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green bird KABUKI-CHO設立の話~6月21日「よくしよう委員会」より [まちづくり]

 毎週水曜日15時、歌舞伎町セントラルロードのカラオケ館前に集合してのボランティア清掃。歌舞伎町ルネッサンスの活動における第一の機軸「クリーン作戦」のもっともベースになっている活動である。「街に来てくれる人たちが気持ちよく楽しんでもらうためには、この街で稼がせてもらっている自分達の手で街を綺麗で心地よい空間にしていかなくてはならない。」ということで、セントラルロードの店舗・事業所・ビルオーナー、あるいは取引関係者などが参加して15分という短時間ではあるが清掃活動を行っている。セントラルロード以外にも、シネシティ広場は四葉会各社の劇場スタッフによって毎日15時より、またホストクラブ有志のボランティア組織「夜鳥の界」も月に1~2回ではあるがこれは深夜帯にそれぞれ活動がある。

よしくよう委員会の片桐委員長自ら清掃活動。歌舞伎町への納入業者でもあるコカ・コーラ新宿営業所のスタッフも毎回参加してくれている。

 

セントラルロードやシネシティ広場の清掃などを見てて感じるのは、タバコの吸殻、ミニボトル、また不法に投棄されたダンボールなどの大き目のゴミ、民間廃棄物業者の集配マナーの悪さによる散乱したゴミのあとなど、体感的にはこれが歌舞伎町の「汚い」「臭い」の主犯なんだろうなと、痛感する。現在、新宿区は歩きタバコを禁止しているが、この条例の施行にあたって歌舞伎町商店街振興組合は反対だった。「歌舞伎町はそんな街じゃないよ、街に遊びに来てくれる人たちで成り立っている街なんだから、その人たちにタバコを吸うな、捨てるななんて言うのはおかしい。仮にそれで街が汚れるって言うんだったら、街の人たちがまめに掃除すればいいんだ。」と言うのが、よくしよう委員会の片桐基次委員長の持論だった。しかし、見ての通り、セントラルロードやシネシティ広場の清掃活動が決して足りているとは誰も思わないだろう。他の町会、通りはどうなっているのか?と感じるだろう。たとえば、セントラルロードにしても、今でこそ毎回20人近くが集まるようになったが、週に一回たった15分の清掃でさえ、働いている人たちがその時間を割いて集まってもらうこと自体、それはそれでなかなか大変だった。24時間、平日の休日もなく活動し続ける街だからこそ、ひっきりなしにゴミが出続けるにもかかわらず、各エリアごとにでも、そんなことをするためには、よっぽど誰かが中心になって説得に廻らないとなかなか出来ないのが、この街の現実というのが寂しいところである。

そんな折に、杉山文野(フミノ)くん(歌舞伎町劇場通り一番街のとんかつ茶漬け「すずや」の次女、セクシャルマイノリティで「ダブルハッピネス」:講談社刊で作家デビュー)がgreen bird KABUKI-CHOの立ち上げについての提案を持ってきた。green bird(グリーンバード)とは、「きれいな街は、人の心も綺麗にする」をコンセプトに渋谷区議会議員のハセベケン氏を先頭に表参道を中心にボランティア清掃活動をポップでライトでエコな雰囲気で活動しているNPO組織で、フミノくん自身も表参道や吉祥寺などの清掃活動に参加してきた。この活動を是非歌舞伎町に立ち上げたいという最初は相談という感じだったが、6月21日に歌舞伎町商店街振興組合にて行われた「よくしよう委員会」(組合外からでも自由参加で歌舞伎町を良くしていこうという開かれた会合、片桐基次委員長:歌舞伎町商店街振興組合専務理事、歌舞伎町地域活性化プロジェクト座長)でも「green bird KABUKI-CHO」設立のプランが説明され、いよいよ活動開始に本格的に向かうことをフミノくん自身が宣言した。

関連記事:鈴木喜兵衛氏のひ孫さん、杉山文野(ふみの)クンが「ダブルハッピネス」講談社刊で作家デビュー

杉山文野くんのブログ

green bird KABUKI-CHOの設立提案と、趣旨の説明をする杉山文野くん。「歌舞伎町の人たちだけではなく、むしろ色んな外からの人たちも、気楽にこの街に関われたり、あるいは本当に気軽にボランティアに触れられるような間口の広い組織にしていきたい。」フミノくんの申し入れで、父である杉山元茂氏(劇場通り一番街、すずやのある杉山ビル)が自身のビル4Fにある空き室をgreen bird KABUKI-CHOに提供、ここを拠点に、当面8月を目途に月2回各1時間程度の歌舞伎町エリア清掃をスタートさせることを目標におく。よくしよう委員会の議論では、「今後の歌舞伎町における活性化イベントに、常にクリーン作戦とgreen bird KABUKI-CHOがタイアップし、出演者やスタッフを交えてイベント後の歌舞伎町エリア清掃を必ずセットとして進めていくのはどうか?」という意見もでた。

 

とってもピュアに歌舞伎町をもっと楽しく明るい街にしたいと思っているフミノくん、歌舞伎町を創った鈴木喜兵衛氏や藤森作次郎氏とも親戚関係にある、まさに歌舞伎町のDNAを持つカレが、今までの漠然とした想いから、いよいよこの街に現実的に関わり始めるこれが第一歩目となろうとしている。

             


昨年まで、毎年10月中旬に開催されてきた東京国際ファンタスティック映画祭、これが、第21回を迎えた2005年の開催を最後に閉幕となった。当初渋谷パンテオンで始まったが、渋谷東急文化会館取り壊し後歌舞伎町に舞台を変更、歌舞伎町では昨年まで三回の映画祭開催、ニッポン放送制作・㈱東急レクリエーション運営の二社を軸に継続してきたのだが、ニッポン放送株式に絡むLD騒動によってCXグループ全体のダメージが波及、ファンタの継続は事実上不可能となってしまった。この話はすでに今年の3月の時点で結論付けられ、運営を行う㈱東急レクリエーションとしてはリスクを承知で開催に向かうか、あるいは歌舞伎町での映画祭開催を諦めるか、これについての結論が最近固まり、結果としてニッポン放送が版権を持つ「ファンタスティック映画祭」の名前は使えないものの、歌舞伎町における映画祭は㈱東急レクリエーション主導によって継続することとなった。

よって仮称「東京国際シネシティフェスティバル」は、2006年11月23日(木・祝)~26日(日)を開催期日と予定、会場を新宿ミラノ1(1,064席)とシネシティ広場とし、国内外の最新作(特別招待作品)上映、デジPOPムービーコンペティション(インディーズ監督作品の公募・コンペ上映)、オールナイトイベント、シネシティ広場では映画人と観客の交流の出来るサロンとして「サロンdeシネマ」などを企画の機軸に開催を目指すことになる。6月21日の「よくしよう委員会」でも、今映画祭実行委員会の福地礼子さん(㈱東急レクリエーション)から開催に向けての協力依頼という形で説明がなされた。歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりにおいて、ソフト面における誘導の軸としてファンタスティック映画祭が担ってきた意味は大きい。この企画を街としてどう取組み、ささえていけるのか、現実的な課題でもある。

「よくしよう委員会」風景

ファンタスティック映画祭のイベント規模はだいたい4,000万と見積もられる。それに対し、観客動員数は概ね1万人強。一人当たり1,500円程度としても興行収入は1,500万、映画祭の収支というものはそんなものである。キャパを大きくした場合(会場を増やしたりすれば)、スポンサーは取りやすくなるがイベント予算が膨らみリスクも大きくなる。夕張国際映画祭にしても、夕張市が財政破綻したために来年度からは開催が危ぶまれている。すでに消えていった映画祭は数々あるというのが現実。文化的アクティビティというものは実際に言うに易しとも、その実行は常に財源的に苦しい。渋谷で開催される東京国際映画祭にしても通産省や東京都からの助成あってのイベントという側面が大きい。まして、歌舞伎町開催となれば、現実的にスポンサードはより狭まってくる。歌舞伎町ルネッサンスの活動からみれば、インディーズや自主制作映画等に門戸を開き、新人・無名の映画製作者にチャンスを拡げる、コンペ中心のそんな映画祭にしたい気持ちはやまやまであるが、といって興行的にどうなのか、それでスポンサーは集まるのか。一方、配給会社が事前宣伝としてタマ付き(保証興行)の映画を持ち込むと、どうしてもそういった作品の方が数字の上で固い分、映画祭の名の下に「有料試写会」が行われてしまうという悪循環。ファンタにはファンタのコアなファンが付いていたとはいえ、一方でそういった映画祭を「有料試写会」に墜ちぶらせてしまったという部分は否定できない。せっかく、そこを断ち切らざるを得ないのだから、「映画祭」とはどうあるべきか、あまり時間はないが、それでも可能な範囲で根の部分から考えてみるいい機会ととらえてみてはいかがだろうか。(たぶん関わることになるので、あんまり言うと自分で自分の首を絞めそうなんだけど・・最近そんなのばかり;;)


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コメント 3

某

シネシティの名を使うよりも「ファンタ」にするとか、いままでの名前を版権に差し支えない範囲で利用したほうが上手くいくと思いますけどね。
by 某 (2006-06-22 06:48) 

Bar

ネットで「Flashアニメ」のインディーズ作家が増えているので、Flashアニメの深夜上映会やったらどうでしょう。「やわらか戦車」とか。スポンサーも期待できると思います。
by Bar (2006-07-05 01:41) 

歌舞伎の通行人

本日早朝!2町目24番交差点付近で交番のオマワリさんによるホストのキャチへの威圧行為(注意もしてたが、取り締まりは?)があった・・・某歌舞伎の住人?からの要請もあったみたい!!掲示板に云々より、こういう行動をさせる事自体が歌舞伎の(ヨクシヨウ)運動な~のでわあるまいか?所詮!大半のホストクラブは営業時間も守らない脱法店ばかりだし、客引き行為なんて平気のヘイザ!誰かが綺麗事を言っても実態はャ系の経営だったりでねぇ・・キャバも同様で早朝までやっているしねぇ・・・・・脱法行為の片棒は持ちたくないねぇvvvv
by 歌舞伎の通行人 (2006-07-15 17:53) 

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