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ゴールデンウィーク以降の歌舞伎町エンタメ情報TOPICS [映画・演劇・ライブ]

 

ゴールデンウィーク真っ只中、この「ゴールデンウィーク」という言葉の由来は、昭和26年の大映映画「自由学校」の興行がこの時期に行われ、正月やお盆よりも成績が良く、当時の大映専務松山英夫氏が「これを機会に多くの人たちに映画を観てもらおう」という意図で、和製英語としてこの言葉が生まれたという。本来であれば、この連休に照準を合わせ映画業界も大作をならべてきそうなものだが、実体としては、レジャー産業が多様化する中で、この時期への興行的なプライオリティはあまり高くない。特に、都心部3に対し郊外型シネコン7といわれる興行バランスからいっても、家族連れに受ける番組編成の方が数字が伸びる傾向が強く、結果としてゴールデンウィークだからといってとくに充実した番組が編成されるということでもない。歌舞伎町には、現在映画館が14スクリーン(総客席数7,021席)、コマ劇場(2,088席)とシアターアプル(700席)を合わせれば9,809席にも達し、日本最大級の劇場集積地といえる。このゴールデンウィーク中の興行については、新宿ミラノ座・新宿東急が「ニュー・ワールド」「Vフォー・ヴェンデッタ」、新宿グランドオデヲン「プロデューサーズ」などいくつか面白そうな番組もあるが、どちらかといえば連休明け以降の方が強力な番組編成が見られる。

  • TOKYU MILANOビル:新宿ミラノ座(1,064席)新宿東急(763席)シネマスクエアとうきゅう(224席)シネマミラノ(209席)
  • 東亜興行チェーン:新宿アカデミー(420席)新宿グランドオデヲン(406席)新宿オデヲン(360席)新宿オスカー(325席)新宿トーア(355席)
  • HUMAXシネマ:新宿ジョイシネマ1(400席)新宿ジョイシネマ2(305席)新宿ジョイシネマ3(300席)
  • 東宝会館:新宿プラザ劇場(1,004席)
  • コマスタジアム:新宿コマ劇場(2,088席)新宿コマ東宝(586席)シアターアプル(700席)

 

「ニュー・ワールド」は新宿東急にて5月19日、「Vフォー・ヴェンデッタ」は新宿ミラノ座または新宿東急にて6月2日まで公開の予定※なお、新宿東急は5月20日から26日まで改装のため休映、5月20日から6月2日までは変則的な番組編成になる場合もあるので、劇場に直接お問い合わせください。

「プロデューサーズ」は新宿グランデオデオンにて5月19日まで公開

まず5月8日からはコマ劇場では地球ゴージャスプロデュース公演「HUMANITY THE MUSICAL~モモタロウと愉快な仲間たち」(演出・脚本・出演 岸谷五郎 出演:唐沢寿明 戸田恵子 高橋由美子ほか)が一ヶ月のロングラン公演をスタートする。5月13日には「レオン」「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン監督の21世紀発メガホンとなる「アンジェラ」が新宿ジョイシネマで公開、全世界で4,900万部を越え驚異的なベストセラーとなったダン・ブラウンの原作を映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」は5月20日から新宿プラザ劇場・新宿グランドオデオンで公開、ワールドカップ開会直前の5月27日にはFIFAが初めて公認しレアル・マドリードやプレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドが本気で関わって出来たサッカー3部作映画の1作目「GOAL!」が新宿ミラノ座で公開。

 

また、東京ギンガ堂公演 「夢~歌舞伎町物語」記者会見でも紹介した、戦後焼け野原のこの地に立ち興行街建設を夢見て、それを実行した男「鈴木喜兵衛」をモチーフに戦後と現代の歌舞伎町、そしてこれから変化しようとしている歌舞伎町の目指す姿を描こうという演劇「夢~歌舞伎町物語」(東京ギンガ堂公演 脚本・演出 品川能正)が5月17日から21日までの5日間、シネシティ広場(プロローグ)とシアターアプル(本公演)にまたがって公演される。(下の写真は空き物件の風林会館5Fを使っての練習風景)

 

 

地球ゴージャスプロデュース「HUMANITY THE MUSICAL~モモタロウと愉快な仲間たち」は新宿コマ劇場にて5月8日から6月11日までの公演。「人間らしく生きる」ことを問いかけるヒューマンストーリーを地球ゴージャス史上最大の47人というキャストで贈る大作ミュージカルをロングラン公演する。

「アンジェラ」ANGEL-Aは5月13日より丸の内ピカデリー1系にて公開

「アンジェラ」は新宿ジョイシネマ1にて5月13日より公開。主演はフランスの人気コメディアン ジャメル・ドゥブースとデンマーク出身、GUCCIの専属モデルなどで活躍しているスーパーモデル リー・ラスムッセン。レオンでナタリー・ポートマンを、フィフス・エレメントでミラ・ジョヴォヴィッチを見出してきたベッソンが抜擢したリー・ラスムッセンがどんな演技を見せるか、あるいはこの作品をきっかけにどう飛躍するのか注目したい。

「ダ・ヴィンチ・コード」は新宿プラザ劇場・新宿グランドオデヲンにて5月20日より公開

「GOAL!」は新宿ミラノ座にて5月27日より公開予定。なお、5月2日にはシネシティ広場にHGレイザーラモンが来てのちょっとしたイベント、5月22日から24日にはシネシティ広場で英国人アーティスト ジュリアン・ビーバー氏を招いてのトリックアートの制作イベント、25日には新宿ミラノ座およびシネシティ広場でプレミアイベントが予定されている。またそれだけでなく、映画公開期間中にもビックリするような企画が実現するかも。

ミラノ座内に設置された「GOAL!3」に出演応募用特設ポスト。「GOAL!」は三部作で、step2は2006年11月ごろ公開、シリーズ最終章となるstep3は今年6月9日に開幕するワールドカップ・ドイツ大会などを舞台に撮影が行われ、公開は来年。step3に日本チームの熱烈なサポーター役のエキストラとして出演、且つ撮影地への往復チケットを含むパッケージツアーが今回の応募から抽選で一組2名に当たる。撮影は8~9月ごろロンドンを予定。応募用紙にあなたの「夢」を書いてポストに投函、詳細はGOAL!公式ホームページにて。GOAL!のメインスポンサーにアディダスがあるので、ひょっとして中村俊輔と競演なんてこともあるかも~。3部作の映画権にまとめて投資した東芝エンタテインメントは、この作品にかなり社運を懸けてる雰囲気だし、歌舞伎町再生の鍵でもある東急レクリエーション(TOKYU MILANOビル)も出資にからんでおり、その他もろもろあって実はけっこうこの作品については正直当たって欲しい。

それ以降の注目番組としては、7月公開予定のゲド戦記(新宿グランドオデヲン)、M:I:III(新宿プラザ劇場)、8月19日公開予定の「スーパーマン・リターンズ」(新宿ミラノ座)、新宿コマ劇場の演目としては8月公演の「リボンの騎士~ザ・ミュージカル~」10月公演「冬のソナタ~ザ・ミュージカル」と続く。

 

スタジオジブリの新作「ゲド戦記」は新宿グランデオデヲンにて、「M:I:III」は新宿プラザ劇場にてそれぞれ7月公開予定。「ゲド戦記」のメインテーマ、挿入歌を歌う手嶌葵(てしま あおい)さんは今年18才になったばかりの無名の新人なのだが、そのあまりにも透き通った歌声にブレイク必至の様子。九州・福岡のC&S音楽学院のヴォーカル学科にて唄を学び、在校中の昨年春に韓国でライブをして話題になるなどすでに光る原石として注目を浴びつつあったよう。

 

「スーパーマン・リターンズ」は新宿ミラノ座にて8月19日公開予定。赤いマントのスーパーマンと悪の天才レックス・ルーサーの戦いが再びやってくる。かつてスーパーマンを演じてきたクリスタファー・リーブ氏が落馬事故で首から下が不随になったのが1995年、また氏自信再起をかけてさまざまな作品にチャレンジしつつ2004年には急性の心臓麻痺で突然の他界は記憶に新しい。1987年の「スーパーマン4最強の敵」以来実に18年ぶりに映画としてスーパーマンを演じるのはブランドン・ラウスというまったく無名の若手俳優。クリプトン星から久しぶりに戻った地球では、愛するロイス・レイン(ケイト・ボスワース)は他の男性と婚約し、レックス・ルーサー(ケビン・スペイシー)はさらに強力な悪になっている。とまぁ、そんな話で始まる勧善懲悪、最近話題が暗いといわれがちなヒーローものにあってこれだけは単純に楽しめそうな映画かと。

ロイス・レイン役を演じるケイト・ボスワースはレブロンのCMなどに出演、徐々に人気に火がつきそうな若手女優。持ち前の運動神経で「ブルークラッシュ」ではサーファーも演じた。目の色が左右異なり、片方がブラウン、もう一方がブルーのオッドアイというのがちょっと神秘的な魅力を感じさせる。

 

新宿コマ劇場では8月が「リボンの騎士」(8/1~27)10月に「冬のソナタ」(10/4~29)とそれぞれ待望のミュージカルが編成されている。

 

リボンの騎士は手塚修+タカラヅカ+モーニング娘、美勇伝のコラボレーション・ミュージカル。注目は松浦亜弥(8月13・14・15・19・20日)安部なつみ(8月10・11・12・24・25日)など特別出演が決まったということ。今をときめくあややが歌舞伎町にやってくる!(個人的に^^!)

冬のソナタのミュージカル化は、昨年の「We Will Rock You」以来アミューズの大里会長がぜひとも実現したいといっていた企画で、韓国ミュージカルスターを招聘して本格的に韓流ミュージカル・ブームに火をつけようというもの。公演期間中にはシネシティ広場では韓国屋台村・物産展などの計画も進行中。その他にも、「We Will Rock You」の再演の噂もあり、コマ劇場の番組にも目が離せない。


上記の中・大型劇場以外にも、歌舞伎町にはさまざまなイベント・ライブスペースがある。ヒューマックスパビリオンには格闘技などのイベント会場になっている新宿FACA(公演形態によって座席数は変化するが概ね500席)は共同トーキョーが運営、新宿ロックの殿堂LOFTと系列のLoft Plus OneとNaked Loft、そのほかMARZS、MOTION、MARBLE、GOALIE、URGA、ACB、そして原宿RUIDOの新宿進出1号店として最近オープンした新宿RUIDO K4、自主制作映画や演劇など多目的に活用されているゴールデン街劇場、ライブレストランとしてオールディーズを聴きながら飲み食いできるキャロルハウスなどなど。

今後もいくつかライブハウス等のオープン情報がはいってきているが、歌舞伎町ルネッサンスで「大衆娯楽・文化の企画・生産・創造の街」を目指している中で、すでにこれだけのエンタメ産業の集積がありながら、実際はその認知度は低いと言わざるをえない。ルネッサンスの言うところのブロードウェイのような街を目指す上で、こうしたエンタメ産業の街全体での発信がこれからは必要になる。今までの風俗一辺倒のイメージを払拭するためには、いわば街の主役にエンタメ産業をいかにおくかといった演出をどう仕掛けていけるかが課題である。


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