなイベント開催期、たとえば映画祭コンセプトにあわせた音楽やミュージカルイベントなんかを他の劇場・ライブハウスなどもからめ、またたとえばアジアがコンセプトならばアジアン屋台村をつくったりするなど街全体が一体となったアジアン・エンタメフェスティバルのような仕掛けをつくれないか、といった意見が出された。

ここでも、シネシティ広場についての今後改修も含めた使い勝手という意味での議論がかわされた。まず、2段になっていることから出店面積が以外に狭いこと。これをたとえばオールフラット化できれば2~3倍の客席を作れ、事業収支も増やせるということ。

イベントは主として昼間が多いのは、夕方以降どうしても暗いということがある。照明予算がさけない場合どうしても暗くなる、文化の発信という意味で核であるべき場所がたとえば写真を撮りにくい明るさであるということは問題がある。ホームレスがいついているというのも問題だし、そういう意味から今後ライトアップ構想をどうすすめるかということが課題になっている。

区としては奥の植え込みをふさいでステージにするところまでは理解を示しているが、ライトアップやオールフラットについてはまだどうなるかわからない。規模から意って、ライトアップについては民間でやらざる負えないかもしれない。

また、歌舞伎町ルネッサンスに対する理解は街(とくに1丁目であるが)をあげて徐々に理解は深まってきているが、実は最大の課題はマンパワーに尽きる。実行部隊がもう何人かいないとアイディアがあってもなかなか進まないといった実態がある。今の所歌舞伎町商店街振興組合事務局が歌舞伎町ルネッサンス事務局もかねて動いてきたが、あくまで組合である以上業務範囲にしばりがあるため、たとえば歌舞伎町全体のまちづくりに対する実行会社(TMOやLLCなど)の設立を早急に進めるべきときにある。設立時の資金、人件費・その他経費をどうするか、そのためにどんな収益事業を考えればいいかなど検討中である。

歌舞伎町ルネッサンスはいま、活動から事業へと変化していく変化の時期にはいったといえるかもしれない。歌舞伎町ルネッサンスに対する理解者・サポーターを集める時期から、具体的な出資者・スポンサーの必要性が今後重要になってくる。

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この10月20日の夜は、17日から行われた歌舞伎町合同パトロール最後の日だった。最後に歌舞伎町商店街振興組合の防犯委員長の新井氏による挨拶で締めくくった。

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この日の夜、地元有志によるガレージジャズライブが歌舞伎町2丁目の区役所通りに面したチェックメイトビルであったのでよってみた。街角から街角にジャズを、どこからともなくジャズが聞こえてくるような街になったらいいのに、そういっていたチェックメイトビルオーナーの理解で実現したガレージライブに、通りすがりの人たちも一歩足を止めて聞き入っていた。

  

観客がなぜかみなさん、区議会議員の方たちばかり。なにかの集まりの帰りだったのかも。にしては投げ銭が、、、、

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歌舞伎町ルネッサンスについて理解し、応援しようという形は徐々に地域に個人に広がりをみせているが、同時に「歌舞伎町ルネッサンス?冗談じゃない!」という人たちもまだまだ少なくない。

歌舞伎町には一丁目と二丁目があるが、もともと「歌舞伎町」という地名ができた頃のエリアは今の一丁目からゴールデン街を除いたエリア。つまり、古い人たちはまだまだ「ここは歌舞伎町じゃない」なんて思っている人たちが2丁目とかゴールデン街にはいる。

すくなくとも一丁目とはちがう、という意識は強い。二丁目はもともと屋敷街であったらしく、そのため地型が大きく、また旅館もあったことが、いまのホテル街になった所以のようだ。また20年くらい前からはやり始めたキャバクラ・ホストクラブは、一丁目の小箱なテナントよりも効率のいい大箱のある二丁目に増えた。もともと暴力団関係の事務所も多く、二丁目のあるビルオーナーは「歌舞伎町からヤクザとホステスが減ったから景気が悪くなったんだ」と言いはなつ。

たしかに、暴力団といっても、とくに上のほうは金の使い方も派手だしいい客にはなるだろう。見た目も地味、ただの釣り好きのおじさんみたいな人もいる。なかにはキレイ目のホステスを何人か常に身の回りにおいて赤坂あたりにホテル暮らし、なんてハデなのもいるが。そりゃぁホテルにしちゃこの上ない上客だろう。だが、実態は暴力団のピラミッド構造の末端、つまりエンドユーザーとの接点の箇所で何をやってるのか、そこが問題なのである。そして、このエンドユーザーがこの歌舞伎町にはまだまだいる、時に利用し時に利用されてきた人たちだ。

この4日間の防犯パトロール、一・二丁目の両方に商売をしている人はともかく、二丁目だけとう人たちの出席は韓国広場の方くらいだった。このパトロールにおける暴力団排除啓蒙の徹底ぶりは、歌舞伎町ルネッサンス側の意思を強く示したのではないか。

 


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