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2013年5月22日(水)歌舞伎町商店街振興組合第52回通常総会より 片桐基次理事長再任挨拶ほか [まちづくり]

歌舞伎町商店街振興組合は昭和38年設立した。戦後焼け野原となったこの地域(当時は角筈北町会)の、混乱の時代を生き抜くため、地域の方々の相互の協力と復興計画作成を行った『復興協力会』を起源とし、昭和31年新宿コマ劇場が完成した年の12月に発足した『協同組合歌舞伎町振興会』(事業協同組合)を原型とし、その発展型として、商店街振興組合法(昭和37年施行)に基づき、同法のもとで第一号となる申請を行い、設立された。
歌舞伎町の、いわば“村長”、現在の商店街振興組合理事長は平成21年からこの理事長職を務める片桐基次氏、セントラルロードにあるシダックスのビルオーナーであり、また、元々その場所にあった(現在は高田馬場)酒屋の丸石を経営。
本総会議決(組合員数219名、出席者39名、委任状数79名、合計118名で決定数を満たす)により、1期2年の任期をさらに再任された。

参考:歌舞伎町商店街振興組合歴代理事長

昭和38- 初代理事長 藤森作次郎(割烹旅館芙蓉会館・故人)
昭和52- 二代目理事長 小松太郎八(一番街小松ビルほか団子店小松など、故人)
昭和56- 三代目理事長 下村徳治(下村ビル、ちょうちん下村ほか、故人)
平成7 -  四代目理事長 小松良司(二代目理事長跡継ぎ、一番街小松ビルほか、蕎麦店、お好み焼き店など、現組合相談役)
平成17- 五代目理事長 町田靖之(あずま通り入り口シロービルほか、現組合相談役)
平成19- 六代目理事長 新村雅彦(とんかつ・しゃぶしゃぶにいむらほか、現組合相談役、歌舞伎町タウンマネージメント会長)
平成21- 七代目理事長 片桐基次(セントラルロードシダックスのビルオーナー、酒屋丸石経営)


片桐基次理事長再任挨拶―「この度、理事会で再任されました片桐でございます。これで、3期目という形になります。どうぞよろしくお願いいたします。今、歌舞伎町は、やらなければならないことがたくさんあります。ただ、これは全て、歌舞伎町の繁栄があるというところで、大変プラス思考のいろいろな諸問題(解決)であります。これは今、執行部の人たちと一緒になって、やっていきたいと思います。また、執行部も、これからやらなければならないことが多々ありますので、拡大をさせていただいて、皆さんで頑張っていきたいと思います。
歌舞伎町は、東宝ビルさんが、後1年半で、完成に向かって、歌舞伎町の大きな“核”になります。年間200万人から300万人の、まったく新しいお客様が来町されるということで、わが歌舞伎町も、このまま、今までのように、皆さん、好き勝手に、通りを汚される、客引きをすき放題やる方たちを、なんとか、歌舞伎町の“商道徳”、モラルをつくりあげて、歌舞伎町を『安全』『安心』な、“楽しい”街に作り上げていかなければいけない、と思っております。
6月、『客引き禁止条例』(参照:(仮称)新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例(骨子)についてパブリックコメントを実施)が、多分、新宿区議会において、上程され、議決されると思います。また、それが9月1日からの施行というふうになるんではないかと聞いています。(新宿駅周辺)9商店街でも、これは、大いに要望していたところで、9月1日に向かって、我々、頑張って、『客引き禁止条例』についてのパトロールを、これは今、警察官OBの方2名をお願いしておりますけど、OBの方4名、それと、街の人たちがほんとに手伝っていただいて、客引きを、こんどはやってはいけないということをはっきり言えるので、このパトロールを充実させていかなければいけないと思っています。その中で、違法駐輪、ゴミ問題というもの等、(課題が)山積しておりますけれど、これも、なんとか皆さんのご協力をもって、解決していきたいというふうに思っています。
『(新宿)歌舞伎町ルール』というものをつくりまして、これは、大変申し訳ありません、町会長さんが中心となって、各お店に、組合に入っていないお店まで、全てにこれ(作成したポスター)をお渡しいただきたいと思ってますけど、新宿、すなわち歌舞伎町ルールというものを我々構築しまして、なんとしてもこれを守って頂きたいということで、これを周知していただきたいと思ってます。
また、新宿区長さんが、ほんとに大きなご協力をいただいて、街づくりガイドライン(参照:3月28日(木)第8回 歌舞伎町ルネッサンス推進協議会開催 歌舞伎町街並みデザイン方針_歌舞伎町全体方針20130328.pdf 歌舞伎町街並みデザイン方針_シネシティセントラル整備指針 20130328.pdf)ということで、セントラルロードを含め、東宝さんの周辺、シネシティ広場が、来年から大改修され、ほんとにきれいな通りになる、というふうに私は思っています。そういうようなことも、どういう形でやんなければいけないかということを考えながら、今、やっております。また、これは組合員の皆様も入っていただきますけど、歌舞伎町でご商売をされている方、また、歌舞伎町に大きな関心をもっている方が、これはまだ仮称でありますけど、杉山(専務理事)が中心となっていただいている、歌舞伎町未来会議の“作戦会議”を今やっております。これから、ホテル部会ですとか、いろいろな方にご参加いただきまして、ほんとうに、面白い街づくりをしていかなければいけないと思っています。これも、杉山さん一人ではなかなか出来ませんので、どうかお手伝いいただきたいとお願いしたいと思います。
いろんなことが山積しておりますけど、本総会でお計りさせて頂かなかった、歌舞伎町商店街振興組合のビル改築についてでございます。これは、もう少し、下準備をやっている最中で、今、遠藤先生(組合顧問弁護士)に大変ご苦労いただいているところでございますけど、これも、決まり次第、近々、臨時総会ということで、皆様のご同意を得ながら、歌舞伎町商店街振興組合が、いい方向に向かうよう、やってまいりたいという風に思っております。
それから、新しくなる、ということであれば、今、12町会ありますけど、町会の再編成の問題というのも、これは、やらなければいけない、通らなければいけない道でございますので、新井(一番街)町会長を筆頭に、町会再編成というものも視野に入れて、いろいろなお話をしていただきたい、というふうに思ってます。
そのような中、後1年半を切っております、(新宿東宝ビル竣工を機にした)歌舞伎町再生について、これからは、議論議論だけではなく、とにかく、結果を残していくんだということで、私は、この3期目をやらせていただきたい、というふうに思っております。ほんとに、いい街歌舞伎町にしていくために、皆さんの協力が、どうしても必要でございます。どうかよろしく、お願いいたします。」

新宿駅周辺9商店街(7商店街振興組合、2町会)が勧める地域ルール『新宿ルール』平成25年9月施行予定の新宿区“公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例(仮称)”の基礎となったもの。


四代目理事長の小松良司氏(二代目理事長跡継ぎ、一番街小松ビルほか、蕎麦店、お好み焼き店など、現組合相談役)以来、新宿区と歌舞伎町商店街振興組合を中心に“歌舞伎町ルネッサンス”という地域浄化及び再生の活動が始まった頃から現在までの間、私自身にとってもクライアントとして、またときに活動のパートナーとして、歌舞伎町の民意を“代弁”する組織として、この10年近く共に歩んできた、この歌舞伎町商店街振興組合。旧コマ劇場の新宿東宝ビル再開発や旧第一東亜ビルのアパホテル進出など、再開発の半分に目処がたったことに加え、永年課題だった客引き問題なども秋の条例施行を機会に、一歩、とまではいえなくとも、半歩前身はできるかというところで、次の課題として、2015年春の新宿東宝ビル開業に向けて、さて、街としてやるべき課題への取り組みを具体的な結果にどう結び付けていくかが片桐理事長の当面の課題となる。課題としては、発言にもあった、ごみ問題(産業廃棄物処理業者による民間ごみ収集のルール化)、そして町会再編(歌舞伎町1丁目内にある12町会の再編による効率化及び活性化)もあるが、さらに言えば、空港から等の観光客が乗るリムジンバスの新宿東口への発着誘致、公共交通の24時間化など公共交通インフラ整備など緊急の課題もある。一方で、水面下では動きがないわけではないが、諸事情により、動くはずが動かなかった、とも言える、新宿TOKYU MILANOビル(東急レクリエーション)の再開発、西武新宿駅及び西武新宿ペペ、新宿プリンスホテルなどの再開発はもう少し先になる(といっても10年以内か)と見込まれ、そのほか、ソフト面、とくに風営法改正への課題は折を見て、ということになっていくと思われる。


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