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11月26日(日)「東京国際シネシティフェスティバル2006」(シネフェス)盛況に閉幕、2007年も開催決定! [映画・演劇・ライブ]

11月26日(日)、映画まるかじりの4日間!と銘うって開催された歌舞伎町の新しい文化発信イベント「東京国際シネシティフェスティバル2006」(品田雄吉実行委員長)が盛況のうちに閉幕、品田実行委員長はクロージングにて「2007年の開催が決定しました。」と来年度の開催宣言を行った。

関連記事:映画まるかじりの4日間!11月23日 東京国際シネシティフェスティバル2006開幕(26日まで)

↓24日のフェレディマーキュリーの命日(没後15年)ではコマ劇場で公演中のロック・ミュージカル「We Will Rock You」とのコラボ企画として、シネシティ広場に献花台が設けられ、また映画祭でもQueenのメモリアルフィルムコンサートとしてライヴ・イン・ブタペストが上映された。ミュージカル出演者たちによる献花も行われた。

 

 

↑25日の「シネフェスおはよう上映会」では「I am 日本人」(配給:ギャガコミュニケーションズ)の森田健作さんと森本クリスティーナさんが来てくれた。

 

最終日の26日(日)はイベントが盛りだくさん、「ファミリー・プログラム」として上映された「名犬ラッシー」(配給:松竹)にあわせてコリー犬5匹が来場、シネシティ広場で来場者との記念撮影↑などが開催された。また、前日の学生自主制作映画の上映会をプロローグにしての、「学生と映画とまちづくり、ハンカ街からヘンカ街へ」と銘うった映画フォーラムが開催。パネラーに中山新宿区長・品田雄吉シネフェス実行委員長・金子修介監督(デスノート:配給ワーナーブラザース、新宿ジョイシネマ1で公開中)・長谷川浩二氏(ゴールデン街劇場オーナー)と学生ら(参加校:早稲田大学・東京大学・日大芸術学部・東放学園)によるデスカッションが開催された。↓

  

 

最終日のクロージング作品は「ディパーテッド」(ワーナーブラザース配給:正月第二弾として新宿TOKYU ミラノ1ほかで上映)で、これは発売5日目には完売する勢いだったが、その前の上映作品「LOVEDEATH」(「あずみ」の北村龍平監督による自主制作映画)では監督・主演の武田真治・NorA(新人女優↑左)はじめ出演者総勢が来場、観客と一緒に映画を見てはステージに上がり、否が応でも盛り上がりはすごかった。

 

↑MCのLiLiCoさん、クロージングでの衣装はまるでミラーボールのよう。劇場ロビーにあるシネフェスパネルには、この映画祭期間中に訪れた映画人やゲストらのサインが一杯に。


シネフェス4日間で、15プログラム。劇場キャパが1,064席に対し約6割の入場平均(おおよその見た目)、トータル約1万人の動員。概ね予定動員数は合ったようで、実行委員会としてもクロージング早々に来年度(2007年)開催を発表となった。

昨年まで開催されてきた東京国際ファンタスティック映画祭の色は、3日目のオールナイト企画として行われた「映画における表現の自由を考える夕べ」(トークショーほかにスキャナー・ダークリー、The Ringerなど上映)にあったが、その他の番組構成にはほとんど見られなかった。これは、かつてのファンタスティック映画祭が持つコアでややディープなファン層だけではなく、もっと誰もが楽しめるような番組を組んでみようという意識が実行委員会にあったからだ。実際、ファミリープログラムでは家族連れの姿も多く見られ、クロージングの「ディパーテッド」は年齢層の幅広い、また発売5日目で売り切れるような前売り券を入手した映画ファンとしてはもっともアンテナを張り巡らしていると思われる人たちで埋め尽くされていたことが、今回の映画祭全体の傾向を物語っていると思う。

確かに、映画祭の開催時期に合わせ、配給会社から提供される番組がどんなものになるかはなかなか読めないという実情もあるが、今回の映画祭がオープニングに「007/カジノロワイヤル」クロージングに「ディパ-テッド」という超話題作がはまったことも成功の条件として大きかったように感じる。欲を言えば、22日前夜祭のようなものを開催し、「007/カジノロワイヤル」を歌舞伎町らしくナイトで上映すればさらに観客動員があったかもしれないなぁと。

また、映画祭として今回初めてコマ劇場とのコラボ企画が組めたこと、そしてそれが非常にいい発信になったということも大きい成果だろう。ファンタスティック映画祭はニッポン放送と東急レクリエーション単体のイベントといった色合いが強かったが、まだまだ物足りないものの地域の一体感、四葉会(シネシティ広場周辺の映画館・劇場街)のイベントでの連携を促す形が芽生えてきたことは、今後に繋がるだろう。

一方で、課題も無いわけではない。

「学生映画上映会」「映画フォーラム」は、この寒い11月末にシネシティ広場という屋外を使って開催されたわけだが、寒さ対策という課題は置いといても、学生達のモチベーションというものがどうも引っかかった。昨年、ゴールデン街劇場で学生映画祭が開催されたが、そのときにも共通して言えることだが、学生自体のギラギラした売り込みのような姿勢はまったく無い、というかやる気あるのかな。確かに、企画としては「口当たりのいい」「歌舞伎町が素人クリエイター支援」的な表向きはイメージのいい企画なんだが、実態は一人二人の少し本気程度はあるものの、そのほかの学生映画界からやや白けた空気、それはマジになれるような「器」が提供できていないというところにもあるのかもしれない。埋もれた才能発掘を目指す「デジPOPコンペティション」にしても、これは同じ空気があったという。歌舞伎町で自主制作の映画を応援します、グランプリあげます。で、それがなんになるのか?というのが出品者の本音だろう。(敢えてクオリティについては言及をさけるが)

まして、クリエイターがクリエイターを育てるというのは、まぁ正直言ってありえない話で、それは社会ではあくまで同じ土俵で勝負する「敵」を作ることであるためであり、逆に言えばプロも素人も学生も同じ土俵で評価を受けられる場がいくらでもあるという現実を、参加する学生がわかっていないというのもある。グランプリには1,000万払いますよとか、配給作品を作らせますよくらいなら誰もが本気になし、選ぶ側も本気になる。そこら辺、難しいけど課題だなぁと感じた。


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