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2012年11月27日(火)東京都知事選挙(11月29日告示、12月16日投開票)公開討論会 [その他]

2012年12月16日(日)投開票の東京都知事選挙(11月29日告示)にむけ、公益社団法人東京青年会議所主催の主要候補者による公開討論会が11月27日(火)、六本木ニコファーレにて開催された。前任の石原慎太郎都知事の新党(太陽の党)設立、ならびに国政への再挑戦へむけての辞任による今回の都知事選挙、公開討論会には、石原都政で現在まで5年半副知事を務めてきた猪瀬直樹氏、弁護士で前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏、前・衆議院議員で自由民主党の総務会長などを務めた笹川尭氏、前・神奈川県知事の松沢成文氏の4名が参加。

【パネリスト・プロフィール】


・猪瀬直樹(いのせなおき)66歳 無所属 東京都副知事・作家 
1946年生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人等の廃止・民営化に取り組み、2002年6月末、当時の小泉首相より道路公団四公団民営化推進委員会委員に任命される。その戦いを描いた『道路の権力』(文春文庫)に続き『道路の決着』(文春文庫)が刊行された。06年10月、東京工業大学特任教授、07年6月、東京都副知事に任命される。


・宇都宮健児(うつのみやけんじ)65歳 無所属 元日本弁護士連合会会長・弁護士

1946年生まれ。69年東京大学法学部中退。司法研修所入所。71年弁護士登録。豊田商事破産事件破産管財人常置代理人、KCC事件・オレンジ共済事件・八葉物流事件被害対策弁護団団長などを歴任。日弁連での活動としては、多重債務対策
本部本部長代行、上限金利引き下げ実現本部本部長代行、東京弁護士会副会長を務め、2010年度・2011年度、日弁連会長。現在、反貧困ネットワーク代表、脱原発法制定ネットワーク代表。


・笹川堯(ささがわたかし)77歳 無所属 元自民総務会長

1935年生まれ。86年、衆議院議員選挙・旧群馬2区から出馬し、初当選(自民党)。衆議院を7期・23年間務めた。2000年科学技術政策担当大臣、03年衆議院予算委員長、08年自由民主党総務会長などを歴任。現在、公益財団法人全日本空手道連盟会長、公益財団法人献血供給事業団会長、公益財団法人マリンスポーツ財団会長、社団法人東京都空手道連盟会長、財団法人全日本吟詠剣詩舞道連合会会長。


・松沢成文(まつざわしげふみ)54歳 無所属 元神奈川県知事・筑波大学客員教授

1958年生まれ。慶応義塾大学卒業後、松下政経塾に入塾。神奈川県知事(2期)、衆議院議員(3期)、神奈川県議会議員(2期)を歴任した。2011年4月末に神奈川県知事を退任。現在は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属し、エリアプロジェクトを推進する他、筑波大学客員教授等を務める。『二宮尊徳の遺訓』(ぎょうせい)、『生麦事件の暗号』(講談社)、『もしも国民が首相を選んだら』(マガジンランド)など著書多数。


2012年11月27日(火)東京都知事選挙公開討論会より抜粋~

討論会開始直前「ちょっと待った!」の声、登壇予定に無いマック赤坂氏。プロレスの乱入騒ぎじゃないが、席から立ってのマック氏の発言で少し騒ぎに。「同じ300万円の供託金を払いながら、9人の候補者がいながら、4人しか壇上にあがっていないのは、公平な選挙を目指している公職選挙法違反であることは間違いありません。ですから、即刻、この会を中止するか、それとも、他の候補者を壇上に上げるか、どちらかにしてください。そして、どうしてもこれを強行するならば、あくまでこれは公職選挙法違反、ならびに憲法14条違反、そういうことなので、所轄の麻布警察にただいま電話をいたします。」と。なんだこれ、仕込み?主催者側より「仕込ではありません。」と説明、ちょっと面白かったが。

さて、本題の討論会、こちらはユーストリームやニコニコ動画( http://www.ustream.tv/recorded/27321572 ほか)にアーカイブがあると思いますので、全編をごらんになりたい方はそちらを参考に。以下は、討論での発言一部
(立候補した理由、独自政策)を抜粋して紹介しておきます。

■立候補した理由

・松沢成文氏
「私はこれまで、地方議員、国会議員、そして県知事を経験してまいりました。ずっと政治の世界にいたわけですけれども、神奈川県知事をやっているときに、首都圏連合構想を提案し、当時の石原知事(東京)、上田知事(埼玉)、森田知事(千葉)にも賛同をいただいて、神奈川・埼玉・千葉・東京、これ分離しているわけじゃないんですね、一つの大都会ですから。この、首都圏全体をよくするために、みんなで協力して、新しい広域行政をやっていこう、こういう提案をして、その実績もつくってまいりました。皆さん、東京は、日本一の都市・経済力・GDP、これは皆さんもご承知だと思いますが、実は、東京圏は、世界一の大都市圏なんですね。ですから、この東京のマネジメントに成功すれば、日本中をよくできる、そして世界中にいい影響を与えられる。
私は、自分自身、これまで政治で学んできたこと、その経験、そしてこの情熱を、全てを賭けて、この、世界一の大都市圏である東京のマネジメント、新しいビジネスモデルを作って、そして日本、世界に、大きな影響を与えていきたい。」

・笹川堯氏
「私は東京で生まれ、東京で育ち、今度の大戦で家が焼かれて、東京が丸焼けのところを上野駅から見ました。今、こんなに素晴らしい世界一の街になりましたが、まだまだ課題は多い。世界一安心できる街、お年寄りが豊かに老いることができる街、というものを実は、模索しております。私は二十歳のときから企業を興しまして、今日、いろんな社会福祉事業を含めやりましたので、この大きい東京を、しっかりと舵取りが出来る、国会議員も23年自民党、そしてまた、大臣、あるいは国会の予算委員長、議院運営委員長等をやらせていただいたので、皆様方の、是非ご理解有るご支持を是非お願いしたいなと、今日は喜び勇んでまいりましたのでよろしくお願いします。」

・宇都宮健児氏
「私は愛媛県で生まれて、大分、熊本、九州のほうで育った人間ですけど、大学から、1965年、昭和40年に東京のほう大学に来た以降、47年間東京に住んでまして、東京が第二の故郷になってます。一番東京が長くなっております。東京都民であります。私は弁護士として、30年間ぐらい、クレジット・サラ金問題に取り組んできた弁護士です。そして、その取り組む中で、背後にある、やはり貧困問題ですね、それに取り組まなきゃいけないということで、貧困問題にも取り組んできました。2008年から2009年のはじめにかけて、派遣切りにされた労働者が、職を失うだけでなく、住まいも失ったために、野宿を余儀なくされた労働者が大量に出ましたけれど、その人たちを支援するための年越し派遣村の取り組みをしましたけれど、このときの名誉村長も務めています。
それから2010年の4月から2012年、今年の5月まで、日本弁護士連合会、弁護士がみんな加入している団体です、そこの会長として、日弁連の人権擁護活動をやってきましたけど、私がちょうど会長在任中に東日本大震災と原発事故が発生しまして、
そのために、被災地の弁護士会、或いは全国の弁護士会と力を合わせて、被災者の支援活動、原発事故の被害者の救済活動をやってまいいりました。
こういうような経験から、やはり東京は、石原都政になってから、貧困とか格差が拡がっている。確かに、ビルや建物は建設されたかもしれないけど、必ずしも、東京に住む人が、ここに住んでよかったと、いうような街になってないんじゃないか。人に焦点を合わせた政策がなされていない。それからやっぱり、福島の原発事故を経験しまして、やはり原発政策を見直して、脱原発の政策をやらなきゃいけない、そのために、首都東京で、まず脱原発政策を進めることが国の政策を変えることにも繋がるし、他の地方自治体にも大きな影響を与える、というふうに考えてたところに石原さんが退陣され、その後市民団体に支持を受けまして出馬を決意した次第であります。」

・猪瀬直樹氏
「まず、我々が、例えば宇宙ステーションから地球を見るとね、昼の部分はすごく青い地球で美しいんですが、夜の部分というのは真っ暗ですね。だけど、そこに、都市の部分だけ光が点いてる。これ、やっぱり電力の力ですね。ですから、都市の部分って電力で輝いているんだなぁ~、しかし、この電力が危機に瀕している。
こういうことで、世界の人口の半分は都市に住んでいるのですが、その電力が、今危ない。だから、東京電力を改革する。そして、電力供給を安定させながら、具体的な改革を進めていくということがまず一点で、そういう光り輝いている都市があるんだけど、人間一人ひとりが輝いているような都市にしたい。人が輝く都市にしたい、こう思っているんですね。
例えば、帰宅困難者条例というのをつくりましたが、100人の会社だったら、110人分の備蓄をしてもらうと、これはやりました。
今、100人の部分については終わったんですが、後10人分、やっぱりやっていただくと。そういう備蓄義務条例ですね、1000人の会社だったらあと100人分、やっぱり、ビルが崩れてしまったり、或いは通行人、或いは観光客、その部分も皆さんで一緒にやりましょう、こういうことで、一人ひとりが輝くような。つながりがないだとか、バラバラだとか、そういうなことが無い都市に東京をしていきたい。そして再び、輝く、電力改革を進めながら、もちろん新しいエネルギーを追加していくことによって、今までに無い輝きをつくりたい。
そして、2020年東京オリンピック、ある目標をもってみんなでやろう。政権もしょっちゅう変わる、総理大臣も変わります。だけど、皆で目標を持って、被災地に聖火ランナーが走るような、そういうオリンピックをやりたい、そう思ってます。」

■独自政策

・宇都宮健児氏/東京から脱原発、貧困対策、憲法が生きる東京

「一押しの問題は原発の問題で、やっぱり東京から脱原発の政策を進める必要がある。先ほどの議論にも出てきましたが、電気料金が安いかどうかだけを焦点にあててますけど、実は、原発を稼動させると、高レベル放射性廃棄物が生み出されるんですね。これ、無害化するのに10万年かかるんです。フィンランドなんかでは、ものすごく深い岩盤のところをくりぬいて10万年保管するような施設を作っているんですけど、日本の政府が原発を推進するに当たって、まず廃棄物をどうするかということを議論
していない。次からその先へと。よく、年金問題を議論するときは、後世の世代にツケを残さないようということを言ってますけど、原発は10万年間、後世の世代に迷惑をかける、そして地球環境にも迷惑をかける、この辺のコストとか費用についてまったく議論しないままにスタートしたということについて、かなり、日本の政治家や関係者の道徳とかモラル、私は、これを厳しく問われなければならない、議論しなければいけないと思いますけど、いずれにしても私は、先ほどからお話していますように、原発の無い社会を目指すべきだというふうに考えています。
それから、二番目は、貧困問題に取り組んできましたので、どうしてもその中で、孤立死や餓死、或いは生活が苦しい、生きづらい人が増えている、だから福祉を充実していくことに力を入れて行きたいと思ってます。
もう一つは、教育の問題ですね。石原都政で、君が代・日の丸の問題で、斉唱を強制して反対した教員を大量処分してますけど、これは、弁護士の立場からすれば憲法違反だと考えております。思想・良心の自由に反する。しかも、管理と統制の強化は子供たちに悪影響を与えている。子供たちの中で、イジメや不登校や校内暴力が出てきてますけど、子供たちの教育についても、教員現場が自由でのびのびしていないと、悪影響を与えているんじゃないか。だから、教育の再建にですね、教育現場に自由を取り戻す、管理押し付けじゃない、それから学力競争を煽るような学校の選択制だとか小中一貫校、こういう点についても見直す必要があると思ってます。
最後は憲法の問題ですけど、石原さんは憲法破棄って言いましたよね。それから、尖閣列島の購入問題で日中関係悪化し、ナショナリズムが高まって、自民党総裁選でも憲法改正・集団的自衛権の行使の容認を叫ぶ候補者が出て、安倍総裁は最近は、国防軍の創設を言っているようですけど、私は今こそ、憲法の平和主義を守るような東京をつくる、そして、平和主義のメッセージを出すことが、アジア諸国との関係改善に繋がっていくんじゃないか、そういうことを考えていますから、“憲法がいきる東京”を作っていく、こういうことが極めて重要な時期にさしかかっていると思ってます。」

・笹川堯氏/節約、教育に知恵を

「先ほど、エネルギーの話の中で、まずやっぱり国民の一人ひとりが、節約をしていただくということをまず念頭においていただきたい。もう一つは、節約型の電気製品、例えばエアコンにしても、あるいは電灯にしてもLEDにしても、あるいは冷蔵庫にしても、とくに冷蔵庫はいっぱい入れますと電気の消費量がものすごく多いんです。これは、新型の、節約型の電気製品をこしらえれば、2割位の節電は簡単に出来ると思います。
車も、昔はリッター2kmも走らなかったが、今はリッター20kmから30kmの車がでている。これはやっぱり、人間の努力ですね。
そこは必ず、日本に還ってくることが出来ると思ってます。とくに景気対策、景気対策というのは、お金を刷って配ればいいってもんじゃないんですよ。もう、買うものがないんですよ。で、若い人は並んでも、iPad買うでしょ。欲しいから並んで買うんであって、欲しくなかったら並んでなんて絶対買わない。だから電気料金が2割下がれば、原価が2割上がってもツーペイだと。確かに投資するのはお金がかかるかもしれませんが。それはまた、消費税のときにいくらでも除外できる、私は可能だと。特に教育につきましては、先生になられる方には是非一つ、知識だけでなく、知恵をもっていただきたい。スポーツでも武道でも、なんでもやっていただいて、生徒と一緒に楽しむことが出来る、学歴偏重の採用制度は是非やめていただきたいな、こういう風に思っております。」

・猪瀬直樹氏/地下鉄一元化、ハローワークを都に移管、シェアハウスで孤立の無い社会

「すでにやってきましたが、地下鉄を一元化するプロジェクト、九段下の壁を取り払うところまではきました。が、まだこれから先、経営統合まで持っていかないと。ところが、民主党の国交大臣、5人も代わっちゃうんですよ。もうちょい、というところまで来たらまた大臣代わる、もうちょい、また大臣代わる・・これじゃあね、国と東京都が話し合って進めていくんですが、これから違う政権が出来たら、早いところ決着つけたいと思っていますが、基本的にはやはり、国がいろんな規制を自治体の箸の上げ下げまでずっと管理しているような形で、復興の予算もいろいろ付いているからなかなか自由に使えない。
東京はやっぱり、地方政府というか、国に対して、東京国と言ってもいいくらい戦っていって、認証保育所なんかも、認可保育所しかなくて足りない、いろんな規制があって基準がいろいろ細かい。それに対して、駅の中や駅の近くの、そういうところに預けられないんですね。北海道と東京と家賃が違います。土地の大きさも違いますから、そういう部分で、国の規制を破っては、石原都知事は認証保育所を作ったのですが、僕のほうは5年5ヶ月やりましてね、たまゆら事件という、ま、東京都じゃないところに東京都の人がいたというので、すぐプロジェクトを作って、高齢者のケアつきの住宅政策をつくろうと。施設に行くか、住宅か、そういう縦割りじゃなくて、二者択一じゃない状態を考えればいい、そういうことで実際それをはじめていまして、今4,000戸くらいできましたが、来年目途に1万戸くらい増やしていきたい。
で、若い人たちは、先ほど、ハローワークを、国と戦って取らなきゃいけないと思っているんですが、若い人たちに雇用の場を与えることを含めて、みんな孤立したアパートに住んでいるんですね、だから、この近くにもありますけど、シェアハウスといって、大学の寮かなんかでわーわーやったことありましたけど昔、藤子不二雄さんの漫画によく出てきますけど、トキワ荘でみんなでわーわー、そういう場所が今無いので、シェアハウスのような、若者も孤立しないような、そして、お年寄りとも一緒に住めるようなそういう空間ですね、孤立しないでそれぞれが助け合っていけるような、活性化できるような形ですね、そういうことをやっていきたい。それと、言葉の力プロジェクトもやってますから、言葉をきちんと、根拠を持って説明するプレゼンテーションをやって、外国から来る人、あるいは外国へ行く前に、基本的な歴史と表現力、それをきちんと身に着けていくようなやり方を今やってます。」

・松沢成文氏/受動喫煙防止条例、江戸城天守閣復元、首都高・都心環状線の地下化、民間人教員の導入、シチズンシップエデュケーション

「私の公約に掲げた政策は、全部独自政策でして、これどれを、と迷ってしまうんですけど、今までの継続とか、他の人の真似をしたものは一つもありません。すべてオリジナルです。特に、皆さんに注目いただいているのは、先ほどの、受動喫煙防止条例、都民の健康のためにも、オオリンピック招致のためにも、きちっとつくっていかなければならない。或いは、江戸城天守閣の復元、日本の歴史伝統文化のシンボルをつくろうというものです。さらに言えば、防災・環境・都市空間のための首都高速、都心環状線の地下化、これにも取り組んでいきたいと思います。
ただ、私は、今日は若い皆さんも多いので、敢えて一つ、教育問題を説明したいと思います。
今、東京都の公立学校は2千いくつありますが、民間人校長先生ってどれぐらいいると思いますか?私も調べてみて驚いたんですが、杉並の藤原先生とかすごく有名になりましたが、まだ、一桁なんですね。確か、6人か9人だと思いました。まだまだ、民間人の校長、増やしていいと思いますよ。やっぱり、民間の経営感覚で新しい公立学校を運営する、今までのずっと教職員あがりの校長先生とは違ったマネジメントができるし、刺激にもなりますよね。ただ、私はそこに甘んじていてはいけないと思います。
私は、東京都の公立学校に、民間人の、校長先生じゃなくて、一般の先生を導入したい、こういう制度を導入したいと思ってます。これは、やろうと思えば出来るんです。
普通、先生は教職員試験を通って先生になるわけですが、実は、総合学習の時間が有る。だいたい、年間35日ぐらいですね、そのうちの3分の2位を使って、民間から公募で先生を募集する。或いは、半分は、学校側の任命でもいいです。例えば、地域で頑張っているお巡りさん、これ、兼務できるかどうかわかりませんが。或いは、中小企業の女性経営者、或いは、NPO、公益団体で地域のために汗を流している素晴らしい経験を持った方、こういう方を学校に招きいれて、1回の講演だけではなくて、やはり年間5時間ぐらいもってもらう。総合学習の時間だったら出来ますから。そうやって、民間の皆さんが学校に入っていただくと、学校の情報公開も進んで、プロの先生たちの刺激にもなって、地域の学校が出来上がるんですね。こういう政策を、私は東京から実現したいと思います。
そして、もう一つは、シチズンシップ・エデュケーションです。政治参加教育、そして、司法参加教育、社会参加教育、これを都立高校の中にしっかりと位置づけて、知識だけではない、社会性と公共心を持った、素晴らしい東京の青年を育てていきたい、こういう教育改革を取り組んでいきたいと考えております。」

と、言うわけで、投票の参考になれば。




【2012年東京都知事選挙】
◇日程
告示日 2012年11月29日 投票日 2012年12月16日

DSC_8771.JPG

・マック 赤坂(64)  スマイル党 新 財団法人会長
・トクマ (46)         幸福実現党 新 歌手
・松沢 しげふみ(54)無所属   新 大学客員教授 前神奈川県知事
・笹川 たかし(77)   都民のくらしを守る会 新 公益財団法人会長 元自民党総務会長
・宇都宮 けんじ(66) 無所属(日本未来の党、共産党、社民党支持)新 弁護士 前日本弁護士連合会会長
・猪瀬 直樹(66)     無所属(公明党、日本維新の会支持)新 作家 東京都副知事
・中松 義郎(84)     無所属   新 国際創造学者
・吉田 重信(76)     無所属   新 団体役員 元ネパール大使
・五十嵐 政一(81)  無所属   新 一般社団法人役員

【2012年 衆議院議員総選挙】
◇日程
公示 2012年12月4日 投票日 2012年12月16日

DSC_8770.JPG東京1区ポスター掲示場(12/4現在)

第46回衆議院議員選挙 - 東京1区(定数1 立候補者数9)
対象行政区:千代田区、港区、新宿区

・山田 美樹 (38)自民党  新 元外資系会社員
・海江田 万里(63)民主党  前 衆議院議員5期
・又吉 光雄 (68)諸派   新 世界経済共同体党 代表
・冨田 直樹 (36)共産党  新 党東京都1区国政対策委員長
・野沢 哲夫 (46)未来の党 新 東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科アントレプレナー専攻講師(非常勤)
・小斉 太郎 (42)みんな  新 元港区議会議員
・加藤 義隆 (38)日本維新 新 日本銀行
・伊藤 希望 (28)幸福実現 新 HS政経塾 塾生
・亀山 教明 (49)無所属  新

◇平成24年 東京都知事選挙 開票結果(確定  100.00% 31時20分)

当選 猪瀬直樹 4,338,936 無所属(公明党、日本維新の会支持)新 作家 東京都副知事

以下、宇都宮けんじ 968,960、松沢しげふみ 621,278、笹川たかし 179,180ほか
※当日有権者数は約1051万人に対し、有効投票者数6,442,443人、投票率約61.3%。

◇第46回衆議院議員選挙 - 東京1区(定数1 立候補者数9)
対象行政区:千代田区、港区、新宿区

当選   山田 美樹 (38)自民党  新 元外資系会社員
比例復活 海江田 万里(63)民主党  前 衆議院議員5期

第46回衆議院選挙、定数480に対し、自民党294、公明党が31、自民党は単独過半数を大幅に超え、自公で325議席と2/3も上回った。国民は、いわば行政権の強い政府を選択したことになる。国内経済は低迷し、それを押し上げる公共事業の拡大、と見えるかもしれないが、本質的には、築40年を超え老朽化した“無計画”なコンクリート社会を刷新するために必要な措置をとる、必要であれば、行政権を拡大し、個人の権利を制限する“これから”を予見させる。いわば、再開発政府ですね。

これはこれで一理ある、と私は考えている。
築40年を超えたコンクリート文化、の中にはインフラ(公共財)と私有財とが接触して存在している。つまり、刷新するためには、接触しているがゆえに足並みをそろえる必要がある。が、個人の権利が尊重されればされるほど、その足並みはそろえにくくなっていく。つまり、ここをどうにかしないと、特に都市は、さらに老巧化に歯止めが利かずに安全が担保されなくなる。だが、問題は、その状態はどのくらいの時間あればよいのか?ということだ。今選挙で、まずはその方向性を決定したわけだが、いずれ、再び元の、公共ではなく個人の権利を尊重する時代に戻らなければならない。それは10年?20年?

国家の再建、インフラ更新、財政出動、外交の建て直しを、国民は“強い政府”に委託する選択をした。私自身は小さな政府主義、権力や法律は必要悪、と考えるアナーキストであるだけに、私自身の思想とは異なるものの、一過的には、こうした大きな政府の時期は必要だろう。だが、本来この国のあるべき姿、地方分権、要するに法律より条例上位の法思想社会はむしろその反対側にある。

いみじくも、今都知事選挙で当選した猪瀬知事が“東京国”ぐらいであってもいい、と語っていたことと、それは符合する。一過的に、自民政権はこの国の“今”には必要だ。だが、その先の日本には、再び進化した思想が必要となることも明らかだ。

今選挙、結果は大方の予想通りではあったにせよ、小選挙区制の怖さを身に染みたのは民主党だけでなく自民党もだろう。
振り戻しがこれだけある選挙制度であるからこそ、やはり政治には、途中で投げ出すことなく、少なくとも4年はちゃんと責任を持ってもらいたいとも思うが。
右を立てれば左が立たず、上を立てれば下が立たずはやむをえないからこその振り戻しではあるのですが、だからこそ政治の本来のやるべきこと(=再分配)のさじ加減が選挙制度に委ねられてるというのは“危険”だなぁとも感じた。ただ、政策には4年では短すぎるものもある。例えば震災復興、インフラ更新、道州制、法思想改革。そこは振り戻しとは関係なく、もっと腰をすえて取り掛かるべき。正直“安定”や“権力”はスキじゃないが、“今”の日本には、やっぱり安定した政権、強い政府が必要なのだと思います。

無論“今”には時間軸上の限度があって、どこからか再び、私の好みの“変化”と“混沌”へと向かう時期が来るでしょう。
また、こうした揺らぎがあればこそ、社会は健全だとも言える気がします。


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コメント 1

はれるとイイナ

マックさんの発言に対して「面白かった」なんてふざけた事言わないで下さい!
これは違法、憲法違反なんです!
大問題なんですよ!
しかもそれが全国ネットで配信されたんです!
「面白かった」で笑って済ませれる事じゃありません!!
by はれるとイイナ (2012-11-30 21:56) 

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