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10月17日、KIHEIプロジェクト(歌舞伎町版家守事業)準備会開催 [まちづくり]

10月17日、区役所3F庁議室にて第三回KIHEIプロジェクトの準備会が開催された。 (第一回会議 関連記事)

過去2回の会議から、歌舞伎町の各組合・町会からの委員が決定しいよいよ本格的に白看板対策を進めていくことになる。新宿区企画制作部副参事(歌舞伎町対策推進担当)の香西氏を座長に、日本政策投資銀行からは首都圏企画室課長の大西氏、歌舞伎町で広く不動産管理をおこなう㈱スペーストラスト新宿支店長の藤田氏、歌舞伎町二丁目町会の総務部長でまたビルを経営されている田中氏、小泉総理が歌舞伎町に視察にこられた際によられたしゃぶしゃぶ店や老舗のとんかつ店を経営、歌舞伎町商店街振興組合副理事長で1丁目のまちづくり委員長の新村氏、同じく歌舞伎町商店街振興組合副理事長でウィングスビルを経営する杉本氏、暴力団排除の先駆的試みを行ってきた風林会館を経営する林氏、現在のところ事務局は新宿区都市計画部地区計画課長の折戸氏のところに置かれている。

ほか日本政策投資銀行と組んで最初の家守事業を神田で立ち上げ実績のあるアフタヌーン・ソサエティのスタッフがコーディネーターとして、都市環境研究所主任研究員の神津氏、新宿区まちづくり相談員歌舞伎町担当の土井氏、歌舞伎町活性化プロジェクト座長の片桐氏、歌舞伎町二丁目町会長の井上氏、区議会議員の下村氏、(ほか一応自分もなんですが)これらはオブザーバーとして参加している。

歌舞伎町クリーン作戦によって、とくに暴力団や違法風俗の排除を徹底してきたことによる空き室(とくに2階以上の中間物件)が増加、ビルオーナーの家賃収入の激減と経済活動の低下への対策として、いままでに歌舞伎町になかったもの、あるいはいなかった人たちを誘致、大衆文化の創造・企画・生産・消費といったまちづくりコンセプトに合致したものには日本政策投資銀行の低利融資が受けられるという仕組み。誘致を直接的に行う以外に、コーディネーター役を立ち上げ、または公募といったプロセスによってテナントをサブリースする事業を行うのが家守事業者ということになる。

神田地区においては、アフタヌーンソサエティが家守事業者となり、空きテナントを小さなオフィスに分割、SOHO形式でデザイナーたちを誘致することに成功している。

会議では、持続可能な再生・地域活性化に向けた歌舞伎町タウンマネジメントに関するスケージューリングの検討、歌舞伎町版家守事業についての議論、家守事業についての公開形式による説明会(対称はビルオーナーと、これから歌舞伎町でビジネスをはじめようとする人たち、企業)の実施と告知について毎週でも行っていけないかとか、また実態調査として歌舞伎町のテナント動向や視察もおこなわれた。下記写真は歌舞伎町1丁目に建設された新築ビルで、募集賃料は坪あたり1.6万程度。歌舞伎町では1階路面店をのぞき正規契約の物件は実勢としてすでに坪1~1.8万くらいになっている。

家賃相場が徐々に飲食店の採算ベースになりつつあることで、歌舞伎町地域は飲食店が続々オープンしている。新宿区では、こうした傾向を促進しつつ、中山区長がいつも言う「大衆芸能・文化の創造・企画・生産・消費の街」というまちづくりのコンセプトにあうテナント、またはそういう人たちをあつめられるコーディネーター役を担える家守事業者となる人材・企業を求めている。

またこれらにともない、来年度には庁内専管組織(歌舞伎町ルネッサンス担当課)、来年度中の歌舞伎町TMO設立も計画・検討されている。

KIHEIプロジェクト(歌舞伎町版家守事業)に関する問い合わせ先は下記まで

新宿区都市計画部地区計画課 03-5273-3549 (担当:折戸、内藤)

 

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KIHEIプロジェクトの会議が16:00~18:00、その後物件視察の中途で離脱、そのあと合同パトロールがあったためそちらの取材にいきました。この合同パトロールというのは、暴力団・悪質な客引き・薬物の追放・騒音・違法駐車・駐輪などを新宿警察署(主に組織犯罪対策課)と新宿区・消防署と歌舞伎町商店街が連携しての啓蒙活動。歌舞伎町商店街振興組合の青パトが先導し歌舞伎町1・2丁目を安全・安心をアピールしながらまわる。

10月17日から10月20日までの4日間、合同パトロール本部をシネシティ広場に設置し、毎日18時半から2時間程度行われる。

 ←暴力団員ではありません、神山さんは組対の暴力団対策担当主任(失礼^^)、みなさん今日は雨の中ご苦労さまでした。

(明日も雨らしいが^^;

中央通り入り口にあるドンキ前の歌舞伎町警察官臨時派出所前にて、警察官をはさんで右が片桐氏(歌舞伎町活性化プロジェクト座長)、左が新井氏(歌舞伎町商店街振興組合防犯委員長)。

明日のパトロールには東京都の治安対策と福祉保健局による薬物防止の啓蒙活動も行われる予定。

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と、バタバタとした夜でしたが、たまには思うことをハッキリ書いておこうかと。

まず、体感的にはこの時間帯の歌舞伎町は安全だし、客引きや裏DVD売りなんかはそれほど目立たない。彼らがわさわさでてくるのは22:00以降、まず目に付くのがカラオケと居酒屋の客引き。この数はものすごい。一部不明瞭会計(いわゆるプチぼったくり)でトラブルを生んでいる。靖国通りや中央通りに面したお店をのぞいて立地が厳しい(2丁目や歌舞伎町の奥のほう)居酒屋・カラオケ店は靖国通りまでわざわざ足を伸ばして客を引く姿が目立つ。池袋や渋谷でもよくあるが、客引き連中が同じ客を奪い合ってトラブッてる場合もある。彼らは道路使用許可をうけていないが、今の所お目こぼしというか規制を受けていないグレーゾーンという部分。

景観的には、なんといっても無料風俗案内所が際立つ。中には堂々と2×2mほどの大きな看板を路上においているところもある。実態は、みなさんご存知の通りデリヘルの受付所。ここで自社系列のデリヘルを紹介、グループ会社やフロアごと借り受けたレンタルルームに送り込んでファッションヘルスのサービスをする。無料案内所も、淘汰・再編が進み、池袋と同じく歌舞伎町も一本化しつつあるという。この組織は勢いコマ裏の地上げを進めている。「再開発があるから家賃をあげる。それが受け入れられないなら出て行け」と、ときに暴力団をつかって追い出しをかけているという話も聞く。コマ裏は再開発計画はないはずなんだが・・・

4日の閣議決定した風営法改正が施行された後どう機能するのか、これは街の一大関心事。「景観がひどくなって、不動産価値までさがってる。これが近隣の土地所有者やビルオーナーに損害を与えている。」と訴える人もいる。

深夜帯になると一気に増殖するのがホストによる客引き,。そしてミラノ座・コマ劇場軒下・広場にホームレスが集まって寝ている。朝方までこの景色がつづく。

と、それぞれに対応策が必要な状況に感じるがいかがなものなんでしょうか。なにも規制ばかりが対策ではない。前にも書いたが、歌舞伎町景観特区構想(関連記事:ニューヨーク・タイムズスクエアの浄化・再生、ジュリアーニ市政に学ぶ歌舞伎町の再生へのヒントとか、防犯ボランティアとしてカラオケや居酒屋の客引きを生かすとか対応策はあるはずだ。

暴力団対策で、たしかに彼らのシノギがきつくなったのは間違いないだろう。昔はぶりの良かったヤクザもんが今は借金を抱えて女に食わせてもらってたなんて話を聞くこともある。このご時勢、暴力団はどういった稼ぎ方をしているのか、いろいろ話をきいてみた。麻薬・MDMAの氾濫は歌舞伎町においては大分聞かなくなってきた。一時問題になっていたCODEに集まる若者をターゲットにした薬物売買も、防犯カメラやガードマン・DJが自ら薬物汎用防止を訴えるなどすることで大分いなくなっていると聞く。(これらの対策で客数が半減したなんて話は聞くが店側はそれでも努力しているという)各地から排除された売人たちが港区に集まってると聞くが・・・

しかし、お水系の女性たちに暴力団がたかり、薬を買わせているという話も聞く。暴力団はそっちにしのぎをむけているのか。と、ここらへんまでは小さなシノギの話だが、歌舞伎町にはもっと根が深いシノギがあるという。

それはなにか、不動産である。

家守事業もいってみればまた貸しなのだが、歌舞伎町にはいたるところにまた貸し物件(いわゆるリース物件)がある。不動産屋も「把握し切れない」という(が、そんなのはありえないだろう。)

Aという物件があるとする。と、これをBという個人からCという個人に貸し、それをさらにDというカタギの法人に店をやらせる。BやCは暴力団、しかもBは兄貴分でCは断れない、でBやCの言いなりのカタギに店をやらせる。

見かけは暴力団の店ではないのだが、実態は暴力団に資金が流れるシステムである。また貸しそのものは違法性はないし、不動産契約書上転貸不可とかにしてても相手が相手だと不動産屋も言い切れない、または組んでる場合もあるだろう。上のBやCについても本人がでることはないだろう、たいてい女やカタギの名前をつかっていたりするので巧妙だという。つい最近、Tというビルの地下に住吉系がキャバクラを出したのだが、管理している不動産屋にいわせれば「リースなんで把握しきれない」ってことのようだが。Tビルで過去どれだけ事件があったことか。。

歌舞伎町を活性化させるため、これから新たな人たちを誘致していこうという矢先ではあるが、暴力団のインフラをどうしても排除するというのであれば「リース禁止特区」くらいの措置が必要かもしれない。ビルオーナーと不動産屋、そしてテナントの3者がいてわからないはずはないのだが、すくなくとも契約と実態がちがっていたら即契約解除くらいしないと。正直いまある歌舞伎町のリース物件をあつかう不動産屋を信用していいものかどうか、というのが本音だ。暴力団がこういった図式を資金作りのインフラにつかってきたからだろうか、素人がヤクザのマネをしてみたり、なかにはそういうところから不動産屋をはじめ、実質暴力団の小間使い?なんて方もいる。歌舞伎町・また貸し・暴力団、この構図はかなり根が深い。

とはいえ、暴力団側もかなりきついらしく(とくに下ほど)、今まで利用し利用されるような関係だったビルオーナーも徐々にだが手を切り始めているようではある。暴力団側も下が詰まれば上も詰まるはずなので、今後のビルオーナー責任をもたせる都条例の施行やまた貸しをしないよう一筆いれさせる流れが進めば大分変わるのだろう。

KIHEIプロジェクトの会議で思ったが、家守事業にしても確かに白看板対策は重要だが、今結果を急いで暴力団のインフラに手を出さないように。

 

 

「歌舞伎町は安心して楽しめる街を目指します。」

私たちは、犯罪組織を許しません!!

○暴力団が関係している被害にあっている方

○不良外国人に関する問題を抱えている方

○覚せい剤やけん銃に関する情報をお持ちの方

は、些細なことでも連絡をお待ちしております。

新宿警察署 組織犯罪対策課 連絡先 3346-0110 内線3960/3961

新宿繁華街犯罪組織排除協議会

新宿区・新宿署 

なんとか夕方から雨が止んだ10月18日の合同パトロールより。青パトには組対の志村さんがのって「暴力団追放!」を訴えていた。実はこの日、歌舞伎町1丁目の某居酒屋に50人の住吉系暴力団員が集まっていたため、組対の神山さんら数名はそちらの対応にもあたっていた。

東京都福祉保険局も参加、薬物乱用防止のパンフをくばったり、新宿区職員は路上喫煙禁止のノボリをもって合同でパトロールを行った。

 

道行く人たちからは異様に見えるかもしれないが、こういう繰り返しが抑止力を生み体感治安を向上させていく。


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