SSブログ

11月12日(木)天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典にて、新宿・十二社熊野神社奉祝渡御 [イベント]

11月12日(木)、皇居前において天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典が開催された。平成11年にもこの皇居前で奉祝イベントが行われたが、それ以来十年ぶりの実施となる。国民祭典は第1部・第2部とにわかれて開催され、第1部では皇居前内堀通りと鍛冶橋通りにて「奉祝まつり」と題し、全国各地から多くの人々が集まっての祝賀パレード、東京や近県の歴史ある神社などの奉祝神輿渡御、第2部では二重橋前の皇居前広場にて祝賀式典が開催された。女優の森光子さんやWBC2連覇の原監督、オリンピック金メダリストの荒川静香さんなどが登壇しお祝いのメッセージを披露、また昨年のレコード大賞を受賞したEXILE(エグザイル)による奉祝歌などのパフォーマンスもあった。

3338478

新宿・十二社熊野神社の本社神輿も奉祝渡御に参加、初めてのことだそうで、ということで写真を撮りにいったわけだが。ちなみに氏子である歌舞伎町睦の人たちも。

 

ところで、皇居での撮影ということで、一応許可をもらって入ったわけだが、初めてのことで勝手がわからない^^;天皇陛下がお出ましになる二重橋ははるかかなたであるうえ、18時半となるとかなり暗い・・・ま、しょうがないか、ということでスチールはあきらめムービーに持ち替えて撮影。以下、第2部祝賀式典の雰囲気ということで。

天皇陛下のお言葉

即位20年にあたり、ここに集まられた皆さんの祝意に、深く感謝します。
即位以来、20年の月日が経ったことに、深い感慨を覚えます。
この間には、日本で、また世界で、様々なことが起こりました。
日本は、高齢化の進展と、厳しい経済状況の中にあり、皆さんも、様々な心配や苦労があることと察しています。
日本人が、戦後の荒廃から、非常に努力をして、今日を築いてきたことに想いをいたし、
今後、皆が協力をして、力を尽くし、良い社会を築いていくことを願っています。

昨日の激しい雨に、今日の天候を心配していましたが、幸いに、天気になり、安堵しました。
しかし、少し冷え込み、皆さんには、寒くはなかったでしょうか。
本当に、楽しいひと時でした。
どうも、ありがとう。

平成21年11月12日、天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典、第2部祝賀式典にて


昨年だったか、現在の天皇陛下の即位の礼が行われた11月12日を国民の祝日にするという話が当時の自民党政権で閣議決定した。それが先日の解散と政権交代で廃案になってしまったわけだが、そういう思いもあってこの天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典はかなり盛大な規模で行われた。約3万人が皇居前広場に詰めかけ、一斉に手に手に日の丸を持って万歳をする景観はやはり日本人として心に響くものがあった。

明日明後日のこととなるとわからないことが多いのに、もう少し先の未来については意外とわかっていることがあったりする。たとえば皇位継承問題。18年9月に悠仁さまがお生まれになったことで、皇室典範の改正案は棚上げになっているが、しかし悠仁さまを入れて皇位継承権を持つ男子皇族は7人だけという状況から察するに、少なくとも数十年以内に皇室典範を改正しない限り皇位継承はかなり危うい状況になることは容易に想像できる。女系天皇をとか女性天皇をどうのとか、そういう話題はいろいろあるだろうが、そもそも論として象徴天皇制について、少なくともどうあるべきか、その答えを国民はその数十年以内に出さざるを得ないことになる。その根底にあるのは、やはり“日本人”とは一体何か?という問いかけにも通じているように感じる。つまり日本人のアイデンティティはいったい何なのか?

話は変わるが、歌舞伎町。まちづくりの一つのコンセプトとして避けてはならない課題、それは「アイデンティティの再構築」である。自由で奔放で変幻自在、それが歌舞伎町の魅力であり力である。だが、自由とか奔放を野放しにすれば歯止めが利かずに必ずスラムになる。そこで、魅力を魅力として活かすためには常にこの歯止めの存在、いわば歌舞伎町にあって歌舞伎町的ではない正反対のベクトルを持って対処することで制御し、そうしてなんとか魅力を魅力として保てる。こういう視点がどうも理解できない人が多い。これはまちづくりにかかわっている人たちにおいてもだ。歌舞伎町にあって最も非歌舞伎町的なベクトルというのは本来は警察の役割である。しかし、ここ数年警察がほとんど機能していなかったときに、非歌舞伎町的なベクトルを強く打ち出したのが、よく「調整」だと言って自分らがやっている自警のパトロールなわけだ。歌舞伎町の魅力を魅力として活かす、その手法は必ず非歌舞伎町的なベクトルを意識する、たとえばコマ劇場跡地再開発案にしてもそうだし、あるいはアジア的な街であるというなら我々は日本的なベクトルを掲げる。ここ数年商店街フラッグをデザインしてきた自分としては、見ればわかるかもしれないが少なくともここ2代はともに日の丸がモチーフである。

天皇陛下、一度歌舞伎町にいらしてくれませんか?

天皇陛下、あるいは皇室、まさに非歌舞伎町。そういえば、山手線を対極図としたときに陰の陽は皇居で、陽の陰は歌舞伎町だ、なんて話があったような。。逆でしたっけ?いずれにせよ、天皇陛下は、歌舞伎町に最も似つかわしくない対局の存在かもしれないな、と思ったわけです。ならば、というわけではないが、もちろんこの経済危機の中、街の更新という大きなハードルを前にあえいでいる民がここにいる。ふと思うのだが、今回いい年をした街の人たちが神輿を担いで皇居まで馳せ参じ、万歳!万歳!という姿を見ていて、陛下こそが最も民に勇気を与えてくれるのではないか、あるいは象徴天皇のあるべき姿はそんなところにあるのかもしれないと。僕らのDNAの中に息づくこの“日本人”としてのアイデンティティというものを、天皇という存在が触発してくれるような気がした。ならば陛下、一度歌舞伎町にいらしてくれませんか?


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 1

コメント 1

いっちゃん

天皇陛下御即位二十年の祭典に行かれたようで、羨ましい限りです。

最近になって、天皇に関する書籍を読む機会があり、日本国における天皇制の重大な意義や天皇陛下なき日本は、日本国にあらずと認識しました。

マスメディアや学校教育でも天皇制や皇室の存在意義を神話の時代から歴史的認識を歪曲して伝えたり、不勉強のまま時代経過を過ごすのは残念です。

天皇陛下が歌舞伎町にというご意見ですが、対極図の陰・陽は決して交わることがないことに、陰・陽の意義があるのではと、私は推察いたします。

皇居は皇居で、歌舞伎町は歌舞伎町でそれぞれ歴史的に今後も役割を果たされていくのではないでしょうか?

歌舞伎町の混沌なき発展をお祈りしております。
by いっちゃん (2009-11-13 16:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0