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平成30年 歌舞伎町商店街振興組合「新年の集い」開催 2018.1.10 [まちづくり]

1月10日、歌舞伎町商店街振興組合「新年の集い」が、歌舞伎町の日本料理「車屋本店」にて開催されました。参加者98名、来賓として吉住新宿区長、宮橋新宿警察署長、湯浅新宿消防署長らが招かれて挨拶をしました。

片桐基次理事長(67)の挨拶にあるように、今年、平成30年のトピックとしては、平和会道路整備(新宿東宝ビル東面の街路灯、道路整備、3月完成)、歌舞伎町商店街振興組合ビルの竣工(6月末ごろ)、そして劇場通り一番街の道路整備などがある。 また、かつてコマ劇場とともに歌舞伎町の隆盛の中心であった新宿ミラノの跡地再開発(現在はVR ZONE SHINJUKUとして暫定利用)は2022年完成を目指して計画が進んでいるが、この計画は国家戦略特区(公共貢献と規制緩和)を申請中で、今年の夏をめどに申請が通れば、そのあとぐらいに、いよいよ計画が具体的に発表されることになるだろう。


来賓代表として挨拶する吉住健一新宿区長。東急の再開発の計画がすすむ折に触れ「新しいものと、昔からの人の繋がり、人情というものが折り重なって街として成熟し、多くの人たちが繰り返して訪れてくれる、愛される街になっていくのではないか。」


宮橋圭祐新宿警察署長。「街に人たちが作ってくれた環境にいて、街のための警察官であった、今でもそうあり続けなければいけないのですが、今、勤務員が、街の人たちのために活動しているのかと考えると、まだまだ発展途上だと思ってます。気が付くことがあったら我々に言ってください。それが、いい警察官が育っていく、そのように街の人たちにそだてられているのが新宿署員だというふうに感じています。」


乾杯は東急レクリエーション社長の菅野信三氏。国家戦略特区申請中のため、確定事項はまだないが、広場に面してステージをつくること、リムジンバスの乗り入れを可能にすること、そして、「水があった歌舞伎町はすごくにぎわっていた。その「水」を建物に取り入れていきたい。」など抱負を語った。東急再開発の国家戦略特区申請は2018年夏ごろ決定予定。
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大雑把に言うと、歌舞伎町の来街者数は現在、一日約25万人と見積もられている。その内訳は、外国人観光客約5万、内需(歌舞伎町内従業者数)約3万、とすると、日本人の純来街者数は15万強。かつて観光地化する前2006年ごろの歌舞伎町来街者数調査は約17万だったことを考えると、当時に比較して、日本人は微増、全体的にみると内需がややふくらみ、外国人観光客はそのまま純増とみてよいだろう。また、ホテル宿泊者数に見るアジア系比は8割強ということなので、その他欧米系が2割に届かないながらも徐々に伸びているとのこと。
飲食店における外国人観光客率は伸びているが、一方で、社交飲食・風俗営業店への観光客マッチングは遅れている。やや2丁目に追いやられている感のある風俗・社交飲食業ではあるが、今後の歌舞伎町を展望すると、逆に言えば伸びしろが一番大きい可能性を秘めているともいえる。欧米系観光客、そして夜の社交飲食・風俗営業が、そこに何が足りないから伸びきれていないのかを明確にいうことは難しい。しかし、漠然と、例えばかつて歌舞伎町にあった大型キャバレー「クラブハイツ」が今あったら相当賑わっていただろうなというのは容易に想像できる。あるいは、歌舞伎町の奥、二丁目に核となるエンタメ施設があったなら、歌舞伎町のポテンシャルはもっと伸びるだろう。逆に言えば、当時のクラブハイツがなぜ廃れていったのか、なぜ2丁目側には核となる施設ができないのか。建物事情は兎も角、その裏返しにヒントがある気がします。

まだまだ歌舞伎町は変化の途上にあって、観光地化の荒波にもまれながらも、独自の魅力を模索する試行錯誤は続くでしょうが、少なくとも投資環境は揃った感があります。言い換えれば、商店街の存在感も徐々に薄くなっていってもいいのかなとも思います。

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