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4月8日(日) 東京都知事速報 石原慎太郎氏(現職)が三選 [その他]

4月8日(日)、東京都知事選挙の投票が行われた。立候補者は自由民主党と公明党の支持を受けている現職の石原慎太郎氏(74・無所属)、これに民主党の支持を受ける前宮城県知事の浅野史郎氏(59・無所属)、前足立区長の吉田万三氏(59・無所属、共産党推薦)らが対抗する形で行われた。なお、石原慎太郎氏、浅野史郎氏、吉田万三氏を含め、今回の都知事選挙には14名が立候補。

3月27日、新宿駅東口アルタ前で演説を行う石原慎太郎東京都知事

石原慎太郎氏は、一期目では東京都のディーゼル規制で国に対抗し都独自の環境政策を推進、二期目には公営のカジノ計画を打ち出すなど都政における強烈なリーダーシップは印象的だった。カジノについては、現行の法律では難しいということで頓挫しているが、8年の実績と特に歌舞伎町対策で象徴される治安対策、安心・安全の街づくり、2016年の東京オリンピック招致などを基調に終始選挙戦をリードしてきた。一方で、浅野史郎氏は東京オリンピック誘致に関しての見直し、マイノリティにも目を向け都民のためになる都政を、共産党推薦の吉田万三氏は大規模再開発から脱却し福祉などに重点を置いた税金の使い道への転換などを訴えた。選挙は3月22日に告示され、4月8日に投票日を迎えた。

石原慎太郎氏(74・現職)が三選

4月8日(日)に投票が行われた東京都知事選挙は投票率54.35%(前回44.94%↑9.41%)、当選したのは現職で自由民主党、公明党、民主党支持層の一部、無党派層の過半数などから幅広く支持を得た石原慎太郎氏(現職)が280万票、50%を越える得票率を得て当選した。

◆平成19年度東京都知事選挙得票率(当日有権者数10,238,704人 投票率54.35%)

参考:前回平成15年東京都知事選挙得票率(当日有権者数9,884,071人 投票率44.94%)

平成19年度東京都知事選挙開票結果(4月9日1時30分現在 開票率100%)

  1. 石原慎太郎 2,811,486票
  2. 浅野史郎 1,693,323票
  3. 吉田万三 629,549票
  4. 黒川紀章 159,126票
  5. ドクター中松 85,946票
  6. 桜 金造 69,526票
  7. 内川久美子 21,626票
  8. 外山恒一 15,059票
  9. 高橋みつる 5,558票
  10. おがみおさむ 4,020票
  11. 山口節生 3,589票
  12. 高島龍峰 3,240票
  13. 佐々木崇徳 2,845票
  14. 鞠子公一郎 1,373票

2007年統一地方選の前半戦の節目である東京都知事選挙は石原慎太郎氏の圧勝に終わった。当初、2016年の東京オリンピック招致問題が争点か?と思われたが、浅野史郎氏が「見直しは必要」といった曖昧な議論をしていたこと、後半にオリンピック招致賛成をしていた民主党が浅野氏支持を明確にしだしたことから争点がよくわからなくなったことから、結局石原慎太郎信任選挙の様相に変化していった。民主党支持の神奈川・千葉県知事が石原慎太郎支持にまわり、その様相は一層濃くなっていった。一方、共産党陣営は格差是正、福祉重視で演説の巧みな吉田万三氏によって街頭演説の盛り上がりはすごかった。体感的には、吉田氏が浅野氏を凌ぐのではないか?と思えたほどだった。目に見えて分裂している民主党陣営、途中経過で、石原45浅野25吉田15ポイントというデーターを選挙取材を続けるメディアから聞いていたが、「浅野氏と吉田氏は逆じゃないのか?」と言うと他者マスコミからもそれに同感という意見も聞かれた。最終的には浅野氏が30%の得票を得ているが、前半戦に比較して後半戦にかけて浅野氏支持が後退していたことの表れだったように思う。

今回都知事選挙に立候補した人は14名。公職選挙法上、選挙報道は立候補者を公平に扱わなくてはいけない。しかしながら、ポスターも貼らない候補がほとんど、選挙活動もしてるんだかしてないんだか、事実上公平に扱うことは不可能である。

14名立候補した都知事選挙、ポスターは6名が貼っていただけだった。

これは、我々だけでなく、マスメディアの中でも一定の自主基準というのがあって、たとえばNHKであれば10万票程度を得票すると思われる候補者までを報道で扱い、その他は、所謂泡沫候補とみなす。したがって、前回で言うとドクター中松氏が10万票を得ているので、今回で言うと黒川紀章氏、ドクター中松氏、大目に見て桜金造氏あたりまでを想定し報道で扱うことにしていたようだ。もっとも、自分は石原慎太郎氏、浅野史郎氏、吉田万三氏までしか追えなかったが。

さて、石原都政の最後の4年間がこれからはじまるわけだ。74歳の石原都知事、任期を終えれば78歳、さすがにこれが最後の任期だろう。この4年間、石原都政ではオリンピック誘致を起爆剤に東京都内の交通インフラ、とくに環状線の拡充、さらなる減災・防災都市の拡充、治安対策と安全・安心の街づくりを進めていくことになる。さて、再来年の秋に2016年のオリンピック招致の決定がなされる。そのとき、東京に招致が出来なかった場合、石原都知事の進退はどうするのだろうか?ひょっとして、2009年秋以降、再び都知事選挙が行われるなんてこともあるのだろうか。いずれにせよ、ポスト石原の政局がこれから始まろうとしているのかもしれない。

「よほど酔狂な人しか行かないような街だった歌舞伎町が綺麗になって、大分落ち着いてきたでしょ?」

3月27日(火)新宿駅東口アルタ前で行われた石原慎太郎都知事の街頭演説より※なお、浅野史郎氏の新宿二丁目での街頭演説の模様、吉田万三氏の新宿西口駅前での街頭演説模様はhttp://www.youtube.com/teratani0808にアップしてあります。

カジノ・エンターティンメントの話はなぜ争点にならなかったのか?

一つ気になったこと、それは今回の都知事選挙に「カジノ」の議論が出てこなかったことだ。マカオの北朝鮮の口座凍結に見られるようにマネーロンダリングに対する国際的な監視は日増しに強くなっている。国内でもマネーロンダリングの規制に対する法案が可決されようとしている。このことが一つの理由になっていて、カジノの議論が消えてしまったのか?もしや金融庁あたりがカジノを反対していているのか?そんな危惧があった。先月3月22日に国会で「カジノ・エンターティンメント委員会」が一年ぶりに開催されたのだが、この件についてその出席者に話を聞いてみた。すると、この自分が危惧していた件はもはや織り込み済みで、法案可決に向かって自民党・民主党と政治主導で粛々と進めているという話だった。現状では、この法案成立に向けてのタイムスケジュールはまだ示されていない。また、ギャンブル依存症などに対する危惧があるとして公明党と共産党の反対も根強く、とくに今政権は自民党は公明党と連立関係にある。参院選を過ぎるまで、このカジノの議論は政局上デリケートなテーマであるため、表には出にくいということだった。「石原さんもカジノに触れないのは政局上の理由によるんじゃないか?」なるほど、ならば、カジノの議論は秋以降再び表面に出てくることも予想される。

さて、統一地方選はこれより後半戦に突入します。新宿区では、4月15日告示4月22日投票の新宿区議会議員選挙が行われます。

4月22日(日)は新宿区議会議員選挙投票日-新宿放送局インターネットによる新宿区議選政見放送は4月2日より放送開始-

平成19年度 新宿区議会議員選挙立候補予定者48名全リスト(4月2日現在)およびアンケート回答内容


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