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2018年3月29日 第12回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会開催 [まちづくり]


《歌舞伎町公式アーカイブ動画》第12回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会 1h16m15s

平成30 年3月29日(木)午後3時から 於: 新宿区役所 5階「大会議室」

1 会長 あいさつ
2 新任 委員紹介(省略)
3 報告事項
02m44s ①東急ミラノ座跡地等開発計画について
14m49s ② 歌舞伎町シネティ広場周辺地区計画の変更について
18m58s ③ 新宿東宝ビル側道路の整備について
21m29s ④ 歌舞伎町一丁目番街地区まちづくり協議会について
23m22s ⑤ 新宿ゴールデン街まちづくり協議会について
25m58s ⑥ 新宿駅東口地区駐車場域ルールの改定について
28m47s ⑦ 歌舞伎町観光バス駐車場の 利用状況について
⑧ 歌舞伎町ルネッサンスの 主な 取り組み について
33m19s 歌舞伎町タウン・マネージメント
44m01s 新宿警察署
51m47s 新宿消防署
4 自由意見等
57m22s 戸沼委員
01h05m12s 高橋委員
01h10m31s 堺屋委員


歌舞伎町ルネッサンス推進協議会構成員名簿
安藤 忠雄/建築家・東京大学 特別栄誉教授 
伊藤  滋/早稲田大学 特命教授 
戸沼 幸市/早稲田大学 名誉教授
髙橋  誠/株式会社創造開発研究所 代表
佐野 克彦/公益財団法人東京都公園協会 理事長 
堺屋 太一/作家
根本 祐二/東洋大学 教授         
片桐 基次/歌舞伎町商店街振興組合 理事長 
荒木 孝子/歌舞伎町二丁目町会長     
菅野 信三/株式会社東急レクリエーション 代表取締役社長
髙橋 俊之/東京急行電鉄株式会社 取締役 都市創造本部 開発事業部長 
山下  誠/東宝株式会社 取締役 不動産経営担当 
林  祥隆/株式会社ヒューマックス 代表取締役社長
大谷 昌義/東亜興行株式会社 代表取締役
元谷 外志雄/アパグループ 代表
吉原 一彦/株式会社ハイジア 代表取締役社長
二見 吉彦/新宿サブナード株式会社 取締役社長
大﨑  洋/吉本興業株式会社 代表取締役社長
地下 誠二/株式会社日本政策投資銀行 常務執行役員
大澤 裕之/東京都 青少年・治安対策本部長
上野 洋明/新宿警察署長
湯浅 達也/新宿消防署長
古川 清美/東京入国管理局 新宿出張所長

吉住 健一/新宿区長

オブザーバー
警察庁/法務省/国土交通省/経済産業省/内閣官房/総務省/消防庁/警視庁/東京消防庁/東京都都市整備局/東日本旅客鉄道株式会社/西武鉄道株式会社

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2005年からはじまった「歌舞伎町ルネッサンス」、前新宿区長の中山弘子氏の区政の目玉政策だった歌舞伎町対策は、主として、歌舞伎町の中心街区(旧四葉会の映画興行街)の再開発誘導と違法風俗や暴力団の取締りに重点をおく環境浄化施策で、その後の吉住健一区長にも引き継がれ、発足以来、今年で12回目の協議会開催となりました。

今協議会のトピックは、旧新宿ミラノ座等跡地の開発計画の概要が明らかになったことでしょうか。
・都市再生特別地区(歌舞伎町一丁目地区)都市計画(素案)の概要 株式会社東急レクリエーション、東京急行電鉄株式会社
資料: http://firestorage.jp/download/3f8c54c6ede0cd6d5543478d0330894e0963019b
都市再生特別地区(歌舞伎町一丁目地区)都市計画(素案)よりパース_460pix.jpg
旧ミラノ座等跡地(約1400坪)には、地上225m、40階建て(地下5階)複合商業施設として2022年度竣工を目指し開発計画が進行中、現在、国家戦略特区の申請中で今年夏ごろに結果が出るとしている。計画によると、基幹テナントは上層階ホテルであり、また中層には映画館(8スクリーン)、低層には収容キャパ1,500人の大型ライブホール施設(特定遊興)、企画運営は東急レクリエーションとソニーミュージックグループによって新たに設立されるエンタメ会社が行う。ビル開発に伴い、シネシティ広場は屋外劇場型空間として改修され、またインフラ整備として、成田・羽田と結ぶリムジンバスの停留所や西武駅前通りの整備事業が実施予定。現在暫定営業中のVR ZONE SHINJUKUの来春閉館後の2019年度着工、2022年度竣工を目指す。

2005年にスタートした歌舞伎町の都市再生施策、歌舞伎町ルネッサンスも、2015年の旧コマ劇跡地再開発は新宿東宝ビルに、そして旧ミラノ座・グリーンプラザ跡地が東急の総合エンタメ施設として2022年に生まれ変わることで、大方の"仕上がり感"があります。この歌舞伎町ルネッサンス協議会も、そろそろどういう形で終えるのか的な議論もあるようです。一方で、官民連携による都市再生のシステムがここにできあがったことで、旧来弱かった行政と商店街のタッグを今後も生かしたいという街の側の思惑もあるようです。

新宿消防署の渡邊予防課長より、店舗型性風俗店への緊急立ち入り検査を行っている旨の報告がありました。昨年12月の、死者5名を出した大宮のソープランド火災を受け、歌舞伎町地区にも類似の店舗が数件あることから、新宿区建築指導課とともに合同立入検査を実施し、7事業所にて20件の消防法令違反があったことと、また現在、これらの改修に向けての取組みを行っているとのこと。店舗型性風俗店は、風適法の法令上既得権として老朽化してもそのままの状況で残存し、街の更新に足かせとなりやすい現実があります。しかし、商店街側としても、風俗や性風俗は歓楽街としての魅力の一端であり、これらあっての歌舞伎町であるとの方針を堅持したい考えで、となれば、今後、どのように風適法行政を乗り越えてこれらの更新を進めていくのか。
等々を含め、ハード面では街の「核」部分の再生は2022年に一旦山場を越えるとしても、老朽化が進む西武新宿PePeや区役所、あるいは今はよしもとが入居している旧四谷第五小学校の10年後はどのようになっていくのか、警察行政も勿論ですが、歌舞伎町は今後も常に多くの課題を抱え続けていくでしょう。

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