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4月14日(土) 音楽を聞き歩き、歌舞伎町を再発見!第5回 歌舞伎町ライブミュージックプロムナード 開催【告知】 [イベント]

4月14日(土)、歌舞伎町から音楽の文化を発信、街角に音楽の聞こえる街を、というコンセプトで始まったイベント「歌舞伎町ライブミュージックプロムナード」(主催:歌舞伎町音楽振興企画実行委員会)の第5回目が開催される。当初、歌舞伎町のジャズ愛好家有志数人で始まったこの手作りイベントも一昨年12月に第1回目を開催してから今回で5回目。紆余曲折はあるものの、手探りながら地道に活動を継続している。

  

2007年4月14日(土) 第5回 歌舞伎町ライブミュージックプロムナード-歌舞伎町スプリングフェア-

午後の部【場所:サブナード】13:00~ 出演:エンカペラG 瀬戸瑞穂 中澤京子 池田真理 アンフィニオーケストラ

夜の部【場所:風林会館5F】新宿昭和歌謡ショー/ザ・ヒットサタデー 17:30~ 出演:Re*Girl じゅん&ネネ KOYO ガッツ石松(新宿昭和歌謡ショー ザ・ヒットサタデー応援団長) iZA鎌倉~KAMAKURA~ 新宿スイングリーブオーケストラ

チケット☆前売り2,500円☆当日2,800円 電話予約・お問い合わせ/ケイダッシュ・ステージ tel.03-3797-4551

主催:歌舞伎町音楽振興企画実行委員会 共催:K-DASH STAGE/歌舞伎町商店街振興組合/新宿社交料理飲食業連合会/新宿酒場飲食業組合 後援:新宿区/歌舞伎町ルネッサンス推進協議会/ユニバーサルミュージック/日刊スポーツ新聞社/JEAO


 中澤京子

↑4月10日(火)、新宿RUIDO K4で開催された"GIRLS PARADISE vol.1"というイベントで歌う中澤京子さん。「中澤京子の新宿一人暮らし」というブログを書くなど、「新宿系アーティスト」として活躍している彼女も第5回歌舞伎町ライブミュージックプロムナード午後の部(サブナードにて)に出演する。コロンビアミュージックから「哀愁でいと」でメジャーデビュー。

Kyoko Nakazawa"哀愁でいと"


4月10日(火)は、もう一つ、歌舞伎町1丁目のライブハウスLOFT PLUS ONE で「きれいな新宿をつくろう」というトークイベントがあった。新宿駅東口駅前で毎朝ボランティアで清掃・ゴミ拾いをしている荒川祐二君(上智大学経済学部4年生)と、おなじく「掃除をする人」なる名刺まで持って毎日朝から午前中にかけて清掃ボランティアを行っている中野正雄さん(通称マサさん)らによる“ゴミの無い新宿をつくりましょー”というトークライブイベント。

パネラーには、その他、グリーンバード歌舞伎町チームの杉山文野クン、グリーンバードの発起人の一人で参議院議員の鈴木寛氏、新宿に住むお母さんで自身はADHD(注意欠陥・多動性障害)、アスペルガー症候群の娘さんを持つ金子摩矢子さん(彼女はADHDやスペルガー症候群の啓蒙活動を行っている)、新宿区議会議員選挙に立候補予定者の日下部恵一郎氏。

「荒川君が毎朝新宿東口駅前の広場を清掃している姿をみて、自分の心が動かされたんです。今の自分に出来ること、それは何かと考えて行動を起こせば何か変えられるんじゃないか、そんな思いで僕も今毎朝新宿を掃除してます。」というマサさん。

ところで、なんで新宿にはゴミ箱が無いの?

毎日ゴミを拾う荒川クンやマサさんの素朴な疑問は「なんで新宿にはゴミ箱がないの?」。新宿に限らず、駅・コンビニなどからゴミ箱が無くなったのはオウム・サリン事件の後からだと思う。一つはそういった事件に対する防犯上の理由、そして荒川君も新宿区になんで?と聞いてみたそうだが「ゴミ箱にしても灰皿にしても(ゴミが増加することを)助長するからゴミ箱は設置できない。それが新宿区などの方針と聞いている。」と。もう一つあるとしたら、不法投棄。本来事業系など有料で処分しなくてはいけないゴミを不法にゴミ箱に投棄することへの対策、ということかな。しかも新宿区は路上喫煙禁止の条例があり、公共の道路・歩道上などに灰皿や喫煙スペースを設置することがこれまで許されていなかった。(最近やっと条例が改正された)ゴミ箱も無く、タバコの吸殻も捨てるところがない、新宿のような来街者によって成り立つ街がこのような状況ではたしかに路上のゴミや吸殻が無くならない。モラルの問題以上に、問題かもしれない。

「なんでもかんでも、最悪の状況だけ考えてあれもダメこれもダメじゃ何も出来なくなる。」と鈴木寛氏。とりあえずパネラー全員の意見としてゴミ箱を設置できるようにしようということをこれから新宿区なりに働きかけていこうなんて話になった。ゴミ箱を設置するとなると、管理する側のコストと責任というのが発生し、ここら辺が行政の「出来ない理由」になってくるのは見え見えなのだが、もう一度それをちゃんと区議会でも議論してもらったらいいんじゃないか、ちょうど区議選の前なだけにそんな提議がなされたり。

「ゴミをこんな風に拾ってみると、いざポイ捨てしそうになったときに、あっ・・みたいな捨てれなくなる。」(杉山文野クン)、これは自分もよくわかる。正直、自分は喫煙者だしタバコのポイ捨てしたことあります^^;それも沢山・・でも、グリーンバードなどに参加するようになって、そのポイ捨ての動作にブレーキがかかるようになったのは確か。

マサさんがゴミを拾うようになって一番困ったのが拾ったゴミの処分だと言う。拾ったゴミが何袋にもなって、それを事業系の有料業者ゴミとして処分はできない。公共のゴミ回収に頼ろうとしても「他のゴミまで捨てにこられてしまうから持っていけない」と。困り果てて、新宿区に相談したところ環境土木部が対応してくれて、「ボランティア登録すれば街のサポーターとして登録できるので、ゴミも行政が受け取って処分できる」ことを知った。今は、区の清掃事務所に持っていって処分しているという。「街のサポーター登録をすると、行政がゴミ袋も提供してくれたり、器具も無償で提供してくれるんです。新宿区にはこういうシステムがあったのか。」目から鱗だったそうだ。行政が持っているシステムや機能、民間が持っている柔軟性とモチベーション、その両方のいいところを繋いで協働する、いわゆるPublicとPeopleのPartnershipは、これが上手くいけば驚くほど成果を上げるということで、最近よくテーマに取り上げられる。「行政も10年前は酷かったが、最近は、わずかながらいい方に変化しつつある。」と通産省出身の鈴木寛氏は言っていた。

とりとめのない話で終始していたが、一つはっきりとメッセージとして発信しようというのが「新宿区の公共スペースにゴミ箱を設置しよう」つまり、ゴミ箱設置についてもう一度議論すべき、ということか。

 

トークイベントの後は、毎度グリーンバードのゴミ拾い清掃などにも参加してくれているMADOKAさんのミニライブが開催。いつもはわりとAOR風ロックのイメージが濃いMADOKAさんであるが、ギターのケンタロウさんとアコースティックバージョンで3曲披露。おなじ時間帯にLOFT PLUS ONE とRUIDO K4(前述中澤京子さんのライブ)に行ったり来たりでした^^;

MADOKA/"Guilty or not Guilty"

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掃除と街づくりと政治φ....

「きれいな新宿をつくろう」というトークイベント。内容は悪くないと思う。だが、なにか釈然としない。ゴミを拾うことで、ゴミ以上に今まで見ていなかった街の細かい問題点や課題が浮き彫りになる。それを精査していくことが、今後の街づくりに生かされていく。それは正しいとは思う。たとえば、グリーンバード。もともと表参道商店街の青年会のメンバーだったハセベケン氏が立ち上げたボランティア組織だ。そのハセベケン氏は現在渋谷区議会議員である。鈴木寛氏も同じ原宿表参道欅会のメンバーだったことからグリーンバードの発起人になった。ボランティア活動というものが、ある意味草の根的な政治活動と合致するのか、あるいは街づくりがそもそも政治的なものなのか、ここは微妙かもしれないが。

ふと、歌舞伎町に目をやると、そのグリーンバードの歌舞伎町支部を立ち上げた杉山文野クンがいる。杉山クンはこの町で生まれ育った人間だし歌舞伎町を創った鈴木喜兵衛氏のひ孫でもある。まさにこの街のDNAを受け継ぐ人間である。そして、今回のイベントにパネラーとして呼ばれた荒川祐二君は上智の学生で現在4年生。この5ヶ月、毎日新宿東口駅前の掃除をしながら、でも本人は就職活動をしている4年生(NHK志望だとか)。マサさんは、グリーンバード歌舞伎町の立ち上げから参加しているメンバーであるが、ここ2週ほど前から荒川君に刺激を受けたのか、彼もまた毎日ボランティアでゴミ拾いに精をだす。「朝の新宿駅前広場の状態を見て、これっていいの?」新宿に対する愛着、そしてそんな想いが彼らの行動を起こさせている。もちろん、それは全てではなく一部分ではあるかもしれない。彼らが今ゴミを拾いながら、もう一つ何かを拾おうとしていると感じることもある。何かは、人それぞれだが。

それはともかく、こういった活動を取り巻く環境には、多かれ少なかれ「政治」が関わりやすい。それは、純粋にいいことをしていることと、「政治」の原点である公共への福祉という観点から言っても共通点が多いのかもしれない。しかしだ。今週末には統一地方選の後半戦、新宿区でいえば新宿区議会議員選挙が告示される。ちょうど、この選挙を前にしてのこういった活動への接触、応援、そして悪く言えば便乗。「きれいな新宿をつくろう」イベントはパネラーに参議院議員の鈴木寛氏(民主党)がいたこともあるが、動員された客には民主党関係者も多かったし、第一パネラーの一人は民主党から立つ新人候補者である。公職選挙法上、ある意味やむを得ない部分もあるが、とはいえ選挙応援のためのイベントである空気は誰の目にも明らかだろう。

何回かグリーンバードの清掃活動に参加し、あるいはその他のボランティアなどに参加し、しかしだからといって壇上で今までそう関係もなかった何人かの口からグリーンバードだのゴミ拾いだの連呼される姿にどうも違和感を感じざるを得なかった。「いったい君は今まで何をやってきたの?」と。悪く言えば、何度も言うが民間のボランティア活動に便乗しているだけ。だが、一方で、そういったところに目を向け純粋に支援を図るのも政治のあるべき姿とも言える。となると、彼が今後何をしていくのか、ということが重要と考えるべきなのか。

話は変わるが、歌舞伎町ライブミュージックプロムナードにしても二人の新宿区議が関わっている。そして、これの第5回目の開催日は4月14日、区議選告示日の前日。ボランティアと、偽善との狭間に「政治」が存在する、ちょっとそんな気がした夜だった。


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日下部恵一郎

今回のイベントにパネラーとして参加した者です。てらさんんの感じられた違和感に、当事者ながら同意します。

私の周りの支援者の方々の想いは大変ありがたかったです。しかし、その想いに基づいた行動が「純粋に掃除イベントとして来場した方々」のご気分を害されたことはいなめません。

ボランティアと、偽善との狭間に「政治」が存在する、まさにその通りだと思います。

政治家は見極めが重要と思います。私はまだまだ甘いようです。

一大学院生兼財団職員だった私が、政治家を目指すようになり、急に多くの皆さんの視線にさらされるようになりました。それゆえ、「見られる」ことについての心構えがまだまだ不十分です。

今回のことも含めて、ひとつひとつの経験を心に刻みながら、政治家として成長していきたいと思います。
by 日下部恵一郎 (2007-04-12 10:16) 

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