SSブログ

2020年6月18日 第1回新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会発足~繁華街の具体的感染症対策のモデルに [新型コロナ対策]

緊急事態宣言解除後、東京都は多業態にわたる休業要請を段階的緩和をすすめ、6月19日には最後までステップ外とされて休業要請対象とされてきたライブハウスや接待を伴う飲食店も含め、一部大型イベントを除き要請は全面解除となります。一方、5月末、歌舞伎町では1軒の老舗ホストクラブでクラスターが発見され、感染拡大に危機感を感じた新宿区は繁華街での感染予防対策強化を検討、新宿区長の吉住健一氏はホストクラブ業界との直接対話を試みました。区長の判断は正解で、区長の一期目当選以前から面識があり今では歌舞伎町商店街振興組合の理事でもある手塚マキ氏(Smappa!GROUP会長)をパイプ役に中堅以上の複数グループが区の歩み寄りを受けで協力に応じることになった。
手塚氏は私の発行する歌舞伎町の公式ガイドブックで"ナイトメイヤー"(夜の市長)と指名してる人物なので、本当のメイヤー(吉住氏)とナイトメイヤーの協働作業、「クラスター発生に伴う世間的な批判は、事実として受け止めるしかない。それに伴うイメージダウンをどうするかと言われるがそれは今回とは別の話かと思ってます。現実的に、これまで何度も行政の方々と勉強会を行い、感染者がでるのはしょうがない、感染者がでたとわかった後に、そこからの濃厚接触者を共有するとか、ということをやっていくことを啓蒙していくしか今はない。それを、どれぐらいの事業者がそういう認識になってくれるか、啓蒙できるのかが本当の感染拡大防止につながると思ってるので、粛々とそこを進めていきたい。」(手塚氏)と言うように、基本はあくまで繁華街の感染症対策の会です。



これをベースに、既得組織である接待飲食業等店舗を所管する新宿社交飲食業連合会(根本二郎会長)、まだ若い組織だがキャバクラ界隈にネットワークの広い日本水商売協会(甲賀香織代表理事)、そして歌舞伎町1丁目の各町会を網羅し事実上の歌舞伎町の民意を担保する歌舞伎町商店街振興組合(片桐基次理事長)が最後に加わって
官民共同による新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会を組織、東京都の全面解除を前に6月18日、第1回会合が新宿区役所大会議室にて行われた。啓蒙のために既得組織の応援ももらう、メディアへの取材協力もある意味啓蒙の一環として答える、ということもあって、正式発足となった今回はメディア向けにもリリース、アタマ撮りと囲みは取材可とした。
第1回新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会参加者(簡略)
《協同組合》歌舞伎町商店街振興組合、歌舞伎町タウン・マネージメント、新宿社交飲食業連合会、日本水商売協会、新宿酒場同業組合、新宿ゴールデン街商店街振興組合、新宿二丁目振興会ほか各会員店舗
《ホストクラブ》Smappa!Group、グループダンディ、AIR GROUP、冬月グループ、KG-PRODUCE、L's collection
《キャバクラ》蘭〇、FOURTY FIVE(フォーティファイブ)、OVERTURE(オーバーチュア)
《新宿区》区長、副区長、健康部
《東京都》福祉保健局
《事務局》新宿区総合政策部
(※会議室は約80人収容だが、今回「密」を避ける意味で、事業者側の参加者は30名に絞ってます)
会の冒頭、まずは吉住区長から「本来、この歌舞伎町、あるいは新宿エリアというのは明るく活気のある街として、東洋一の繁華街と言われている街です。今はどうしても新型コロナの感染症があるということで客足が遠のいている。安全で安心できる環境を作っていかなければこの街を再生できないと考えている。そうした共通の目的をもって、行政と事業者の皆さんの間の壁を取り払って、皆さんと協力しながら努力をしていきたい。この街の感染をとめる、その最大にして唯一の目標を皆さんと一緒に達成するべく努力をしていきたい。連絡会を通じ、まずはどうやったら感染拡大、あるいは感染予防ができるか、そうしたことの情報共有を図っていきたい。
さらには、感染が確認された場合、その感染者からより広いところに感染を拡大させないための疫学調査というものがあるが、そちらに皆さんの協力をいただき、積極的に検査をしながらそれ以上感染を広げていかない、そういう取り組みを行っていく。いま国のほうでガイドラインが示されましたが、それを個々の事業業態の中で、どういうチェックリストを作ればより実践的な感染防止ができるのかを深めていきたい。この間、検査等で急激に数は増えていますが、それは本当に事業者の皆さんが隠さずに私たちに説明してくださって、その協力の元、数字が上がってきた。その後、今は、入る病院がない、入所する施設がないということで自宅で待機している方はいない状態です。そこも大変協力いただいている。私ども新宿区のマンパワーの足りないところは、東京都からも人手を出してもらい検査もしっかりやりながらこれまでも進めてきたが、よりこの動きを強く推進しながら一日も早く安全な街を取り戻していきたい。」と挨拶、区繁華街における新型コロナウィルス感染症拡大防止の推進で再び賑わう街を取り戻すためには官民が一体が一体となって取り組むことが不可欠であることを説明した。
具体的には、新宿区は、この連絡会を通じて、国・東京都が策定するガイドラインに基づき、区と地元が調整の上、新宿区版ガイドラインを作成するとしているが「予防に関しては、すでにどの店舗もしっかりやってます。お店のサイズの問題であったり、個人のリテラシーの差もあって、一律でガイドラインをどうこうという必要はないと思ってる。」(手塚氏)という考え方が反映されていくのだろう。
接待を伴うクラブ等の従業員に対する検査の受診勧奨をしていくわけだが、現在すでに進行中の、区と事業者との受診に関する協力体制を継続しつつ、東京都の構築するスキームを事業者に対して紹介、安全安心の取り組みを広く周知していくとしている。とくにクラスターが発生した場合は、店舗に対し保健所による相談や受診勧奨などを積極的に対応していくとのこと。「水商売をなさっている方々も、地元の住民の一員です。この街で働いているということは『区民』ということでもあります。私たちは、公衆衛生の面から言えば、まずはそういった方々の健康を守ること、とくに今回は感染症になりますので、仮に罹ってしまった場合、そこから多くの人に広がってしまうという想像力を共有してもらうということを今やっているところです。手塚さんを通じてホストクラブの皆さんと懇談をさせてもらって、私たち行政は犯人捜しをしているのではなく、どうやったら感染拡大を止めることができるのか、その一点にしか興味がない。」と吉住区長。
第一回は、それぞれの施策や状況説明などしつつも、都の福祉保健局や区健康部といった対策を所管する部署との顔合わせにもなっている。官民協働に欠かせない部分信頼であり、個々人同士は都度馬が合う合わないもあるでしょうが、これまでの経験から言ってもお互い顔の見える関係が信頼の第一歩かなと思います。繁華街施策で、過去様々な取り組みが行われてきたが、やはり歩み寄ってははしごを外され、が多かった印象がどうしても事業者側には強く、そうした中で、ホストクラブで働く従業員の健康を気遣う行政側からの歩み寄りが起点になった今施策は、今までなく横断力を期待できるかもしれない。新型コロナの緊急事態宣言前後はやはり感染への警戒感からこうして人が集まることが難しく、また4月アタマの読売新聞の飛ばし記事や小池都知事の発言から、行政は街の敵、と官民の信頼関係も崩れてた気がします。その分、行政や既得組織を飛び越えた個々の活動が活発で、主に補償や融資施策は集団ではなく個々のそういった活動成果だったことも事実です。一方で、クラスターを除けば、実際はたいした数ではないというある程度の安心感がある今だからこそ、こうして高齢な街の顔役の方々も集まり、協議できる状況になったとも言えるかと。
人が集まれば、意見の相違も出てくる。表面だけを見ればクラスターを発生させたのはホストクラブなのだからと、苦境にあえぐ他の事業者から見ると"風評被害"と捉える人もいて不思議はないし、ある意味事実でもある。
また既得組織にもそれぞれ思惑もある(ここではあえてそこは書かないが)実質的な感染症対策を進めるためには、様々な声に理解を示しながら行政の姿勢を示し、幅のある施策を加味しつつ啓蒙をするのは必要だろう。
様々な業態、属性の人たちが混在する歌舞伎町、あるいは新宿全体の課題に違いない新型コロナ感染症問題を解決していく礎になっていけばいいかなと。区長から「今のところ、ホストクラブの業界にはお世話になって、かなり疫学調査がすすめられています。男同士話しやすかったというのもありまして、何回か意見交換会をもち、お互い理解をしながら進めているのですが、どちらかというと、女性の従業員の方々の疫学調査というところが糸口がつかめていない。私たちが現在把握している感染者件数も多いわけではないが、どうしても一人でたとしてその先がきちんと追えてるかというと、手がかりをつかみかねてる。そうしたことを、これから力を貸していただけたらありがたい。」と発言があった。会には、キャバクラを代表する形で蘭〇やフォーティファイブ、そして元有名キャバ嬢で今はそのフォーティファイブのプロデューサーとなってる愛沢えみりさん、キャストの一条響さん、藤沢せなさん、オーバーチュアの天乃えまさんも参加。起点になってくれるのではないかなと思います。
「せっかくガイドラインだとかチェックリストを作ったとしても、それをみんなに拡げていくことができなければ、ある意味この連絡会の役割が果たせたことにはなっていかないのかなとも思っています。どういう風にキャンペーンをするか、どうお知らせ守っていただく取り組みができるのか、今後も継続的にやっていく会でもあるので、皆さんの方で、うちの業界だったらこういうふうにやればちゃんと浸透するよとか、私たちの業界はお店単位でやるよりは個々のラインのほうがいいとか、それぞれの業界によって特性があって、それぞれの伝達方法は違うのかなという風な思いも持ってます。いろんなアイディアを連絡会を通じて共有していただき、とにかく、感染者を見つけたら、そこから拡げないようにすることが、歌舞伎町、あるいは新宿エリア全体が、これからも安全で安心だと思ってもらえる状態になる。今後、こういった大きな会をやるのか、各業界の代表の方にお越しいただいてご意見を頂戴するのか、やり方は、今のところ縦のつながりではなく緩やかな横のつながりとして考えています。
皆さんの意見をいただきながらやれることを着手していければと思ってます。」と、会の〆の吉住区長コメントでした。
****************************************
連絡会の正式発足を前に連日準備会も行わてきたが、同時に並行して、マスコミを騒がせているとおり歌舞伎町では6月に入り2軒のホストクラブでのクラスターが発見された。この2軒は当初各1名の陽性者(症状あり⇒PCR検査を経て)が発覚、すでに動き始めていた連絡会の準備会から協力要請に応えていたお店故の結果だが、全従業員を『濃厚接触者』とする拡大解釈による疫学調査の結果、クラスターを見つけることにつながった。
公式に公表されているいないので、あくまで独自の情報だが、2店舗76名の従業員にPCR検査を実施、38名の陽性者を確認(陽性率50%)、うち9割以上が無症状、という結果でした。ヒアリングによると、アフターで数名のホスト従業員がミックスバーを訪れ、ここで感染、店に持ち帰り店内で拡散しクラスター化したのではないかと推察されている。6月以降、繁華街の活動は活発化しつつあり、比較的ガバナンスのあるホストクラブ業界だっただけに発見できたとも言えるが、自主的に考えた対策ガイドラインに沿った感染対策をしていたにも拘わらず、やはり換気の悪い屋内ではクラスター化したこと、そのウィルスは業態に関わらずある程度広い面積に点々とサーキュレーションしているだろうところから運ばれたことなどから、感染対策は重要な局面が常に同時進行していたと言える。
市中にウィルスが点々と存在していても発見は難しいが、繁華街の構造や密集度は培養装置的というか、いわば天然のPCR検査装置の役割を果たすために、トレーサビリティが効いていればウィルスがこうして見えやすい。
言い換えると、繁華街にウィルスがなければ市中は除去されてるとも言えるし、一方で、培養されるウィルスをそこから拡散させない使命が繁華街にはあるともいえる。「今のところ、歌舞伎町では皆さん若いからか、1人も重傷者は出ていない」(新宿区健康部長)ということだが、街中の陽性者を発見次第、なるべく広く検査し、さらに見つかった陽性者を隔離することで人が集まる繁華街からの感染拡大を防ぐ、そのための手法、モデルとして歌舞伎町につくられた"新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会"。イメージ云々がどうあれやはり否応なしに徐々に来街者も増えるだろう中、繁華街の感染症対策にどういう意味がありどういう手法が正しいのかを見つけていくうえで重要な役割を果たすことになりそうだ。



****************************************
新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会発足~繁華街の具体的感染症対策のモデルに。連絡会の正式発足を前に連日準備会も行わてきたが、並行して、マスコミを騒がせているとおり歌舞伎町では6月に入り2軒のホストクラブでのクラスターが発見された。数字は東京都発表の陽性者数(6/14 47名 6/18 48名)に含まれる形で現れている。
この2軒は当初各1名の陽性者(症状あり⇒PCR検査を経て)が発覚、すでに動き始めていた連絡会の準備会から協力要請に応えていたお店故の結果だが、全従業員を『濃厚接触者』とする拡大解釈による疫学調査の結果、クラスターを見つけることにつながった。
公式に公表されていないので、あくまで独自の情報だが、2店舗76名の従業員にPCR検査を実施、38名の陽性者を確認(陽性率50%)、うち9割以上が無症状、という結果でした。HPなどで各店自主的に公表休業されているのですが、店舗名は一応伏せておきます。両店舗とも大型の人気店です。
ヒアリングによると、アフターで数名のホスト従業員がミックスバーを訪れ、ここで感染、店に持ち帰り店内で拡散しクラスター化したのではないかと推察されている。
6月以降、繁華街の活動はゆるやかに活性化しつつある中、比較的ガバナンスのあるホストクラブ業界だっただけに発見できたとも言えるが、彼らも自主的に考えた対策ガイドラインに沿った感染対策をしていたにも拘わらず、やはり換気の悪い屋内ではクラスター化したこと、そのウィルスは業態に関わらずある程度広い面積に点々とサーキュレーションしているだろうところから運ばれたことなどから、感染対策は重要な局面が常に同時進行していたと言える。
市中にウィルスが点々と存在していても発見は難しいが、繁華街の構造や密集度は培養装置的というか、いわば天然のPCR検査装置の役割を果たすために、トレーサビリティが効いていればウィルスがこうして見えやすい。言い換えると、繁華街にウィルスがなければ市中は除去されてるとも言えるし、一方で、培養されるウィルスをそこから拡散させない使命が繁華街にはあるともいえる。
自店の対策だけでは限界があるということも明らかで、寮を含めた住居問題だとか、行動範囲にある飲食店など全体の問題であり、そこには大勢の一般人もいて、その先に家族や高齢者もありと、、、
したがって、繁華街が求められてるのは、強制力はないものの、事実上"他者への配慮"。マナーや節度、品位というのに近い。それが形になるとガイドラインということになるのだろうが、換気の悪い中ではマスクだのソーシャルディスタンスはさほど意味をなしてないことを見せつけられた。そこにウィルスがあるかどうかにより左右される、言ってみれば「運」による結果の方が大きいのは明らかになってきている。
ー 無症状者の感染力を科学はどこまで精査できているのか?
新宿区は「無症状な方の中にも、症状が本当にないまま過ごす方と、発症の初期で症状がなくこれから症状がでてくると思われる方といろいろいらっしゃる。我々の検査や感染研究所とかウィルス量がどれくらいあるかを時々検査させていただく機会はあるのですけれど、無症状者の方にもウィルス量が多い方もいるということで、私どもの知識では無症状者がどれぐらい感染力があるか、総合的なことは言えないのですが、少なくとも今の時点では、皆様にご協力いただいてスクリーニングの検査をしているのは、無症状な方もウィルス量が多い方がいる、ウィルスが多いということはほかの方にウィルスを排出し感染力があるということですので、今のところ我々がやらされている対応は、一人患者さんがでたら無症状の方も含めその方の濃厚接触者、複数の患者さんがでたクラスター化またはそのような状態が予測されるような場合には、ひろく検査をやっている状態です。」(高橋郁美新宿区健康部長)
社会活動には有症者や重症者はいないことがまず前提にあり(エラーはありうるとしても)、そのうえで、私もあなたもウィルスを持ってる無症状者かもしれないうつしちゃうかもしれないから、ソーシャルディスタンスをとりましょ、マスクしましょうという対策をしているわけです。
こうしたらいいかも、なことを全部詰め込むと、それが『緊急事態宣言』。で、見える陽性者が減ってきたところでそれが解除され、対策を徐々に緩める、ノーリスクではないにしても社会経済活動が可能な状態に近づけるべく、それまでやったほうがよさそうだったことをひとつづつ削っていくのがガイドラインだと言える。
ここで必要なのが"納得感"。
歌舞伎町のお店は多くが、よく対策をしてると思います。言っちゃ悪いが、ほかの街とはまるで様相が違う。無論数字がでてるのだから、警戒感もある、従業員の健康を守る使命が経営者にはある、あるいはクラスターを発生させたらマスコミの格好の標的になるかもという抑止力も働いているからかもしれない。
しかし、明らかに、このままで持続は不可能でしょう。仮にこの状況でフルに客が入っても売り上げは半分以下「それで成り立つような経営はしていない」(ホストクラブ関係者)は接待を伴う飲食店だけに限らず全業態に言えるはず。持続不可能なガイドラインから、持続可能な『何か』への変換、それはコストダウンもあるでしょうし、多角化であったり、事業の変容、あるいは撤退という選択肢もあるかもしれない。
街の経済を俯瞰して見るなら、退場者があるから新しい投資が生まれるという側面はある。街の発展に新陳代謝は不可欠で、しかし、自然な新陳代謝であるならまだしも、今回はちょっと違う。新型コロナ禍にあっては、無症状者のリスク量をどう図るか、その加減が政策となって様々な持続不可能を生み出してしまっている。つまり政策がつくりだす新陳代謝なのです。だからこそ政策の納得感がなくてはいけない。
宗教じゃあるまいしとはいえ、お上の言うことだから、信じる好きなリーダーが言うのだから、と言われるがままに従うのも一つの選択だとは思いますが、疑り深い自分の様な人間には、ちゃんとした納得できるエビデンスが必要なわけです。
無症状者も他者に感染させる、そのリスク値は考慮されてない、というのが今の対策なのですが、エビデンス、つまり誰がそれを計るのか。それがサイエンスであり、計り切れないなら政治がどこかで腹をくくる、それがそれぞれの使命ではないかと。
有症者、あるいは重症者対策は経済活動に存在しない、完全に医療の仕事です。問題は、"経済"に共存してる無症状者をどう見るのか、リスクは0ではないが、100でもない。その間のどこなのか、それを計ることこそが実質、with コロナであり、経済対策なのではないかと。
先日の厚労省の抗体検査の結果(東京で陽性率0.10% https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202006/566064.html)から推測すると、無症状者が多い日本人は自然免疫でウィルスを撃退してるからなのか抗体ができず抗体検査にはひっかからない。抗体ができにいということは、ワクチンを作っても効かない、意味があまりないとか。おそらくワクチン開発は"安心"施策としては最重要でしょうから、政治的意思も働き何かしら早急に作るとは思いますが。
ウィルスが還流してても、気候的要因や紫外線などで屋外では感染が成立しにくい、逆に日を浴びてない夜の街の人はそこにウィルスがあれば対策をするしないに関わらず、とくに換気が悪いと感染は広まりやすいとか。日本人には特有の何か、ファクターXはBCGによる自然免疫強化であるとか遺伝子だとか白血球の型にあるのではとか、何かの理由で重症化しにくい上に、感染したところでほとんど無症状。
PCRの積極検査ではひかかってくるが、発症直前の2日あたりから発症後数日まで感染力があるといわれてるが、そもそも症状がでないで終わる人の感染力はどこにあてはまるのだろうかとか。ひょっとすると、ウィルスを持ってても感染力のない無症状者(≒実質ただの人?)を恐れてるみたいな意味不明の対策になってないかとか。
なぜこの部分、無症状者の研究がないのだろうか。
その一端を感じる場面が、新宿区でも見受けられる。今回対策の連絡会は区の総合政策部が事務局を務めている。区で一番このエビデンスに近いのは保健所であり健康部なわけだが、陽性確認者の詳細は縦割りの行政故か他の部署と共有がない中政策をすすめているという。つまり、感染症対策は健康部のブラックボックスにあり、各区の集約は都の福祉保健局に集まり、その先はどうなっているのか。もし無症状者について興味がある研究者がいたとして、果たして必要な情報はどこにアクセスすればいいのか。陽性者数がこれだけ減ってくると、全国レベルのサンプル数がないと研究は難しいだろうが、しかし国に集る情報は相当薄まり、研究に使える内容ではなくなっているのではないか。
ましてや保健所の情報は今はまだ手一杯でそれどころじゃないとかいろいろ理由があるにせよ、区の他の部署でさえ得にくいブラックボックス化しているようだから、猶更研究は難しいだろう。加えて、絶対多数の無症状者発見が積極的に検査をしていかないと見つからない。だが、日に日に死にゆく日本の経済への対策に一番必要なエビデンスは、日本人固有の無症状者研究にあるというのに・・
秋冬に本番がくるかもと言われてるが、せめてその前に、どうにか日本人無症状者の研究が進むといいのだが。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。