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「嬢の盗撮」と「税務調査」を語ろうじゃないか!業界専門顧問弁護士と顧問税理士の風俗裏超会議 2018/2/7 於:LOFT PLUS ONE [イベント]

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2月7日、I Love 歌舞伎町の看板が目印の歌舞伎町1丁目林ビルにあるLOFT PLUS ONE にて、"「嬢の盗撮」と「税務調査」を語ろうじゃないか!業界専門顧問弁護士と顧問税理士の風俗裏超会議"なるイベントが催されました。そもそもはうちでやっているサイトに広告を入れてもらっている関係で、では取材に伺いましょうということでのご縁でした。
風俗裏超会議300pix.jpgさて。前売り2,500円、当日5,000円ということで、この手のテーマでどれほど集客があるのだろうかと思っていましたが、まず行ってみると、キャパ150名のLOFT PLUS ONEでなんと席は満杯、取材カメラ(記録用)の設置場所にもこまるほど。司会にライターで『ヤリチン専門学校』著者でもある尾谷幸憲氏、パネラーには弁護士法人グラディアトル法律事務所・代表弁護士の若林翔氏、税理士法人松本・代表税理士の松本崇宏氏、ゲストスピーカーには日本風俗女子サポート協会代表のあや乃さんと、セクシー女優で恵比寿マスカッツなどでも人気の湊莉久(みなとりく)さん、といった面々による、トークイベントというか、印象としてはセミナーに近いかな。

今回のテーマは大きく分けて二つ、一つ目は風俗顧問弁護士の若林氏を中心にしての「嬢の盗撮」問題について、二つ目は松本税理士を中心にすすめられた「税務調査」の話。

◎「嬢の盗撮」
例えば風俗店やデリヘルで、嬢に断りなく客が無断で写真や動画、あるいは音声を撮る、いわゆる盗撮・盗聴被害の話。
動機としては、個人的に楽しむためからネットにアップしたり販売など営利目的などなのだろうが、被害が発覚し店または嬢側からの相談があった場合の弁護士としての対処についての経験談からだったが、つまるところ、例えばネットにアップしちゃってたりすると、ネット上から削除しようとしても相当大変な作業になってくるので、民事であれば100万~という相当な額になるのが通常、また、刑事事件としても立件できるそうなので、そういうことはしちゃだめですよ、っていう話です。盗撮機材としてはカメラを鞄に仕込むメースや携帯、車のキー風のものなどあるようで、"嬢"としての経験からの話としてあや乃さんからは、会話の中で上手にかばんや携帯、車のキーなどがあればハンカチやタオルでカバーをするなどの工夫で事前予防をすすめてました。

結構これってよく耳にする話で、一度、歌舞伎町の性風俗店でお客が携帯で写メっているところを女の子が気づき、お店とお客のトラブルが発生、からの救援要請だったのだが、結局その場でお詫びとして5万円を客が女の子に払って"示談"したケースに立ち会ったことがあるが、今思うと、5万で済んであの客はラッキーだったな~なんて思います。
ただ"嬢"の側に立つと、うかつにもネットにアップして拡散されてしまうと、ほぼ完全削除は不可能、ということを考えれば相当なダメージになりうるわけで、弁護士の若林氏は抑止効果の意味も含め、相当高額な慰謝料請求になると言ってました。


◎「税務調査」
専門用語でいうと、不正発見割合(脱税)、増差(不正な利益圧縮)の金額の大きいランキングで常に上位にあるということで、風俗業は税務署にとってはある意味恰好の"ネタ"ではあるようです。そもそも確認のための税務調査なので、一般的には税務署からアポイントメントがあってからの調査というのが普通ですが、風俗業の場合はちょっと違うようです。
例えば新宿税務署は、これだけの繁華街を抱えているので『風俗班』なるものがあるそうです。風俗班は、税務調査の前に、必ず"内観"といって、お店にお客として訪れています。その際、支払いはクレジットカードとかではなく、必ず1万円札で支払い、その1万円札はナンバーを控えたもので、調査に入った際に、その"現金"がどこに行ってるかといったあたりからお金の流れや、どこかにタマリ(脱税した財のプール)がないかを見つけるそうです。
お店のシステムにオプションなどがある場合は、何度も"内観"で入り、その都度オプションをリクエスト、つまりオプションの売り上げが実際に帳簿にのっているかどうかの確認のためだとか。マークしたお店は、中には数年前からwebなどで出勤などの情報も含め調査をしてから、本番の税務調査に臨む場合もあるそうです。
ふと"内観"と称して税金で性風俗遊びをしてるのって・・とか、ちょっとモヤッと思う部分もありますが、まあ、そんな"裏"話はともかく、まあ、結局のところ、ちゃんと申告しましょうね、お店はキャストは給料より"外注"にして、各自個人事業主として確定申告をしてもらうのが一番いいとか。


観客約100名、その多くが、デリヘル事業者、六本木や池袋、歌舞伎町の方もいました。中には"投資"やというか、そういう方たちもいました。どちらかというとイベントの集客がお店側に偏らざるを得ない(PRしてもキャストの集客はあまりなさそう)ということもあってか、中身はお店側に立った内容が中心になっていたようです。
何事もバランスなので、自分的には例えばぼったくり被害をなくす活動などで、お客側であったり、行政や警察など取締り側に関わるケースが多かったので、こういう、お店側、あるいはキャスト側に立ってくれる人たちがいるのは重要だなと思います。風俗に強い弁護士法人として、グラディアトル法律事務所は立ち上がって約2年ぐらいだそうですが、「可視化することが業界の健全化の一助になれば」ということで、こうしたイベントを年に2回程度開催していくとのこと。実はこのイベント、二回目で、一回目は"本番強要"についてだったそうです。今回はお店側の立ち位置からの内容が中心だったようですが、本当は、もう少しキャスト側、つまり例えば店とキャストの間のトラブル(給与の不払いやバンス、移店時のトラブルなど)があった場合にキャスト側に立つ人たちが必要だと思っていたところ、「次回は、労務をテーマにイベントを企画する予定です。」(グラディアトル法律事務所若林氏)と、そこはちょっと期待したいところです。

そもそもキャストさんを"守る"のは一次的にはお店なのですが、そのお店とキャストさんがトラブルになった場合、キャストさんの立場は非常に難しくなる。そこに隙間ができることで、悪質なスカウトや暴力団の介在予知も生まれたりする。観光地化がすすむ歌舞伎町ですが、こと"歓楽街"という意味でいえば、直接来街者と面と向かって接しているキャストの皆さんがこの街を支えてくれていると言っても過言ではありません。そこにトラブルも一番多いだろうし、未解決な問題も多々あると思います。歌舞伎町を、再開発だとか、インフラ整備、商店街だとか広い目線だけでなく、そこで働く人たちの目線で街を見るということのほうが本当は大事ですよね。という意味で『歓楽街の労務問題』にどこからか切り込めたらいいなと思ってたので、今回の"縁"は生きる気がします。"街"は"人"でできているのですからね。

グラディアトル法律事務所 https://fuzoku-komon-law.jp/ https://www.gladiator.jp/
風俗営業専門税理士法人松本 http://www.deri-tax.com/
日本風俗女子サポート協会 https://ameblo.jp/fjs0601/

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