SSブログ

7月15日(土) 喜兵衛プロジェクト1号物件「新宿放送局 歌舞伎町サテライトスタジオ」開局記念公開収録 [KIHEI]

7月15日(日)、インターネットTV「新宿放送局」(本社:新宿区新宿1-34-9 松永通之社長)の歌舞伎町サテライトスタジオが開局、オープニングの記念収録が行われた。この日は35℃近いうだるような暑さであったが、収録直前に雷雨があり、それがまるで打ち水になってか幾分暑さも和らいだ午後3時より、新宿TOKYU MILANOビル1F正面南側ガラス張りの公開スタジオ前での簡単なセレモニーからスタート。

↓セレモニーの様子、右の写真はサテライトスタジオ開局に挨拶する新宿放送局松永社長。中山弘子新宿区長や喜兵衛プロジェクト座長の新村雅彦氏(右端)、歌舞伎町地域活性化プロジェクトの片桐基次氏(奥)も祝辞を述べた。

 

新宿放送局は昨年11月に社長である松永氏と株式会社TBSサービス(本社:港区赤坂2-5-4 飴井保雄社長)が出資、インターネットによる映像配信及び版権管理、その他映像制作などを手がける。とくに新宿エリアに絞ったコンテンツ提供を軸にインターネットTV局として産声を上げた。設立当初から歌舞伎町という発進力の高いサテライトスタジオを持ちたいという意向はあったようで、すでに折からの歌舞伎町ルネッサンスの活動における「喜兵衛プロジェクト」=歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりの方向性にそっての空き室・空きビルなどの有効活用や、新たに歌舞伎町に進出を志す事業者等の誘致を主たる目的としたプロジェクト(新村雅彦座長=とんかつにいむら会長)に接触、新宿放送局の希望は1Fか2Fの出来れば目立つ場所で月10万円程度で使えるスペースということだった。喜兵衛プロジェクトとしても、当然通常のテナント等では家賃相場から行っても条件面で折り合いがつくわけもなく最初は難しいだろうという雰囲気だったが、「サテライトスタジオということで歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりにも合致し、やがて大きく育てば街にとっても恩恵を得られるのでは」と、株式会社東急レクリエーション(本社:渋谷区桜丘町2-9 佐藤進会長)が映画の予告編放映(配給会社からのCM収入あり)に使っていた新宿TOKYU MILANOビル1F正面南側の約3坪弱のスペース条件付で提供することを検討、配給会社との関係性にプライオリティをおく東急レクリエーション本社スタッフと、歌舞伎町の活性化やルネッサンス推進の現場にいる新宿TOKYU MILANOスタッフとの温度差で何度か頓挫しかけたこともあったが、映画予告編CMとの兼ね合いや条件面などについて調整・協議をかさね、最終的には6月末、喜兵衛プロジェクトの契約1号物件として契約にこぎつけ、7月15日のこの日に記念すべきサテライトスタジオとして開局を迎えるに至った。

↓東急レクリエーション映像事業部プロモーション企画部の山下泰司部長と中山区長。山下部長は新宿放送局との条件面や契約にいたる経緯で裏方として骨を折った。喜兵衛プロジェクトが正式にスタートしたのは今年の2月6日、折りしも中山区長の誕生日だった。歌舞伎町ルネッサンスの浄化作戦によって地域の経済活動にマイナスの負荷が架かるなかで、なんとか新たな担い手を誘致していこうと立ち上げたはずの喜兵衛プロジェクトがなかなか成果を出せなかったことに区長もやきもきされていただろう。もちろん、やっと一つの小さな誘致が実現したに過ぎないが「これに続いて、なお新たな担い手が現れ、みんなで力をあわせて、歌舞伎町をもっともっとワクワクする街にしていけたらいいと思っています。」(中山区長)との言葉通り、まだまだ目に見える前向きの変化を積み重ねていく必要がある。

新宿放送局としても、毎日収録・放映するにはまだ企画やスタッフが足りない一方、映画興行を主軸に置く東急レクリエーションとしても配給会社との関係性に最低限支障のない範囲と言う意図で、このスペースのサテライトスタジオとしての使用は、当初土・日・祝日の約3時間という条件となっているが、今後の稼動状況やマンパワー、企画などによっては臨機応変に対応していくことも考えられる。

「まだまだ期待に応えられるだけのコンテンツが用意しきれていないからこそ、これまで宣伝もほとんどしてこなかった。試行錯誤をしつつも、新宿放送局ならではの番組をつくっていかないといけないと考えている。現在のアクセス数はまだ1500程度とまだまだだが、せっかく縁あってみなさんが熱い協力してくれているのだから、気合をいれてがんばっていきたいと思ってます。サイトのリニューアルも現在検討中だし、今日からこのサテライトスタジオで、誰もが参加でき、遠くにいる友人や家族にメッセージを送れるというビデオレターを公開で収録します。さらに歌舞伎町から愛の告白~ビデオプロポーズや、歌舞伎町からスターを誕生させようという歌舞伎町スター公開オーディションの収録もここで行います。当面の目標は1万アクセスです。」と松永社長。

新宿放送局の松永社長は、昭和22年生まれ。円谷プロで映像の世界に入ってからテレビ制作会社・CS放送などに長く関わってきた方。自身も「社長のランチ」などで新宿放送局番組に出演中。記念すべき最初のビデオレターには松永社長たっての希望で中山区長の出演が実現↓この日は、greenbird Kabuki-cho設立準備を進める杉山文野クン(まん中)や、新宿放送局と報道面で協力関係にある新宿区新聞の喜田勇社長(右)もほぼ強引に^^;出演させられていた。

  

↓18時からは歌舞伎町スター公開オーディションの公開収録、通りすがりの人たちも足を止めてオーディション参加者のライブ・エンターテイメントを観ていた。なお、8月6日には歌舞伎町スター公開オーディションの決勝大会をシネシティ広場で開催する予定。このイベントには、green bird Kabuki-cho立ち上げ第1回ボランティア清掃も兼ねることになっている。右はスタジオ前の夕景。

  


喜兵衛プロジェクト1号物件としてリリースされ、ここのところ急激に露出の増えている新宿放送局。いよいよ晒されるさけに、会社としてのポテンシャル、スタッフの実力と仕事のクオリティが問われる。正直、どうかな、、、と思う面もあって、それはサイトの構造の問題であったり、映像素材を単に面白いものを作ろう作ろう、しかしそれがどうも自己満足にしか過ぎない企画に見えたり、今回のセレモニーもイベントとしてヌル過ぎるかなとか、まだまだ課題が多い。とはいえ、新宿と言う街、そしてコンテンツに事欠かない歌舞伎町という街を舞台にいずれ化ける可能性だってあるかもしれないわけだし、なにより誘致した歌舞伎町ルネッサンスの側にしてみても、今後の活動の原動力とするにはなんと言っても事業として「成功事例」を作ることが必要。新たに歌舞伎町に進出してくる人や事業者・企業があって、そこがビジネスとして成功し、それでこそ次の担い手を生む。ということで、新宿放送局を応援し支えることは街の利益に叶うはず、誘致してこれでよしではなく、あくまでスタートに過ぎない。

活性化へのプロセスとして、こういった活動を進める一方、この日の収録でもスタジオの周りにはホームレスがうろつき、また、彼らを仕切る極東会系桜成会などの暴力団の連中がモスバーガーのテラス席に陣取っていた。ホームレス問題と暴力団問題はこの街では常にリンクしている。地域の活性化や企業のビジネスの場としての歌舞伎町という場所を見たときに、やはりこの両者はともに悩みの種であることは間違いない。ホームレスの生活手段としての戸籍売買や年金、生活保護と合わせての雑誌の露店やパチンコ店の並び、アルミ缶収集、これを整理しインフラを提供している暴力団の存在。また、暴力団の資金源を断ち、彼らを徹底して追い詰めて脱暴力団を進めても社会はなかなか許容しにくく、結果ホームレスや生活保護者が増える。ホームレスの支援として行政が社会復帰の支援をいくらしようとしても、そのほとんどが今のこの生活インフラにもどろうとするという現実がある。つまり、暴力団が提供している秩序とインフラを排除しない限りホームレスは行政の支援をなかなか受けようとしない。それは、彼ら自身の社会復帰の道を閉ざしているともいえる。歌舞伎町でもっとも目に見えて問題といえる客引きもほとんどが暴力団が関与しているわけだし(もっとも、居酒屋とカラオケ業はそうでもないが、ただし来街者にとってはこっちの方が不快なうえに料金トラブルなどの事案も多い)、となるとやはり暴力団に対して、その活動が違法・合法を問わず徹底した排除、あるいは活動できなく追い込むことのみを最優先とし、街が完全に浄化されるまでは活性化はまだまだ早いとも思えたりもする。

「完全に閉鎖する、そうすれば暴力団も活動はできない。それに近いやり方を考えるのも一つの方法だ」と、以前ニューヨークのBID関連の人からいわれたことがある。寛容性だとか、いろんな人がいるからこの街が面白い、クロスオーバーの文化があるというが、どうなんだろう。正直、一回完全に綺麗にする、それをいかに短時間にこなせるかどうかが本当の地域の利益になると思えるのだが。歌舞伎町ルネッサンスという活動が、一つのパフォーマンスではなく本当に「街を変える」のであれば、今の状況で中途半端な活性化なんて必要なのか、客引きさえ無くせない歌舞伎町ルネッサンスっていったいなんなんだろうかと、自問自答。

 


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 2

江戸麻呂

歌舞伎町における考察を列挙します。
まず、警察事態のモチベーションが元来低い。現場はあまり乗り気でない?と思う。現場の警察官はもともとレベルの低い人種って知ってましたか?カメラをいくら設置しても暴力団系の喧嘩とわかったら5分間を空けてそれから形だけ走って急行し形だけ通行人に職質し何もないかのごとく引き上げていくのが歌舞伎町では有名な話。
実際、私もたまたまハイジアの交番にいたとき通報がはいりそのとき“まただよー5分ほっとけー”なんて会話何回きいたことか!
さらには歌舞伎町の組それぞれに知り合いの警察がいて情報交換なんて当たり前!これはよく言われているから皆知ってるけど・・
ほんとにここまで警察が教えていいの?と思うことまで・・・。最近よく聞くのが“いやー知ってることは教えてやるけど・・本庁動いてるからわからん”ってそれでいいのかてこと。現場がそんなで暴力団がなくなるわけない!大体が事務所を把握して何回も形だけのガサいれでお茶濁すんじゃなくて一回登録者全員検挙しろ!暴力団という自ら認める法の埒外の組織に登録という確信犯的存在は、防犯上、私たちは法に従わない組織に殉じ生きていく人間です。といって世間を脅かす存在なのだからそれこそ凶暴罪で全員逮捕でしょう。そうしないとよくならない。暴力団もそれで現場の警察が裏切ったと思うなら今までどの警察官に何を便宜を尽くしてきたかを事細かくばらせばいい!そうすれば悪徳警官も一掃される!まずはそこからだろう!昔からの極東系桜成会、住吉会系池田会の流れの加藤連合、そこに10数年前より進出顕著な山口組特に最近勢いのある弘道会系・極真連合会系・太田会系など
ミカ締めで言えば、カジノ・裏DVDが減った今、ホストが資金源なんていっているが、そんなの今に始まったことではない!たとえば歌舞伎町一番のホストクラブ愛本店は社長が自らTVに露出してTVや本でも″私は今まで一回もヤクザにお金を払ったことがない!だから今まで続けていられる!”なんていっているが、ここが昔から極東会系大山会に面倒見してもらい山口組が来るや二股をかけさらには住吉にもといった話は誰でも知っている。ロマンス系列は山口組だしkグループは極東、ysjグループも山口組、など130あるホストクラブのうち最低100はどこかしらに払っている。昔から。この住み分けはどこから来るかというとやはりそのホストがどの店から独立したか?が大きくかかわってくる。ホストにとって大事件は売れっ子ホストの独立問題だ。必ずといって大問題になる。そこで最終的には金額で折り合いをつけ今までどおりのケツもちにお願いすることでなんとかシャンシャンとなるので、結果ヤクザの手の平となっていく。ひどいときには独立を認めるようまとめる代わりに影のオーナーとして半分利益をよこせ!だの形だけ組に登録しろ!だのとなる。この流れで登録したホストのオーナーは実際10人じゃきかない!しかもどのオーナーがどのケツもちで実際誰が足を入れているかもとっくに警察は把握していてなにもしない。それが現場だ。
しっていましたか?中山区長はどこまで知ってんだか?といいたい。そんな実態を知らない連中がルネッサンスといってもねぇ・・
つづきはまた・・・江戸麻呂
by 江戸麻呂 (2006-09-13 14:56) 

Tera

中山区長は、このブログ、わりとマメに読んでいただいているようですので、今まで知らなかったとしてもこれでご存知になるわけで。
さて、警察の組織論ですが、たとえば生安と組対、所轄と本庁、警察庁がどこまで情報共有しているのか。もっと言えば、消防・保健所・区役所、さらに区役所内の各部署ごとにといってもいい、縦割りが情報を非常に閉鎖しておりまったくといっていいほど共有されていないのは事実です。その分、自分のようなディスクロージャーが重宝されていたりするのですが、反面、クローズドを望む一部の役人や区議にはかなり煙たがられています^^;まぁ、自分はどこにも所属していないフリーなもんでどうってことないですがね。
結局、警察にしても長年情報提供者として裏側とは深く接してきて、または共存してきた部分もあり、とくに現場にしてみれば歌舞伎町ルネッサンスのようなトップダウン的なやりかたが面白くない、結果何もしたくない、何もしないで出世だけを考える、そう言う風潮が強いんでしょう。それに反発して、一人で街に出て客引きを威圧、街が良くなるようがんばってくれている組対の巡査部長とかいますが、組織としてはまだまだ少数派なんでしょうね。ただ、警察もここ最近、ちょっと変わりつつあって、というのは竹花さんが「たとえば2年で移動、それまで腰掛でいる警察官が多い、だから地域に信頼を得られない」とおっしゃって、本当にこの9月あたりから本庁・所轄も巻き込んで本気モードかも、もうすぐ生安課長も代わりますし期待はしています。
もっとたちが悪いのは区の方ですかね。。区長は本気でなんとかしようと思ってくださっているんですが、現場が、というか喜兵衛プロジェクトの所轄をしているセクションが無意味なエネルギーとお金(コンサルタント費としてたかだか500万程度の随意契約ですが)を使っているのが正直ネックですかね。警察や消防には、仮に一部怠慢があったとしてもどこか必ず「正義」がある、手法については多少意見が違っても前向きの話ができる、しかし行政というのには「正義」ってないんですよね。「保身」しかない。「作ってしまったものは壊せない」「部長に報告してしまったので覆せない」「たとえ作文でも、補助金がついてしまったものは今更やめられない」歌舞伎町ルネッサンスの内部に渦巻く“押し間違えたスイッチ”“やってみてうまくいかなかったこと”を行政は自らバックギアを入れられないようです。本当の歌舞伎町の再生のために、近々、まとめて書かざるを得ないかなと考えています。
by Tera (2006-09-14 01:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1