SSブログ

2016年12月10日(土)新宿区"初"の観光案内所が新宿駅東南口(国道20号高架下空間)にオープン~新宿の多彩な魅力を発信するとともに、国内外からの来街者の利便性向上を目指す。 [まちづくり]

新宿区では国土交通省東京国道事務所と連携をし、国道20号新宿跨線橋の架け替え工事に伴い、新たに創出された高架下空間を活用して、各種設備の整備を行ってきた。
この12月10日に新宿駅東南口広場前にオープンした新宿観光案内所は、新宿区で初めての観光案内所であり、観光案内所と車道を挟んで開業したイベント・カフェスペースと合わせ、地域の賑わいを創出する、文化・観光情報発信拠点として整備、新宿の多彩な魅力を発信し、国内外からの来街者をおもてなしする拠点となることを目指す。
01_DSC_0255.JPG
新宿観光案内所開業式典にて、テープカットは左から、西川昌宏氏(国土交通省東京国道事務所長)、大西洋氏(新宿観光振興協会理事長)、吉住健一氏(新宿区長)、下村治生氏(新宿区議会議長)、諏訪博氏(株式会社ルミネ本社営業部取締役)。

運営は新宿区より、官民一体で新宿の観光振興に取り組んでいる一般社団法人新宿観光振興協会に委託。また、同時に、周辺環境向上のため、駐輪場の拡幅と喫煙所の整備と、観光案内所が立地する目の前の新宿駅東南口広場も、国土交通省東京国道事務所により、高架下空間と連携性をもたせたデザインとしてリニューアル、広場には、新宿区の友好都市である長野県伊那市から寄贈された「タカトオコヒガンザクラ(高遠古彼岸桜)」が植樹された。
タカトオコヒガンザクラ(高遠古彼岸桜)はやや小さい濃いピンクの花が咲く高遠固有のサクラだそうで、非常に貴重な品種とのこと。白鳥伊那市長曰く、開花の予想は「桜守の話だと、3月20日ごろじゃないか」。
07_DSC_0241.JPGタカトオコヒガンザクラ植樹除幕式。吉住健一新宿区長と、白鳥孝伊那市長。

02_DSC_0188.JPG吉住健一氏(新宿区長)「この観光案内所を、新宿の懐の深さや高いポテンシャルを発信する拠点にして、新宿を訪れる多くの方々に、区内の各エリアの魅力を提供することで、回遊性を高め、何度も訪れたくなる国際観光都市・新宿を目指してまいります。
国内外から、新宿に来街者の皆様を惹きつける魅力的な案内所となるよう、協会とともに務めてまいりますので、関係者の皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。」

05_DSC_0208.JPG大西 洋氏(新宿観光振興協会理事長/株式会社三越伊勢丹ホールディングス代表取締役 社長執行役員):
「ほかのエリアには、ほぼ、こういう観光案内所がございまして、これから、地域間競争といいますか、いい意味での新宿の独自性、それから多様性をお客様に認知していただくといいますか、もっともっと新宿の良さを分かっていただくという上で、どうしても観光案内所というものは必要でありました。
少し時間はかかりましたが、皆さんのご尽力によってこうしてオープンできましたので、これからが重要だと思っております。それは、新宿のは、多くの情報、多くのほかのエリアにはないものがたくさんあります。それを、多くのお客様にご理解いただいて、そこに立ち寄っていただくために、この観光案内所が非常に重要になってくると思います。
私は、僭越ですが、この観光案内所そのものが、目指して来ていただけるだけの、ほかの観光案内所にはないサービスであったりおもてなしができるかどうかというところが、非常に重要だと思っております。そういう意味で、観光振興協会としても、しっかりとしたオペレーションをしてまいりますので、今後ともぜひ、ご支援いただきたいというふうに思います。」

《国道20号高架下空間活用 新宿駅東南口広場再整備》

**新宿観光案内所(Shinjuku Tourist Information)
10_DSC_0271.JPG11_DSC_0280.JPG
新宿区新宿3-37-2 営業時間:10:00~19:00
新宿の多彩な魅力を発信するとともに、国内外からの来街者の利便性を向上させることを目的として、観光案内所を整備(新宿区文化観光産業部文化観光課)。
運営は一般社団法人新宿観光振興協会が担う。多言語での案内、お客様検索用パソコン設置、新宿FreeWiFi等を提供。コインロッカー、外貨両替機、ATM(みずほ銀行)併設。
12_DSC_0275.JPG

**イベント・飲食スペース
公募選定事業者が、飲食提供施設を併設したイベントスペースを整備(新宿区文化観光産業部文化観光課)。イベントの開催等により、賑わい創出を図る。
公募事業者の株式会社ルミネ株式会社よりベンダーに全国で飲食店事業などを展開する株式会社ポトマック(本社:兵庫県神戸市 金指光司社長)が「サナギ新宿」として運営。
16_DSC_0303.JPG
サナギ 新宿(SANAGI SHINJUKU)/新宿区新宿3-35-6
TEL:03-5357-7074
営業時間:11:00~23:30
http://sanagi.tokyo/
「サナギ 新宿」はカフェ&フードホール、インキュベーション(次世代アーティスト・クリエーターのプラットフォーム)機能、イベントスペースと合わせて3つのコンテンツを軸に展開。
カフェ&フードホールは約200席、テーマは"アジア・日本の屋台村"として「サナギ食堂」を展開。ロティサリー&サテ屋台「炎のGai Yaang(ガイヤーン)」、点心&ヌードルバー「点心爛漫」、おでんとロール寿司「こちらトーキョー~TOKYO CALLING~」、酒肴と野菜「緑黄色人種」の計4店舗のフードコート。ランチはセルフキャッシュオンスタイル、ディナーはお酒も提供。
"サナギ"の意味は、"サナギインキュベーション"と称する若い次の世代のクリエイター・DJ・アーティスト支援のフリーフラットフォームを手掛けるということで、いわば、ここから孵化して羽ばたくをイメージして、店舗名としたとか。

**東南口広場
09_DSC_0297.JPG
広場が憩いの場・交流の場となるよう、平成6年の広場整備以来のリニューアル。整備では、ブロック舗装のデザインや色調を高架下空間と一体的なものとして開放感を演出。
また、リニューアルを記念し、新宿区友好都市の長野県伊那市寄贈の「タカトオコヒガンザクラ」を2本植樹。これまでもあった新宿区の木であるケヤキと伊那市の木であるサクラが広場の四季を彩る。

**喫煙スペース
路上喫煙防止や受動喫煙対策により、駅周辺環境の向上を図るために、構造物はJTが負担し提供、新宿駅東南口高架下喫煙所(面積98.70平米)を整備。

**自転車等駐輪場
新宿駅周辺の放置自転車削減と周辺環境の向上を図るため、駐輪場を拡充整備(新宿区みどり土木交通対策課)。
新宿駅東南口自転車駐輪場 自転車:約600台 バイク:約90台

08_DSC_0260.JPG来賓の中に2004年から2015年まで3期12年を務めた前新宿区長の中山弘子氏。

2020年東京五輪開催を一つの特異点として勢いを増す観光客誘致と"おもてなし"の名のもとに、さまざまな整備事業が行われています。国道20号新宿跨線橋の架け替え工事は、歩行空間の確保と老朽化対策で平成11年着工し平成24年完成、それに続く形でバスタ新宿の整備は今年4月に完成しました。
かねてより、前区長の中山弘子氏の時から、新宿に観光案内所をという構想はあったのだが、なかなかコストに見合う用地が見つからなかった。だが、国道20号新宿跨線橋架け替え工事によって生まれた高架下という空間に着目し、国交省と新宿区、さらに投資企業や運営事業者らの調整をすすめ、ようやくこうして新宿観光案内所が開所するに至ったわけです。
12月10日の開所セレモニーのあと、早速外国人観光客の集団が案内所を利用する姿が見られました。場所が新宿駅東南口なだけに、世界一の乗降客数を誇る新宿駅としては、もう少し東口よりにも、もう一つあってもいい気はします。吉住区長も、そういう意欲はあるようでした。
平成24年9月に着工したJR新宿駅構内の東西自由通路工事は東京五輪の開催される2020年(平成32年)までに完成を目指しているようですが、今度はJRと新宿区が協定して、駅構内に2つめの観光案内所を作れればいいのでは、と思います。
と、区関係者に聞いたら、すでに構想はあるようですね。着地はまだ難しそうですが。

歌舞伎町コンシェルジュ委員会(事務局長:寺谷公一)が来年4月に発行する歌舞伎町公式ガイドブック(vol.2)も観光案内所に置く予定です。「ほかの観光案内所にはないサービスであったりおもてなしができるかどうかというところが、非常に重要」(大西洋新宿観光振興協会理事長)ということなので、我々もいろいろ提供できる情報を提供し、連携できるところはしていこうかと思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0