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9月24日(金)格闘技イベント『SMASH.8』新宿フェイスにて開催-地域活性化の新たなムーブメントに- [イベント]

新宿FACE(歌舞伎町1-20-1ヒューマックスパビリオン7F)をホーム会場に、今年の春立ちあがった格闘技団体『SMASH』(スマッシュ)は、WWEで活躍したTAJIRI、PRIDEで『最後の日本男児』と言われた小路晃らが格闘家自ら総合プロデュース、演出を行うスタイルで、毎月最終金曜もしくは土曜に興業を行っている。代表の酒井正和氏は「地域密着型エンタティンメント」を謳っており、新宿・歌舞伎町をホームタウンとして、活性化における新たなムーブメントの核になっていくことを目指してきた。今回は、新宿フェイスにおける8回目のイベント『SMASH.8』が9月24日(金)に開催されたので、久しぶりにお邪魔してみた。というわけで、まずは、試合結果から。

◇9・24『SMASH.8』(新宿FACE)試合結果

■第1試合 ○児玉ユースケ[5分49秒、エビ固め]×ジ・アッチィー(大分プロレス)

ユースケ、初勝利。オメデト~!とにかくレスリングが上手い、「天才」とも言われる彼だが、体が小さいこともあってなかなか勝てなかった。度々街で会ったり、一緒にゴミ拾いをしたりしてきたのだが、ホントにとてもいいコなんです。アイドルレスラーの朱里ちゃんを写メで撮ったり、そんな無邪気なところもあって。どっちかと言うとイジラレキャラかな、外でも朱里やリンちゃんに小突かれたり、セコンドにいても華名選手にひっぱたかれたりKAORU選手に怒鳴られたり・・天才なんだけど、そのボケっぷり(天然?)がいい^^

■第2試合 ○華名[5分11秒、アンクルホールド]×野崎渚(NEO女子プロレスリング)
■第3試合 リン・バイロン&○ゴーレム・ナイト[6分51秒、ラリアット→片エビ固め]×キム・ナンプン&ケニー・ラッシュ

リン・バイロン(林白龍)、キャラ付けされた彼女、しかし身体能力は極めて高く、その動きは体操選手のような彼女。その機敏で華麗な動きが目に留まってか、アクション舞台女優の声もかかっているとか。試合では全身をライダースーツに包んでいるが、街で見かける時は普通の短パンとか履いてて、思わず「足きれいだね~!」って言ったらハニカムような可愛い女子です^^

■第4試合※ハードコアマッチ ○KAORU[9分48秒、ラダー最上段からのムーンサルト→片エビ固め]×朱里

今回はじめてのハードコアマッチに挑戦した朱里選手、SMASHの女子看板レスラー。かつてアイドルを目指していたこともあるとかでビジュアル面でも人気が高い。今回は経験豊かな実力派のKAORU選手に辛酸を舐めたが、たしかまだ、21歳だったかな・・日に日に体も大きくレスラーらしくなっていくのが分かる、成長過程。

■セミファイナル ○TAJIRI&KUSHIDA&小路晃[13分44秒、バズソーキック→片エビ固め]大原はじめ&ジェシカ・ラブ&×カゲマングロ

大原はじめ選手は、まだ脇役感は否めないが、前回興業から小路・TAJIRI選手らと決別。白いカラーコンタクトや、今回は片目づつ赤・白のカラーコンタクトをはめて、怪しげなヒールに徹し、次のステップに入った感じ。そのカラーコンタクトがどうも痛々しいのだが・・個人的には結構気に入っている選手です。

■メインイベント※FCFチャンピオンシップ(60分1本勝負)
○スターバック(王者)[17分13秒、パイルドライバー→片エビ固め]×AKIRA(挑戦者)※スターバックが2度目の王座防衛に成功。

smash-official.jpg

スマッシュとは?

プロレスでは、WWEで活躍した『プロレス版メジャーリーガー』TAJIRI。
総合格闘技では、『最後の日本男児』『ミスターPRIDE』と讃えられた小路晃。
レフェリーには、総合格闘技レフェリーの第一人者である島田裕二。
プロレス・総合格闘技・キックボクシング・レフェリーといった、様々な分野で、世界レベルの活躍を見せるレジェンドを中心に設立。他のスポーツ界からの参戦や若手選手の発掘・育成に積極的に力を注ぎ、世界レベルで活躍する選手の輩出を目指して活動いたします。
様々なエンタティンメントとの融合を目指した斬新な興業スタイルで新宿をホームタウンに新たなムーブメントを巻き起こします。

以前、酒井代表に「新宿フェイスだけで完結していたら、それはただのイベント、活性化を語るなら外に出てください!」なんて話をしたことがある。新宿フェイスを満員にしても500人そこそこ、月1興業で年間6,000人程度、一日10万以上の人が滞留し駅の乗降客は350万にもなる新宿で“活性化”を語るには、ちょっと意味が違う。単なる興業やであれば、他にも多くの団体が興業をうつ新宿フェイスで、1つの団体をことさらに扱う意味は本当は無い。そういう自分の辛辣な批評に対し、だが、そこは酒井代表「見ててください、フフフ・・。」という含み笑いの向こうにはいろんな野心と彼自身のビジネスキャリア(教習所事業の活性化やハッスルでの経験など)に裏付けされた自信のようなものを感じたりもする。

まず、彼らが始めたのは、やはり『街に出る』こと。グリーンバード歌舞伎町チームでは選手・スタッフ、時には酒井氏自身も参加して新宿東口や歌舞伎町を一緒にゴミ拾い、新宿区のエコイベントでは選手がステーションスクエアに集結して足踏み発電を汗だくでやったり・・そして、何より地域サポーター制度というのをはじめたのが地域密着感を加速させた。

 

SMASHの地域サポータークラブ制度というのは、主に地域の飲食店舗を対象に、月2万円の協賛で、SMASHの興業時に放映されている会場スクリーンにコマーシャル映像が流れるほか、SMASHクーポンを持っていくと割引やサービスがあるお店としてホームページ上でも紹介され、また、ファンと選手の交流会や興業後に行われる打ち上げをサーポーター店舗で行う。したがって、SMASHの「成長」とともに大きくなっていく発信力がそのまま店舗の宣伝に生かされていくことになる。こうしたファンクラブ的な運営は、Jリーグのチームなどではよくあるのだが、プロレス団体としてはあまり例が無い気がする。

以下、歌舞伎町内のSMASHサポータークラブ店舗▼(参照

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どんがらがっしゃん [串揚げ]
新宿区歌舞伎町1丁目1-9
tel:03-3207-3718 月-土12:00-15:00 17:00-5:00 日曜 17:00-2:00(無休)
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 Kiitos[北欧風ダイニングバー]
新宿区歌舞伎町2-11-7 メトロビル3F
tel:03-6233-9738 平日:19:00-翌5:00 土曜:19:00-翌5:00(日曜定休)
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蘭○[キャバクラ]
新宿区歌舞伎町2-13-6 メトロプラザ1/1F
tel:03-3209-8925 月~土19:00-24:00 (日曜定休)
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景虎 (かげとら) [パスタ]
新宿区歌舞伎町1丁目24-6
11:30-23:00(火曜定休)
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VIVA SMAP [スポーツバー]
新宿区歌舞伎町1-12-3 MONビル6F
tel:03-3232-2617 18:00-7:00(月曜定休)
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Popcorn [アミューズメントバー]
新宿区歌舞伎町2丁目35-8
tel:03-5272-3343 17:00-9:00(無休)
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磯善 [和食]
新宿区歌舞伎町1-29-2 ミラノ座B1
tel:03-3200-2386 月~土17:00-23:30 (L.O.23:00)  日・祝16:00-23:00
(L.O.22:30) 無休
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健康美食博多もつ鍋と炭火ホルモン焼 黄金屋歌舞伎町店 [もつ鍋]
新宿区歌舞伎町1-12-2 第58東京ビル1F-2F
tel:03-3232-1711 月-金・祝前日 18:00-5:00 土 17:00-5:00 日祝 17:00-24:00(無休)
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炭火焼だいにんぐ「わたみん家」新宿小滝橋通り店 [炭火焼]
新宿区西新宿7-1-8 ヒノデビルB1
tel:03-5332-3903 月-木 17:00~03:00 金・土・祝前17:00-05:00(無休)
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tokyo restaurant MIEL [パーティースペース]
新宿区歌舞伎町2-40-3
tel:03-5273-8117 月-金 朝7:00-10:00 昼11:30-14:30 夜17:00-23:00(パーティー時はLO:23:30)(無休)
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Dining Bar mandarino [ダイニングバー]
新宿区歌舞伎町1-27-1 フェルドニアB1F
tel:03-5292-1841 平日 18:00-翌8:00 日祝 18:00-翌5:00(無休)
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Bar Big Time [バー]
新宿区百人町1-5-1
tel:03-3207-3720 17:00~朝まで(無休)
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炭火やきとん博多もつ鍋九州のうまかもん 新宿のまっちゃん
東京都新宿区歌舞伎町1-6-1 シロービル1F
tel:03-3200-0370 月~木・日  17:00~24:00 金・土・祝前 14:00~05:00
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現在歌舞伎町内では現時点で13件が加入、新宿エリアでいうと20数件程度、まだまだ増加中という感じです。


格闘技団体の乱立、景気低迷によるテレビ放映権料や協賛収入の激減、一方で興業故のグレー社会との交流などあって、とくに日本の格闘技界は過渡期にある。かつて最高峰の総合格闘技舞台といわれたPRIDEも事実上消滅、K1ですら資金調達では苦しみ続けてきた。そういった中で、ハッスルの事実上倒産も目の当たりにしてきたSMASH代表の酒井氏はだからこそ勝機を感じている様子。「後楽園ホールのK1甲子園、入場者数約1,500人のうち実券は500程度、そのくらいしか入っていない。要するに、500位のハコが一番丁度いい。だからこそ、新宿フェイスなのです。」と言う。他の興業会場に比べ、圧倒的に選手と観客の距離も近い、フェイスでの格闘技興業はタレントとの密着感が大きな魅力になっている。酒井代表には「ここに、SMASHだけではなく様々な格闘技団体を呼び込んで聖地にしていきたい。一か月毎日をウチで運営したっていい。K1甲子園だって歌舞伎町に持ってきたい。」とも言っていた。

しかし、所詮500のハコ、満席にしても収入はいかほどか知れている。一方でWWEクラスのレスラーとなるとギャラも100万近くになることも。となると、やはり儲からない。そこで、やはりサポーター制度は収益面でも重要な役割を担っていることになる。今年度は約4,000万の運営予算、その中で月1興業と、一回JCBホールで大きなイベントをうつ。この1年でどこまでやれるか、また、WWEで活躍していたTAJIRI選手のネットワーク、いわば彼の「貯金」で今は選手を回している感はあるが、その後をどうするか?プロ野球選手として横浜ベイスターズの4番バッターだった古木選手は格闘技選手として逸材とみられているが、さて、本物になれるのか?今後どういう成長を見せ、TAJIRI選手を越える看板になれるのか。あるいはSMASHで成長した選手が外での試合でどういう結果を出せるか、外で活躍した選手が再び歌舞伎町に戻り、それが相まって地域に新たな動員を呼び込むことにつながるのかどうかなど、課題も野心も沢山ある。

個人的な意見だが、プロレスや格闘技は、歌舞伎町ととても相性がいい感じがする。当初SMASHとしては、歌舞伎町商店街振興組合の公認的な、いわゆる『街』公式のイベント団体になることを望んだ。だが、「それはやめましょう。」ということにした。「公式」というのは、便利なようで不便なんです。あれはダメ、これはイヤといろいろ言いたがる人も多いし、その度に結論の出ない議論に振り回されるからビジネスとは極めて相性が悪い。そこは納得してもらった上で、だが、『公式感』は作れますよとも言った。簡単に言えば、ボクを見ればいい、それが答えだと。格闘技というコンテンツを軸にして『公式』風な人たちも集うような『場』にすればいい、軸がしっかりしていれば、それで充分『公式感』をつくれるし、コツだと。だが、あくまで『感』である以上、あれこれ振り回されない。しっかりとコンセプトを守っていける方法でもある。

本当は、歌舞伎町の中にジムが欲しいところである。なかなかそこは、とくにコスト面で上手くいかないところもあったり、選手も営業にボランティアに日々駆り出されて大変そう。まぁ、一緒にゴミ拾いしたりして感情移入もあるっちゃあるが、まだまだ、SMASHからは目が離せない。


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