12月7日「暴力団追放！みかじめ料不払宣言大会」に向けて、歌舞伎町暴力団排除キャンペーン（11月21・22日）

12月7日（木）13:00より「暴力団追放！みかじめ料不払宣言大会」

12月7日（木）13:00より「暴力団追放！みかじめ料不払宣言大会」（主催：新宿繁華街犯罪組織排除協議会　於：京王プラザホテル5F コンコードボードルーム）が開催される。これは、新宿繁華街における商店街・飲食店等の同業組合・ビルオーナー・事業者・企業などが、自ら暴力団との縁切りを宣言し、違法な経済スパイラルを無くしていこうという啓発・啓蒙イベントとして行われる。当日は地域の事業者や組合から風俗店舗などの経営者から従業員も含め1,000人程度の動員の中で中山弘子新宿区長や竹花豊警察庁生活安全局長らとともに「暴力団へのみかじめ料不払い宣言」の鬨の声を上げることになっている。

　

この宣言式を控え、11月21日（火）20:00より事業者・ビルオーナー・組合・警察・行政などの合同パトロール、22日は18:00からは「暴力団を恐れない・利用しない・金を出さない~3ない運動」のポケットティッシュ配りが行われた。

■11月21日の合同暴排パトロール

　

歌舞伎町商店街振興組合の新井淳防犯部長（一番街JAビルオーナー）の挨拶、パトロール先導は歌舞伎町商店街振興組合所有の青パト、行政職員等も加わってパトロールと違法駐車・駐輪のバイクや自転車に注意喚起のステッカー貼りなども行なわれた。

　

ところで、11月22日オープンのカラオケ館 新・歌舞伎町店（コマ脇、旧スカイタワービル、かつて違法な風俗店舗が数軒入っていた）では、21日はレセプションが行われていた。パトロールの合間にちょこっと顔出し。カラオケ館（株式会社ビーアンドブイ）は、カラオケ店としては積極的な店舗展開を進めており、今回もスカイタワービルを購入（購入金額は10数億円という話、抵当などが沢山ついていてそれらの処理が結構大変だったとか。）して3件目の歌舞伎町店舗としてオープン（新宿では9件目）。ちょうどこの店舗近辺（青パトの写真のあたり）には極東会系・住吉会系の暴力団組事務所が3箇所はある。また、スカイタワーの北側は所謂ビデオ村エリア。果敢な場所ともいえるが、今後の変化次第で一等地にもなる場所というのを視野に入れていると思われる。まぁ、何より歌舞伎町の廃墟的なビルを資金力のある企業がどんどん参入してきて新しく綺麗にしてくれるのは地域の経済活性化という意味では歓迎材料だろう。問題なのは、「歌舞伎町を愛してる」と言いつつボロボロのビルに違法な店舗や組事務所等を入れて（それくらいしか借り手がない）家賃さえ稼げればいい、最後は売ってさよならくらいにしか思っていないくせに親の遺産で地域の重鎮面してる連中の方なんだよね・・・

■11月22日「暴力団を恐れない・利用しない・金を出さない~3ない運動」ティッシュ配り

新宿繁華街犯罪組織排除協議会の下村得治会長が「みんなで力を合わせていきましょう。」と挨拶をしてから、集まった振興組合関係、SRI（新宿社交料理飲食業連合会）、キャバ協、今回新たに加わったホストクラブの組合組織（新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会：理事長にクラブ愛の南豪氏、愛田武最高顧問）の面々など約100名がポケットティッシュを持ち、休前日で賑わう歌舞伎町に出て行った。

　

ホストクラブ暴排協力会の愛田武最高顧問（愛田光観㈱社長）、息子さんの愛田孝氏（カサノバ）も副理事として参加。「今回、新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会は27店舗でスタートしました。まだ、20~30店舗ほど持ち込みもあるんですが、これも選んでいかないと。ミカジメを払っていたり、キャッチやスカウトしてるところ、未成年者入りびたりやぼったくったり、そういった店がありすぎる。今、170~180件のホストクラブがあるが、こういった活動は大いに賛成なんですよ。以前、5年前に組合を作ったことがあるんだが、すぐヤクザが来てうまくいかなくて、だから3ヶ月ほど前から警察にも言われて組合を作る話は断ってたんですが、今みたいに警察に本気で言われたら、お上にたてつくわけいかないし、警察ともいろいろどうやったらいいか話をし、それでやる気になったんです。ウチも、暴力団とはそう深い付き合いはしてないですが、それでも盆暮れにいろいろ持ってったりしました。それに今までも、店を壊されたり襲撃されたり、いろいろありましたから、これを断ち切るというのは本当に難しいでしょうけど、警察が間に入ってきちっと話を付けてくれるというのだから、それならいいのではないかと思ったんですよ。」と愛田武氏。

現在、ホストクラブの方から「暴力団と手を切りたいので、間に入ってくれませんか？」といった要請が暴排・警察にかなりの数来るようになった。たとえば関西系のホストクラブなどもその中にはある。必ずしも関西系＝山口組というわけではないが、その中にはオリコン上位でヒットチャートに乗るタレントを輩出している某店舗Aなどもある。自分に言わせれば、大手プロダクション（渡辺プロ関連）が一体なにをしてるのかと甚だ腹が立つ。だいたい、タレント輩出の流れで未成年の出入りやそれがらみの事件（レイプ・AVなど）の話も跡を絶たずに耳に入ってくるだけに（こういった刑事事件は暴力団とは直接関係ないかもしれないが）、そういった不良を束ねるのに組織の力が関係してたりと、あるいはホスト連中が「暴力団に商売をやらせてもらってる」と思い込んでる連中もいるし、この業界は一筋縄ではいかない。たとえば愛田観光にしたって、現実に仕切ってきたのは愛田さんではないし、したがって暴力団を縁を切る、しかし暴力団を背景に現場を仕切ってきた「力」のある連中が求心力を失って、不良従業員を束ねられなくなれば、当然コントロール不能な勃発的な刑事事件などが起こりやすくなる。ここらを踏まえ、では何をすべきなのか？たとえば従業員教育、たとえば業態の変化、新たな形態への挑戦なのか、少なくともホスト業界そのものが今のままでは間違いなく廃れる。生き残りたいのであれば、変化するしかない。今の業態のままでは潮時が来ていることも気づくべきだろう。

　ピーポくんに囲まれて、愛田武氏と並んで李小牧氏（歌舞伎町案内人）、李さんも今でこそNewsweekにコラムを持ったりいろいろな執筆・舞台なども関わったりしているがもともとはキャッチ（といっても外国人観光客に愛されるキャッチだったが）、半身浴から徐々に表の顔に変化しようと頑張っている。

　

蘭〇の亜弓ちゃん、右はコスプレキャバの「AUBE」のコたち。下はキャバクラ「EARTH」のメンバー。夜鳥の界の手塚真輝クン（Apits）と湘太郎クン（歌鯉）の二人も参加、彼らもホストクラブ暴排協力会に参加している。

 

↓せっかくなんで、湘太郎クン、亜弓ちゃん、真輝クンのホス・キャバ・ホスの3Shot

　

愛田武氏も、暴排ポスターのモデルMIDORIちゃんやピーポ君と一緒にティッシュ配布。MIDORIちゃんは今18歳、京都出身で15の時東京に出てきた。「アーチストになりたい」とかで、ボイストレーニングに通っている。

以前新宿アートプレイスでのライブでのMIDORIちゃん。バラードは結構うまかったなぁ、まだオリジナル曲が無いのが寂しいが、新宿放送局とコラボで企画を考えてみようかと考え中。（エメラルプロモーション在籍）

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歌舞伎町における風俗営業店舗は、未だに暴力団との関係性は根深い。暴力団は、特に違法性のある店舗が警察に相談しにくい状況につけこみ、ミカジメ料等のカスリを要求する。街には、あらゆる違法性のあるものがあふれている。看板、営業時間、キャッチ行為、道路占有などなど、これは風俗店に限ったことだけではなく、飲食店や物販店にも及ぶ。行政も警察も、たとえ暴力団員からであろうと通報されれば対応せざるを得なく、そこにつけこんで暴力団にやむなくミカジメ料を払っているケースは目に付く。4千件からの店舗がひしめく街から違法なものを全て排除するのは、現実的に困難ではあるが、かといってそれを野放しにしていては暴力団の資金源は断てない。そこで、徐々にではあるが、暴力団がつけこみやすい違法な部分を是正しつつ、コンプライアンス遵守を啓発しながら、この過渡期を警察が中に入って暴力団との縁切りを促す活動として、こういったキャンペーンがある。

街の外向けにはソフトに、しかし街の中にはプレッシャーを与え、これが今後どのような成果に繋がっていくのか、微妙なバランスとネガティブなイメージが付きまとう問題なだけに難しい部分も多い。暴力団の資金収集行為は巧妙に単なるミカジメ料から脱法的な手法に変化もしている。たとえばまた貸しの家賃に上乗せしたものや、金融が絡んで返済に加算されたり、コンサル料という名目で売上の20%を吸い上げられている店舗もいくつもある。また貸し家賃型は、歌舞伎町に巣食う不動産業者やブローカーが結託し、コンサル料名目は山口組系のホストクラブに見られるパターンである。表面のミカジメ料への着手には入ったが、こういった宅建協会系の不動産業やホストコンサルタント業にまでメスを入れられなければ、結局根はまだまだ残るし、太い資金源を本気で断てなければ、やってる意味が薄くなる。警視庁や警察庁には、どうせやるなら、きっちりと「本丸」に切り込んでもらいたい。暴力団直営ならともかく、店にしたって、ほとんどが払いたくて払っているわけじゃない、店を潰すために時代に合わなくなった風適法等を駆使するのではなく、あくまでその向こうにある「暴力団」を追い込むのが重要で、そこに人員を厚くし法をテクニックとして駆使すべき、と個人的には思っている。