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7月13日(日) 第37回全国氷彫刻展夏季大会開催 [イベント]

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本格的な夏の訪れに“涼”を。7月13日(日)、都心で今年最高の33℃近い気温に。そんな中、新宿・歌舞伎町シネシティ広場では、第37回全国氷彫刻展夏季大会が開催された。主催のNPO法人日本氷彫刻会は、この夏季大会のほか、2月に北海道で開催される冬季大会と、夏季・冬季の優勝・優秀者から数名を世界大会に派遣もしている。歌舞伎町での夏季大会開催は今年で4回目となる。

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シネシティ広場には出場選手100名が集結

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各出場選手100名は、それぞれ36貫目(140キロ)の純氷を50分という限られた時間の間に彫刻を行う。審査時間は約20分、つまりただ作品を完成させるだけではなく、この真夏の酷暑のなか20分の間崩れることのない作品をつくらなくてはならない。途中作品が崩れた場合は点数にはならない。

↑上の写真は、今大会初出場の選手(ゼッケン4番)『川底』という作品「緊張しないよう自分の力を出したい。」と言っていた岩川選手。川底の岩をモチーフした氷の枠に鯉がさかさまになっている作品、これは大丈夫かなぁ・・・と思い見ていたが、競技終了直前に暑さにもたずに崩れてしまった。観客からも「あぁ~・・・・」というため息のような声が。残念。

DSC04590.JPGゼッケン16番の平田選手は氷彫刻大会世界大会などでも活躍する優勝候補筆頭に挙げられる選手、作品は『ネコのいたずら』、木の幹に猫がきわどく乗っている、まさにこの暑さの中に“きわどい”作品に挑戦・・・しかし、これも敢えなく暑さに負けて製作途中に崩れてしまった。冬季大会と違って、真夏の暑さに負けない丈夫な作品が求められる夏季大会、そうはいっても斬新な発想、バランスの難しさや作品の細かいディティールが評価につながるので、そのあたりの難しさはあるようだ。

DSC04753.JPG DSC04835.JPGゼッケン80番の鈴木雅彦選手は『シャボン玉飛んで行け!!』、「雰囲気のある作品を作り上げたい。」と言っていた。少女がシャボン玉で遊んでいるところ、シャボン玉をレンガ状の氷の壁面に浮かせるもので、これはなかなか斬新で面白い作品だと見ていた。結果、100人中第3位(日本商工会議所会頭賞)に。

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シネシティに吹く風もどこか涼しげに、通りすがる人たちも思わず足を止めて真夏の“涼”に足を止めて作品に見入っていた。

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◇最優秀賞(文部科学大臣賞・秀江賞):ゼッケン93番藤山秀夫選手(関東・東京支部)作品名『ダンシング・ナイト』

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◇優秀賞(第2位、東京都知事賞・加賀城章賞)には、ゼッケン100番桜井勝弘選手、作品名『奏でるシンフォニー』、「奏でるメロディーをイメージ的に表現」と言ってた作品。桜井選手は昨年歌舞伎町で開催された第36回氷彫刻展夏季大会で優勝した選手。

この暑さの中、製作された作品もものの1時間もすれば跡形もなく溶けてしまう、ほんとに一瞬の“涼”を呼んでくれるイベントだった。現実的に不景気などの影響もあって、新宿のイベントはどれも運営予算に苦しんでいる状況で、どのイベントも開催ごとに来年はできるのかなぁ・・・という心配を常に抱えている。この氷彫刻大会も、演出をもう少し工夫すれば確実に面白いものになるのだが、それもままならず、まだまだ手作り感の強いものでとどまっている。今月26日には新宿最大のイベント、新宿エイサーまつり(運営予算は約2,000万)も開催されるが、その最大にして最も街の一体感を演出できるイベントでさえ来年以降の開催は不安を抱えているのが現実。それぞれの実行委員会、制作物やら仕事としても関わっている自分ではあるが、新宿のイベントはどれも喘いでいる感がある。一皮むけたいところであるが、そのためには予算が、しかしそこが難しい、そしてそれができなければ存続すら危うい、そういったジレンマがすべてのイベントに付きまとっているのが悩ましい・・。歌舞伎町としては、イベント以前に治安維持や24時間特区実現に向けての活動のほうがさらにプライオリティも高いし、といってイベントもパトロールも24時間特区実現の活動もふたを返せばほとんど同じ数人の人間が金太郎飴のように中核にいて動き、それでやっと実現しているという現実・・・ホント、なかなか大変です^^;


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