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9月13日(日)2009シネ・フェスタ新宿が新宿大通りにて開催、第一回開催作品は崔洋一監督の「カムイ外伝」 [イベント]

9月13日(日)、新宿大通りの伊勢丹前付近が閉鎖され、真っ赤なレッドカーペットが敷き詰められた。この日16時より、2009「シネ・フェスタ新宿」(主催:2009「シネ・フェスタ新宿」実行委員会/新宿大通商店街振興組合・新宿東口商店街振興組合・歌舞伎町商店街振興組合・新宿駅前商店街振興組合・新宿文化街商店会、共催:新宿区、後援:社団法人日本映画製作者連盟)と銘打って、今月19日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショーの映画「カムイ外伝」(崔洋一監督)プレミアイベントが新宿大通りを舞台に開催された。

3168298新宿大通り、ちょうど明治通りの交差点あたりから伊勢丹前付近を封鎖、ここにレッドカーペットを敷き詰めた。観客数は約5,000人、ざっとだがメディアの取材は約300人とかなりのヒートアップぶり。

シネ・フェスタ新宿実行委員会(会則より)
新宿の魅力を一層高めるため、最先端の文化を生み出し、世界に発信する賑わい豊かなまちの創造、またすべての区民が安らかに暮らすことのできる安全・安心のまちをつくるため、日本最大級の映画の劇場数、動員数を誇る新宿の街中で、その年を代表する邦画・洋画のプレミアイベントを誘致、開催することを目的として、「シネ・フェスタ新宿実行委員会」を設置する。

「シネ・フェスタ新宿」は、新宿が目指す安全・安心、賑わいのある街をより実現するために、新宿の5つの地元商店街振興組合(新宿大通商店街振興組合、新宿東口商店街振興組合振興組合、歌舞伎町商店街振興組合、新宿駅前商店街振興組合、新宿文化街商店会)が主催となり、新宿区の共催にて、日本映画製作者連盟の後援のもと、その年を代表する日本映画や洋画ぼイベントを定例開催するものである。新宿が映画のまちであり、文化・芸術の発信地であるということを来街者に感じて頂き、多くの人にイベントを楽しんでいただくことにより、何度でも足を運んでいただける街づくりに繋げることを目的とする。

31682962009シネ・フェスタ新宿実行委員長の竹ノ内新宿大通商店街振興組合理事長より挨拶「新宿は昔から映画の街としても栄えてまいりました。その歴史を辿りますと、なんと95年も遡らなければなりません。大正・昭和・平成という時を経まして、様々な変遷を重ねて、今この地に一番最新の新しい上映設備を持ったシネコンが次々と誕生しております。日本国内でも最大級の観客動員数を誇る映画の街となりました。
新宿の映画の歴史は、新宿の文化・芸術の歴史でもあります。そういった中で、だからこそ改めて、この地が、新宿が『映画の街』であるということを再認識していただくということも含めまして、私たち五つの商店街が中心となり、新宿区とも一緒に、そして日本映画製作者連盟とも協力を得て、一つになって今日から新しいスタートを、そして毎年、その年を代表する日本映画、あるいは洋画のイベントを開催して参りたいと思っています。文化芸術の発祥の地としてのことを、ここに来ていただくことによって感じていただければと思いますし、また、イベントを楽しんでいただくということによって、この街が安心・安全で賑わいのある街であるということも体感していただければと思います。私たちは、さらに皆様方に何度も足を運んでいただけるような、そういった街づくりを目指していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。」

3168297共催の新宿区を代表して中山弘子新宿区長が壇上にて挨拶「新宿の街は、江戸の頃宿場の街として、内藤新宿ということで生い立った街です。宿場の街と言うのは、人々が行き交った街です。人々が行き交ったところに娯楽や文化、芸術が生まれます。そういったわけで、シネフェスタ新宿は、まさに新宿の街の、また新しい魅力をつくってくれると思います。カムイ外伝も楽しみですし、私映画が大好きなんです。皆さん、是非映画を新宿で観てください。」

実行委員会は毎年開催される新宿エイサーまつりと同型、実行委員長は毎年各商店街でもち回り、なんていう流れになるという。今回開催にあたっては「カムイ外伝」の企画・配給を行う松竹が中心に新宿区文化国際課との協議によって実現したのだが、単なる単発の映画イベントとしてではなく実行委員会会則にもあるように毎年定例的にこうした映画プレミアイベントを誘致することを前提条件として警察も許可をし、新宿大通りの全面使用が可能となった。こういった大規模なレッドカーペットは、台東区の下町コメディ映画祭(ちなみに自分は公式フォトなのですが)でも雷門~浅草寺仲見世通り~浅草寺境内までというものが昨年あったが、今回は公道上での実施イベントということもあってメディアの注目も大きかった。

316830031683303168331レッドカーペットにて、小雪さん、倖田來未さん。倖田來未さんは今回の映画「カムイ外伝」にて主題歌「Akive/Physical thing」(2009.09.16Release)を歌っている。

316829931683293168332崔洋一監督や主演のカムイ役松山ケンイチさんをはじめ小雪さん、大後寿々花さんらによる手形モニュメントを作成、これは新宿区に贈呈され区役所に飾られるそうです。

3168346手形モニュメントを新宿区に贈呈する崔監督、中山弘子新宿区長と握手

3168347フォトセッションは伊勢丹前に組まれた壇上にて。崔洋一監督が挨拶、「私ごとですが、私のデビュー作『十階のモスキート』は、この新宿の地からはじまりました。そして、私にとって記念碑的作品である『月はどっちに出ている』もこのすぐ裏の新宿ピカデリーではじまりました。そしていよいよです。『カムイ外伝』を皆様のもとに届けることがようやく叶いました。
本日の、第一回のシネマ・フェスに、第一回目の作品として選んでいただいたその光栄に感無量です。そして、先ほどレッドカーペットを歩かしていただいたのですけど、出演者ともども、ホントに皆さんのエネルギーを、私たち今日、体中にいっぱい感じさせていただいて、いっぱい吸収させてもらって初日を迎えたいと、新たに決意をいたしました。最後に"I love movie,I love 新宿."ありがとうございました。」

カムイ外伝

カムイ外伝sideポスター.jpg話題沸騰、伝説のコミック、待望の実写映画化!!

十七世紀、日本
貧しい村で、ひとりの男がこの世に生を受けた
男の名はカムイ
理不尽な階級社会の最下層で少年はたくましく育った
カムイの願いはただひとつ。
強くなること それは、人間として生きること―

「週刊少年サンデー」(小学館)(1965~67)、「ビッグコミック」(小学館)(1982~87)に連載され、69年にはアニメ化されるなど一世を風靡した白土三平の傑作マンガ「カムイ外伝」が崔洋一監督(『クイール』『血と骨』)の手により、ついに実写映画化される。
忍者の掟を破り、組織を追われた抜忍、カムイ。これは、時の絶大な権力者や仲間であった忍者から追われ、たった独りで生き抜いていく孤独なヒーローの物語である。

生への渇望と情熱、生き抜く知恵と勇気を併せ持つこの映画が、大活躍の新しい刺激に加え、映画本来がかつて持っていた熱狂や興奮を再びもたらしてくれるに違いない。
クランクイン:2007年11月 クランクアップ:2008年10月末日
ロケ地:沖縄(オープンセット含む)、京都、千葉、兵庫、滋賀、山梨、茨城、神奈川ほか。

原作:白土三平(カムイ外伝/小学館)
脚本:宮藤官九郎・崔洋一 監督:崔洋一
出演:松山ケンイチ/小雪/伊藤英明/大後寿々花/イーキン・チェン/金井勇太/芦名星/土屋アンナ/佐藤浩市/小林薫

カムイ外伝/2009「カムイ外伝」製作委員会
9月19日(土)全国ロードショー!


3168295「シネ・フェスタ新宿」実行委員会にも名を連ねる皆さん、左から歌舞伎町商店街振興組合の片桐理事長、新宿東口の安田理事長、新宿駅前の蛭川理事長、そしてこの企画の実行に奔走した新宿区文化国際課の酒井部長。

新宿区政の新宿駅周辺のまちづくりの指針には、新宿駅から新宿三丁目駅のエリアをトランジットモール化するという方向性がある。車両は入れない、その変わり公共交通機関として路面バスやプロムなどの再整備を検討しながら回遊性の高い、いわば駅周辺のエリア全体がプラットホームになるようなイメージを想定している。昨年の副都心線開通イベントも今回のシネ・フェスタと同じスペースで開催され、その時はジャズコンサートなどが実施された。そして今年から定例化を目指すこのシネ・フェスタ、新宿駅周辺再整備における回遊性の向上と車両進入を遮断し歩きやすい街をつくるという区政全体の文脈を読み取るべきである。

新宿の映画動員数は、新宿ピカデリーがオープンした昨年7月より今年にかけ急激に飛躍した。それより前の2007年2月に新宿東映跡地にできたバルト9に加え、新宿ピカデリーの動員はそれぞれ互いに日本で1・2を競ってきた。とくに新宿ピカデリーは現時点ではまだフル稼働していないにもかかわらず開業からの1年で約168万人を記録、バルト9が約150万超、これだけゆうに300万人を超えている。かつて新宿の映画館でも最大のシェアをもっていた歌舞伎町の劇場が最盛期だった頃、具体的に言うと昭和58年(E.T.が公開された年)の観客動員力がミラノだけでそれでも約300万人、どれだけ新宿ピカデリー・バルト9の動員力があるかを示しているかがわかると思う。

一方歌舞伎町、コマ劇場や新宿プラザ劇場のあった昨年までの観客動員力は年間約200万人と言われてきたが、コマ・東宝会館の閉館、ジョイシネマ閉館、そして今年の11月にはまたいくつかの劇場が閉館を予定していることもあり、もはや見る影もない。現在8スクリーン、すでに年間で100万人を大きく下回る状況下にある。「新宿ピカデリー」の開業で実質的に歌舞伎町の映画館は終わった、と各興業社関係者も言う。新宿大通りでの映画イベント開催は新宿が映画の街とポテンシャルを示す一方で、「少しさみしい気がする」(片桐基次歌舞伎町商店街振興組合理事長)というように、歌舞伎町から映画が去っていく一つの象徴的な流れでもある。歌舞伎町は今、コマ劇場跡地を含む東宝株式会社の用地再開発を基軸に大きな更新期を迎えようとして実際もがいている。新宿駅周辺の未来への文脈の中で一日も早く『未来の歌舞伎町の姿』をどう示すか、ある役割をもって自分も奔走する毎日・・まぁ年度中になんとか絵までにはもっていければ、と思っている。10月2日に迫る東京オリンピック招致の可否は、投資側にとってかなり意味が深い。自分の仕事もいよいよ大詰め感がある。


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yumita

いや、当日現場見たかったですねー
自宅で編集してました…

私も先週はじめてピカデリーに行きましたが、人がおおくてびっくりしました。
設備的には問題ないし、駅からも近い。
よい環境ですよね。
ただ、映画の選択肢が少ないと感じます。ピカデリーに限った話ではありませんが。
一人の観客として考えた時、
選択肢の多さと、時間の制約解除を求めるところです。

たとえば時期買い付けラインナップ?的なもの提示し、アンケート取って加味したり。
たとえば、深夜時間帯はケータイにて完全予約制、人数に達しない場合は中止など。

そういうやらかいことをやって許されるのが新宿の雰囲気だと
思ったりもします。

個人的には平日の深夜にガラーンとした劇場で暇つぶし的に映画を見たいです。見終わったら結構おもしろかったみたいな。
そのぐらいの期待感でみないと、1800円損した、とかくだらない視点で映画を評価してしまいそうですので。

ま、カムイ外伝は見てみます。
ピカデリーかバルトで。

それではまた新宿で
by yumita (2009-09-14 14:25) 

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